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TokenSky Tokyo-アジア最大のブロックチェーンカンファレンス、著名ゲストが登壇し提供する斬新な視点

7月の4日と5日に分けて、東京汐留で開催された大規模ブロックチェーンカンファレンスTokenSkyは盛大な盛り上がりを見せた。また、メインイベントホールでは数多くの登壇者がブロックチェーン技術に関する様々な考えや、将来性などについて熱く語っていた。

初日の会議では、『ブロックチェーン+TokenSky Tokyo-アジア最大のブロックチェインカンファレンス』及び『ブロックチェーンプロジェクト+取引場』が同時進行した。
引き続き、両会議に参加した各国各業界におけるプロたちが提供した各自の視点を通して、どのようなプロジェクトが注目に値するのかをご紹介していきます。





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会議の最初に出場したゲスト――王紫上(ワン・ズサァン)女史は、『クラウドマネジメント2.0(云管理2.0)』の作者、TokenSkyの創始者である。王紫上女史は、来場した観衆に詳細にTokenSkyを紹介し、TokenSkyを次のように定義している、「TokenSkyとは、ブロックチェーン・ノード及びトークンエコノミーで構築されたブロックチェーン大会として、世界におけるエース・ノードに依る、講演ゲスト、プロジェクト企画側とスポンサー側の連携、そしてクラウドファンディングとリンクによって共同で完成される。ノードの力によって、TokenSkyは世界各国におけるネイティブ・コミュニティに深入りすることができており、一方、中国における最初のノードを担当するチームは、海外のプロジェクトが中国市場に参入する際、最も信頼できるチームである」

と同時に、王紫上女史は、東京側の主催者Asobimo株式会社はTokenSkyのブランド理念を認めており、またそのため、かつてのプロジェクト企画側から東京のエース・ノードになったと指摘した。王紫上女史は、TokenSkyの経営方針を次のようにまとめた――[自然に従うことを「道」と定め、無から有を生み出すことを「法」と見なし、仮想配布を「術」と扱い、パブリックチェーン・トークンを「器」とする。]


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CSDN、『プログラマー(程序?)』雑誌の創設者である蒋涛氏は講演において、先ず参加者たちにCSDNを紹介し、現在CSDNの登録アカウント数は2500万を超えており、毎月の訪問者は3000万人、毎日新規ユーザー数は約1万人に上ると指摘した。氏によると、これらのユーザー数のうち、中国ソフト開発者が90%を占めており、70%は中国のIT技術者である。そして、CSDNのBBS上で投稿した数はすでに1000万件を超えており、ブログ数は1300万に達したと言われている。


このような規模とアクティブ度により、CSDNは技術を集合したコミュニティの形成、更に新しいメディア・マトリックス、業界研究センター、ハイエンド会議、CTOクラブ、GitChat、教育を一体化したプラットフォームとして成長することができた。一方、技術の範囲はAI、ブロックチェーン、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、モバイル開発、図形及びゲーム、インテリジェントハードウェア等の各方面に及んでいる。


また、蒋涛氏は独自のソフトウェア開発におけるコラボレーションモードについて紹介したが、それぞれ――DCO(Distributed Collaborative Organization)、及び「Coding is mining」の理念であり、ブロックチェーン業界にエネルギーを賦与することである。


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引き続き出場したのは、日本のゲーム会社AsobimoのCEO――近藤克紀である。近藤氏は、世界中で流行っているブロックチェーンの現状を背景に、日本はこのような技術と資本が巻き起こすブームの最中で、落ち着きを保ちながらチャンスをつかみ取るべきだと言い、一方、Asobimoはこの流れに貢献したいと語っていた。氏は、日本におけるブロックチェーンの発展、その未来に対して自信があると述べたが、その理由はわずか一週間前に、日本のブロックチェーン大会JBC、アジアデジタル資産&ブロックチェーン協会、TokenSky大会等三つの大型会議が開かれたからである。


日本のゲーム開発会社Asobimoは6月12日に、近いうちにICOを推進すると発表した。報告により、Asobimoは会社名に似せて名付けたトークン「ASOBI」を、共計3億発行する予定だと言われている。ユーザーはコインASOBIを用いてゲームアイテム、音楽、書籍、映画等多種にわたるデジタルアイテムの取引が可能だと伝えている。


