CSR、ULP Bluetoothの世界初の公開デモンストレーションを実施
CSR、ULP Bluetoothの世界初の公開デモンストレーションを実施
CSR は本日、ULP(Ultra Low Power:超低消費電力)Bluetoothシリコンの初めての公開デモンストレーションを、ルクセンブルクで開催されたContinua Health Allianceの医療会議にて実施しました。これは、発展を続けるULP Bluetooth製品市場におけるCSRのリーダーシップを示すものです。CSRは、本デモンストレーションを通じて、当社のULP Bluetooth製品市場におけるリーダーシップを示すと共に、CSRのULP Bluetoothシリコン(接続可能時)の優れた消費電力効率(標準的なBluetoothの10分の1程度)を実証しました。
CSRのULP Bluetoothのデモンストレーションでは、2個のICが使われました。これによって標準的なBluetoothの50倍の速度でULP Bluetoothデータ パケットが転送可能(デバイスは標準の50分の1の電力消費)なことが実証されました。またULPデバイスは、接続を確立する際に、標準的なBluetoothの10分の1の電力しか使いません。CSRのデモンストレーションICは、標準的なBluetooth(v.2.1)及び、ULP Bluetooth無線の両方を使用しました。これらのデバイスは2種類のBluetooth無線をサポートしているため、CSRはこれらを「デュアルモード」と呼んでいます。
ULP Bluetoothは、単純なデータ セットをコンパクトなデバイス間で転送するのに使用可能で、ボタン型電池1つで最大10年間駆動を実現するBluetoothテクノロジです。
ULP Bluetoothテクノロジのオーバーヘッドは極めて低いため、デバイスをこれまでよりもはるかに素早く接続できます。そのため、消費電力も大幅に低減できます。よって、ULP Bluetoothをベースとする最終製品の電池の待受時間は、数日や数週間ではなく、数年の単位で計測することが可能です。デバイスを標準的なBluetoothで接続する場合、マスター デバイスとスレーブ デバイスを同期させる必要があります。そのためには、最大32の周波数を使って特定のデバイスのページングを行い、FHS(周波数ホッピング スペクトラム)パケットを送信し、スレーブをポーリングしてから、Link ManagerとL2CAPレイヤの両方で接続を試みます。これらの必要な接続プロセスはすべて、実際にデータが送られる前に実施されます。より複雑なデータ プロトコルを用いる標準的なBluetoothにとっては、このオーバーヘッドは不可欠ですが、このために接続の速度が遅くなってしまうのも事実です。
例えばワイヤレス心拍数モニタでULP Bluetoothを使用すると、心拍数モニタは周波数を3つだけ使って読取装置や制御装置(携帯電話や腕時計など)に対して自らを「宣伝」し、その後接続してから非常に短いデータのバーストを送信し、またスイッチが切られます。これによってULP Bluetoothのデータ転送速度は標準的なBluetoothの50倍となり、データ転送にかかる時間が減るので、ULP無線のアクティブ時間も短縮できます。
ULP Bluetoothは、単純なデータ セットをコンパクトなデバイス間で転送するのに使用可能で、ボタン型電池1つで最大10年間駆動できると考えられる補完的なBluetoothテクノロジです。ULP Bluetoothは低い消費電力で使用できるため、Bluetoothの用途が大幅に広がることが期待されています。このテクノロジは以前、Wibreeと呼ばれていました。
CSR社、スタンダーズ アーキテクト、Robin Heydon氏のルクセンブルクでのコメント:「CSRは、低消費電力組み込み型ワイヤレス テクノロジの業界をリードするサプライヤです。今日のデモンストレーションは、ULP Bluetoothの初めての公開デモンストレーションです。CSRのお客様には、あらゆる種類のBluetoothの開発を積極的に行っている唯一のサプライヤとご協力いただいていることのメリットを知っていただけると思います」
2007年、CSRは企業初の試みとして、主要顧客数社にULP Bluetoothシリコンをサンプル出荷しました。CSRはまた、2007年7月に、デュアルモード(Bluetooth + ULP Bluetooth)Bluetoothシリコンが2008年に利用可能になることを発表しました。本日の発表は、CSRがULP Bluetoothテクノロジを引き続きリードし、さらには医療デバイスのような市場部門での開発および応用を今後も行ってゆく姿勢を示すものです。
CSRのRobin Heydon氏は、Continua Health Allianceのイベントで、医療用途におけるULP Bluetoothの将来についてのプレゼンテーションも行い、Bluetooth HDP(Health Device Profile:医療デバイス プロファイル)について初めて言及しました。CSRは、この市場に固有のニーズに対応するため、Bluetooth SIGと共に、HDPを設計しました。Bluetooth SIGと緊密に協力しているHeydon氏は現在、ULP Bluetoothテクノロジ及び、その応用の開発を促進する組織であるUltra Low Power Working Groupの共同議長を務めています。
