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つながる=善ではない!  『つながらない生き方のススメ』が提案する自分中心の処世術

この6月上旬に発刊される『つながらない生き方のススメ』(松島ちほ著 青山ライフ出版)は、人間関係に悩み、ストレスを抱えている子育て世代の女性に、発想の転換で楽になれる方法を説く。アスペルガーのカウンセラーが自分も相手も傷つけずに、自分勝手に生きる方法を伝授するこれまでにないユニークな本である。

青山ライフ出版(所在地:東京都港区芝5-13-11 第2二葉ビル 401 代表取締役 高橋範夫)が発刊する『アスペルガーのカウンセラーが教える つながらない生き方のススメ』(松島ちほ著 四六判、324ページ 1500円+税)の概要は次のとおりである。


アスペルガー症候群といえば、発達障害の一種とされ、マイナス面が強調されているが、実はその特性を生かして社会で活躍している人は多い。本書の著者もその一人で、アスペルガーの特性である過剰集中を活かし、心理学の膨大な知識を吸収し、カウンセラーとなり、独立し、母親専門カウンセリング ママクレアを設立。ママたちの悩みに寄り添い、カウンセリングからセミナー講師まで大活躍している。


それ以前の著者は、学生時代はいじめに苦しみ、結婚・出産はしたものの、育児うつになり、ひきこもり主婦であった。著者の人生が好転したのは、アスペルガーであることを自覚し、その特性を生かすようになってからである。


子育て中の女性のカウンセリングを行う中で、人間関係に悩み疲弊している女性が多いことに直面する。

「私は人づきあいがヘタで、不器用な自分がイヤになります」

「誰とでもうまく付き合っている人を見るとうらやましくなります」


人づきあいが苦手というのはアスペルガーに限ったことではなかった。

普通の人も人間関係で悩んでいる。悩むくらいなら、人づきあいなどしなければいいのはわかっているが、その勇気がないのでもやもやした日々が続いている。

回りに合せることばかりにエネルギーを使い、本来持っている自分の能力もよさも発揮できない。


この状況に対して、著者はアスペルガーの考え方は得であると気づく。

アスペルガーは基本自分中心なので、人間関係にがんばらない。他者に合わせることに価値を感じないので、自分にとって価値ある人間関係や物事にしかエネルギーを注がない。自分の特性に合った目標や目的を持てば、一気にそこへ到達することができる。


空気が読めないからこそ、できることがある。

けれども、それでやっていけるのか?

やれると著者は言う。


意地悪をされることもないし、孤独にもならない。

意地悪をするような人とは関わらないし、自分にとって本当に大切な人にだけエネルギーを使っているからだ。

机上の空論ではなく、著者自らが「つながらない生き方」の成功例だから非常に説得力のある本である。


〔著者紹介〕

1972 年生まれ。静岡県在住。二子の母。

幼い頃から引っ込み思案で人との関わりが苦手。中学ではいじめ、高校では登校拒否。社会人12 年を経て結婚・出産。育児につまずき、産後うつから育児うつ。ひきこもり主婦になり、その後、大人の発達障害「アスペルガー症候群」と診断される。

あまりの生きづらさに2009 年から心理学・コミュニケーション技術を学び始め各種心理学、カウンセラー資格を取得。アスペルガーの特性である過剰集中を活かし、心理学の知識を吸収していく。2011 〜 2014 年、カルチャーサロンに採用されカウンセラー、心理学講師として活動。

2014 年10 月に独立。母親専門カウンセリング ママクレアを設立。

心理学と著者の経験を活かし、カウンセリング、心理学講座、講演会、を通じ女性の心をサポートしている。

HP https://www.mamaclear.com
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