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話題のネットオークション、その実態を探る  利用経験者の生の声・・・、利用意向・減はわずか6% 今後、注目のサービスは、“スマホ”と“スキル”

「福岡 ヤフオク!ドームの命名権」「ペニオク騒動」と、話題の多いネットオークション。盛り上がりを見せる一方で、そのあり方を問う声もあります。
それでは、生活者の目にどのように映っているのでしょうか。

生活者の意識・実態に関する調査を行うトレンド総研では、今回、「ネットオークション」について調べました。


ネットオークションと言えば、日本最大手の「Yahoo!オークション」が、福岡ドームの命名権を取得。先日、2013年2月1日には、「福岡 ヤフオク!ドーム」と改名されたのが、記憶に新しいところでしょう。また、このように盛り上がりを見せる一方で、2012年末のいわゆる“ペニオク騒動”では、そのあり方を見直すべきという声が上げられたのも事実です。

こうしたサービスは、あくまでごく一部であると考えられるものの、ネットオークション全体は、生活者の目にどのように映っているのでしょうか。今回、生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研(東京都渋谷区)では、このネットオークションについて調べました。
はじめに、20代〜40代の男女500名を対象に、「ネットオークションに関する意識・実態調査」を実施。ネットオークションの現状を探りました。併せて、ネットオークションの現状と今後の展望という観点から、ITビジネスアナリストの大元 隆志氏にお話をうかがいました。

その結果、ネットオークションサービスについては、運営会社をチェックするなど、ユーザー側にも一定のリテラシーが求められ、安全に利用するコツがあることが明らかになりました。また、今後のネットオークションにおけるキーワードとして、“スマホ”と“リアルとの連動”という2つのキーワードが浮かび上がってきました。
そこで、最後に、これら2キーワードに関連する注目のサービスとして、「パシャオク」、「Yahoo!オークション『スキル・知識』カテゴリー」を紹介します。

1.20代〜40代 500名に聞く、ネットオークションに関する意識・実態調査

今回、トレンド総研では、「ネットオークション」に対する、生活者の意識、実態を探るため、20代〜40代の男女を対象にインターネット調査を行いました。

はじめに、3,000名を対象とする事前調査を実施。どれだけの人がネットオークションを利用しているか、その実態について調べました。続いて、この3,000名の内、ネットオークションのサイトを見たことがあるという人500名をランダムで抽出し、ネットオークションについて詳しく聞きました。

◆ネットオークションに関する意識・実態調査

調査方法:インターネット調査
調査委託機関:楽天リサーチ株式会社

[事前調査]
調査対象:20代〜40代 男女 3,000名
 ※性別・年代別に均等割り付け(各年代、性別ごとに500名ずつ)
調査期間:2013年3月8日(金)〜2013年3月11日(月)

[本調査]
調査対象:20代〜40代 男女 500名
 ※事前調査にて、「ネットオークションのサイトを見たことがある」と答えた人からランダム抽出
調査期間:2013年3月11日(月)〜2013年3月13日(水)

◆拡大するネットオークション利用者、「入札・落札経験者」はインターネット利用者の半数以上

はじめに、20代〜40代の男女3,000名に、「ネットオークションの利用経験」について聞きました。その結果、「入札・落札をしたことがあるという人」は全体の57%に上りました。さらに、「出品したことがある人」も36%と、4割弱。
今回の調査はインターネット上で行ったため、回答者もある程度インターネットに慣れ親しんだ人が多いと考えられます。しかし、それを考慮しても、インターネット利用者の半数以上が、ネットオークションで入札・落札経験者、3人に1人は出品経験者。ネットオークションが一般的にかなり浸透していることがうかがえる結果と言えそうです。

そこで、このネットオークションについて詳しく調べるために、事前調査の回答者の内、男女500名を対象に本調査を実施しました。なお、この調査対象者500名は、入札・落札、出品の経験を問わず、「ネットオークションのサイトを見たことがある」という人の中から、ランダムで選出しました。

◆メリット・大、スマホユーザーの半数が「スマホでネットオークション」

本調査では、まず、ネットオークションの満足度を探るために、落札経験者を対象に、「今までに、ネットオークションで価格以上に満足するものを落札できたことはありますか?」と聞きました。その結果、「ある」と回答した人は78%。 8割近くの人が、落札価格以上の価値のものを手に入れた経験があることが分かりました。こうしたお得感が、ネットオークションの人気の一因なのかもしれません。

