大学の研究成果を産業界へ還元、無料で使えるビッグデータ高速処理ソフトがビジネスで活躍!開発を担うNYSOLプロジェクトとOSS分析のKSKアナリティクスが協業
ビッグデータ解析に関する学術界の研究成果を広く産業界に還元するNYSOLプロジェクトと、オープンソースのデータ分析ソフトを取扱う株式会社KSKアナリティクスの協業で、NYSOLが無償提供する学術界の高度なデータ処理・解析技術を、ビジネス支援を得られて提供されるようになります。
今やビッグデータの分析はこれまでにない大きなブームになっていますが、実際に分析を開始するには、データを処理するための多機能な分析ソフトを購入しなければならないケースが多く、それらが数百〜数千万円と高額であるため、資金で劣る中小企業には初期コストやライセンス費用が負担で敷居が高いものになっていました。しかし、この状況が大きく改善されます。今回の発表により、初期コスト、ライセンス費用が無料で、ビジネスにおけるビッグデータ分析ができるようになりました。
ビッグデータの解析に関する大学や研究プロジェクトの成果を広く産業界に還元する目的で設立されたNYSOLプロジェクト(NYSOLは「にそる」と読む)とオープンソースのデータ分析ソフトを取扱う株式会社KSKアナリティクス(本社:大阪市、代表:森本好映)の協業で、学術界の高度なデータ処理・解析技術に加え、導入支援や分析サポートなどビジネス支援を得ることができます。分析ソフトはhttp://www.nysol.jpから無料でダウンロードできます。
NYSOLプロジェクトで開発した分析ソフトの一つである「MCMD(以下、Mコマンド)」は、大規模な表構造データ(CSVデータ)を効率よく処理する目的で開発されたコマンド群で、2003年に開発された「MUSASHI」の後継という位置付けであり、大幅に改良されて2013年にオープンソースとして公開されました。ビッグデータを分析するには、まず生データを分析可能な状態に加工する必要がありますが、Mコマンドは特にその処理工程で威力を発揮します。一般的にはデータベースに生データを格納し、SQL等の問合せコードを記述してデータを加工する手法が多く行われていますが、処理速度が遅く、コードの複雑化などの問題がありました。Mコマンドは素早く柔軟で、かつシンプルに処理することができます。例えば、データを並び替える際に利用するmsortfコマンドは、UNIXで類似機能を持つsortコマンドと比較して10倍以上高速であり、前身のMUSASHIと比較しても約1.5倍高速に動作します。Mコマンドが提供する70個以上あるコマンドはそれぞれが単一の機能を持つシンプルな構造であるため、複数を組み合わせることで、数千万円規模の海外製商用ソフトにも劣らない機能と高い処理速度を実現することができるのです。NYSOLプロジェクトはこれまで学術利用に限り無料利用が可能でしたが、本日よりビジネス利用も含めて無料で使うことができます。NYSOLプロジェクトはMコマンドの改善および機能追加を継続的に実施しており、それと同時に学術界で生み出された最新・最高峰のデータ解析/データマイニングのツールおよびアルゴリズムをオープンソースで公開し続けます。
KSKアナリティクスはオープンソースによるワンストップの分析ソリューションを提供する企業であり、データマイニング分野においては、世界市場で最も利用者が多いRapidMiner(*1)、統計分野で広く使われるR(*2)、などを活用してビッグデータの分析を支援しています。同社ではこれまで複数の企業でMコマンドの導入検証を行いました。中には商用データベースを使って20時間ほどかかっていた処理が、わずか1時間で完了したケースもあり、実際にMコマンドを活用した企業からの驚きの声が絶えません。KSKアナリティクスはライセンス費が掛からないMコマンドを使った導入支援や分析サービスなどのビジネスサポートに加え、今後は分析トレーニングサービスを提供する予定にしています。同社代表の森本は、Nysolプロジェクトの産業界への影響は大きく、導入企業へのビジネス面での支援ニーズが高まるものと期待しているのに加え、これまで同社が得意としていた「海外製品を日本市場へ」という取り組みから「日本製品を世界市場へ」という新しいビジネス展開にも期待をしているとコメントしています。
■NYSOLプロジェクトについて
