雨不足により「アフリカの角」に迫る食糧危機
アフリカ大陸東部の「アフリカの角」と呼ばれる地域において、過去数十年間で最悪の干ばつ発生以来2年経った今、およそ1400万人に及ぶ人々が食糧難に陥っています。
アフリカ大陸東部の「アフリカの角」と呼ばれる地域において、過去数十年間で最悪の干ばつ発生以来2年経った今、およそ1400万人に及ぶ人々が食糧難に陥っていると、国際協力NGOのCAREは警告を発しました。何百万もの人々が2006年の危機の影響を受け、ただでさえ被害を受けやすい状態になっていますが、今月十分な雨量が見込めなければ、水と牧草地の急激な不足により人々の生計にさらに大きな損害が生じ、飢餓の危険にさらされることになります。
ソマリアの一部の地域はすでに緊急事態に直面しており、CAREスタッフは広範囲に渡深刻な水と食糧不足に対応しています。ケニアとエチオピアでは、最近、所々で雨が降りましたが、水と牧草不足による家畜の死亡や食糧と水の物価高騰、食糧探しを手伝うために子どもたちが学校に通えなくなるなど、人々は深刻な窮状に陥っていると、現地のCAREスタッフは報告しています。
CAREの東・中央アフリカ担当の地域ディレクター、Steve Wallaceは次のように話しています。「多くのことが今後4週間にかかっている。すでにいくつかの地域では、牧草地がほとんど残されていない上に、水不足により学校や診療所が閉鎖に追い込まれる状況になっている。もし来月雨が降らなければ、いまだに必死に生活を立て直そうとしている家庭は、再び厳しい食糧・水不足に直面することになるだろう」。
貧困層による食糧の購入を困難にしている世界的な食料品の物価高騰、立て続けに発生する干ばつ、ソマリアやケニアにおける最近の紛争の激化−これらのすべてが現在の危機的状況のもととなる貧困や脆弱性の原因となっています。
しかし、食糧危機を引き起こすこういった根本的原因に対処することができていない援助システムにもまた問題があるとCAREは考えています。根本的な問題が未解決であるため、人々は完全に困難な状況から脱せずにいます。
ケア・インターナショナルUKのアフリカ飢餓問題担当アドバイザーであるVanessa Rubinは、「過去2年間にわたり、CAREは危機的状況の悪循環を断ち切るために資金がより賢明に使われることを保証する援助システムの早急な抜本的改革を呼びかけてきました」と話しています。「こうした動きへの進展は見られましたが、十分なものとは言えず、その結果、人々は現在かつてない窮状に陥っているのです」。
「今後の干ばつにより何百万人もの人々が、生命は取り留めるあるいは、食糧や収入源を失うことを防ぐのには今が絶好の機会です。可能なうちに人々の生活を守り、緊急事態が定着してしまうのを防ぐために、世界中の支援者たちが早期に行動を起こし、早急に支援に充てられる資金を調達しなければなりません」。
援助機関がこの種の緊急事態に資金を充てるのが遅れ、不適切なものに資金が使われてしまったり、緊急事態に真に取り組むにはあまりにも短い期間の活動に資金が提供されることなどが非常に頻繁にあります。今回こそは、援助機関は危機的状況は長期に及ぶ性質のものであるということを第一に考慮した上で対応しなければなりません。
CAREは、現在ソマリアにおいて66万人の人々に食糧支援を実施中で、6月からはさらに20万人への支援も計画しています。これらのすべての人々に食糧を届ける活動を続けるには、2500万ドルの資金が必要とされます。ケニアでは、最も大きな被害を受けている地域に水を引く活動を実施しており、住民間で水を巡る争いが起こらぬようコミュニティーの指導者と連携して行っています。エチオピアでは、貧しい牧畜民の生活を守るために家畜用の飼料を提供しています。また、コミュニティーへの水の供給や増加する栄養失調に対応するためにその危険が及びやすい子どもたちに対するさらなる食糧支援を行っています。
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上記記事の詳細および資料などについてのお問い合わせは以下まで
(財)ケア・インターナショナル ジャパン
マーケティング部広報担当 菅沼 (m.suganuma@careintjp.org)
Tel. 03-5950-1335 Fax. 03-5950-1375
ケア・インターナショナル ジャパンは、
