認知症による徘徊を看守るGPSウォーク®2015年度グッドデザイン賞受賞。西日本国際福祉機器展、グッドデザインエキシビジョン(G展)に出展
高齢者向けケア・リハビリシューズ®専業株式会社トレイル(本社:兵庫県神戸市)が介護現場からの声を受け開発したGPSウォーク®が2015年グッドデザイン賞を受賞しました。社会問題となっている認知症による徘徊行動や行方不明を防ぐ一助となればと思い、介護現場の声を反映して、GPS機器を内蔵出来る靴を開発しました。西日本国際福祉機器展実行委員会主催の10月29日〜31日に西日本総合展示場にて開催される西日本国際福祉機器展並びに公益財団法人日本デザイン振興会主催の10月30日〜11月4日に東京ミッドタウンにて開催されるグッドデザインエキシビジョン(G展)2015に出品いたします。
当社はケア・リハビリシューズ専門業者であり、この度、取引先の介護施設より、徘徊老人に関する相談を受け、GPS機器を内蔵できるGPSウォークを開発いたしました。
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM0MzI5OCMxNDk5MTMjNDMyOThfRkRrWXJ2YWRrbC5qcGc.jpg ]
当社が、ケア・リハビリシューズ専門業者として、設立しました背景は、わたくしの父親が神戸の長田地区で靴工場を行っておりました。しかし、その工場は今から20年前の阪神淡路大震災でつぶれてしましました。その父や母の介護・看護を通じて、履かせたかった物を具現化できるように設立した会社です。実際に父・母に履かすことはかなわなかったのですが、履く立場、履かせる立場に立った靴作りで、高齢者の方に一日でも元気に、一日でも長く歩いていただく事を目指しております。
厚生労働省の発表では、2012年時点で、65歳以上の高齢者のうち、認知症の人は推計15%、約462万人に上ると報告されております。また、認知症になる可能性がある軽度認知障害の高齢者も約400万人いると推計されております。高齢者の4人に一人が認知症とその予備軍となると予想されております。また、2015年、1月7日の最新のデーターでは、2025年、今から10年後に最大で730万人が認知症となる可能性があるとのことです。このような状態の中、現在、深刻な問題となっているのが、認知症が原因の行方不明です。警察庁の平成25年度の行方不明者の状況では、年間1万人の方々が認知症が原因で行方不明となっています。特筆すべきは、認知症原因という統計が、平成24年度からの集計であり、約3年前からようやく認知症に対する意識が芽生えたとも言えると思います。
GPS機器自体は、携帯電話やキーホルダー型、時計等の小型タイプなど、GPS機器の開発は進んでいますが、認知症の方、本人が、外出時や徘徊時に持ち歩く保証がありません。介護現場・見守りを行っている方々からのお話で、徘徊者が”裸足”で外出した場合、徘徊であるとすぐわかり、声掛け、保護をすることができます。しかし、靴を履いて外出した場合、散歩等との違いが分かりにくく、本人が”用事がある”?行かないといけない所がある”と言ってしまうと誰にも止められません。また、親族が止めようとしても大声を出したり、抵抗したりして言う事を聞かない場合もあり、他人が制止するのは非常に困難です。また、家族と同居している場合、就寝中の外出等、見守りの隙間がどうしても出てしまいます。その場合でも、玄関に、GPSウォーク®しか置かず、認知症の方がその靴を履かざるを得ない状況を作り、外出時の着用をうながし、気が付かずに外出してしまっても、検索する事が可能となります。介護施設等でのおでかけイベントなどの場合、徘徊行動のある人には、参加をさせないようにせざるを得なく、参加した場合も、介護者の注意が徘徊行動をする人に集中してしまう事が多いと聞いております。しかし、GPSウォーク®を着用することにより、最低限のリスクヘッジが可能となります。
認知症に対する国民の関心が高まる中、2014年11月に行われた認知症サミットにて、安部首相は、”2012年に制定したオレンジプラン (認知症しさく推進5か年計画)を政府一丸とした国家戦略として、厚生労働省だけでなく、内閣府、消費者庁などの関係省庁が協力して、認知症対策を行うと明言し、新聞報道等では、認知症の根治薬の開発を推進する、若年性痴ほう症に対するケアのスキマ問題の解決等、指針が発表されております。ただ、既に認知症に罹られている人や家族の方々にとっては、待ったなしの状況は変わっていないのが、現状です。その一助になればと思い、開発いたしました。
当社は、
