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2023年6月20日に開催される日本最大規模のリスクファイブイベント 『リスクファイブデイ東京2023サマー』 のポスターセッション募集要項を公開します。

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このプレスリリースは、2023年04月13日のプレスリリースで開催を告知した内容に加えて2023年04月24日にポスターセッションの告知内容を追加したものです。

会議情報:https://riscv.or.jp/risc-v-day-tokyo-2023-summer/
チケット情報:https://peatix.com/event/3553721/view (4月末までの早割がお得ですのでご活用ください)

1. 背景:

去る3月24日に、アメリカの世界的な半導体メーカーインテルの共同創業者であるゴードン・ムーア氏が94歳で他界されました。ムーア氏は、1965年に半導体集積回路の発展についての観察から、集積回路上に配置できるトランジスタの数がおおよそ18ヶ月から2年ごとに倍増している法則を発見しました。この法則は、半導体技術の進歩とコスト低減を促進し、現代のコンピュータ産業を支える基盤でした。多くの企業がムーアの法則を信じ、半導体技術の進歩に多大な投資を行いました。

しかし、このムーアの法則は終わりを迎えました。2010年代半ば頃から終焉の兆候が現れ、2020年代に入ってからは一般的に認められるようになったとされています。22nmプロセスノード以下では、半導体技術による微細化は限界に達したとされます。以降、半導体の進歩は二次元の微細化ではなく三次元実装技術により実現されています。ムーアの法則に伴う半導体スケーリングで、コンピュータ産業が急速に発展し、高性能かつ低コストの製品を提供しました。プロセス技術を微細化することで、CPUの性能を向上させながら同時に消費電力を抑えることが可能でき、より高速なコンピュータをより少ない電力で実現することができ、デバイスの性能とバッテリー寿命を改善できました。半導体スケーリングにより、現代の高性能コンピュータやスマートフォン、タブレット、IoTデバイスなど、私たちが日常的に使用するほとんどの電子製品が計算能力を増加させ消費電力を削減しました。

現在、世界の電力消費量の2%はデータセンターで占められていますが、ムーアの法則の無い2020年に計算能力を増やすには、何もしなければ電力消費も増えます。従って、アーキテクチャを変革し、サステナブルな計算環境をコミュニティ全体で実現することを話し合うことが重要です。ChatGPTに代表されるサービスの拡大でAIの一般消費者による活用が一般的にな理、AI計算需要が急増し、データセンターの電力需要は増加することが予想されます。AI処理はC言語処理とは異なるため、データセンタ用AI専用アクセラレータを使うことが一般的になっています。

2.目的:2020年代では、ムーアの法則によるプロセススケーリングが終わりを迎えたため、より多くの計算を行うのに必要な電力スケーリングによる電力削減は自然には進まなくなっています。
(1)データセンターの電力需要は全体の電力需要に占める割合が年々増加していますが、サステナビリティの観点からは電力の増加は許容できません。
(2)一方で、計算需要は毎年増加し、特にAI処理ではC言語のプログラム処理以外の需要が高まっています。ChatGPTなどの大規模な需要が現れることから、AI処理に起因する計算ニーズの拡大が明らかです。
(3)このような状況を踏まえ、計算需要の増加に対応しつつサステナビリティを保つためには、計算方法の変更が必要です。つまり、アーキテクチャを変えることが求められています。

コミュニティでどのようにサステナブルな計算環境を実現するかについて議論を深めることが重要であり、RISC-V Dayでは参加者の皆様に広くこの議論に参加し、意見交換の場を提供することを目指しています。

3.募集テーマ: RISC-V Dayでは、以下の分野に関するポスターセッションを募集します。これらのテーマは、計算ニーズの拡大やサステイナビリティ課題に対処するための新しいアプローチを示しています。

(1)RISC-V技術一般:命令セット、マイクロアーキテクチャ、集積回路、IP、チップ、システム、ソフトウェアなどの実現方法、およびRISC-Vの拡張・カスタマイゼーション、RISC-Vを実現できるEDA手法、PDKなど

(2)オープンソースシリコン:RISC-Vを起点としたオープンシリコン、デジタルIP、アナログIPを含むオープンIP、オープンEDAツール、オープンプロセス開発キット(PDK)、オープンファウンダリなど

(3)セキュリティ技術

(4)AIoT, IoT

(5)量子コンピューティング

(6)秘密計算: Homomorphic Encryptionに代表されるデータを暗号化したまま計算する、プライバシー保護を強化するデータ分析技術

上記に限定せず、RISC-V関連の幅広い分野についてのポスターセッションを募集しております。新しいアイデア、研究成果、ビジネスアプリケーションなど、オープンな精神で審査しますので、どうぞお気軽にご応募ください。

4.日程:ポスターセッション提案は、次の期限を守って提出してください。

(1)一般参加者:5月31日までに提案を提出してください。提案が早期に届いた場合、採択・不採択の結果を5月31日以前にお知らせします。

(2)国際参加者:ビザや渡航手続きのための余裕を考慮し、提案提出期限を5月15日とします。

(3)注意:期限を過ぎた提出物は受け付けられませんので、注意してください。

5.提出要件:ポスターセッションへの提案提出に必要な要件は以下の通りです。これらの要件に従い、提案を作成してください。

(1)フォーマット:メールのテキスト形式で提出してください。

(2)タイトル:日本語と英語で併記。日本語は30文字程度、英語は120文字程度。

(3)概要:分野の関連性、現状、問題解決策や新成果を簡潔に記載。

(4)内容:方法、手法、技術、実装やアイデアについて説明。

(5)参考文献:関連する文献を記載。

(6)著者情報:名前、所属、連絡先、電話番号を明記。

(7)サイズ:A0サイズ(縦)。フォントは観客が見える32ポイント程度。

(8)提出方法:メールやファイル転送。国内参加者は5月31日まで、海外参加者は5月15日までに提出。メールアドレス:cfp@riscv.or.jp 。件名に「RVD2023Summer-Call-for-Paper-Application」を入れてください。受領確認(9)メールが届くので、確認してください。

