薬剤師は足りている? 7割弱の薬局経営者は「足りている」と回答。〜薬剤師が採用できている薬局とできていない薬局には大きな隔たりが存在〜
薬剤師不足を実感している薬局の57.4%は薬剤師を採用できず。
「薬剤師不足に関する電話アンケート結果」
薬学部定員増の効果を期待する一方で、地方部では先行きの不安感は解消されず。
地域医療を支える薬局経営者へのコンサルティング会社であるメディプロ株式会社
(本社:東京都千代田区、代表取締役:宮澤聰一)は、薬局経営者を対象とした
「薬剤師不足に関するアンケート調査を実施しました。
■調査概要■
▼2極化する薬剤師人材問題▼ (グラフ1 参照)
薬剤師の充足状況について聞いたところ、「十分足りている」37.9%に対して、
不足感を感じているのが31.8%と充足状況については二極化した状況が伺えます。
また「全く足りていない」と回答した経営者に対し、薬剤師の不足の経営に対する影響を聞いたところ、
65%強が、薬局として新しい取り組みがしにくいことや、人件費コスト増など、経営へ悪影響があると答えています。
▼先行きの不安感は払拭されず▼
薬剤師不足解消の目途については、3割強が「3年以内」と回答する一方、2割弱が「解消しない」、
およそ半数が「わからない」回答しています。
「3年以内」の理由で多いのは「6年制移行に伴う2年間のブランク解消」「薬学部の定員増の効果」でした。
「解消しない」の理由としては「都会では解消するが地方では解消しない」「薬学部が無いので解消しない」等、
「地域的な特性」が多くあげられていました。
薬学部の定員増の効果を期待する一方で、特に地方では先行きの不安感が解消されていないことを示していると
考えられます。
■調査結果■
調査期間 :2012年8月17日 〜8月27日/9月19日 〜9月20日
調査対象 :全国の薬局経営者
調査方法 :電話によるヒアリング
TELコール数 :2642
回答者数 :371
薬局経営者回答者数:327
1.薬剤剤師の充足状況 (グラフ1 参照)
a.「十分足りている」「まぁまぁ足りている」との回答が68.2%だった一方、
「全く足りていない」との回答は17.4%でした。
b.地方部と都市部の比較では「全く足りていない」という回答が、地方部15.7%
都市部21.1%と、都市部の方が若干高めでした。
c.「1年以内に採用活動を実施した」と回答した回答者の内、
「予定人数の採用ができた」との回答が18.9%だった一方、
「採用できなかった」との回答は43.4%でした。(都市部=44.4%、地方部=40.8%)
d.上記cに関して「薬剤師が全く足りていない」と答えた回答者に限定すると
「採用できなかった」との回答が57.4%だった一方、
「薬剤師は十分に足りている」と答えた回答者に限定すると18.8%に過ぎませんでした。
⇒業界全体で薬剤師不足が叫ばれている割に、充足されているとの回答が多い様に思われます。
薬剤師不足を感じている薬局では、採用活動を実施した(している)ものの、
採用できなかった薬局が57.4%もあり、
薬剤師を採用できている薬局(=薬剤師不足を感じていない薬局)と
薬剤師を採用できていない薬局(=薬剤師不足を感じている薬局)とでは、
大きな隔たりがあるように思われます。
2.薬剤師不足の経営に対する影響 (グラフ2参照)
a.「非常にでている」「まぁまぁ出ている」との回答が34.6%だった一方
「あまり出ていない」「全くでていない」との回答は65.4%でした。
b. 悪影響の具体的内容に関しては「人件費コストの増大」との回答が59%を占め最多でした。
c. 上記aに関して「薬剤師が全く足りていない」と答えた回答者に限定すると
「非常にでている」との回答が46.0%だった一方、
「薬剤師は十分に足りている」と答えた回答者に限定すると
「非常にでている」との回答は4.8%に過ぎず、「全く出ていない」が77.4%でした。
3.薬剤師不足解消の目処 (グラフ3 参照)
a. 「わからない」との回答が45.0%で最多、以下、「3年」が27.5%、
「解消しない」が19.0%、「1年」が7.6%でした。
b. 地方部と都市部の比較では、
「解消しない」との回答は、地方部で21.0%、都市部の13.1%と地方部の方が多くなっています。
逆に「3年以内(1年+3年)」との回答は、地方部32,9%に対して都市部41.7%と
都市部の方が多くなっています。
c. 上記bの理由についてのフリーアンサーを見ると、
「3年以内」の理由では「6年制移行に伴う2年間のブランク解消」「薬学部の定員増の効果」等が多く、
「解消しない」の理由としては「都会では解消するが地方では解消しない」
「薬学部が無いので解消しない」等、「地域的な特性」が多くあげられていました。
d.「薬剤師が全く足りていない」と答えた回答者に限定すると
「解消しない」との回答が22.8%だった一方、
「薬剤師は十分に足りている」と答えた回答者に限定すると
「解消しない」との回答は14.5%に過ぎませんでした。
⇒薬剤師を採用できていない薬局(=薬剤師不足を感じている薬局)にとっては、
薬剤師不足に起因する様々な影響が生じていることを推察できると思われます。
また、これらの点でも薬剤師を採用できている薬局(=薬剤師不足を感じていない薬局)
との隔たりは大きなものがあるように思われます。
【本件に関するお問い合わせ先】
企業名:メディプロ株式会社
担当者名:岡本雅行