ケア・リハビリシューズの専門業者として、お使いいただける方の立場に立った商品作りに工夫をこらし、『元気に一歩でも多く歩いてもらいたい』という願いを込めて製作いたしております。今回のGPSウォークもケア・リハビリシューズのノウハウを生かし、快適にご使用していただけるよう10の工夫を凝らしております。
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM0MzI5OCMxNDk5MTMjNDMyOThfS2ZGeFZCdWFZcy5qcGc.jpg ]
1.楽に履けるフルオープンスタイル
履き口をフルオープンにして履きやすく工夫しております。
2.使用される方の甲の高さに合わせて面テープを止められるソフトな素材を使用。
通常面テープはオスメスでワンセットになってますが、どの甲の高さでも接着する仕様にしております。
3.つま先の反り返り
高齢者になるとだんだんとすり足に近い歩き方になってきます。つまづきを防ぐためにつま先に適度な反り返りをつけています。
4.サイズ調整用として2枚の中敷き
むくみなどで足の大きさに変化が出た場合やサイズ微調整用に2枚の中敷きをつけております。
5.足首部分に足を包み込み脱げを防ぐパッドを配置しております。
6.跟部分に反射テープをつけ、夜道でも安全に歩行できるようにしております。
7.かかと部分に脱ぎはきしやすいように指通しリングをつけております 。
8.足がぐらぐらとぶれてしまわないように、かかとを包み込む大き目カウンターを内蔵し、歩行をサポートします。
9.名前を書けるフリースペース
**跟部分に白い生地を使い、お名前等を記入していただき、見守り時の声掛けや施設での混同を防ぎます。
10.GPS内蔵スペース
ぜひ、この機会に実物をご覧いただければと思っております。
また、10月30日〜11月4日に東京ミッドタウンにて開催される受賞展「グッドデザインエキシビション2015(G展)」にも出展いたします。
グッドデザイン賞:審査員の評価
高齢化がすすむ日本において、これから深刻になる問題に真摯に取り組んでいる点に好感をもった。認知症の人が裸足でなく、この靴を選ぶための履きやすさや、あえて主張しないデザインが、リサーチを綿密に行ったことを明確に裏付けている。これからの社会が必要とするこのような製品が広まるためにも一票を投じた。
〈WEBサイト〉
当社ホームページ
http://www.uraraca.net/
グッドデザイン賞 WEBサイト
https://www.g-mark.org/
【本件に関するお問い合わせ先】
企業名:株式会社 トレイル
担当:森下
TEL:0783823637
Email:mail@uraraca.net
当社はケア・リハビリシューズ専門業者であり、この度、取引先の介護施設より、徘徊老人に関する相談を受け、GPS機器を内蔵できるGPSウォークを開発いたしました。
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM0MzI5OCMxNDk5MTMjNDMyOThfRkRrWXJ2YWRrbC5qcGc.jpg ]
当社が、ケア・リハビリシューズ専門業者として、設立しました背景は、わたくしの父親が神戸の長田地区で靴工場を行っておりました。しかし、その工場は今から20年前の阪神淡路大震災でつぶれてしましました。その父や母の介護・看護を通じて、履かせたかった物を具現化できるように設立した会社です。実際に父・母に履かすことはかなわなかったのですが、履く立場、履かせる立場に立った靴作りで、高齢者の方に一日でも元気に、一日でも長く歩いていただく事を目指しております。
厚生労働省の発表では、2012年時点で、65歳以上の高齢者のうち、認知症の人は推計15%、約462万人に上ると報告されております。また、認知症になる可能性がある軽度認知障害の高齢者も約400万人いると推計されております。高齢者の4人に一人が認知症とその予備軍となると予想されております。また、2015年、1月7日の最新のデーターでは、2025年、今から10年後に最大で730万人が認知症となる可能性があるとのことです。このような状態の中、現在、深刻な問題となっているのが、認知症が原因の行方不明です。警察庁の平成25年度の行方不明者の状況では、年間1万人の方々が認知症が原因で行方不明となっています。特筆すべきは、認知症原因という統計が、平成24年度からの集計であり、約3年前からようやく認知症に対する意識が芽生えたとも言えると思います。