(10)WEB公開:ポスターPDF、ビデオ、参加者BIOなどを2ヶ月以内に公開予定。WEB公開に同意できない場合は、応募ファイルにその旨記載してください。

6.参加対象者:ポスターセッションへの参加対象者は以下の通りです。

(1)RISC-Vアーキテクチャ、オープンハードウェア、関連技術に興味を持つ研究者、学生、技術者

(2)関連研究、開発、応用分野に興味を持つ人々

(3)関連技術を利用する企業や組織の技術者、研究者、開発者

(4)ポスターセッションは、学生や若手技術者も歓迎します。企業研究者や企業関係者も参加できますが、商業的なテーマは除外されます。RISC-V Dayは技術的議論と分野の発展を重視しており、様々な分野の最新研究成果の発表を期待しています。多様な観点からの発表を歓迎し、RISC-Vコミュニティを広げることを目指しています。

(5)商業的な発表を行う場合にはスポンサーシップが必要です。スポンサーシップについては別途お問い合わせください。

7。ポスターセッションのスケジュール

日時:2023年6月20日(月)

場所:東京大学 伊藤国際学術研究センター 伊藤謝恩ホール

【スケジュール】

9:00-12:00 受付開始・会場設営・ポスター設置

11:30-12:00 ポスターセッション紹介

12:00-13:30 ランチタイム・ポスターセッション

13:30-19:30 ポスターセッション

19:30-20:00 クロージングセッション・ポスター撤去・会場撤去

以上がスケジュール例となります。参加者の方々がポスターを鑑賞しやすいように、ランチタイムにはポスター鑑賞タイムを設けています。また、ポスターセッションの間に休憩時間を設け、参加者の方々が気持ちよく議論を進めることができるよう配慮しています。

8。注意事項

(1)ポスターサイズ:ポスターはA0サイズ(縦118.9cm x 横84.1cm)以内で作成してください。

(2)言語:ポスターは日本語と英語併記で作成してください。題名と大項目は英語でも併記してください。

(3)提出締切:ポスター提出締切は6月10日にします。

(4)プレゼンター参加登録:ポスター展示をするプレゼンターは、参加費は無料とします。採択されたプレゼンターとその助力者にはDISCOUNT CODEをお出しします。CODEを使い事前に参加登録をお願いします。

(5)参加費:ポスターセッションへの参加費は無償です。ただし、ポスターセッションとデモブースの設営撤収を当日手伝っていただくことがあります。

(6)設備について:ポスターセッションでは、以下の設備を主催者側で用意いたします。

・180cm(縦)x 90cm(横)のパネル ・小さな机 ・電源 ・無線LAN

なお、その他必要な機器や備品については、ご自身でご準備いただくことが可能です。

9。その他

(1)作成方法:ポスターサイズはA0サイズ(縦118.9cm x 横84.1cm)以内とします。ポスターは、必ず原稿をA4版に印刷したものも持参してください。写真やグラフなどは、できるだけ大きくわかりやすく表示してください。色使いには、注意して配色してください。

(2)プレゼンテーションの注意事項:ポスターは、会期中ずっと掲示されます。ポスターの内容を分かりやすく、簡潔にまとめたスライドを作成してください。発表前に、音声機器などの動作確認をお願いします。

(3)質疑応答に関するルール:質疑応答は予定していませんが、時間が余った場合には、質疑応答をすることがあります。その場合には、質問への応答は発表者に限ります。質問は、明確かつ簡潔に行い、発表時間内におさめてください。質問が多い場合は、時間に制限がありますので、その場合は、最も重要な質問に優先して回答をお願いします。質問に回答する際には、参考文献を示すなど、正確な情報を提供するように心がけてください。

(4)WEB公開:本ポスターセッションでは、ポスターのPDFデータやビデオ、参加者のBIO等を2ヶ月以内にWEB公開する予定です。発表内容のWEB公開についてご同意いただけない方は、応募フォームにそのような記載をお願いいたします。公開に関する詳細については、後日ご連絡いたします。

10。問い合わせ先: 
事務局 齊藤(cfp<at>riscv.or.jp)
代表 河崎(shumpei.kawasaki<at>swhwc.com) (<at> は @を意味します)

11。会議情報

(1)カンファレンス和文名称: 『リスクファイブデイ東京2023サマー』

(2)カンファレンス英文名称: RISC-V Day Tokyo 2023 Summer

(3)カンファレンス 開催日時:2023年6月20日(火) 9:00 - 20:00 日本時間(JST)

(4)RISC-V ブース展示 開催場所: 東京大学 伊藤国際学術研究センター 地下2階 ホワイエ、多目的スペース

(5)RISC-V ブース展示 開催日時:2023年6月20日(火) 12:00 - 19:30 日本時間(JST)

(6)アクセスURL : 東京大学 伊藤国際学術研究センター

(7)住所:〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1

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配信元企業:一般社団法人 RISC-V協会
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