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カリオファームとメナリーニグループ、治療歴のある成人多発性骨髄腫患者の治療用として、ボルテゾミブとデキサメタゾン併用のNEXPOVIO(R)(セリネクソール)の全面販売許可をMHRAが承認

- 第3相臨床試験BOSTONの結果に基づき、販売許可される多発性骨髄腫の適応が拡大 -

ニュートン(米マサチューセッツ州)、フィレンツェ(イタリア), 2023年2月24日 /PRNewswire/ -- 新たながん治療のパイオニアである商業化権限を取得した製薬企業であるカリオファーム・セラピューティクス株式会社(Karyopharm Therapeutics Inc.、Nasdaq: KPTI)と、非公開会社のグローバル大手製薬企業であるメナリーニグループ(Menarini Group)(「メナリーニ」)は本日、共同声明を発表しました。発表によると、MHRA(英国医薬品医療製品規制庁)が、ファースト・イン・クラスの経口エキスポーティン1(XPO1)阻害剤であるNEXPOVIO(R)(selinexor)について、1回以上の前治療を受けた成人多発性骨髄腫(MM)患者の治療における週1回投与のボルテゾミブ(Velcade(R))および低用量のデキサメタゾン(SVd)との併用薬の販売許可を承認しました。 今回の承認により、英国におけるNEXPOVIOの適応が拡大され、条件付き販売許可は全面的許可に変更されました。 なお、英国における商業化活動は、メナリーニ・グループ(Menarini Group)の100%子会社であるステムライン・セラピューティクス(Stemline Therapeutics B.V.)が担当する予定です。

今回の承認は、SVdの週1回投与が、標準的なボルテゾミブ+デキサメタゾン(Vd)の週2回投与と比較して、疾患進行または死亡のリスクを統計的に有意に低減することを示した第3相試験BOSTONの結果に基づくものです。 BOSTON試験の結果は、2020年11月にThe Lancet誌(Grosicki, et al.)に掲載されました。

カリオファーム社の代表兼最高経営責任者(CEO)であるRichard Paulson氏は、次のように語りました。「MHRAから全面的な販売許可を取得したことは、NEXPOVIOにとってもう一つの重要な節目となります。 英国全土の多発性骨髄腫の患者さんにNEXPOVIOのポジティブな影響を拡大し、世界中にセリネクソールの利用機会をさらに広げる取り組みを継続できることを光栄に思っています。」

メナリーニ社の最高経営責任者(CEO)であるElcin Barker Ergun氏は、次のようにコメントしました。「MHRAが英国におけるNEXPOVIOの適応拡大を承認したことで、この重要な医薬品が普及し、メリットを享受できる骨髄腫患者さんが増えることを嬉しく思っています。 NEXPOVIOを英国の患者さんや医師の方々に一刻も早くお届けできることを楽しみにしています。」

BOSTON試験について

販売認可は、1−3回の前治療歴がある再発または難治性の多発性骨髄腫の成人患者402人を評価した多施設・無作為化試験(NCT03110562)である第3相BOSTON(ボルテゾミブ、セリネクソール、デキサメタゾン)試験に基づいています。 本試験は、週1回投与のSVdと週2回投与のボルテゾミブと低用量デキサメタゾン(Vd)の有効性、安全性および特定の健康に関連した生活の質のパラメータを比較するべく設計されました。 本試験の主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)、主な副次価項目は全奏功率(ORR)、末梢神経障害発生率などでした。 本試験の詳細については、2020年11月12日に発行されたThe LancetにBOSTON試験の結果が掲載されたことを発表したカリオファーム社のプレスリリース

をご参照ください。

NEXPOVIO(R)(セリネクソール)について

米国でXPOVIO(R)として販売されているNEXPOVIO(R)は、欧州委員会から次のがん領域の適応症で承認されています。 (i) 4回以上の前治療歴を有し、それぞれ2製品以上のプロテアソーム阻害剤および免疫調節剤、さらに1製品以上の抗CD38モノクローナル抗体に抵抗性を示し、直近の治療で病勢の進行を認めたMMの成人患者を対象にしたデキサメタゾンとの併用療法。および、(ii) ボルテゾミブおよびデキサメタゾンとの併用により、1回以上の前治療歴を有するMMの成人患者の治療。NEXPOVIO(R)は、欧州連合(EU)加盟国およびアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、北アイルランドで販売許可を取得しています。 NEXPOVIO(R)は、ドイツとオーストリアで2022年第4四半期から商業的に利用可能です。

NEXPOVIO(R)は、ファースト・イン・クラスの経口エクスポーティン1(XPO1)阻害剤です。 NEXPOVIO(R)には、核外輸送タンパク質エクスポーティン1(XPO1、CRM1とも呼ばれる)に選択的に結合し、阻害する機能があります。 NEXPOVIO(R)は、腫瘍抑制タンパク質、成長制御タンパク質、抗炎症タンパク質の核外輸送を阻害、これらタンパク質が核内に蓄積され、細胞内の抗がん活性が高まります。 こうしたタンパク質が強制的に核内に保持されることで、そのままではDNAに重大な損傷を受けたがん細胞が無制限に増殖・分裂し続けるのを許してしまう発がん経路の増加を妨害できるのです。

