ユニバーサルロボット、次世代の軽量ロボットを発表 UR5およびUR10の改良版:アブソリュートエンコーダと調節可能なセーフティ機能を追加
産業用ロボットアームを製造するユニバーサルロボットが、主力商品であるUR5とUR10の次世代機能を備えた軽量ロボットを発表しました。今回改良され特徴は、真のアブソリュートエンコーダ、調節が可能な8つの新しいセーフティ機能、2倍に増加した内蔵I/O、装置本体とコントロールボックスの接続性の改善です。
ニュースリリース
報道関係各位
2014年8月22日
ユニバーサルロボット、次世代の軽量ロボットを発表
UR5およびUR10の改良版:アブソリュートエンコーダと調節可能なセーフティ機能を追加
産業用ロボットアームを製造するユニバーサルロボット(本社:デンマーク・オーデンセ市)は、同社の主力商品であるUR5とUR10の次世代バージョンとなる機能を備えた軽量ロボットを発表しました。今回改良されたロボットアームの特徴は、真のアブソリュートエンコーダ、調節が可能な8つの新しいセーフティ機能、2倍に増加した内蔵I/O、装置本体とコントロールボックスの接続性の改善となります。新世代においても、ユニバーサルロボットは人間とロボットが安全に協業できる環境を追求し続けています。産業用ロボット市場でのユニバーサルロボットの長い経験に基づいて製品に改良を加えた新世代のセーフティ機能は、ドイツの認証機関TÜV Nordによる認定を受けています。
ロボットアームUR5とUR10には、数多くの新機能が搭載されましたが、操作性に優れた軽量ロボットというユニバーサルロボットの特長と、最大積載量5/10キロの6つのジョイントアームという外観はそのままに、ロボットアームの内部とコントロールボックスにおいて、いくつかの大きな機能の追加がありました。
CEOのエンリコ・クロッグ・イバーセンは今回の開発について次のように述べています。「当社は、さまざまな業界で長い経験を積み重ねてきた唯一の軽量ロボットアームメーカーです。研究開発部門はエンドユーザーからの声を製品開発にフィードバックするために苦心してきました。」
<主な技術的イノベーション>
真のアブソリュートエンコーダ
今回の新世代ロボットに組み込まれた最大のイノベーションは、真のアブソリュートエンコーダです。この技術的改善により、ロボットアームをより迅速に起動できるようになりました。スイッチを入れるとすぐに絶対位置が認識されるため、ロボットアーム初期化時のジョギングが不要になりました。これにより、UR5とUR10はバッテリーを必要とせずに自動起動に対応できるようになります。
ユニバーサルロボットの最高技術責任者(CTO)のエスベン・H・オスタガードは次のように述べています。「真のアブソリュートエンコーダを搭載したことで、ロボットアームを別の機械により簡単に組み込めるようになり、すべての用途で起動がより迅速かつシンプルになりました。」
特許技術:調節可能なセーフティ機能
ユニバーサルロボットの新世代軽量ロボットのセーフティ設定は、ソリューションごとに合わせて調節できます。ロボットアームのセーフティ機能は、「通常」と「減速」の2つの動作モードで実行でき、ロボットの動作中に切り替えることもできます。そのために、新たに特許を取得したセーフティシステムが8つのセーフティ機能(ジョイントの位置と速度、TCP位置、向き、速度と強さ、ロボットの推進力)を監視します。設定は、パスワードで保護された領域でのみ変更可能です。すべてのセーフティ機能はPL dのセーフティ要件を満たしており、TÜV Nordによる認定を受けています。
オスタガードは次のように述べています。「新たに特許を取得したセーフティ技術のコンセプトは、従前のロボットアームを論理的に進歩させたものです。UR5とUR10の改良版は、コンテキストに応じて異なるモードで動作させることができます。たとえばロボットの作業セル内に人が侵入するとロボットは減速モードで作業を続け、人がセルの外に出るとフルスピードに戻ります。また、CNCマシン内ではフルスピードで作動し、外に出ると減速モードに切り替わるという使い方もあります。」
