【にじいろの食育スクール開催レポート第3弾】栄養学博士&保育士による一般向け第3回webセミナーを開催:「妊娠中の栄養って大切なの?」
この度、慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアム (所在地:神奈川県藤沢市 代表:中澤 仁)は、2021年7月21日(水)・24日(土)に20代以上の一般の方々を対象とした、webセミナー(zoom)の第3弾を実施しました。大人と子ども(赤ちゃん)合わせて、約20名の方々にご参加いただき、参加後アンケートでは、【初級】満足71.4% やや満足28.6%、【中級】満足50% やや満足50%と回答したセミナーとなりました。
にじいろの食育スクールは、今後も継続して、科学的根拠・データを示しながら、正しい情報をわかりやすく・楽しく解説するwebセミナーを開催してまいります。
レッスン内容
妊娠中の栄養は、生まれてくる赤ちゃんの将来の健康や病気のなりやすさに関係しています。最新の科学DOHaD(ドーハッド)を中心として、妊娠前からの栄養の摂り方の重要性について講演(レッスン)を行いました。また【初級】ではレッスンの最後に、保育士さんから、食育に役立つ「絵本紹介」や絵本にまつわるエピソードなどお話しいただきました。
●講師 ?
久保 佳範 ?
慶應義塾大学SFC研究所 上席所員、慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアムメンバー博士(栄養学)
??順天堂大学協力研究員、?国際DOHaD学会組織日本代表、日本DOHaD学会分科会ASTRO共同代表日本脂質栄養学会理事、順天堂大学協力研究員
●概要 ?
レッスン3 初級編「?「妊娠中の栄養って大切なの? ~マイナス3歳からスタートする食育のお話~」 ?
日時:7月21日(水)20:00〜21:15(食育・初心者向け)
レッスン3 中級編「?「妊娠中の栄養って大切なの? ~マイナス3歳からスタートする食育のお話~」 ?
日時:7月24日(土)20:00〜21:15(食育・中級者向け)
費用:無料
会場:Zoom配信
(1)最新の科学、「DOHaD(ドーハッド)」とは?
これまで病気のなりやすさは、「うまれ」(例えば、病気になりやすい家系)と「そだち」(例えば、食習慣や運動習慣)が影響していると考えられてきました。ところが、全く同じDNAを持つ一卵性双生児でありながら片方にだけ病気が発症することがあります。これは、遺伝でも環境でもない「エピジェネティクス」という第3の因子が関係してくることが分かってきました。本セミナーでは「DNAスイッチ」という分かりやすい言葉に置き換えて説明しました。
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM2NjAxMCMyODExMTQjNjYwMTBfbERHakp6aGF3cy5wbmc.png ]
DNAの表面には、DNAを沈黙させたり、活性化させたりする化学物質で出来た目印のようなもの(DNAスイッチ)がくっついています(図1)。これは本に付箋を貼るようなもので、貼ったり取ったりできます。このDNAスイッチによってDNAの働きのONとOFFを調節しています。さらに、多くの研究によってDNAスイッチのON/OFFの状態が、健康や病気に関係していることが分かってきました。したがいまして、先ほどの双子の片方だけが病気になったことは、DNAの使われ方の「差」(DNAスイッチのON/OFFが異なる)で説明できると考えられます。DNAスイッチは受精の瞬間から乳幼児期くらいまでが特に変化しやすい時期といわれています。
これらのことから、健康と病気のなりやすさは受精の瞬間から乳幼児期までの環境に影響すると考えられており、この概念をDOHaD(ドーハッド:Developmental Origins of Health and Disease)といいます。さらには、このDNAスイッチの変化はいろいろな環境の影響を受けることが分かってきました (図2)。
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM2NjAxMCMyODExMTQjNjYwMTBfWHhhRE1mYmpRdC5wbmc.png ]
(2)栄養に関連するDOHaD研究
戦争によって妊娠中に飢餓状態であった妊娠中のお母さんから生まれた児は、出生体重が小さく、成人になった時生活習慣病の患者の割合が高かったことが分かりました。なぜ、このようなことが起こってしまったのでしょうか?
