武田薬品工業、ダブリンの新施設に4000万ユーロ(約49億円)投資へ
アイルランドのメアリー・ミッチェル・オコーナー雇用・企業・イノベーション大臣は、武田薬品工業がアイルランド、ダブリンの新施設に4000万ユーロ(約49億円)の投資をすると発表しました。今回の投資でダブリン内にある同社の用地を拡張し、世界市場向けに多発性骨髄腫治療薬NINLARO™製造専用の高度密閉型製造施設棟を新設します。これにより、約40人の新規雇用創出が見込まれます。
アイルランドのメアリー・ミッチェル・オコーナー雇用・企業・イノベーション大臣は、武田薬品工業がアイルランド、ダブリンの新施設に4000万ユーロ(約49億円)の投資をすると発表しました。今回の投資でダブリン内にある同社の用地を拡張し、世界市場向けに多発性骨髄腫治療薬NINLARO™製造専用の高度密閉型製造施設棟を新設します。これにより、約40人の新規雇用創出が見込まれます。
日本最大の製薬会社であり、業界のグローバルリーダーである同社がアイルランドに世界市場向け製薬工場を初めて建設したのは、1997年でした。また2002年には、日本国外初の原薬(API)工場の建設地にダブリンを選定しています。
今回の投資について、アイルランド政府産業開発庁マーティン・シャナハン長官は、「アイルランドは確かな規制遵守実績と人材の有用性から、ライフサイエンスの中核拠点として世界的に認知されています。本日の武田薬品による投資発表は、アイルランドへの継続的なコミットを明確に示すものです」と述べました。
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM0ODEzMiMxNzU0MzYjNDgxMzJfZVVkcWdPZWNHYy5qcGc.jpg ]
武田薬品工業について
武田薬品工業はその研究活動をオンコロジー、消化器系疾患、中枢神経系の各治療領域に集中させています。また、特殊な心血管疾患や後期開発段階のワクチン候補でも専用の開発プログラムを組んでいます。同社は革新の最前線に位置するため、研究開発を自社内および提携先との共同で実施しています。特にオンコロジーと消化器系疾患における革新的な新製品と、新興市場におけるプレゼンスが、同社の成長を加速させています。武田薬品の3万人以上の従業員は、70カ国以上でヘルスケア分野の提携先と協力しながら、患者の生活の質を向上させることに懸命の努力で取り組んでいます。
NINLARO™イキサゾミブ)について
NINLARO™(イキサゾミブ)は新規の経口プロテアソーム阻害薬で、多発性骨髄腫と全身性軽鎖(AL)アミロイドーシス、その他の悪性腫瘍を対象に研究されています。また、第3相臨床試験に入り、承認を受けた最初の経口プロテアソーム阻害剤でした。 NINLARO™は、米国で優先審査後、2015年11月に過去に少なくとも1種類の治療を受けている多発性骨髄腫患者の治療薬として、米食品医薬品局(FDA)から承認を取得しました。
アイルランド政府産業開発庁 (IDA Ireland) について
アイルランド政府産業開発庁はアイルランドの産業開発、海外からの直接投資等を推進する目的で設立された政府機関です。日本事務所では、過去40年間にわたり、欧州への進出を検討されている日本企業向けに、立地や人材、税制、優遇措置など各種最新情報の提供のほか、現地視察、進出計画の立案から進出後のサポートまで幅広い支援を行っています。過去のプレスリリースについては、http://www.idaireland.jp/newsroom/ をご覧ください。
投資に関するお問い合わせ
アイルランド政府産業開発庁 日本事務所
代表 デレク フィッツジェラルド
東京都千代田区麹町2-10-7 アイルランドハウス2階
E-mail: idatokyo@ida.ie
ウェブサイト: http://www.idaireland.jp /Twitter: @IDA_TOKYO
プレスリリースに関するお問合せ
アイルランド政府産業開発庁 日本広報窓口
株式会社トークス 森田、益本
東京都千代田区九段南4-8-8 日本YWCA会館5F
Tel: 03-3261-7715 FAX: 03-3261-7174 E-mail: ida-ireland@pr-tocs.co.jp
参考資料
アイルランドの製薬・バイオ産業の概要
医薬品の世界最大の純輸出国アイルランド
アイルランドは、医薬品製造の海外拠点として名高く、今日、医薬品原薬(API)、製剤、ジェネリック医薬品、診断薬、バイオ医薬品を製造する製薬会社は約120社にのぼります。グローバル製薬企業上位10社中9社が拠点を置く、医薬品の世界最大の純輸出国です。アイルランドは生物製剤製造でも世界第2位で、過去10年間で100億ドル(約1兆1500億円)の投資を確保しました。