TÜVの認定を受けたUR Safety 3.0
ユニバーサルロボットの新世代ロボットUR5とUR10のセーフティシステム「URSafety 3.0」は、TÜV Nordによる認定を受け、EN ISO 13849:2008 PL dおよびEN ISO 10218-1:2011第5.4.3節に従ってテストされています。
その他の改善点
さらなる改善として、デジタル信号とセーフティ信号のいずれかに簡単に設定できる16個のデジタルI/Oが追加されたほか、コントロールボックスの設計が見直され、コントローラが改変されました。
柔軟性と操作性の重視
コスト効率に優れた6つのジョイントをもつロボットアームUR5とUR10は、中小規模の企業に特に適しています。軽量であり、タッチパッドによる優れた操作性を持つため、複雑なトレーニングや深い技術のノウハウなしで、広範な用途に合わせて簡単にプログラミングできます。
イバーセンは次のように述べています。「柔軟性に優れた当社のロボットアームは、広範な対象のニーズに対応します。このロボットは、これまで人間が行わなければならなかった退屈な仕事や危険な仕事を引き受けてくれます。従業員10人の会社のCNCのローディング(アンローディング)から、自動車メーカーのグループロセスまで、誰もがこれらのロボットのメリットを活用できます。」
ユニバーサルロボットの新世代ロボットの正式リリースは、9月を予定しています。
ユニバーサルロボット(Universal RobotsA/S)
ユニバーサルロボットは、操作性と柔軟性に重点を置き、コラボレーションロボットの新しい分野にいち早く進出しました。2008年12月にURの最初のロボットが市場に投入されて以来、ロボットアームは大きな成長を遂げ、現在では世界50カ国以上で販売されています。デンマークのオーデンセ市に本社を置き、すべての開発と生産はそこで行われています。またユニバーサルロボットは、統合機能を兼ね備えたロボットを世に広めていただけるパートナーを募集しています。
http://www.universal-robots.com
【本件に関するお問い合わせ先】
企業名:ユニバーサルロボット
担当者名:村山真木
TEL:03−3571−5236
ニュースリリース
報道関係各位
2014年8月22日
ユニバーサルロボット、次世代の軽量ロボットを発表
UR5およびUR10の改良版:アブソリュートエンコーダと調節可能なセーフティ機能を追加
産業用ロボットアームを製造するユニバーサルロボット(本社:デンマーク・オーデンセ市)は、同社の主力商品であるUR5とUR10の次世代バージョンとなる機能を備えた軽量ロボットを発表しました。今回改良されたロボットアームの特徴は、真のアブソリュートエンコーダ、調節が可能な8つの新しいセーフティ機能、2倍に増加した内蔵I/O、装置本体とコントロールボックスの接続性の改善となります。新世代においても、ユニバーサルロボットは人間とロボットが安全に協業できる環境を追求し続けています。産業用ロボット市場でのユニバーサルロボットの長い経験に基づいて製品に改良を加えた新世代のセーフティ機能は、ドイツの認証機関TÜV Nordによる認定を受けています。
ロボットアームUR5とUR10には、数多くの新機能が搭載されましたが、操作性に優れた軽量ロボットというユニバーサルロボットの特長と、最大積載量5/10キロの6つのジョイントアームという外観はそのままに、ロボットアームの内部とコントロールボックスにおいて、いくつかの大きな機能の追加がありました。
CEOのエンリコ・クロッグ・イバーセンは今回の開発について次のように述べています。「当社は、さまざまな業界で長い経験を積み重ねてきた唯一の軽量ロボットアームメーカーです。研究開発部門はエンドユーザーからの声を製品開発にフィードバックするために苦心してきました。」
<主な技術的イノベーション>
真のアブソリュートエンコーダ