NEXPOVIO(R)の製品特性概要および欧州公開医薬品審査報告書については、https://ec.europa.eu/health/documents/community-register/html/h1537.htm

を参照してください。

XPOVIO/NEXPOVIOの詳細については、承認されている地域の処方箋を参照してください。

重要な安全性情報

禁忌: セリネクソールに対する過敏症。

特別な警告と使用上の注意:

推奨される併用療法

治療期間中は、十分な水分とカロリーの摂取を維持するよう患者を指導します。 脱水症のリスクのある患者には、静脈内水分補給を検討します。

NEXPOVIO(R)による治療前および治療中は、5-HT3拮抗薬と他の制吐薬のいずれか、または両方による予防的併用治療を行います。

血液:

ベースライン時、治療中、および臨床的兆候により、患者の全血球計算(CBC)を評価します。 治療開始後2カ月間は、より頻繁にモニターします。

血小板減少症:

血小板減少事象(血小板減少症および血小板数の減少)は、セリネクソール投与中の成人患者において頻繁に報告されており、重篤化する可能性があります(グレード3/4)。 出血の徴候や症状がないか患者をモニターし、速やかに評価します。

好中球減少症:

セリネクソールの投与では、重度の好中球減少症(グレード3/4)が報告されています。

好中球減少症の患者は、感染の兆候がないかモニターし、速やかに評価します。

胃腸毒性:

吐き気、嘔吐、下痢が重症化する場合があり、制吐薬や止瀉薬の使用が必要になる場合があります。

体重減少と食欲不振:

ベースライン時、治療中、および臨床的兆候により、患者の体重、栄養の状態や量をチェックします。 治療開始後2カ月間は、より頻繁にモニターします。

錯乱状態やめまい:

めまいや錯乱状態が問題となるような状況を避け、めまいや錯乱状態を引き起こす可能性のある他の医薬品を医師の適切な助言なしに服用しないよう患者を指導します。 症状が治まるまで、運転や重機の操作をしないよう患者を指導します。

低ナトリウム血症:

ベースライン時、治療中、および臨床的兆候により、患者のナトリウムレベルをチェックします。 治療開始後2カ月間は、より頻繁にモニターします。

白内障:

セリネクソールは白内障の新規発症または増悪を引き起こす可能性があります。 臨床的な指示により、眼科的な評価が実施される場合があります。 白内障は、必要であれば手術を含め、医学的ガイドラインに従って治療の必要があります。

腫瘍崩壊症候群(TLS):

セリネクソール治療を受けている患者では、TLSが報告されています。 TLSのリスクが高い患者は、注意深くモニターします。 組織のガイドラインに従って速やかにTLS治療を行います。

生殖能力、妊娠、授乳

妊娠可能な女性/男女の避妊:

妊娠可能な女性および生殖能力のある成人男性患者には、セリネクソールよる治療中およびセリネクソールの最終投与後少なくとも1週間は、有効な避妊手段を用いるか性交を控えるよう助言します。

妊娠:

妊娠中の女性へのセリネクソール使用に関するデータはありません。 セリネクソールは、妊娠中および避妊をしていない妊娠可能な女性には推奨されません。

授乳:

セリネクソールおよびその代謝物が母乳に排出されるかどうかは不明です。 母乳で育てられた子供へのリスクは排除できません。 セリネクソールによる治療中および最終投与後1週間は、授乳を中止します。

望ましくない影響

安全性プロファイルの概要

セリネクソールとデキサメタゾンの併用療法で最も頻度の高い副作用(30%以上)は、吐き気、血小板減少症、疲労、貧血、食欲低下、体重減少、下痢、嘔吐、低ナトリウム血症、好中球減少症、白血球減少症でした。

最も多く報告された重篤な副作用(3%以上)は、肺炎、敗血症、血小板減少症、急性腎障害および貧血でした。

主な副作用の説明

感染症: 非血液学的毒性で最も多かったのは感染症でした。 上気道感染症と肺炎が最も多く報告された感染症で、報告された感染症の25%が重篤、治療を受けた成人患者の3%に致命的な感染症が起きました。

高齢者

75歳以上の患者は、副作用による投与中止の発生率、重篤な副作用の発生率、致命的な副作用の発生率が高くなりました。

疑わしい副作用の報告

医薬品の承認後、疑わしい副作用を報告することは重要です。 医薬品のメリットとリスクのバランスを継続的に監視することが可能になるからです。 医療従事者は、副作用が疑われる場合、添付文書Vに記載されている国の報告システムを通じて報告することが望まれます。