ファイザー、グラクソ・スミスクライン、ノバルティス、MSD、アラガン、ジョンソンエンドジョンソン、武田薬品工業、アステラス製薬その他多数の製薬企業がアイルランドに工場を設立しました。テバ、マイラン、アムニールなど多くのジェネリック医薬品企業もアイルランドに進出しています。
また、ファイザー、ブリストル・マイヤーズ スクイブ、ジェンザイム、イーライリリー、リジェネロンなど多数の企業がアイルランドにバイオ医薬品製造拠点を構築しています。2009年には、ワイスが18億ユーロ(約2200億円)を投じて最新鋭設備を構築しグローバル規模で最大のバイオ医薬品関連投資が行われました。その後3年間にブリストル・マイヤーズ スクイブ、アレクシオン、ジャズ、アムジェン他数多くの企業により合計30億ドル(3450億円)の資本が投下されました。
アイルランドでの成功体験に基づき、これらの企業はアイルランドへの投資を継続しています。ファイザーは、現在アイルランドにAPI工場2拠点、製剤工場1拠点、川上から川下までの工程と無菌製剤を完全統合したエンブレルなどの薬剤用バイオ医薬品工場1拠点、そして会計・経理、財務のような非製造部門を担う2拠点と、合計6拠点を配置しています。MSDは、合計6拠点を置いています。ノバルティスも4拠点、日本企業の武田薬品工業、アステラス製薬もAPI製造と製剤両方をアイルランドで行っています。アイルランドで複数の拠点や業務機能を展開している企業事例はほかにも多数あります。
こうした企業の多くは、国際サプライチェーンやロジスティクス、グローバルリリースや試験、グローバル規制、プロセス研究、会計経理、コンプライアンス、規制当局への報告、ITなどの非製造業務もアイルランドで実施しています。
最近の投資発表では、GEヘルスケアによる2016年9月の1億5000万ドル(約173億円)規模のGEバイオパーク・コークもありました。同社顧客にモジュール式のバイオプロセス工場「KUBio(キュビオ)」を提供し、初期設備投資と構築時間を大幅に短縮することを可能にするものです。また、顧客企業は集中管理されたGEヘルスケアの共有設備やサービス、原料(培養培地、バッファー等)の供給も利用することができます。バイオパークは、炭素排出量、水、電気使用量を70〜80%削減することができます。
(詳細:http://www.idaireland.jp/newsroom/ge-biopark-cork/)
2016年6月には富士フィルムの子会社Fujifilm Diosynth Biotechnologiesがアイルランドに拠点を置くMSDと協業し、顧客向け医薬品原薬(API)供給用大規模微生物培養設備に投資し、運営するための長期的共同研究体制を確立すると発表しました。
(詳細:http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1076.html)
シャイアー、イーライリリー、グリフォルス、オルターファーマも今年、アイルランド国内での投資を発表しています。
バイオ医薬品業界の高まるニーズにより、2010年にアイルランド政府はアイルランド政府産業開発庁を通じて5700万ユーロを投じ、アイルランド国立バイオプロセス研究研修機関(NIBRT)を構築しました。NIBRTは現在、世界有数のバイオ医薬品研究研修施設として、川上・川下工程、分析、無菌製剤の最新設備を備えています。専門は、プロセスの分析・最適化、製品・プロセスの特性化、新技術・プロセス・機器(シングルユースリアクター、ウイルス感染防止のための高温・短時間処理など)の調査など業界固有の研究分野です。また、NIBRTはバイオ医薬品業界のために標準および特注の研修プログラムを提供し、2015年だけでも3000人を受け入れました。
Why Ireland?アイルランドの強み
EUおよびユーロ圏で唯一の英語国として高技能多言語の労働者を提供し、5億人超を抱えるEU市場にバリアフリーのアクセスを提供しています。
人口の50%は35歳未満と、EUで最も若者人口比率の高い国です。
我が国の教育システムは世界10位以内にランキングし、アイルランドの30〜34歳の50%以上が大卒者と、大卒の割合はEU随一です。
IMDの世界競争力調査では、労働人口の柔軟性と適応性で世界一にランキングされています。
法人税12.5%を維持し続けます。
我が国のKnowledge Development Box(知的財産の税優遇制度)は、世界で始めてOECDの新基準に対応した税制で、6.25%の法人税率を適用します。
また研究開発活動に携わる企業には25%の研究開発税額控除と15%の研究開発補助金を提供します。
世界で最もビジネスがしやすい国の一つにランキングされていることも、事業環境と規制環境が良好である証です。
