東大発医療AIベンチャーmiup、新興国向け患者・薬局・医療機関をつなぐAI見守りサービス「Omusubi」をバングラデシュで提供開始
[23/06/26]
提供元:DreamNews
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医療AI技術開発並びに臨床検査センタービジネスを手がける東大発ベンチャー、株式会社miup(所在地:東京都千代田区、代表取締役:森田知宏、以下 miup社)は、地域における健康管理の中核を担う薬局をプラットフォームの起点として、医療機関と患者を効率的につなげる AI見守りサービス「Omusubi」のβ版を2023年6月1日(木)に提供開始しました。
1.背景
miup社は、2015年の創立以降、これまで医療の届かなかった人々も含め「世界の果てまで医療を届ける」を理想として掲げ、AI並びにその他ICTを活用した医療基礎技術開発に取り組み、途上国など医療過疎の地域でも応用できる問診・検診AIを構成する各種技術の基礎研究を進め、JICA等の国際機関や大学等研究機関と共に医療過疎地における実証実験を進めてきました。
医療機関の不足する新興国の多くは、一次医療の担い手として医療機関ではなく薬局がその受け皿になっている国が多く、バングラデシュにおいても人口1億7千万人に対し、約22万件の薬局が存在し(うちライセンスを持つ薬局は約12万件)、これら薬局は医師や医療機関が不足している同国において人々の身近な健康相談先・一次医療の担い手として機能してきました。
一方、本来であれば医師による診断や医療設備の整った医療機関にて受診が必要な緊急性やリスク度の高い患者も医師や医療機関を受診することがなく重症化する、薬局の判断により誤った薬の服用が勧められる等問題が発生していました。
2.新サービス「Omusubi」の狙い
新サービスOmusubiは、薬局を起点に、薬局・医療機関・個人をつなげることで、「未病状態」→「リスク発見」→「診断/治療」→「予後」という、ヒトが健康な状態から病気にかかりそれを治療、復帰して日常に戻っていく一連の患者医療体験(Patient Journey)をシームレスに連携させます。これまで点と点であった患者の医療体験を、薬局や医療機関同士をつなぎAIシステムに学習させることで患者一人一人に合った診断や検査の補助、そして予防や予後の管理を行って患者一人一人の健康を見守っていくことを目指しています。
2-1.サービスの概要
サービス名「Omusubi」
Omusubiは薬局向けRAS(Risk Assessment System)、医療機関向け EMR( Electronic Medical Records)、PHR(Personal Health Record)の3システムを相互連携させ、AIで管理分析することで成り立つ患者の健康見守りサービスです。個人と各機関は、データの相互連携がなされており情報基盤システムには、次世代の国際標準規格であるHL7 FHIRを先駆け的に使用。蓄積データのAI利用を容易にしています。
各システム紹介
-システム: リスクアセスメントシステム
対象:薬局
内容:リスクアセスメント(トリアージ)並びに医療機関への紹介機能
薬局に来客する患者の症状をシステムに入力し、対象者のリスクレベルをバイタルデータを用いてアセスメントした上で、患者に対して適切な診療科を提示し、近隣の医療機関を繋げる。
-システム: EMR(Electronic Medical Record)
対象: 医療機関
内容:患者情報の管理のほか、会計など医療機関インフラに必要な付属機能も装備
問診内容をベースにしたAIによる推奨検査表示
-システム: PHR(Personal Health Record)
対象: 患者
内容: EMRにて入力された患者情報及び患者自身が入力した健康情報の管理を行う。医療機関とつながることでリモート服薬指導等も可能にする。
-情報基盤システム(医療情報相互連携システム)
各データ連携:次世代国際標準規格HL7 FHIRを採用。
3.今後の方向性
実装機能については、初版提供後、順次機能強化を図ってまいります。
今後は、提携薬局や提携医療機関を増やしていくことを目先の目標としつつも、将来的には蓄積された医療データを解析することで、ドラックリポジショニングや新薬開発への貢献、薬局とのつながりを利用したリモートMR化など、製薬会社との連携も強め製薬バリューチェーンも巻き込んだ医療エコシステムを構築していくことを目指しています。
4.代表取締役コメント
「今回リリースされたOmusubiの基礎技術は、2021年度並びに2022年度の経産省系 一般財団法人Medical Excellence JAPAN(MEJ)で事業採択され、バングラデシュ政府と連携しながら、ビジネスモデルの実証とソフトウェアの有効性を検証して参りました。患者・医療機関・薬局をつなぐことで、患者に寄り添ったパーソナルケアを可能にし、蓄積されたデータから患者の疾患予測やそれに対する予防へのアプローチが可能です。また、世界的に課題となっている医療機関同士のデータ連携に備え、共通規格であるFHIRを採用しています。今回実装したFHIR規格を用いた医療ソフトウェア開発のノウハウは、医療機関の相互連携に課題を抱える日本でも有用だと考えます。」
■会社概要
商号:株式会社miup
代表者:代表取締役 森田知宏
所在地:東京都千代田区麹町
設立:2015年9月
事業内容:遠隔医療、検診サービス、医療ソフトウェア開発、
臨床検査センター運営
URL:https://miup.jp/
miup社は、データを活用した効率の良い医療を目指しており、AI技術の開発を進める他、未だ医療システムが十分に確立していない途上国においてのデータリーチを拡大するため、バングラデシュにおいて臨床検査センターの運営を実施するとともに、病院・検査センター向けのデータ管理システムの開発を進めており、これらによって得られる被検査者の日々の健康状態データおよび病院等での確定診断データを統合して解析することで、より正確な健康予測や個別化医療を可能にするAIベースの医療エコシステムづくりを目指しています。