TEL:03-6206-0211
Email:m-okamoto@medipro-net.co.jp
「薬剤師不足に関する電話アンケート結果」
薬学部定員増の効果を期待する一方で、地方部では先行きの不安感は解消されず。
地域医療を支える薬局経営者へのコンサルティング会社であるメディプロ株式会社
(本社:東京都千代田区、代表取締役:宮澤聰一)は、薬局経営者を対象とした
「薬剤師不足に関するアンケート調査を実施しました。
■調査概要■
▼2極化する薬剤師人材問題▼ (グラフ1 参照)
薬剤師の充足状況について聞いたところ、「十分足りている」37.9%に対して、
不足感を感じているのが31.8%と充足状況については二極化した状況が伺えます。
また「全く足りていない」と回答した経営者に対し、薬剤師の不足の経営に対する影響を聞いたところ、
65%強が、薬局として新しい取り組みがしにくいことや、人件費コスト増など、経営へ悪影響があると答えています。
▼先行きの不安感は払拭されず▼
薬剤師不足解消の目途については、3割強が「3年以内」と回答する一方、2割弱が「解消しない」、
およそ半数が「わからない」回答しています。
「3年以内」の理由で多いのは「6年制移行に伴う2年間のブランク解消」「薬学部の定員増の効果」でした。
「解消しない」の理由としては「都会では解消するが地方では解消しない」「薬学部が無いので解消しない」等、
「地域的な特性」が多くあげられていました。
薬学部の定員増の効果を期待する一方で、特に地方では先行きの不安感が解消されていないことを示していると
考えられます。
■調査結果■
調査期間 :2012年8月17日 〜8月27日/9月19日 〜9月20日
調査対象 :全国の薬局経営者
調査方法 :電話によるヒアリング
TELコール数 :2642
回答者数 :371
薬局経営者回答者数:327
1.薬剤剤師の充足状況 (グラフ1 参照)
a.「十分足りている」「まぁまぁ足りている」との回答が68.2%だった一方、
「全く足りていない」との回答は17.4%でした。
b.地方部と都市部の比較では「全く足りていない」という回答が、地方部15.7%
都市部21.1%と、都市部の方が若干高めでした。
c.「1年以内に採用活動を実施した」と回答した回答者の内、
「予定人数の採用ができた」との回答が18.9%だった一方、
「採用できなかった」との回答は43.4%でした。(都市部=44.4%、地方部=40.8%)
d.上記cに関して「薬剤師が全く足りていない」と答えた回答者に限定すると
「採用できなかった」との回答が57.4%だった一方、
「薬剤師は十分に足りている」と答えた回答者に限定すると18.8%に過ぎませんでした。
⇒業界全体で薬剤師不足が叫ばれている割に、充足されているとの回答が多い様に思われます。
薬剤師不足を感じている薬局では、採用活動を実施した(している)ものの、
採用できなかった薬局が57.4%もあり、
薬剤師を採用できている薬局(=薬剤師不足を感じていない薬局)と
薬剤師を採用できていない薬局(=薬剤師不足を感じている薬局)とでは、
大きな隔たりがあるように思われます。
2.薬剤師不足の経営に対する影響 (グラフ2参照)
a.「非常にでている」「まぁまぁ出ている」との回答が34.6%だった一方
「あまり出ていない」「全くでていない」との回答は65.4%でした。
b. 悪影響の具体的内容に関しては「人件費コストの増大」との回答が59%を占め最多でした。
c. 上記aに関して「薬剤師が全く足りていない」と答えた回答者に限定すると
「非常にでている」との回答が46.0%だった一方、
「薬剤師は十分に足りている」と答えた回答者に限定すると
「非常にでている」との回答は4.8%に過ぎず、「全く出ていない」が77.4%でした。
3.薬剤師不足解消の目処 (グラフ3 参照)
a. 「わからない」との回答が45.0%で最多、以下、「3年」が27.5%、
「解消しない」が19.0%、「1年」が7.6%でした。
b. 地方部と都市部の比較では、
「解消しない」との回答は、地方部で21.0%、都市部の13.1%と地方部の方が多くなっています。
逆に「3年以内(1年+3年)」との回答は、地方部32,9%に対して都市部41.7%と
都市部の方が多くなっています。
c. 上記bの理由についてのフリーアンサーを見ると、
「3年以内」の理由では「6年制移行に伴う2年間のブランク解消」「薬学部の定員増の効果」等が多く、
「解消しない」の理由としては「都会では解消するが地方では解消しない」
「薬学部が無いので解消しない」等、「地域的な特性」が多くあげられていました。
d.「薬剤師が全く足りていない」と答えた回答者に限定すると
「解消しない」との回答が22.8%だった一方、
「薬剤師は十分に足りている」と答えた回答者に限定すると
「解消しない」との回答は14.5%に過ぎませんでした。
⇒薬剤師を採用できていない薬局(=薬剤師不足を感じている薬局)にとっては、
薬剤師不足に起因する様々な影響が生じていることを推察できると思われます。
また、これらの点でも薬剤師を採用できている薬局(=薬剤師不足を感じていない薬局)
との隔たりは大きなものがあるように思われます。
【本件に関するお問い合わせ先】
企業名:メディプロ株式会社
担当者名:岡本雅行
TEL:03-6206-0211
Email:m-okamoto@medipro-net.co.jp