(詳細:http://www.idaireland.jp/business-in-ireland/industry-sectors/bio-pharmaceuticals/)
※為替レートは1ユーロ=122円、1ドル=115円で計算しています。
アイルランドのメアリー・ミッチェル・オコーナー雇用・企業・イノベーション大臣は、武田薬品工業がアイルランド、ダブリンの新施設に4000万ユーロ(約49億円)の投資をすると発表しました。今回の投資でダブリン内にある同社の用地を拡張し、世界市場向けに多発性骨髄腫治療薬NINLARO™製造専用の高度密閉型製造施設棟を新設します。これにより、約40人の新規雇用創出が見込まれます。
日本最大の製薬会社であり、業界のグローバルリーダーである同社がアイルランドに世界市場向け製薬工場を初めて建設したのは、1997年でした。また2002年には、日本国外初の原薬(API)工場の建設地にダブリンを選定しています。
今回の投資について、アイルランド政府産業開発庁マーティン・シャナハン長官は、「アイルランドは確かな規制遵守実績と人材の有用性から、ライフサイエンスの中核拠点として世界的に認知されています。本日の武田薬品による投資発表は、アイルランドへの継続的なコミットを明確に示すものです」と述べました。
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM0ODEzMiMxNzU0MzYjNDgxMzJfZVVkcWdPZWNHYy5qcGc.jpg ]
武田薬品工業について
武田薬品工業はその研究活動をオンコロジー、消化器系疾患、中枢神経系の各治療領域に集中させています。また、特殊な心血管疾患や後期開発段階のワクチン候補でも専用の開発プログラムを組んでいます。同社は革新の最前線に位置するため、研究開発を自社内および提携先との共同で実施しています。特にオンコロジーと消化器系疾患における革新的な新製品と、新興市場におけるプレゼンスが、同社の成長を加速させています。武田薬品の3万人以上の従業員は、70カ国以上でヘルスケア分野の提携先と協力しながら、患者の生活の質を向上させることに懸命の努力で取り組んでいます。
NINLARO™イキサゾミブ)について
NINLARO™(イキサゾミブ)は新規の経口プロテアソーム阻害薬で、多発性骨髄腫と全身性軽鎖(AL)アミロイドーシス、その他の悪性腫瘍を対象に研究されています。また、第3相臨床試験に入り、承認を受けた最初の経口プロテアソーム阻害剤でした。 NINLARO™は、米国で優先審査後、2015年11月に過去に少なくとも1種類の治療を受けている多発性骨髄腫患者の治療薬として、米食品医薬品局(FDA)から承認を取得しました。
アイルランド政府産業開発庁 (IDA Ireland) について
アイルランド政府産業開発庁はアイルランドの産業開発、海外からの直接投資等を推進する目的で設立された政府機関です。日本事務所では、過去40年間にわたり、欧州への進出を検討されている日本企業向けに、立地や人材、税制、優遇措置など各種最新情報の提供のほか、現地視察、進出計画の立案から進出後のサポートまで幅広い支援を行っています。過去のプレスリリースについては、http://www.idaireland.jp/newsroom/ をご覧ください。
投資に関するお問い合わせ
アイルランド政府産業開発庁 日本事務所
代表 デレク フィッツジェラルド
東京都千代田区麹町2-10-7 アイルランドハウス2階
E-mail: idatokyo@ida.ie
ウェブサイト: http://www.idaireland.jp /Twitter: @IDA_TOKYO
プレスリリースに関するお問合せ
アイルランド政府産業開発庁 日本広報窓口
株式会社トークス 森田、益本
東京都千代田区九段南4-8-8 日本YWCA会館5F
Tel: 03-3261-7715 FAX: 03-3261-7174 E-mail: ida-ireland@pr-tocs.co.jp
参考資料
アイルランドの製薬・バイオ産業の概要
医薬品の世界最大の純輸出国アイルランド
アイルランドは、医薬品製造の海外拠点として名高く、今日、医薬品原薬(API)、製剤、ジェネリック医薬品、診断薬、バイオ医薬品を製造する製薬会社は約120社にのぼります。グローバル製薬企業上位10社中9社が拠点を置く、医薬品の世界最大の純輸出国です。アイルランドは生物製剤製造でも世界第2位で、過去10年間で100億ドル(約1兆1500億円)の投資を確保しました。
ファイザー、グラクソ・スミスクライン、ノバルティス、MSD、アラガン、ジョンソンエンドジョンソン、武田薬品工業、アステラス製薬その他多数の製薬企業がアイルランドに工場を設立しました。テバ、マイラン、アムニールなど多くのジェネリック医薬品企業もアイルランドに進出しています。
