1000ドルの薬より1曲の音楽を! 音楽による認知症ケアを描いたドキュメンタリー映画『パーソナル・ソング』の上映イベントを、都立多摩図書館で9月30日開催
アメリカでは、音楽による認知症ケアの取り組み「Music & Memory」が始まっています。その人にとって思い入れの強い楽曲「パーソナル・ソング」には、過去の記憶をよみがえらせ、楽しさや喜びを取り戻す効果がある、といった事例が多く報告されています。日本でも高齢化に伴い認知症の患者数は増加の一途をたどっています。この上映会を通じて、「音楽の力」を活用した高齢者のケアについて一緒に考えてみませんか?
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM1ODQwNiMyMDgzMDcjNTg0MDZfaGxoc0ZBUlhaTi5wbmc.png ]
医療系ウェブマガジン「地域医療ジャーナル」(所在地:東京都千代田区、代表:福士 元春)が運営する、これからの医療について考え、行動するためのオンラインコミュニティ「地域医療編集室」では、2018年9月30日(日)に映画上映・意見交換会イベント「パーソナル・ソング 高齢者に音楽を届けよう!」を、都立多摩図書館・セミナールーム(東京都国分寺市)にて開催します。
▼ 「パーソナル・ソング 高齢者に音楽を届けよう!」イベントページ:https://personalsong.peatix.com
▼ オンラインコミュニティ「地域医療編集室」ファンクラブ:https://camp-fire.jp/projects/view/76122
■70歳以上の割合は初の2割超え、高齢者の4人に1人、約400万人が認知症
9月17日の「敬老の日」にあわせ、総務省が高齢者人口の最新統計を公表しました。65歳以上の高齢者が総人口に占める割合は28.1%、人口は3,557万人となりました。また70歳以上の割合は、前年より0.8ポイント高い20.7%、人数は100万人増の2,618万人となり、初めて2割を超えました。
高齢化が加速する日本において、高齢者の医療介護サービスの需要は増しています。現在、高齢者の4人に1人、約400万人が認知症を抱えているとされ、大きな社会問題になっています。しかし、認知症をはじめとする高齢者特有の病気では、薬などによる治療効果は限られている、という問題がかねてより指摘されていました。「地域医療ジャーナル」では、こうした高齢者に「音楽の力」を活用することで、医療では届かないあたたかなケアを提供したいと考えています。
■認知症症状を音楽で改善させる取り組みを紹介し、サンダンス国際映画祭で観客賞を受賞
「音楽の力」に着目していた折に出会ったのが、ドキュメンタリー映画『パーソナル・ソング』(原題:Alive Inside)です。アルツハイマー病の患者の症状を、その人が思い入れを持つ音楽(パーソナル・ソング)の力で劇的に改善させるという内容です。インディペンデント映画やドキュメンタリー映画の国際的な登竜門として知られ、世界中から毎年8000本を超える映画が集まるサンダンス国際映画祭において、2014年にドキュメンタリー部門で観客賞を受賞しています。
この映画に出演する、『レナードの朝』の原作者オリバー・サックス医師によれば、音楽は感情に訴えかけ、心を呼び覚まし、脳のさまざまな領域に届き当時の記憶を蘇らせるパワーがあるそうです。そして認知症によって混乱してしまっている思考や言語の部分とは違う運動や感情の領域と結びつくために、認知症によるダメージが少ないのです。
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=_2HfAZJ99fc ]
しかし、こうした音楽を活用したケアや音楽療法は、まだ医療介護現場で十分に普及していません。また、音楽療法士やケア提供者の現場での研修機会も、極めて少ないのが現状です。そこで、オンラインコミュニティ「地域医療編集室」では啓発活動の一環として、映画上映・意見交換会イベント「パーソナル・ソング 高齢者に音楽を届けよう!」を開催することを決定しました。
認知症などを患う高齢者が、好きな音楽によって過去の記憶がよみがえり、楽しさや喜びを取り戻すことで、高齢者はもちろんその家族や介護者も元気になります。医療現場で音楽をもっと積極的に活用し、現在の医療介護サービスではなかなか届かない、大切なケアの提供の普及に今後も取り組んでまいります。
<「パーソナル・ソング 高齢者に音楽を届けよう!」開催概要>
日時:2018年09月30日 (日) ?13:30 - 16:30
会場:都立多摩図書館 セミナールーム(東京都国分寺市泉町2丁目2-26)
チケット:?500(全席自由席)
対象:音楽の活用に関心のある医療職・介護職・患者家族、音楽療法士、医療や音楽に関心がある一般の方、近隣地域住民の方など、どなたでもご参加いただけます
「パーソナル・ソング 高齢者に音楽を届けよう!」イベントページ:https://personalsong.peatix.com
※当日券も準備する予定ですが、席数の都合上、事前予約をおすすめします
■今後の展開予定
音楽療法の普及に向け、今年は、下記のようなさまざまな活動を展開していく予定です。
まず、オンラインコミュニティ「地域医療編集室」と連携し、国分寺市を中心とする地域の有志とともに、医療介護現場で音楽を活用するプロジェクトを立ち上げ、医療現場での音楽療法士の研修提供やパーソナル・ソング提供支援活動を展開します。これらの活動報告は、ウェブマガジン「地域医療ジャーナル」から発信します。
また、映画上映会と現場の意見を集めるイベントを23区内でも開催し、さらに広域での活動を展開します。音楽療法士10名以上の現地研修や、100名以上の高齢者へのパーソナル・ソングの提供を目指します。
そして、オンラインコミュニティ「地域医療編集室」やウェブマガジン「地域医療ジャーナル」のプロモーションも促進しながら、より多くの皆様に積極的に情報を発信していきます。
【地域医療ジャーナルについて】
