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捨てられる籾殻からクリーンなエネルギーとシリカを生成

株式会社ウッドプラスチックテクノロジー(鳥取県倉吉市谷)は、籾殻を熱利用する籾殻処理炉の販売を開始しました。

 籾殻処理炉は、株式会社ウッドプラスチックテクノロジーの出資先である株式会社NSIC(富山県射水市)の開発製品であり、籾殻を高度なコントロール技術で熱処理し、非晶質の可溶性シリカを多く含むシリカを製造する設備です。製造されたシリカは、農業・工業分野で利用できます。また籾殻から熱エネルギーも得られ有効に利用することができます。



株式会社ウッドプラスチックテクノロジー(鳥取県倉吉市谷)は、籾殻を熱利用する籾殻処理炉の販売を開始しました。


 籾殻処理炉は、株式会社ウッドプラスチックテクノロジーの出資先である株式会社NSIC(富山県射水市)の開発製品であり、籾殻を高度なコントロール技術で熱処理し、非晶質の可溶性シリカを多く含むシリカを製造する設備です。製造されたシリカは、農業・工業分野で利用できます。また籾殻から熱エネルギーも得られ有効に利用することができます。


籾殻は、毎年育つ稲から安定して採れる資源であり、日本国内で年間200万トンと大量に発生していますが、燃焼条件のコントロールの難しさから、エネルギー源として未利用の資源です。籾殻燃焼時に排出される二酸化炭素は稲が成長する際に大気中から吸収したものに由来しておりカーボンニュートラルとして扱われ、例えば化石資源だる重油に代わる熱源として利用すれば二酸化炭素排出量を削減できます。籾殻処理炉1台で重油420kL分を代替し、1100トンの二酸化炭素排出量削減効果があります(年間7000時間稼働として計算)。1年間で代替できる重油420kLは約3000万円分であり、籾殻処理炉の投資額は約1億円であることから、熱を有効利用することができれば投資効果が期待できます。


籾殻処理炉は、いみず野農協(富山県射水市)に2018年に導入され、域内で発生する籾殻からシリカを製造し、熱はイチゴ栽培用の農業ハウスに利用しています。籾殻処理炉はカントリーエレベーター横に設置され、1時間あたり籾殻120?を投入しシリカを20?製造しています。製造されたシリカは、農業用の土壌改良剤として販売されています。


籾殻から得られたシリカの工業的な利用としては、株式会社ウッドプラスチックテクノロッジ―の養生用マット(製品名フィットくん)に合成ゴムの添加材として利用されています。その他にも複数の分野で、鉱物から採られたシリカに代わる、バイオマス由来の材料として開発が進められています。


株式会社ウッドプラスチックテクノロジーは、これまでウッドプラスチック製品を製造する形で木質バイオマスの利用に取り組んでおりますが、籾殻処理炉の販売事業をはじめ、木材以外の様々なバイオマスの利用拡大にも取り組んでまいります。シリカの用途を実用化し、付加価値を高めていくことが籾殻の有効利用拡大には必要な課題と考えて取り組んでいます。2020年2月26日より東京ビッグサイトで開催されるバイオマス展にも出展いたしますので、本製品にご関心のある方はぜひご来場ください。
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