また、ファイザー、ブリストル・マイヤーズ スクイブ、ジェンザイム、イーライリリー、リジェネロンなど多数の企業がアイルランドにバイオ医薬品製造拠点を構築しています。2009年には、ワイスが18億ユーロ(約2200億円)を投じて最新鋭設備を構築しグローバル規模で最大のバイオ医薬品関連投資が行われました。その後3年間にブリストル・マイヤーズ スクイブ、アレクシオン、ジャズ、アムジェン他数多くの企業により合計30億ドル(3450億円)の資本が投下されました。
アイルランドでの成功体験に基づき、これらの企業はアイルランドへの投資を継続しています。ファイザーは、現在アイルランドにAPI工場2拠点、製剤工場1拠点、川上から川下までの工程と無菌製剤を完全統合したエンブレルなどの薬剤用バイオ医薬品工場1拠点、そして会計・経理、財務のような非製造部門を担う2拠点と、合計6拠点を配置しています。MSDは、合計6拠点を置いています。ノバルティスも4拠点、日本企業の武田薬品工業、アステラス製薬もAPI製造と製剤両方をアイルランドで行っています。アイルランドで複数の拠点や業務機能を展開している企業事例はほかにも多数あります。
こうした企業の多くは、国際サプライチェーンやロジスティクス、グローバルリリースや試験、グローバル規制、プロセス研究、会計経理、コンプライアンス、規制当局への報告、ITなどの非製造業務もアイルランドで実施しています。
最近の投資発表では、GEヘルスケアによる2016年9月の1億5000万ドル(約173億円)規模のGEバイオパーク・コークもありました。同社顧客にモジュール式のバイオプロセス工場「KUBio(キュビオ)」を提供し、初期設備投資と構築時間を大幅に短縮することを可能にするものです。また、顧客企業は集中管理されたGEヘルスケアの共有設備やサービス、原料(培養培地、バッファー等)の供給も利用することができます。バイオパークは、炭素排出量、水、電気使用量を70〜80%削減することができます。
(詳細:http://www.idaireland.jp/newsroom/ge-biopark-cork/)
2016年6月には富士フィルムの子会社Fujifilm Diosynth Biotechnologiesがアイルランドに拠点を置くMSDと協業し、顧客向け医薬品原薬(API)供給用大規模微生物培養設備に投資し、運営するための長期的共同研究体制を確立すると発表しました。
(詳細:http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1076.html)
シャイアー、イーライリリー、グリフォルス、オルターファーマも今年、アイルランド国内での投資を発表しています。
バイオ医薬品業界の高まるニーズにより、2010年にアイルランド政府はアイルランド政府産業開発庁を通じて5700万ユーロを投じ、アイルランド国立バイオプロセス研究研修機関(NIBRT)を構築しました。NIBRTは現在、世界有数のバイオ医薬品研究研修施設として、川上・川下工程、分析、無菌製剤の最新設備を備えています。専門は、プロセスの分析・最適化、製品・プロセスの特性化、新技術・プロセス・機器(シングルユースリアクター、ウイルス感染防止のための高温・短時間処理など)の調査など業界固有の研究分野です。また、NIBRTはバイオ医薬品業界のために標準および特注の研修プログラムを提供し、2015年だけでも3000人を受け入れました。
Why Ireland?アイルランドの強み
EUおよびユーロ圏で唯一の英語国として高技能多言語の労働者を提供し、5億人超を抱えるEU市場にバリアフリーのアクセスを提供しています。
人口の50%は35歳未満と、EUで最も若者人口比率の高い国です。
我が国の教育システムは世界10位以内にランキングし、アイルランドの30〜34歳の50%以上が大卒者と、大卒の割合はEU随一です。
IMDの世界競争力調査では、労働人口の柔軟性と適応性で世界一にランキングされています。
法人税12.5%を維持し続けます。
我が国のKnowledge Development Box(知的財産の税優遇制度)は、世界で始めてOECDの新基準に対応した税制で、6.25%の法人税率を適用します。
また研究開発活動に携わる企業には25%の研究開発税額控除と15%の研究開発補助金を提供します。
世界で最もビジネスがしやすい国の一つにランキングされていることも、事業環境と規制環境が良好である証です。
(詳細:http://www.idaireland.jp/business-in-ireland/industry-sectors/bio-pharmaceuticals/)
※為替レートは1ユーロ=122円、1ドル=115円で計算しています。