戦後の日本において8年間にわたり、1000万人の人々に
「ケア・パッケージ」を配布した国際協力NGO、
CAREの日本事務局です。
www.careintjp.org
*日本における「ケア・パッケージ」による支援についての
詳細は以下から。
http://www.careintjp.org/whoiscare/history_j.html
ソマリアの一部の地域はすでに緊急事態に直面しており、CAREスタッフは広範囲に渡深刻な水と食糧不足に対応しています。ケニアとエチオピアでは、最近、所々で雨が降りましたが、水と牧草不足による家畜の死亡や食糧と水の物価高騰、食糧探しを手伝うために子どもたちが学校に通えなくなるなど、人々は深刻な窮状に陥っていると、現地のCAREスタッフは報告しています。
CAREの東・中央アフリカ担当の地域ディレクター、Steve Wallaceは次のように話しています。「多くのことが今後4週間にかかっている。すでにいくつかの地域では、牧草地がほとんど残されていない上に、水不足により学校や診療所が閉鎖に追い込まれる状況になっている。もし来月雨が降らなければ、いまだに必死に生活を立て直そうとしている家庭は、再び厳しい食糧・水不足に直面することになるだろう」。
貧困層による食糧の購入を困難にしている世界的な食料品の物価高騰、立て続けに発生する干ばつ、ソマリアやケニアにおける最近の紛争の激化−これらのすべてが現在の危機的状況のもととなる貧困や脆弱性の原因となっています。
しかし、食糧危機を引き起こすこういった根本的原因に対処することができていない援助システムにもまた問題があるとCAREは考えています。根本的な問題が未解決であるため、人々は完全に困難な状況から脱せずにいます。
ケア・インターナショナルUKのアフリカ飢餓問題担当アドバイザーであるVanessa Rubinは、「過去2年間にわたり、CAREは危機的状況の悪循環を断ち切るために資金がより賢明に使われることを保証する援助システムの早急な抜本的改革を呼びかけてきました」と話しています。「こうした動きへの進展は見られましたが、十分なものとは言えず、その結果、人々は現在かつてない窮状に陥っているのです」。
「今後の干ばつにより何百万人もの人々が、生命は取り留めるあるいは、食糧や収入源を失うことを防ぐのには今が絶好の機会です。可能なうちに人々の生活を守り、緊急事態が定着してしまうのを防ぐために、世界中の支援者たちが早期に行動を起こし、早急に支援に充てられる資金を調達しなければなりません」。
援助機関がこの種の緊急事態に資金を充てるのが遅れ、不適切なものに資金が使われてしまったり、緊急事態に真に取り組むにはあまりにも短い期間の活動に資金が提供されることなどが非常に頻繁にあります。今回こそは、援助機関は危機的状況は長期に及ぶ性質のものであるということを第一に考慮した上で対応しなければなりません。
CAREは、現在ソマリアにおいて66万人の人々に食糧支援を実施中で、6月からはさらに20万人への支援も計画しています。これらのすべての人々に食糧を届ける活動を続けるには、2500万ドルの資金が必要とされます。ケニアでは、最も大きな被害を受けている地域に水を引く活動を実施しており、住民間で水を巡る争いが起こらぬようコミュニティーの指導者と連携して行っています。エチオピアでは、貧しい牧畜民の生活を守るために家畜用の飼料を提供しています。また、コミュニティーへの水の供給や増加する栄養失調に対応するためにその危険が及びやすい子どもたちに対するさらなる食糧支援を行っています。
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上記記事の詳細および資料などについてのお問い合わせは以下まで
(財)ケア・インターナショナル ジャパン
マーケティング部広報担当 菅沼 (m.suganuma@careintjp.org)
Tel. 03-5950-1335 Fax. 03-5950-1375
ケア・インターナショナル ジャパンは、
戦後の日本において8年間にわたり、1000万人の人々に
「ケア・パッケージ」を配布した国際協力NGO、
CAREの日本事務局です。
www.careintjp.org
*日本における「ケア・パッケージ」による支援についての
詳細は以下から。
http://www.careintjp.org/whoiscare/history_j.html