一方で、出品経験者に、「より高い金額で落札してもらうためのコツ」を自由回答でたずねてみました。
この質問に対して最も多く見られたのが、「写真の撮り方」に対する意見。「キレイに撮ることが重要。マクロにしたり、光の当て方を工夫したりしています。(東京都。・43歳女性)」、「出品物を様々な角度から見ることができるように、複数枚の写真を用意する。(大阪府、37歳女性)」という出品経験者の生の声を聞くことができました。
ネットオークションでは、インターネット上で公開されている出品物の写真をもとに入札を行います。入札の判断基準においては、やはり、写真の占める位置は大きいようです。

こうした背景から想定されるのが、スマートフォンとネットオークションの相性の良さ。スマートフォンのカメラは非常に画質が良くなっています。また、スマートフォンで撮影すれば、どこからでも、いつでも、ネットオークションに出品することができます。
そこで、出品経験者の内、スマートフォンを所有している人に、「スマートフォンでのネットオークション利用」について聞きました。その結果、50%は、「利用経験がある」と回答。スマートフォンでネットオークションに参加している人は、すでにスマートフォンユーザーの半数にのぼることが分かりました。
さらに、出品、入札を問わず、スマートフォンでネットオークションを利用したことがある人に、「ネットオークションを利用する際に、スマートフォンが便利だと思いますか?」と聞くと、72%が「思う」と答えました。7割以上の人が、ネットオークションにおけるスマートフォンの利便性を実際に感じているようです。


◆インターネットを意識せず使う時代、ネットオークションも身近な存在に

最後に、2012年末の“ペニオク騒動”に関する認知と、その後の利用意向の変化について聞きました。
まず、この騒動をどの程度の人が知っているのか調べたところ、その認知率は9割に迫り、87%にも上りました。「リアルタイムでこのニュースを耳にした」という人も72%を占めます。今回の調査対象の方は、ネットオークションに関心がある人が多いこともあり、その認知は非常に高かったと言えそうです。
しかし、その一方で、このニュースを見て、ネットオークションの利用意向が低下したという人は、わずか6%でした。ニュースの認知率に比べて非常に低い結果であったと言えそうです。

それでは、こうしたギャップはどこから生まれているのでしょうか。自由回答から探ってみました。すると、「騙した方も悪いが、自己判断できちんとサービスを見極めなければならない。(千葉県・32歳女性)」といったように、ユーザー側の自己責任を唱える人は少なくありません。
実際に、「利用するネットオークションサイトを、きちんと選ぶことが重要」という人は、92%にも上りました。

2. 専門家に聞く、ネットオークションの“利用のコツ”と“今後の展望”

そこで、「ネットオークション」について、ITビジネスアナリストの大元 隆志氏にお話をうかがいました。IT業界のトレンドに精通し、各メディアで活躍されている大元氏。技術者、経営者、ユーザーの三者の包括的な視点で、経営とITの融合を提唱し、活動されています。
今回は、ネットオークションの現状と、その利用のコツ、今後の展望について教えていただきました。

◆ インターネットを意識せず使う時代、ネットオークションも身近な存在に
◆ 高まる現代社会との親和性、これからのネットオークションの形とは?
◆ 求めるユーザーリテラシー、安全にネットオークションを利用するコツをヒアリング
◆ 今後のネットオークション、注目のキーワードは“スマホ”、“リアル”

3. 注目は“スマホ”と“リアルとの連動”、オススメのサービスを紹介

大元氏へのインタビューでは、ネットオークションの今後の展望に関するキーワードとして、“スマホ”、“リアルとの連動”という2つのキーワードがあがりました。
そこで、最後に、この2つのキーワードを意識して展開しているネットオークションサービスを紹介します。

◆ 国内初のスマホ専用ネットオークションサービス「パシャオク」
◆ 携帯電話専用オークションサイトとしてスタートした「モバオク」
◆ 知識やノウハウが出品される、「Yahoo!オークション」の「スキル、知識」カテゴリー



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担当:川浦(かわうら)
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