カリオファーム・セラピューティクス社(Karyopharm Therapeutics)について

Karyopharm Therapeutics Inc. (Nasdaq: KPTI)は、新たながん治療のパイオニアである商業化権限を取得した製薬企業です。 カリオファーム社は創業以来、腫瘍形成の根本メカニズムである核外輸送調節異常に対処するために開発された経口選択的核外輸送阻害剤(SINE)化合物技術で業界をリードしてきました。同社の主力SINE化合物で、ファースト・イン・クラスのエクスポーティン1(XPO1)阻害剤「XPOVIO(R)(selinexor)」は、米国で認可を受け、同社が3つの腫瘍適応で販売しているほか、欧州、英国(NEXPOVIO(R)として)、中国、シンガポール、カナダ、イスラエル、韓国、オーストラリアをはじめ、さまざまな適応で規制当局が認可している地域や国が増えています。 同社は、多発性骨髄腫、子宮内膜がん、骨髄異形成症候群、骨髄線維症など、満たされていない高いニーズのある複数のがん症状を標的とする重点的開発パイプラインを有しています。 同社の従業員、科学、パイプラインに関する詳細については、www.karyopharm.com をご覧いただくか、Twitterの@Karyopharm およびLinkedIn でフォローをお願いします。

メナリーニ・グループ(Menarini Group)について

メナリーニグループは、売上高40億ドル以上、従業員17,000人以上のグローバル大手医薬品・診断薬企業です。メナリーニ社は、アンメットニーズの高い治療領域にフォーカスし、癌、循環器・呼吸器・消化器系疾患、感染症、糖尿病、炎症、鎮痛剤などの製品を提供しています。同社は、18の生産拠点と9つの研究開発センターを有し、世界140カ国で広く製品販売を展開しています。詳細については、www.bugworksresearch.com

をご覧いただくか、LinkedInでフォローをお願いします 。

将来予測に関する記述

本プレスリリースは、1995年私的証券訴訟改革法(Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。このような将来予想に関する記述には、セリネクソールのMM患者に対する治療効果に関するものが含まれます:英国におけるNEXPOVIOの商業的な導入への期待、およびセリネクソールの将来の臨床開発計画や規制当局への申請の可能性に関する予想。こうした記述は、多くの重要な要因、リスクおよび不確実性を内包しており、その多くは同社の管理範囲を超えるため、実際の出来事や結果は同社の現在の予想とは大きく異なる可能性があります。例えば、同社がXPOVIOの商業化に成功する保証はなく、また、セリネクソールおよびエルタネクサーを含む同社の医薬品候補のいずれかが必要な臨床開発段階を完了する、あるいはその開発が継続される保証はありません。さらに、同社の医薬品候補物ポートフォリオの開発または商業化におけるいかなる肯定的な進展も、株価の上昇につながるという保証はありません。経営陣の期待、したがって、本プレスリリースに記載されている将来予想に関する記述も、以下を含む他の多くの要因に関するリスクおよび不確実性によって影響を受ける可能性があります。コロナ2019のパンデミックが、同社の事業を現在の予想よりも深刻に妨害する可能性があり、これにはXPOVIOの売上へのマイナスの影響、研究開発活動の中断または遅延、セリネクソールまたは他の製品候補の開発および商業化のための十分な供給調達能力への影響、進行中または計画中の臨床試験の遅延、事業計画の遂行、計画中の規制上の指標およびスケジュールへの支障、あるいは患者の不便さなどが含まれます;XPOVIOの商業市場での採用、XPOVIO または規制当局の承認を受けた同社の医薬品候補の商業化に関わる時期およびコスト;XPOVIOまたは規制当局の承認を受けた同社の医薬品候補の規制当局の承認を取得し維持する能力;同社の臨床試験および前臨床試験の結果、既存のデータおよび進行中または将来の試験から得られる新しいデータのその後の分析を含みます;米国食品医薬品局(FDA)等の規制当局、臨床試験実施施設の治験審査委員会および出版審査機関による決定の内容および時期、ならびに追加臨床試験の必要性に関する事項;同社またはその第三者である共同研究者または利害関係継承者が、該当する契約の下でそれぞれの義務を完全に遂行する能力および当該契約による将来の財務的影響の可能性;同社の臨床試験への患者登録能力、予定外の現金需要および経費;同社が現在商業化または開発している製品または製品候補の競合他社による医薬品候補の開発または規制当局による承認;および同社がが製品または製品候補の特許およびその他の知的財産権の保護を取得、維持、行使する能力。これらおよびその他のリスクは、2023年2月17日に米国証券取引委員会(SEC)に提出された同社の2022年12月31日を期末とする年次報告書(フォーム10-K)の「リスク要因」、および同社が将来SECに提出する可能性があるその他の報告書の見出しに記載されています。本プレスリリースに含まれる将来予想に関する記述は、本書の日付時点のものであり、法律で義務付けられている場合を除き、同社は、新しい情報、将来の出来事またはその他の結果にかかわらず、将来予想に関する記述を更新するいかなる義務も明示的に否認します。

XPOVIO(R)およびNEXPOVIO(R)は、Karyopharm Therapeutics Inc.の登録商標です。本リリースで言及されているその他の商標は、それぞれの所有者に帰属します。

ロゴ - https://mma.prnasia.com/media2/1958938/MENARINI_GROUP_Logo.jpg?p=medium600





配信元企業:Menarini Industrie Farmaceutiche Riunite
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