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プロメテック、CAEの常識をくつがえす次世代粒子法ソリューションを発表

「PhysiCafe(フィジカフェ)」2008年6月10日発売開始
プロメテック、CAEの常識をくつがえす次世代粒子法ソリューションを発表
革新的な設計支援ツールで「コンセプトデザインCAEマーケット」を開拓
2008年5月13日−プロメテック・ソフトウェア株式会社(本社:東京都文京区本郷、代表取締役社長:藤澤智光、以下プロメテック)は、製造業の設計プロセスにおいて、製品の企画・構想段階で使用する設計支援ツールとして次世代粒子法解析ソリューション「PhysiCafe(フィジカフェ)」を開発し、2008年6月10日より発売を開始いたします。「PhysiCafe」はユーザーの感性を刺激し、製品の企画・構想段階で、新たなコンセプト創造のお手伝をするソフトです。プロメテックは、従来のCAEにはなかった革新的な設計支援ツールで「コンセプトデザインCAEマーケット」を開拓することを目指します。

「PhysiCafe」の特徴

粒子法シミュレーション:
東京大学大学院工学系研究科の越塚誠一教授が考案した粒子法シミュレーションを用いて計算します。
粒子法は従来の流体解析のようなメッシュ生成の作業が不要であることから、従来手法では困難な流体シミュレーションもリアルタイムに計算・可視化することが可能です。「PhysiCafe」は従来のCAEの常識をくつがえす次世代粒子法ソリューションです。

新たなコンセプトを創造することが可能:
製造業の設計プロセスにおいて、企画・構想設計の段階で、思いついたアイディアを紙に絵を描くような感覚で使用します。描いた絵はその場で粒子法シミュレーションが行われるため、リアルタイムに動きます。絵を確認しながら設定条件や形状を変えると、即座に修正が行われます。「PhysiCafe」はユーザーの感性を刺激し、新たなコンセプト創造のお手伝をする「コンセプトデザインCAE」のツールとして役立ちます。

リアルタイムに自由表面を計算・可視化:
メッシュ生成が不要なため、従来手法では困難であった「しぶきを含む水面」のような激しく変化する現象(自由表面流れ)などもリアルタイムかつインタラクティブに計算・可視化が可能です。

マルチフィジックスシミュレーションが可能:
従来手法では困難であった異なる性質の物体同士の力学的相互作用をリアルタイムに計算することができます。ユーザーが新たに入力した物理モデルに対しても即座に反応してシミュレーションを行います。金属くずの洗い流し、高速回転するギアによる潤滑油の掻き揚げ解析などの流体と構造体の連成解析が可能です。

プロメテックは、日本のCAE業界が革新的な製品設計をおこなうために、従来のような「左脳的」な設計だけでなく、感性や直感を生かした「右脳的」な設計が必要であると提唱します。「PhysiCafe」は「右脳的」CAEの製品設計を実現すべく、プロメテックがゲーム・エンターテインメント業界向けに開発したお絵描きソフトを製造業向けに応用して誕生しました。

今後プロメテックは、「PhysiCafe」を中心とする粒子法関連で「コンセプトデザインCAE」マーケットの開拓と啓蒙をおこなうことを目標としています。その取り組みの一つとして、2008年6月3日(火)に「感性刺激CAEセミナー」を東京大学小柴ホールにて開催します。セミナーでは「PhysiCafe」の使い方をレクチャーするWorkShopや粒子法、CAEの専門家による講演が予定されています。「PhysiCafe」についての詳細は後日プロメテックホームページ上でご紹介する予定です。

「感性刺激CAEセミナー〜粒子がCAEを変える!粒子法最前線 粒子はエンジニアの感性を刺激する〜」
についてのお申込み、詳細は下記ページよりご確認下さい。

「感性刺激CAEセミナー」へのお申込みと詳細:
http://www.prometech.co.jp/news/2008/051201.html
「感性刺激CAEセミナー」プログラム:
http://www.prometech.co.jp/uploads/program_080603.pdf

動作環境はPDFファイルをご確認下さい。

「PhysiCafe」の意味について
PhysiCafe=(Multi)Physic Computer aided Feeling and Engineeringの略語であり、ものづくりにはEngineeringだけでなく、エンジニアの感性(Feeling)を込めてもらいたい、また、“Café”のようなゆったりとした時間の中で感じてもらいたい、そのような思いが込められています。

「PhysiCafe」を使ったシミュレーション例:
排水管内部の流れ解析
http://www.prometech.co.jp/uploads/Pipe.wmv
水力による複合ギアの回転                      
http://www.prometech.co.jp/uploads/Haguruma.wmv

参考資料
粒子法について
粒子法(MPS法:Moving Particle Semi-implicit Method)は、東京大学大学院工学系研究科の越塚誠一教授が独自に考案した新しい流体シミュレーションの手法で、水や空気などの流れを粒子の動きで模擬します。従来のシミュレーション手法はメッシュ(格子)を用いて計算するため、煩雑で時間を要するメッシュ生成や水面の大きな変化にメッシュ生成が追随できないという問題点がありました。粒子を用いて計算する粒子法では、激しい水面の変化や飛沫の発生、水塊の分裂や合体を精度よく安定に解くことができます。また、流体と構造物を一体化した解析対象を扱う流体−剛体連成解析が可能です。現在、土木、造船、自動車、機械、原子力等の各分野のCAE解析で幅広く適用されるなど、その有効性と信頼性が確認されています。
粒子法を用いた解析と従来技術での解析の違い


プロメテック・ソフトウェア株式会社について
プロメテックは、先端的な物理シミュレーション技術とCG技術を中核として、「インタラクティブ・リアリティ」――ユーザーとのインタラクティブ性のあるリアリティ――技術の実用化と産業展開を目指して、東京大学生産技術研究所の研究員であった藤澤智光と同大学大学院工学系研究科教授の越塚誠一が2004年10月に設立したベンチャー企業です。設立母体である東京大学ほか国内外の研究機関との密接なR&D体制を有し、最新テクノロジのゲーム、映像制作、製造業への産業展開を行っています。詳細は、http://www.prometech.co.jpをご覧下さい。

報道機関お問い合わせ先
プロメテック・ソフトウェア株式会社
経営企画部 広報
Tel 03-5842-4082/Fax 03-5842-4123

<商標登録>
Prometech SoftwareおよびPrometech Softwareのロゴマークはプロメテック・ソフトウェア株式会社の商標です。すべての会社名および/または製品名はそれぞれのメーカーの商標および/または商標登録です。機能、可用性および、仕様は予告なしに変更されることがあります。
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