大規模データの解析に関する様々な大学やプロジェクトでの研究成果を広く産業界に還元する目的で設立され、大学の研究者や企業の有志により、ソフトウェアツールの開発や教育活動などを行っています。同プロジェクトで開発する大規模CSVデータ高速処理ソフト(Mコマンド)の他にも、学術界の成果であるアイテムセットマイニング(LCM) / 組み合せ集合の超高圧縮処理(ZDD) / 部分シーケンスに基づいた決定木モデル(BONSAI)などの一般向け公開や、その応用としてJR大回り近郊区間検索アプリケーション(ekillion)などの開発およびそのサービス提供を手がけています。
なお、同プロジェクトを推進する羽室(関西学院大学経営戦略研究科准教授)は「MUSASHI」で2003年に人工知能学会の研究会優秀賞を受賞、2005年および2008年に日本OR学会事例研究賞を受賞、その他2006年度データ解析コンペティション最優秀賞などビッグデータの分析にかかる多数の受賞があり、現在は国家プロジェクトであるERATO湊離散構造処理系プロジェクトに参加しています。
Web: http://www.nysol.jp/
e-mail: info@nysol.jp
■株式会社KSKアナリティクスについて
オープンソースによるワンストップの分析ソリューションを提供する企業であり、データ分析に関わるコンサルティング、システム開発、保守サポート及び導入後のトレーニング・研修を行い、お客様の多様なデータ活用のニーズに対応しています。
社名 株式会社KSKアナリティクス
英文社名 KSK Analytics, Inc.
代表取締役 森本 好映
所在地 大阪市中央区本町1-1-3 本町橋西ビル2F
東京都中央区銀座8-14-11 YN銀座ビル 5F
(*1) RapidMiner(rapidminer.com)
KDNuggets調査による http://www.kdnuggets.com/2013/06/kdnuggets-annual-software-poll-rapidminer-r-vie-for-first-place.html
(*2) R(http://www.r-project.org/)
■本件に関するお問合せ先
株式会社KSKアナリティクス 北島 聡
TEL: 03-6228-4932
Web: http://www.ksk-anl.com
e-mail: infoksk@ksk-anl.com
今やビッグデータの分析はこれまでにない大きなブームになっていますが、実際に分析を開始するには、データを処理するための多機能な分析ソフトを購入しなければならないケースが多く、それらが数百〜数千万円と高額であるため、資金で劣る中小企業には初期コストやライセンス費用が負担で敷居が高いものになっていました。しかし、この状況が大きく改善されます。今回の発表により、初期コスト、ライセンス費用が無料で、ビジネスにおけるビッグデータ分析ができるようになりました。
ビッグデータの解析に関する大学や研究プロジェクトの成果を広く産業界に還元する目的で設立されたNYSOLプロジェクト(NYSOLは「にそる」と読む)とオープンソースのデータ分析ソフトを取扱う株式会社KSKアナリティクス(本社:大阪市、代表:森本好映)の協業で、学術界の高度なデータ処理・解析技術に加え、導入支援や分析サポートなどビジネス支援を得ることができます。分析ソフトはhttp://www.nysol.jpから無料でダウンロードできます。
NYSOLプロジェクトで開発した分析ソフトの一つである「MCMD(以下、Mコマンド)」は、大規模な表構造データ(CSVデータ)を効率よく処理する目的で開発されたコマンド群で、2003年に開発された「MUSASHI」の後継という位置付けであり、大幅に改良されて2013年にオープンソースとして公開されました。ビッグデータを分析するには、まず生データを分析可能な状態に加工する必要がありますが、Mコマンドは特にその処理工程で威力を発揮します。一般的にはデータベースに生データを格納し、SQL等の問合せコードを記述してデータを加工する手法が多く行われていますが、処理速度が遅く、コードの複雑化などの問題がありました。Mコマンドは素早く柔軟で、かつシンプルに処理することができます。