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『人事の成り立ち』がHRアワード優秀賞を受賞!─絶版になった新書を大幅増補改訂し単行本として再刊行、書籍の寿命が短命化しつつある出版業界に一石を投ず

白桃書房が2018年10月に刊行した『人事の成り立ち』は、日本の人事部「HRアワード2019」優秀賞を受賞しました。この元の企画は新書で2011年に出版されましたが絶版になっていたところを、内容の確かさやユニークさなどを鑑み流通させ続けることに社会的意義があると考え、小社が単行本として再刊行しました。この権威ある賞の受賞でその意義を改めて示していただきました。再刊行にあたっては、新書版刊行以降の労働環境の変化をフォローしたり、欧米の雇用制度との比較を行うなど、「働き方改革」で改めて問われている日本型雇用の本質に迫るための大幅な増補改訂を行い、オリジナルの倍以上のボリュームとなっています。そして単行本化に伴い単価を上げることで小ロットでの重版が可能となり、受賞を受け現在第3刷が進行中です。小社は引き続き、社会に貢献する本を展開してまいります。

株式会社白桃書房(本社:東京都千代田区、代表取締役:大矢栄一郎、http://www.hakutou.co.jp/)が2018年10月に刊行した『名著17冊の著者との往復書簡で読み解く 人事の成り立ち─「誰もが階段を上れる社会」の希望と葛藤』(海老原嗣生・荻野進介著)は、日本の人事部「HRアワード2019」( http://hr-award.jp/ )の優秀賞を受賞しました。


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSMzNTY3MSMyMzE1NDUjMzU2NzFfSmVIR2JvRnhXUy5qcGc.jpg ]

この本は、中公新書ラクレとして刊行された『日本人はどのように仕事をしてきたか』(2011年刊)を大幅増補改訂したもので、良い面しか言及されないことが多い欧米型雇用の実態を示しつつ、日本型雇用をその成立過程から紐解き、この人事制度の強みはどこにあるのか、またバブルとその崩壊、グローバル化・少子高齢化などの経済・社会の激変の中で、どのような問題をはらむようになってきたのかを語っています。


出版界ではこれまで、単行本(版が大きい書籍)で刊行されたものをそのまま、あるいはより一般向けに内容を改訂するなどして新書・文庫として出版することがしばしば行われてきました。しかし本書についてはその逆で、オリジナルが新書だったものを単行本として再刊行しています。

本書の元となったオリジナルの企画は、日本の人事を語る上で極めて重要な数々の名著についての書評を、レジェンドと言えるその著者との往復書簡形式でやり取りし収録するという大変ユニークなもので、また本書の著者である海老原氏・荻野氏が実績のある人事ジャーナリストであるのにもかかわらず絶版となっており、このような本を継続的に流通させることに社会的な意義があると考えました。

さらに、その内容が小社の主要な刊行分野の一つと重なっていたこと、また単行本では単価が高めの設定ができるため少部数の重版が可能で在庫を維持しやすく、企画も成立させやすくなりました。実際、500冊という小ロットですでに一度重版を行い、受賞に伴い現在3刷が進行中です。


増補改訂にあたっては、中公新書ラクレ版刊行以降の労働環境の変化をフォローするなどのため新たに4冊を取り上げるのとともに、欧米の雇用制度との比較を行うなど、「働き方改革」で改めて問われている日本型雇用の、その本質に迫るための加筆を行っていただき、オリジナルの倍以上のボリュームとなっています。


このような背景、経緯で出版された本書が権威ある賞を受賞し、


「日本型雇用の歴史や人事制度の強みと問題点を示し多くの経営者や人事から高く評価されました

HR領域における功績は誠に多大であり日本企業の活性化に大きく貢献するものであります」


のような選評によって、社会的な意義を改めて示していただきました。

この本に限らず、小社は引き続き、社会に貢献する本を展開してまいります。


■書誌情報

書名

名著17冊の著者との往復書簡で読み解く 人事の成り立ち─「誰もが階段を上れる社会」の希望と葛藤


ISBN・判型・ページ数・価格

ISBN978-4-561-22717-5 四六判ハードカバー・360頁 定価(本体2315円+税)


著者

海老原 嗣生(えびはら つぐお)

雇用ジャーナリスト、経済産業研究所コア研究員、人材・経営誌『HRmics』編集長、ニッチモ代表取締役、リクルートキャリア社フェロー(特別研究員)、中央大学大学院戦略経営研究科客員教授。

1964年、東京生まれ、大手メーカーを経て、リクルート人材センター(リクルートエージェント→リクルートキャリアに社名変更)入社。新規事業の企画・推進、人事制度設計などに携わる。その後、リクルートワークス研究所にて「Works」編集長に。2008年、人事コンサルティング会社「ニッチモ」を立ち上げる。『エンゼルバンク─ドラゴン桜外伝』(「モーニング」連載)の主人公、海老沢康生のモデル。 主な著書に、『「AIで仕事がなくなる」論のウソ』(イースト・プレス)、『雇用の常識「本当に見えるウソ」』(ちくま文庫)、『面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと』(小学館文庫)、『仕事をしたつもり』(星海社新書)、『女子のキャリア』(ちくまプリマー新書)、『無理・無意味から職場を救うマネジメントの基礎理論』『経済ってこうなってるんだ教室』(ともにプレジデント社)など。

荻野 進介(おぎの しんすけ)

1966年生まれ、89年一橋大学法学部を卒業し、PR会社の知性アイデアセンター入社。2001年リクルートに移り、ワークス研究所にて人事専門誌「Works」編集に携わる。その後、ニッチモに所属しながら、フリーのライター・編集者として活動。「プレジデント」「日経ビジネスオンライン」等で執筆。著書に『サバイバル副業術』(ソフトバンク新書)、『サラサラの組織』(共著、ダイヤモンド社)など。


目次

序章 日本型雇用のほんとうの特質とは何か?

第1章 【黎明期】戦争と復興動乱が生んだ奇跡

第2章 【完成期】欧米信奉の呪縛からの解放

コラム "50年1日"の「日本型批判」

第3章 【順風期】安定成長が生んだ万能感

コラム 欧米がみたニッポン

第4章 【動揺期】ほころびと弥縫策

第5章 【転換期】純化=切り捨てと、そのしっぺ返し

第6章 【不整合期】内部崩壊と新生の手がかり

おわりに


本書詳細ページ:http://www.hakutou.co.jp/book/b377235.html
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