Code for Historyが水戸市の文化財デジタルデータ/オープンデータを活用した、古地図ライブラリMaplatのデモサイト「ぷらっと水戸」を公開
IT技術を歴史研究に応用する任意団体Code for History(代表: 大塚恒平、相模原市)はこの3月14日、開発する準オープンソース古地図アプリ開発ライブラリのMaplatのデモサイト、「ぷらっと」シリーズに、新たに茨城県水戸市版である「ぷらっと水戸」を追加しました。水戸市の行政、図書館などで公開されているオープンデータや、簡易な利用申請で利用できる文化財のデジタルデータを活用して実現しています。水戸市の観光や歴史学習などへの貢献を目指すとともに、オープンデータや公開データを活用する有効事例として、他の自治体などへの情報公開の重要性、有効性の提起も目的としています。
「ぷらっと水戸(https://s.maplat.jp/r/mitomap/)」は、茨城県立図書館、水戸市立図書館などで豊富に公開されている水戸市街の古地図を活用し、両図書館の利用許可を申請して作成しました。また、地図の上に表示する観光情報や旧町名表示標などの情報ピンは、水戸市が公開するオープンデータを活用しています。文化財や行政情報の公開に消極的な自治体も多い中、水戸市は観光情報としてすぐに活用可能な多くのオープンデータを提供しており、また文化財も水戸市の両図書館はオープンデータではないですが、多くのデジタル化された文化財を簡単な申請で利用でき、先進的な取り組みとなっています。その活用事例として、多くの古地図を重ね合わせて時代の比較をできる準オープンソースの古地図アプリ開発ライブラリ「Maplat (https://code4history.dev/maplat_flyer_ja.pdf)」を使い、水戸市の観光や歴史教育に利用可能なサイトを構築しました。当初は江戸初期、万治4年、明治23年、大正4年の4つの地図から提供を開始し、今後1年程度をかけて徐々に地図を増やしていく予定です。
Code for History代表、大塚のコメント:「水戸の豊富に公開された古地図や観光データを見て、これらを活用する事例を作りたいと考えました。この取り組みが評価されれば、他の自治体も積極的に情報公開するきっかけになるかもしれません。水戸には既に、『水戸の城下町Map』という、正確な地図と重なるように編集された優れて魅力的な古地図系コンテンツがありますが、編集古地図は編集コストが多くかかるため、多くの時代を作ることはできません。Maplatを使うといくつもの時代の無編集の古地図を低コストで重ね合わせられるので、編集古地図の弱いところを埋めることができます。またMaplatは正確な地図も扱えるので、『水戸の城下町Map』自体も『ぷらっと水戸』の中で使わせていただけるよう、今後各方面に働きかけていきます。」
Maplatは、不正確に描かれた古地図や絵地図の上に正確なGPS現在位置を表示したり、正確な地図と重ね合わせたりといったWebサイトを作成できる準オープンソースライブラリで、古地図や絵地図を用いた観光、教育などの用途のWebやネイティブアプリ作成に、基本的にどなたでも無償で自由に利用できます。不正確な地図の座標系と正確な地理座標系との間の対応づけを、独自の特許取得技術(特許6684776)で実現しています。類似のことを実現する技術はいくつか存在しますが、類似技術との比較優位点は
* あらゆる地図の間で、全ての地図上の点を1対1で変換できる(連続して変換した際、必ず元の場所に戻るように変換)
* 表示中の地図を切り替えた際に、地図の表示している場所、縮尺、方角を一致させてぴったりと切り替えできる
* 古地図/絵地図と現代地図の切り替えだけではなく、複数の古地図/絵地図間を直接切り替えられる
* 変換速度が高速なため、地図を切り替えるだけでなく、複数地図をリアルタイムで重ね合わせられる
* Webながらオフラインでも動作するPWA (Progressive Web App)などの技術に対応している
などが挙げられます。このような技術的優位が評価され、2018年に国土交通省が主催した「Geoアクティビティコンテスト」で、史上初の三冠(最優秀賞、教育効果賞、来場者賞)を受賞するなど、業界の評価も高い技術です。