例えば、データを並び替える際に利用するmsortfコマンドは、UNIXで類似機能を持つsortコマンドと比較して10倍以上高速であり、前身のMUSASHIと比較しても約1.5倍高速に動作します。Mコマンドが提供する70個以上あるコマンドはそれぞれが単一の機能を持つシンプルな構造であるため、複数を組み合わせることで、数千万円規模の海外製商用ソフトにも劣らない機能と高い処理速度を実現することができるのです。NYSOLプロジェクトはこれまで学術利用に限り無料利用が可能でしたが、本日よりビジネス利用も含めて無料で使うことができます。NYSOLプロジェクトはMコマンドの改善および機能追加を継続的に実施しており、それと同時に学術界で生み出された最新・最高峰のデータ解析/データマイニングのツールおよびアルゴリズムをオープンソースで公開し続けます。
KSKアナリティクスはオープンソースによるワンストップの分析ソリューションを提供する企業であり、データマイニング分野においては、世界市場で最も利用者が多いRapidMiner(*1)、統計分野で広く使われるR(*2)、などを活用してビッグデータの分析を支援しています。同社ではこれまで複数の企業でMコマンドの導入検証を行いました。中には商用データベースを使って20時間ほどかかっていた処理が、わずか1時間で完了したケースもあり、実際にMコマンドを活用した企業からの驚きの声が絶えません。KSKアナリティクスはライセンス費が掛からないMコマンドを使った導入支援や分析サービスなどのビジネスサポートに加え、今後は分析トレーニングサービスを提供する予定にしています。同社代表の森本は、Nysolプロジェクトの産業界への影響は大きく、導入企業へのビジネス面での支援ニーズが高まるものと期待しているのに加え、これまで同社が得意としていた「海外製品を日本市場へ」という取り組みから「日本製品を世界市場へ」という新しいビジネス展開にも期待をしているとコメントしています。
■NYSOLプロジェクトについて
大規模データの解析に関する様々な大学やプロジェクトでの研究成果を広く産業界に還元する目的で設立され、大学の研究者や企業の有志により、ソフトウェアツールの開発や教育活動などを行っています。同プロジェクトで開発する大規模CSVデータ高速処理ソフト(Mコマンド)の他にも、学術界の成果であるアイテムセットマイニング(LCM) / 組み合せ集合の超高圧縮処理(ZDD) / 部分シーケンスに基づいた決定木モデル(BONSAI)などの一般向け公開や、その応用としてJR大回り近郊区間検索アプリケーション(ekillion)などの開発およびそのサービス提供を手がけています。
なお、同プロジェクトを推進する羽室(関西学院大学経営戦略研究科准教授)は「MUSASHI」で2003年に人工知能学会の研究会優秀賞を受賞、2005年および2008年に日本OR学会事例研究賞を受賞、その他2006年度データ解析コンペティション最優秀賞などビッグデータの分析にかかる多数の受賞があり、現在は国家プロジェクトであるERATO湊離散構造処理系プロジェクトに参加しています。
Web: http://www.nysol.jp/
e-mail: info@nysol.jp
■株式会社KSKアナリティクスについて
オープンソースによるワンストップの分析ソリューションを提供する企業であり、データ分析に関わるコンサルティング、システム開発、保守サポート及び導入後のトレーニング・研修を行い、お客様の多様なデータ活用のニーズに対応しています。
社名 株式会社KSKアナリティクス
英文社名 KSK Analytics, Inc.
代表取締役 森本 好映
所在地 大阪市中央区本町1-1-3 本町橋西ビル2F
東京都中央区銀座8-14-11 YN銀座ビル 5F
(*1) RapidMiner(rapidminer.com)
KDNuggets調査による http://www.kdnuggets.com/2013/06/kdnuggets-annual-software-poll-rapidminer-r-vie-for-first-place.html
(*2) R(http://www.r-project.org/)
■本件に関するお問合せ先
株式会社KSKアナリティクス 北島 聡
TEL: 03-6228-4932
Web: http://www.ksk-anl.com
e-mail: infoksk@ksk-anl.com