GPS機器自体は、携帯電話やキーホルダー型、時計等の小型タイプなど、GPS機器の開発は進んでいますが、認知症の方、本人が、外出時や徘徊時に持ち歩く保証がありません。介護現場・見守りを行っている方々からのお話で、徘徊者が”裸足”で外出した場合、徘徊であるとすぐわかり、声掛け、保護をすることができます。しかし、靴を履いて外出した場合、散歩等との違いが分かりにくく、本人が”用事がある”?行かないといけない所がある”と言ってしまうと誰にも止められません。また、親族が止めようとしても大声を出したり、抵抗したりして言う事を聞かない場合もあり、他人が制止するのは非常に困難です。また、家族と同居している場合、就寝中の外出等、見守りの隙間がどうしても出てしまいます。その場合でも、玄関に、GPSウォーク®しか置かず、認知症の方がその靴を履かざるを得ない状況を作り、外出時の着用をうながし、気が付かずに外出してしまっても、検索する事が可能となります。介護施設等でのおでかけイベントなどの場合、徘徊行動のある人には、参加をさせないようにせざるを得なく、参加した場合も、介護者の注意が徘徊行動をする人に集中してしまう事が多いと聞いております。しかし、GPSウォーク®を着用することにより、最低限のリスクヘッジが可能となります。
認知症に対する国民の関心が高まる中、2014年11月に行われた認知症サミットにて、安部首相は、”2012年に制定したオレンジプラン (認知症しさく推進5か年計画)を政府一丸とした国家戦略として、厚生労働省だけでなく、内閣府、消費者庁などの関係省庁が協力して、認知症対策を行うと明言し、新聞報道等では、認知症の根治薬の開発を推進する、若年性痴ほう症に対するケアのスキマ問題の解決等、指針が発表されております。ただ、既に認知症に罹られている人や家族の方々にとっては、待ったなしの状況は変わっていないのが、現状です。その一助になればと思い、開発いたしました。
当社は、
ケア・リハビリシューズの専門業者として、お使いいただける方の立場に立った商品作りに工夫をこらし、『元気に一歩でも多く歩いてもらいたい』という願いを込めて製作いたしております。今回のGPSウォークもケア・リハビリシューズのノウハウを生かし、快適にご使用していただけるよう10の工夫を凝らしております。
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM0MzI5OCMxNDk5MTMjNDMyOThfS2ZGeFZCdWFZcy5qcGc.jpg ]
1.楽に履けるフルオープンスタイル
履き口をフルオープンにして履きやすく工夫しております。
2.使用される方の甲の高さに合わせて面テープを止められるソフトな素材を使用。
通常面テープはオスメスでワンセットになってますが、どの甲の高さでも接着する仕様にしております。
3.つま先の反り返り
高齢者になるとだんだんとすり足に近い歩き方になってきます。つまづきを防ぐためにつま先に適度な反り返りをつけています。
4.サイズ調整用として2枚の中敷き
むくみなどで足の大きさに変化が出た場合やサイズ微調整用に2枚の中敷きをつけております。
5.足首部分に足を包み込み脱げを防ぐパッドを配置しております。
6.跟部分に反射テープをつけ、夜道でも安全に歩行できるようにしております。
7.かかと部分に脱ぎはきしやすいように指通しリングをつけております 。
8.足がぐらぐらとぶれてしまわないように、かかとを包み込む大き目カウンターを内蔵し、歩行をサポートします。
9.名前を書けるフリースペース
**跟部分に白い生地を使い、お名前等を記入していただき、見守り時の声掛けや施設での混同を防ぎます。
10.GPS内蔵スペース
ぜひ、この機会に実物をご覧いただければと思っております。
また、10月30日〜11月4日に東京ミッドタウンにて開催される受賞展「グッドデザインエキシビション2015(G展)」にも出展いたします。
グッドデザイン賞:審査員の評価
高齢化がすすむ日本において、これから深刻になる問題に真摯に取り組んでいる点に好感をもった。認知症の人が裸足でなく、この靴を選ぶための履きやすさや、あえて主張しないデザインが、リサーチを綿密に行ったことを明確に裏付けている。これからの社会が必要とするこのような製品が広まるためにも一票を投じた。
〈WEBサイト〉
当社ホームページ
http://www.uraraca.net/
グッドデザイン賞 WEBサイト
https://www.g-mark.org/
【本件に関するお問い合わせ先】
企業名:株式会社 トレイル
担当:森下
TEL:0783823637
Email:mail@uraraca.net