配信元企業:株式会社miup
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医療AI技術開発並びに臨床検査センタービジネスを手がける東大発ベンチャー、株式会社miup(所在地:東京都千代田区、代表取締役:森田知宏、以下 miup社)は、地域における健康管理の中核を担う薬局をプラットフォームの起点として、医療機関と患者を効率的につなげる AI見守りサービス「Omusubi」のβ版を2023年6月1日(木)に提供開始しました。
1.背景
miup社は、2015年の創立以降、これまで医療の届かなかった人々も含め「世界の果てまで医療を届ける」を理想として掲げ、AI並びにその他ICTを活用した医療基礎技術開発に取り組み、途上国など医療過疎の地域でも応用できる問診・検診AIを構成する各種技術の基礎研究を進め、JICA等の国際機関や大学等研究機関と共に医療過疎地における実証実験を進めてきました。
医療機関の不足する新興国の多くは、一次医療の担い手として医療機関ではなく薬局がその受け皿になっている国が多く、バングラデシュにおいても人口1億7千万人に対し、約22万件の薬局が存在し(うちライセンスを持つ薬局は約12万件)、これら薬局は医師や医療機関が不足している同国において人々の身近な健康相談先・一次医療の担い手として機能してきました。
一方、本来であれば医師による診断や医療設備の整った医療機関にて受診が必要な緊急性やリスク度の高い患者も医師や医療機関を受診することがなく重症化する、薬局の判断により誤った薬の服用が勧められる等問題が発生していました。
2.新サービス「Omusubi」の狙い
新サービスOmusubiは、薬局を起点に、薬局・医療機関・個人をつなげることで、「未病状態」→「リスク発見」→「診断/治療」→「予後」という、ヒトが健康な状態から病気にかかりそれを治療、復帰して日常に戻っていく一連の患者医療体験(Patient Journey)をシームレスに連携させます。これまで点と点であった患者の医療体験を、薬局や医療機関同士をつなぎAIシステムに学習させることで患者一人一人に合った診断や検査の補助、そして予防や予後の管理を行って患者一人一人の健康を見守っていくことを目指しています。
2-1.サービスの概要
サービス名「Omusubi」
Omusubiは薬局向けRAS(Risk Assessment System)、医療機関向け EMR( Electronic Medical Records)、PHR(Personal Health Record)の3システムを相互連携させ、AIで管理分析することで成り立つ患者の健康見守りサービスです。個人と各機関は、データの相互連携がなされており情報基盤システムには、次世代の国際標準規格であるHL7 FHIRを先駆け的に使用。蓄積データのAI利用を容易にしています。
各システム紹介
-システム: リスクアセスメントシステム
対象:薬局
内容:リスクアセスメント(トリアージ)並びに医療機関への紹介機能
薬局に来客する患者の症状をシステムに入力し、対象者のリスクレベルをバイタルデータを用いてアセスメントした上で、患者に対して適切な診療科を提示し、近隣の医療機関を繋げる。
-システム: EMR(Electronic Medical Record)
対象: 医療機関
内容:患者情報の管理のほか、会計など医療機関インフラに必要な付属機能も装備
問診内容をベースにしたAIによる推奨検査表示
-システム: PHR(Personal Health Record)
対象: 患者
内容: EMRにて入力された患者情報及び患者自身が入力した健康情報の管理を行う。医療機関とつながることでリモート服薬指導等も可能にする。
-情報基盤システム(医療情報相互連携システム)
各データ連携:次世代国際標準規格HL7 FHIRを採用。
3.今後の方向性
実装機能については、初版提供後、順次機能強化を図ってまいります。
今後は、提携薬局や提携医療機関を増やしていくことを目先の目標としつつも、将来的には蓄積された医療データを解析することで、ドラックリポジショニングや新薬開発への貢献、薬局とのつながりを利用したリモートMR化など、製薬会社との連携も強め製薬バリューチェーンも巻き込んだ医療エコシステムを構築していくことを目指しています。
4.代表取締役コメント
「今回リリースされたOmusubiの基礎技術は、2021年度並びに2022年度の経産省系 一般財団法人Medical Excellence JAPAN(MEJ)で事業採択され、バングラデシュ政府と連携しながら、ビジネスモデルの実証とソフトウェアの有効性を検証して参りました。患者・医療機関・薬局をつなぐことで、患者に寄り添ったパーソナルケアを可能にし、蓄積されたデータから患者の疾患予測やそれに対する予防へのアプローチが可能です。また、世界的に課題となっている医療機関同士のデータ連携に備え、共通規格であるFHIRを採用しています。今回実装したFHIR規格を用いた医療ソフトウェア開発のノウハウは、医療機関の相互連携に課題を抱える日本でも有用だと考えます。」
■会社概要
商号:株式会社miup
代表者:代表取締役 森田知宏
所在地:東京都千代田区麹町
設立:2015年9月
事業内容:遠隔医療、検診サービス、医療ソフトウェア開発、
臨床検査センター運営
URL:https://miup.jp/
miup社は、データを活用した効率の良い医療を目指しており、AI技術の開発を進める他、未だ医療システムが十分に確立していない途上国においてのデータリーチを拡大するため、バングラデシュにおいて臨床検査センターの運営を実施するとともに、病院・検査センター向けのデータ管理システムの開発を進めており、これらによって得られる被検査者の日々の健康状態データおよび病院等での確定診断データを統合して解析することで、より正確な健康予測や個別化医療を可能にするAIベースの医療エコシステムづくりを目指しています。
配信元企業:株式会社miup
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