【本件に関するお問い合わせ先】
シーエスアール株式会社
深田 学
03-5276-2911
《関連URL》
CSRのULP Bluetoothのデモンストレーションでは、2個のICが使われました。これによって標準的なBluetoothの50倍の速度でULP Bluetoothデータ パケットが転送可能(デバイスは標準の50分の1の電力消費)なことが実証されました。またULPデバイスは、接続を確立する際に、標準的なBluetoothの10分の1の電力しか使いません。CSRのデモンストレーションICは、標準的なBluetooth(v.2.1)及び、ULP Bluetooth無線の両方を使用しました。これらのデバイスは2種類のBluetooth無線をサポートしているため、CSRはこれらを「デュアルモード」と呼んでいます。
ULP Bluetoothは、単純なデータ セットをコンパクトなデバイス間で転送するのに使用可能で、ボタン型電池1つで最大10年間駆動を実現するBluetoothテクノロジです。
ULP Bluetoothテクノロジのオーバーヘッドは極めて低いため、デバイスをこれまでよりもはるかに素早く接続できます。そのため、消費電力も大幅に低減できます。よって、ULP Bluetoothをベースとする最終製品の電池の待受時間は、数日や数週間ではなく、数年の単位で計測することが可能です。デバイスを標準的なBluetoothで接続する場合、マスター デバイスとスレーブ デバイスを同期させる必要があります。そのためには、最大32の周波数を使って特定のデバイスのページングを行い、FHS(周波数ホッピング スペクトラム)パケットを送信し、スレーブをポーリングしてから、Link ManagerとL2CAPレイヤの両方で接続を試みます。これらの必要な接続プロセスはすべて、実際にデータが送られる前に実施されます。より複雑なデータ プロトコルを用いる標準的なBluetoothにとっては、このオーバーヘッドは不可欠ですが、このために接続の速度が遅くなってしまうのも事実です。
例えばワイヤレス心拍数モニタでULP Bluetoothを使用すると、心拍数モニタは周波数を3つだけ使って読取装置や制御装置(携帯電話や腕時計など)に対して自らを「宣伝」し、その後接続してから非常に短いデータのバーストを送信し、またスイッチが切られます。これによってULP Bluetoothのデータ転送速度は標準的なBluetoothの50倍となり、データ転送にかかる時間が減るので、ULP無線のアクティブ時間も短縮できます。
ULP Bluetoothは、単純なデータ セットをコンパクトなデバイス間で転送するのに使用可能で、ボタン型電池1つで最大10年間駆動できると考えられる補完的なBluetoothテクノロジです。ULP Bluetoothは低い消費電力で使用できるため、Bluetoothの用途が大幅に広がることが期待されています。このテクノロジは以前、Wibreeと呼ばれていました。
CSR社、スタンダーズ アーキテクト、Robin Heydon氏のルクセンブルクでのコメント:「CSRは、低消費電力組み込み型ワイヤレス テクノロジの業界をリードするサプライヤです。今日のデモンストレーションは、ULP Bluetoothの初めての公開デモンストレーションです。CSRのお客様には、あらゆる種類のBluetoothの開発を積極的に行っている唯一のサプライヤとご協力いただいていることのメリットを知っていただけると思います」
2007年、CSRは企業初の試みとして、主要顧客数社にULP Bluetoothシリコンをサンプル出荷しました。CSRはまた、2007年7月に、デュアルモード(Bluetooth + ULP Bluetooth)Bluetoothシリコンが2008年に利用可能になることを発表しました。本日の発表は、CSRがULP Bluetoothテクノロジを引き続きリードし、さらには医療デバイスのような市場部門での開発および応用を今後も行ってゆく姿勢を示すものです。
CSRのRobin Heydon氏は、Continua Health Allianceのイベントで、医療用途におけるULP Bluetoothの将来についてのプレゼンテーションも行い、Bluetooth HDP(Health Device Profile:医療デバイス プロファイル)について初めて言及しました。CSRは、この市場に固有のニーズに対応するため、Bluetooth SIGと共に、HDPを設計しました。Bluetooth SIGと緊密に協力しているHeydon氏は現在、ULP Bluetoothテクノロジ及び、その応用の開発を促進する組織であるUltra Low Power Working Groupの共同議長を務めています。
【本件に関するお問い合わせ先】
シーエスアール株式会社
深田 学
03-5276-2911
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