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM2NjAxMCMyODExMTQjNjYwMTBfU0xDdnVXWnJmTC5wbmc.png ]
母親のお腹の中で胎児が飢餓や低栄養にさらされたとき、胎児は外では飢餓が起きていると感じ環境に適応しようとするために自分のDNAスイッチを変化させます(図3)。例えば身長を伸ばさない、筋肉を増やさないようにしてエネルギー(カロリー)を無駄に消費しないようにします。これらは基礎代謝(人が生きていくために最低限必要なエネルギー)の減少につながる為、エネルギーを節約するのに有利です。また、余ったエネルギーで脂肪をためて、いつ飢餓が来ても耐えられるようにします。このように少ない食べ物でも生きていける、生存に有利な体質を得ます。しかし、生まれた後の環境が飽食の時代であった場合、予想していた環境とうまくかみ合っていないことになります。結果として他の人と同じように食事をしても、太りやすく生活習慣病になりやすい体質となってしまうわけです。
日本は先進国なので、飢餓とは無縁と思われるかもしれませんが、妊娠中のお母さんの食事を調査してみると、かなりのエネルギー摂取量が不足していることが報告されています。また、妊娠中のエネルギー摂取量が少ないと児の出生体重が低くなり、低出生体重児(出生体重が2,500g未満の児)の割合が高くなることも報告されています。このことはDOHaDの概念から考えると、将来の健康に影響を及ぼす可能性があります。
2019年の国の統計データでは、日本の低出生体重児出生数は10人に1人の割合でした(図4)。これは、他の先進国と比べても高い値であり、日本で大きな問題となっています。妊娠適齢期または妊娠中の女性は過剰なダイエットを避け、バランスの良い食事(1回の食事で主食・主菜・副菜の3つのお皿を揃える)を摂り、栄養素が不足しないようにしていかなければなりません。今回のテーマである妊娠中の栄養が重要なのは、児の将来の健康に影響するからという理由がお判りいただけたでしょうか?
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM2NjAxMCMyODExMTQjNjYwMTBfZGVMWmNRa2lNZi5wbmc.png ]
(3)お母さんの栄養状態を良好に保ち、元気な赤ちゃんを産み育てられる環境を
このような日本の問題を鑑みて、2021年に厚生労働省から「妊娠前からはじめる食生活指針」が発表されました(*)。妊娠を考えたとき、この指針を読んで今の自分のBMIはどのくらいだろう、妊娠中にどのくらい食べて、どのくらい体重を増やしたらいいのだろうという事を確認されるといいと思います。
健康は、ボールを坂道の上で支えるように、努力していかないと維持できないものです。今回の食育のように教育は健康を後押しする力になりますが、そこには「わかってはいるが手をつけられない」という知識と実践のギャップがあります。妊娠中・授乳中のお母さんには、いろいろな不安や負担があり、食事にまで気を付けることはなかなか難しいです。そのためには、家族や周りの人々のサポートは不可欠であると考えます。さらに、国や自治体、職場などに働きかけ、支援を行い、女性が安心して子供を産む環境づくりも必要と考えています(図5)。
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM2NjAxMCMyODExMTQjNjYwMTBfcU1KY213S1ZhVS5wbmc.png ]
私達としては、DOHaD視点から、妊娠中のお母さんの栄養状態を良好に保ち、赤ちゃんに病気になりにくい体質で生まれてきてもらうことで、病気に対して大きな予防効果を上げることができるのではないかと考えています。そして、次世代を担う新しい命にはその後の人生をより幸せに生きてほしいと願っています。
(*)https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-hoken/ninpu-02.html
リーフレット:https://www.mhlw.go.jp/content/000788598.pdf
●レッスン3でご紹介した絵本
・うみのごちそうしろくま|柴田ケイコ(PHP研究所)
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM2NjAxMCMyODExMTQjNjYwMTBfendnVGZCbG5vQS5wbmc.png ]
●参加者アンケートの結果
セミナーの総合満足度」について、【初級】満足71.4% やや満足28.6%、【中級】満足50% やや満足50%と回答しました。いずれも回答者の皆様にご満足いただける内容となりました。
今回は、DOHaD(ドーハッド)という聞きなれない言葉が出てきたり、新しい概念についてのお話が中心となりました。妊娠中のみならず、妊娠前からの栄養が赤ちゃんの将来の病気のなりやすさに影響するという考え方について、皆様興味を抱かれたようです。
・「初めて聞く情報でした」