今回の新世代ロボットに組み込まれた最大のイノベーションは、真のアブソリュートエンコーダです。この技術的改善により、ロボットアームをより迅速に起動できるようになりました。スイッチを入れるとすぐに絶対位置が認識されるため、ロボットアーム初期化時のジョギングが不要になりました。これにより、UR5とUR10はバッテリーを必要とせずに自動起動に対応できるようになります。
ユニバーサルロボットの最高技術責任者(CTO)のエスベン・H・オスタガードは次のように述べています。「真のアブソリュートエンコーダを搭載したことで、ロボットアームを別の機械により簡単に組み込めるようになり、すべての用途で起動がより迅速かつシンプルになりました。」
特許技術:調節可能なセーフティ機能
ユニバーサルロボットの新世代軽量ロボットのセーフティ設定は、ソリューションごとに合わせて調節できます。ロボットアームのセーフティ機能は、「通常」と「減速」の2つの動作モードで実行でき、ロボットの動作中に切り替えることもできます。そのために、新たに特許を取得したセーフティシステムが8つのセーフティ機能(ジョイントの位置と速度、TCP位置、向き、速度と強さ、ロボットの推進力)を監視します。設定は、パスワードで保護された領域でのみ変更可能です。すべてのセーフティ機能はPL dのセーフティ要件を満たしており、TÜV Nordによる認定を受けています。
オスタガードは次のように述べています。「新たに特許を取得したセーフティ技術のコンセプトは、従前のロボットアームを論理的に進歩させたものです。UR5とUR10の改良版は、コンテキストに応じて異なるモードで動作させることができます。たとえばロボットの作業セル内に人が侵入するとロボットは減速モードで作業を続け、人がセルの外に出るとフルスピードに戻ります。また、CNCマシン内ではフルスピードで作動し、外に出ると減速モードに切り替わるという使い方もあります。」
TÜVの認定を受けたUR Safety 3.0
ユニバーサルロボットの新世代ロボットUR5とUR10のセーフティシステム「URSafety 3.0」は、TÜV Nordによる認定を受け、EN ISO 13849:2008 PL dおよびEN ISO 10218-1:2011第5.4.3節に従ってテストされています。
その他の改善点
さらなる改善として、デジタル信号とセーフティ信号のいずれかに簡単に設定できる16個のデジタルI/Oが追加されたほか、コントロールボックスの設計が見直され、コントローラが改変されました。
柔軟性と操作性の重視
コスト効率に優れた6つのジョイントをもつロボットアームUR5とUR10は、中小規模の企業に特に適しています。軽量であり、タッチパッドによる優れた操作性を持つため、複雑なトレーニングや深い技術のノウハウなしで、広範な用途に合わせて簡単にプログラミングできます。
イバーセンは次のように述べています。「柔軟性に優れた当社のロボットアームは、広範な対象のニーズに対応します。このロボットは、これまで人間が行わなければならなかった退屈な仕事や危険な仕事を引き受けてくれます。従業員10人の会社のCNCのローディング(アンローディング)から、自動車メーカーのグループロセスまで、誰もがこれらのロボットのメリットを活用できます。」
ユニバーサルロボットの新世代ロボットの正式リリースは、9月を予定しています。
ユニバーサルロボット(Universal RobotsA/S)
ユニバーサルロボットは、操作性と柔軟性に重点を置き、コラボレーションロボットの新しい分野にいち早く進出しました。2008年12月にURの最初のロボットが市場に投入されて以来、ロボットアームは大きな成長を遂げ、現在では世界50カ国以上で販売されています。デンマークのオーデンセ市に本社を置き、すべての開発と生産はそこで行われています。またユニバーサルロボットは、統合機能を兼ね備えたロボットを世に広めていただけるパートナーを募集しています。
http://www.universal-robots.com
【本件に関するお問い合わせ先】
企業名:ユニバーサルロボット
担当者名:村山真木
TEL:03−3571−5236