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清華大学情報技術研究院副院長――邢春暁氏は、次世代情報技術を次のようにまとめた――「ABCDE。それぞれ、人工知能(AI)、ブロックチェーン(Blockchain)、クラウドコンピューティング(Cloud computing)、ビッグデータ(Big Date)、及び5Gを代表するeモバイル通信」

邢春暁氏によると、中国の政府はブロックチェーン等の技術を実体経済と深く融着させて、デジタル・エコノミーを大いに発展させるべきだと提唱している。氏は、次世代デジタル・エコノミーと伝統的な経済の間には大きな差異が存在しており、オープン的、開放的、効率的、そして自由などの側面においては、前者は後者を凌ぐと語っていた。一方、アルゴリズムを中核としているデジタル・エコノミーは、徐々に新たな展開となっており、氏は学術的視点から、デジタル・エコノミーは経済金融などの学科のみならず、情報科学とも緊密に結合することができると述べた。


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早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問、一橋大学の名誉教授――野口悠紀雄、氏はブロックチェーンと仮想通貨の金融領域と非金融領域における応用について言及した。金融領域においては、仮想通貨の分散式、非中央集権化の特徴は、本質的な変化をもたらし、プライベート・バンキングの消滅へとつながる潜在能力があると述べた。

しかし、適切な処置ができなければ、仮想通貨は中央集権化の管理及びコミュニティになってしまう可能性があると、氏は指摘した。そして、自動化契約はブロックチェーンの非金融領域における重要な応用部分として、野口氏は、現在日本の社会は大量の人工的な登記による公共記録の蓄積の問題、及び記録改ざん問題を指摘したが、ブロックチェーン技術はこのような深刻な社会問題の解決に用いられることができると語っていた。


その他に、野口氏は、ブロックチェーンは特許の管理、トレーサビリティに応用できると指摘した。氏によると、例えば、ダイアモンドはすでにブロックチェーンによってトレーサビリティ管理を行っているが、将来的に不動産、車の売買等においてもブロックチェーンを使って管理することができるという。そして容易に想像できるが、将来的に車の売買はかなり便利になれるかもしれない、そして、ブロックチェーンは社会の様々な基礎的インフラ設備を変えることができ、その際、我々は自律した非中央集権社会を実現できるかもしれない、と氏は語っていた。


そして最後に、野口氏は次のようにまとめた、「仮に人口知能は従業員の生産効率を向上させることができるとしたら、ブロックチェーンは管理における生産効率を向上させることができる」。


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中関村ブロックチェーン産業連盟理事長――元道は、過去20年間におけるインターネットの発展について語りながら講演を始めた。元道氏は、過去20年におけるインターネットの歩みを二つの部分にわけたが、一つは一番下層に位置付けられている基礎設備、二つ目は、ユーザーを対象としたインターネット・プラットフォーム上のサービスである。そして、氏はこの二つをベースにして、トークン・エコノミーとパブリックチェーンがもたらす非中央集権化の意義を説いた。


元道氏は、各々の水平的パブリックチェーンは、新世界における信用の礎石だと考え、非中央集権化における信頼性のある記録台帳の問題を解決すべきだと述べた。更に、各々の垂直パブリックチェーンは、すべて独立ブランドのトークン・エコノミーであり、自らの本位符号性価値及び多層的、多角的、かつ多様化トークンを有しており、そして自らのコミュニティの管理ができていると述べている。


様々な業界が各自のパブリックチェーンを発展させ、競争しながら共にシェアと構築することを考え、そうすると自然的に水平的パブリックチェーンが現れてくると元道氏は語る。そして氏は、水平的パブリックチェーンは、先ず信頼できる記録台帳に力を注ぐべきであり、スーパーコンピューターの完備も、ディペンダブル・コンピューティングも考慮する必要がない。縦横交差的、そして水平的かつ垂直的パブリックチェーンの基礎施設があれば、更に言うと、トークン・エコノミーの基盤が整えてから、はじめてDAPPの応用とトークン・エコノミーの応用が現実的に実現可能となり、それに伴って自然にチェーンの越境とマルチリンク等も可能になると言う。そして「インターネットとブロックチェーンは、二つの平行世界であり、互いに依存しながら発展していくものである」と語った。


しかしトークンに関して、元道氏は、トークン・エコノミーは新世代のデジタル・エコノミーとして、その具体的な特徴は「自由、強大、繁栄」であると考え、トークン・エコノミーは新世代におけるグローバルデジタル・エコノミーになると語っていた。そして、それにはデジタル権益証明、暗号化、流通可能性といった三つの部分で構成されており、また、トークン・エコノミーは絶え間なく更迭するシステムであり、トークン・エコノミーを含め、ほかにトークンエコノミーシステムと最終的なパブリックチェーン共同体、これらは三位一体であると氏は述べる。