所在地:〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2丁目3-1-309
代表者:編集長 福士 元春
設立:2015年1月
URL:https://cmj.publishers.fm/
事業内容:月1回発行の医療系ウェブマガジン「地域医療ジャーナル」運営
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM1ODQwNiMyMDgzMDcjNTg0MDZfaGxoc0ZBUlhaTi5wbmc.png ]
医療系ウェブマガジン「地域医療ジャーナル」(所在地:東京都千代田区、代表:福士 元春)が運営する、これからの医療について考え、行動するためのオンラインコミュニティ「地域医療編集室」では、2018年9月30日(日)に映画上映・意見交換会イベント「パーソナル・ソング 高齢者に音楽を届けよう!」を、都立多摩図書館・セミナールーム(東京都国分寺市)にて開催します。
▼ 「パーソナル・ソング 高齢者に音楽を届けよう!」イベントページ:https://personalsong.peatix.com
▼ オンラインコミュニティ「地域医療編集室」ファンクラブ:https://camp-fire.jp/projects/view/76122
■70歳以上の割合は初の2割超え、高齢者の4人に1人、約400万人が認知症
9月17日の「敬老の日」にあわせ、総務省が高齢者人口の最新統計を公表しました。65歳以上の高齢者が総人口に占める割合は28.1%、人口は3,557万人となりました。また70歳以上の割合は、前年より0.8ポイント高い20.7%、人数は100万人増の2,618万人となり、初めて2割を超えました。
高齢化が加速する日本において、高齢者の医療介護サービスの需要は増しています。現在、高齢者の4人に1人、約400万人が認知症を抱えているとされ、大きな社会問題になっています。しかし、認知症をはじめとする高齢者特有の病気では、薬などによる治療効果は限られている、という問題がかねてより指摘されていました。「地域医療ジャーナル」では、こうした高齢者に「音楽の力」を活用することで、医療では届かないあたたかなケアを提供したいと考えています。
■認知症症状を音楽で改善させる取り組みを紹介し、サンダンス国際映画祭で観客賞を受賞
「音楽の力」に着目していた折に出会ったのが、ドキュメンタリー映画『パーソナル・ソング』(原題:Alive Inside)です。アルツハイマー病の患者の症状を、その人が思い入れを持つ音楽(パーソナル・ソング)の力で劇的に改善させるという内容です。インディペンデント映画やドキュメンタリー映画の国際的な登竜門として知られ、世界中から毎年8000本を超える映画が集まるサンダンス国際映画祭において、2014年にドキュメンタリー部門で観客賞を受賞しています。
この映画に出演する、『レナードの朝』の原作者オリバー・サックス医師によれば、音楽は感情に訴えかけ、心を呼び覚まし、脳のさまざまな領域に届き当時の記憶を蘇らせるパワーがあるそうです。そして認知症によって混乱してしまっている思考や言語の部分とは違う運動や感情の領域と結びつくために、認知症によるダメージが少ないのです。
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=_2HfAZJ99fc ]
しかし、こうした音楽を活用したケアや音楽療法は、まだ医療介護現場で十分に普及していません。また、音楽療法士やケア提供者の現場での研修機会も、極めて少ないのが現状です。そこで、オンラインコミュニティ「地域医療編集室」では啓発活動の一環として、映画上映・意見交換会イベント「パーソナル・ソング 高齢者に音楽を届けよう!」を開催することを決定しました。
認知症などを患う高齢者が、好きな音楽によって過去の記憶がよみがえり、楽しさや喜びを取り戻すことで、高齢者はもちろんその家族や介護者も元気になります。医療現場で音楽をもっと積極的に活用し、現在の医療介護サービスではなかなか届かない、大切なケアの提供の普及に今後も取り組んでまいります。
<「パーソナル・ソング 高齢者に音楽を届けよう!」開催概要>
日時:2018年09月30日 (日) ?13:30 - 16:30
会場:都立多摩図書館 セミナールーム(東京都国分寺市泉町2丁目2-26)
チケット:?500(全席自由席)
対象:音楽の活用に関心のある医療職・介護職・患者家族、音楽療法士、医療や音楽に関心がある一般の方、近隣地域住民の方など、どなたでもご参加いただけます
「パーソナル・ソング 高齢者に音楽を届けよう!」イベントページ:https://personalsong.peatix.com
※当日券も準備する予定ですが、席数の都合上、事前予約をおすすめします
■今後の展開予定
音楽療法の普及に向け、今年は、下記のようなさまざまな活動を展開していく予定です。
まず、オンラインコミュニティ「地域医療編集室」と連携し、国分寺市を中心とする地域の有志とともに、医療介護現場で音楽を活用するプロジェクトを立ち上げ、医療現場での音楽療法士の研修提供やパーソナル・ソング提供支援活動を展開します。これらの活動報告は、ウェブマガジン「地域医療ジャーナル」から発信します。
また、映画上映会と現場の意見を集めるイベントを23区内でも開催し、さらに広域での活動を展開します。音楽療法士10名以上の現地研修や、100名以上の高齢者へのパーソナル・ソングの提供を目指します。
そして、オンラインコミュニティ「地域医療編集室」やウェブマガジン「地域医療ジャーナル」のプロモーションも促進しながら、より多くの皆様に積極的に情報を発信していきます。
【地域医療ジャーナルについて】
所在地:〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2丁目3-1-309
代表者:編集長 福士 元春
設立:2015年1月
URL:https://cmj.publishers.fm/
事業内容:月1回発行の医療系ウェブマガジン「地域医療ジャーナル」運営