Code for Historyでは、今後も「ぷらっと水戸」同様、その他の地域でも、既存Maplatサイトのコンテンツ充実や新規Maplatサイトの開拓などを広げる予定です。
また、各地のMaplatを活用したサイト作成の助言、相談なども承っています。
Code for Historyとの協力を検討される方は、担当:大塚(kochizufan@code4history.dev)までお問い合わせください。
「ぷらっと水戸(https://s.maplat.jp/r/mitomap/)」は、茨城県立図書館、水戸市立図書館などで豊富に公開されている水戸市街の古地図を活用し、両図書館の利用許可を申請して作成しました。また、地図の上に表示する観光情報や旧町名表示標などの情報ピンは、水戸市が公開するオープンデータを活用しています。文化財や行政情報の公開に消極的な自治体も多い中、水戸市は観光情報としてすぐに活用可能な多くのオープンデータを提供しており、また文化財も水戸市の両図書館はオープンデータではないですが、多くのデジタル化された文化財を簡単な申請で利用でき、先進的な取り組みとなっています。その活用事例として、多くの古地図を重ね合わせて時代の比較をできる準オープンソースの古地図アプリ開発ライブラリ「Maplat (https://code4history.dev/maplat_flyer_ja.pdf)」を使い、水戸市の観光や歴史教育に利用可能なサイトを構築しました。当初は江戸初期、万治4年、明治23年、大正4年の4つの地図から提供を開始し、今後1年程度をかけて徐々に地図を増やしていく予定です。
Code for History代表、大塚のコメント:「水戸の豊富に公開された古地図や観光データを見て、これらを活用する事例を作りたいと考えました。この取り組みが評価されれば、他の自治体も積極的に情報公開するきっかけになるかもしれません。水戸には既に、『水戸の城下町Map』という、正確な地図と重なるように編集された優れて魅力的な古地図系コンテンツがありますが、編集古地図は編集コストが多くかかるため、多くの時代を作ることはできません。Maplatを使うといくつもの時代の無編集の古地図を低コストで重ね合わせられるので、編集古地図の弱いところを埋めることができます。またMaplatは正確な地図も扱えるので、『水戸の城下町Map』自体も『ぷらっと水戸』の中で使わせていただけるよう、今後各方面に働きかけていきます。」
Maplatは、不正確に描かれた古地図や絵地図の上に正確なGPS現在位置を表示したり、正確な地図と重ね合わせたりといったWebサイトを作成できる準オープンソースライブラリで、古地図や絵地図を用いた観光、教育などの用途のWebやネイティブアプリ作成に、基本的にどなたでも無償で自由に利用できます。不正確な地図の座標系と正確な地理座標系との間の対応づけを、独自の特許取得技術(特許6684776)で実現しています。類似のことを実現する技術はいくつか存在しますが、類似技術との比較優位点は
* あらゆる地図の間で、全ての地図上の点を1対1で変換できる(連続して変換した際、必ず元の場所に戻るように変換)
* 表示中の地図を切り替えた際に、地図の表示している場所、縮尺、方角を一致させてぴったりと切り替えできる
* 古地図/絵地図と現代地図の切り替えだけではなく、複数の古地図/絵地図間を直接切り替えられる
* 変換速度が高速なため、地図を切り替えるだけでなく、複数地図をリアルタイムで重ね合わせられる
* Webながらオフラインでも動作するPWA (Progressive Web App)などの技術に対応している
などが挙げられます。このような技術的優位が評価され、2018年に国土交通省が主催した「Geoアクティビティコンテスト」で、史上初の三冠(最優秀賞、教育効果賞、来場者賞)を受賞するなど、業界の評価も高い技術です。
Code for Historyでは、今後も「ぷらっと水戸」同様、その他の地域でも、既存Maplatサイトのコンテンツ充実や新規Maplatサイトの開拓などを広げる予定です。
また、各地のMaplatを活用したサイト作成の助言、相談なども承っています。
Code for Historyとの協力を検討される方は、担当:大塚(kochizufan@code4history.dev)までお問い合わせください。