いずれのパブリックチェーンのプロジェクトおいて、単に自らのトークン・エコノミーを語るだけでは不十分であり、いわゆるパブリックチェーンであれば、「本位貨幣」を有するトークン・エコノミーシステムであることを意味しており、それは「利他」を核心とした、いわば「民を豊かにすれば、国が強くなる」を趣旨とする新形態の経済論理である、と元道は提唱した。


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Krashの創設者兼CEOである祝雪嬌は、ブロックチェーンはインターネットを転覆させるのではなく、非中央集権化された構造のもとで新たな経済モデルと生態を構築、創造すべきであると指摘した。

パブリックチェーンの経済モデルを見れば、EOSは多角的で、複雑なブロックチェーン3.0を代表すると祝雪嬌氏は語る。その効果については、まだ理想的とは言えないが、しかし、一定の成果があると述べていた。そして取引所を見ると、「爆款」FCoinの事例から将来的にもっと多くのオープン型が表れると言い、非中央集権化構造のもとで、ブロックチェーンウォレットのビジネスモデルには、信用調査、取引、財務管理等のサービスが含まれると予測した。

Kcashはマルチリンク・デジタルウォレットであり、と同時に「オンチェーン・オフチェーン」を支持するウォレットでもある。今現在、40億人民元のデジタル資産を管理していると言われている。そして最後に、祝雪嬌氏は、「仮想通貨業界の“アリペイ”になるだけではなく、仮想通貨業界の銀行をも目指している」と述べた。


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著名なエンジェル投資家、CariNetの取締役会会長――薛蛮子が東京TokenSkyの円卓会議に出席した。薛蛮子氏は、海南は、中国大陸のブロックチェーン経済特区になれる可能性が最も高いと独自の観点を披露した。ブロックチェーン業界に対する薛蛮子態度は、「長期的な視点、慎重に」であった。


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DBXティーンの創設者であるTomiは、DDposのメカニズムは、性能と公平の間で新たな均衡へと達するという見解を述べた。ブロックチェーンが提供しているのは、本質的にはコードと法律的原則であったが、今までずっと二つの難題に直面した――安全と性能。POWのコストが高く、効率が低い、しかしDPOSは過度に中心化しているため、民主的でない、そして大きな安全問題を抱えていると言う。ただし、DDPosのメカニズムはノードではなく、下層のデータ交換によるリアルタイムの投票への参加、そのランダム性により安全性を向上させることができると氏は語る。


DDPoSのデザインはスーパーノードのデザインと似ているが、ランダム性がその安全性と民主性を向上させているのだと述べていた。そのメカニズムは、時間加重証明を用いており、その特徴はノードに参入する際のコストが非常に高いことだが、理由は、経済的手段で選別するゆえに、ノードの安全性と地位をもっと重視させることができるからである。DDPoSの優位はTPS上にあるが、EOSと似ており、ただしEOSは民主的でなく、過度に集中し、かつ流動性がないために大きな安全問題をもたらした。そして、氏はDDPoSのメカニズムは、EOSを改良した、より安全で性能もEOSを超えていると述べた。


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「暴走恭親王」は午後の会議において、大勢の新規参入者の方たちに対して懐疑的な態度を示していた。「暴走恭親王」は、今現在、多くのプロジェクトはブロックチェーンを単なるポイント発行プラットフォームか、もしくは融資の方法として見なしていると言い、しかし、如何にしてトークン・エコノミーを通してビジネスを促進させるべきかという問題こそ、我々が本当に研究すべき課題であると指摘した。プロジェクトの企画側はブロックチェーンについてもっと理解を深める必要があり、プロの意見と指導を受けることが大事だと考え、「暴走恭親王」はLongHashという孵化器を創設したのである。

LongHashはブロックチェーン孵化器として、一次市場を目指しており、CYBEXは二次市場を目指している。「暴走恭親王」はまた、2カ月以内にドバイ、スウェーデン、シリコンバレー、ベルリンでLongHashを現地実用化させると予告した。

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『ブロックチェーンプロジェクト+取引場』


陳?天(チェン・シャオテン)――ブロックチェーン支払をWeChatPayとアリペイのようにする


『ブロックチェーンプロジェクト+取引場』に登場した最初のゲストとして、SoPayのCOO陳?天は「SoPay仮想通貨支払にエネルギーを賦与」をテーマとして講演を行った。講演中、陳?天はビットコインの取引速度に言及しており、それによってビットコインは本当の意味での実用化ができておらず、一方、SoPayはBigShareのコード研究に由来しており、主としてブロックチェーン取引速度、手数料と開発におけるハードルといった問題に取り組んできたと述べている。比較的に特別なのは、SoPayはゲームから始めており、ゲーム開発企業とリンクし、ゲーマーにアリペイとWeChatPayのようなユーザー体験を提供したことであると氏は述べた。


余水(ユー・スイ)――中央集権型取引所は非中央集権化と共に飛躍するであろう


Kcashの共同創設者、Kdaxの首席顧問――余水は、自らのウォレットからKdaxプロジェクトまでたどり着いた経験を共有した。余水氏は、取引所自体が二つの核心的な機能を提供していると指摘した。1、価格の発見。いずれのトークン、プロジェクトの価値はどうなのか、それらすべては取引所の価格によって表れてくる。2、流動供給。いずれのトークンとプロジェクトは、現実で流通を実現させるためには、取引所が提供する流動供給を通さなければならない。従って、取引所はプロジェクト側と投資者をリンクさせる重要なプラットフォームであると余水氏は示した。


しかし、取引所に言及すると、人々は往々にして「非中央集権化」を強調するが、余水氏は、非中央集権化は大きな流れであることは確かだが、中央集権化の取引所も持続的に存在するであろうという見解を示した。そして、中央集権化のメリットは、ユーザーたちに効率と取引体験を提供していることであり、一方、Kdaxは比較的に中間的な方法を採用しており、「分散式取引所」という概念を提出し、つまり中央集権化サービスであると同時に、分散式ノードであると余水氏は語る。


?小耕(チェ・シャオゲン)――ブロックチェーンの基礎的インフラ設備は不完全である


Blocklabsの共同創設者?小耕氏は、このほど大量に接触したプロジェクトから言及し、現在、ブロックチェーンの実用化において、基礎的設備が不完全であると提起した。現在、ブロックチェーンのプロジェクトのうち、絶対多数を占めているのはストレージに関するプロジェクトであり、その次が安全性にかかわるプロジェクトであると指摘した。ストレージに関するプロジェクトにおいては、北米の効率はアジアより低く、?小耕氏は基層ストレージサービスを提供する企業への支援を呼びかけた。


そのほかに、安全性もかなりいい方向であり、特にブロックチェーンにおいては一旦問題が起きたら、問題の大小を問わず、必ず大きな問題になるため、多くの取引所はいったん攻撃されると、すぐさま倒産の危機に直面してしまう。最近、中国にも安全性問題に取り組むいいチームが多く表れたが、海外におけるプロジェクト、イスラエルを含めて、アメリカの安全に取り組むチームはみんな注目に値すると?小耕氏は指摘した。


Eric Zhao――ブロックチェーン+出かけ、車を買わなくても車を所有する感覚を体験できる


周知のごとく、車の購入は大事なことであり、消費が高いだけではなく、駐車、メンテナンスなども非常に不便なところが多い。CST Foudation LtdのCEO Eric Zhaoは、Fingosは如何にして「ブロックチェーン+出かけ」の問題を解決するのかを紹介した。氏は、今現在シェアカー、もしくはタクシーサービス、両方ともより高レベルのユーザー体験を提供することができないと述べた。一方、Fingosはブロックチェーンを用いたシェア・エコノミーのモデルで、人々に車のシェアを促す動機づけを与えることであるが、それによって、車の利用におけるコストを軽減させることができると言う。


そして、その目的に達するために、Fingosは同名トークンを発行しており、車主が車をプラットフォームにアップし、その後車が走ってさえいれば「マイニング」となり、それによって、法定通貨、トークン・エコノミーと信用体系、三位一体の構造が形成されるのである。


TokenSkyのメインイベントホールでは、多くの登壇者が、ブロックチェーン技術を使ったビジネス展開の構想や前向きな話題をもって多くの事を語っていたが、一方で暗号通貨市場が出来たばかりのため、未だに混乱を持っているといった疑念を話題にした登壇者も少なくなかった。メインイベントホールでは専門的な分野が語られる一方で出展社ブースでは親しみやすい体験型のブースが多く、来場者はそれぞれ興味のある分野のブースをにぎやかな雰囲気で、往来していた。


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