・「食事の大切さ・健康維持の大切さ・生まれてくる子供に自分たちの環境も関わっていることなど、とても分かりやすかったです。」
・「妊婦さんになる前の体の状態も子供に影響することを知って、今から健康には本当に気をつけなけばならないことを知りました。まずは食事をしっかり捕っていこうと思います!」
・「病気や健康を予防や改善出来る手段の一つとして、情報としてみんなに知ってもらいたい。すごい。胎児期の重要性に驚いた。」
というように、ポジティブに受け取られた方が多く、改めて食事の大切さについて考えるきっかけになったようです。
このDOHaD(ドーハッド)という言葉と共に、この考え方や栄養バランスの大切さなどを知っていただく機会を増やしていきたいと思っています。
今後も、「にじいろの食育セミナー」に参加して、知ってよかったと言っていただけるような日々の健康に役立つ栄養のお話を分かりやすく説明していきますので、どうぞお気軽に参加していただきますようお願いします。
●総括
日本では国民の健康のために、生涯を通じた心身の健康を支える食育が推進されています。しかし、食育基本法が施行され、本格的に食育が始まったのは2005年からであり、20代の女性は食育を十分に受けられていません。逆に言えば今からでも栄養学の基礎や科学的根拠に基づいた情報を知っておけば、食事を楽しみつつ病気になる確率も下がるので、今後の人生がHAPPYになるはずです。今後も科学的根拠に基づいた栄養学を、にじいろの食育スクールで一緒に学んでいきましょう。
●今後のウェブセミナー :お申し込みはこちらから↓
https://forms.gle/cQdcHHoH1LYUCFFfA
●「にじいろの食育スクール」に関するプレスリリース
https://www.value-press.com/pressrelease/274592
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■主催:慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアム
? ? ? ? ? ? ? TeamROSE・産後ママSOSプロジェクト
■共催:産科婦人科舘出張 佐藤病院
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にじいろの食育スクールは、今後も継続して、科学的根拠・データを示しながら、正しい情報をわかりやすく・楽しく解説するwebセミナーを開催してまいります。
レッスン内容
妊娠中の栄養は、生まれてくる赤ちゃんの将来の健康や病気のなりやすさに関係しています。最新の科学DOHaD(ドーハッド)を中心として、妊娠前からの栄養の摂り方の重要性について講演(レッスン)を行いました。また【初級】ではレッスンの最後に、保育士さんから、食育に役立つ「絵本紹介」や絵本にまつわるエピソードなどお話しいただきました。
●講師 ?
久保 佳範 ?
慶應義塾大学SFC研究所 上席所員、慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアムメンバー博士(栄養学)
??順天堂大学協力研究員、?国際DOHaD学会組織日本代表、日本DOHaD学会分科会ASTRO共同代表日本脂質栄養学会理事、順天堂大学協力研究員
●概要 ?
レッスン3 初級編「?「妊娠中の栄養って大切なの? ~マイナス3歳からスタートする食育のお話~」 ?
日時:7月21日(水)20:00〜21:15(食育・初心者向け)
レッスン3 中級編「?「妊娠中の栄養って大切なの? ~マイナス3歳からスタートする食育のお話~」 ?
日時:7月24日(土)20:00〜21:15(食育・中級者向け)
費用:無料
会場:Zoom配信
(1)最新の科学、「DOHaD(ドーハッド)」とは?
これまで病気のなりやすさは、「うまれ」(例えば、病気になりやすい家系)と「そだち」(例えば、食習慣や運動習慣)が影響していると考えられてきました。ところが、全く同じDNAを持つ一卵性双生児でありながら片方にだけ病気が発症することがあります。これは、遺伝でも環境でもない「エピジェネティクス」という第3の因子が関係してくることが分かってきました。本セミナーでは「DNAスイッチ」という分かりやすい言葉に置き換えて説明しました。
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM2NjAxMCMyODExMTQjNjYwMTBfbERHakp6aGF3cy5wbmc.png ]
DNAの表面には、DNAを沈黙させたり、活性化させたりする化学物質で出来た目印のようなもの(DNAスイッチ)がくっついています(図1)。これは本に付箋を貼るようなもので、貼ったり取ったりできます。このDNAスイッチによってDNAの働きのONとOFFを調節しています。さらに、多くの研究によってDNAスイッチのON/OFFの状態が、健康や病気に関係していることが分かってきました。したがいまして、先ほどの双子の片方だけが病気になったことは、DNAの使われ方の「差」(DNAスイッチのON/OFFが異なる)で説明できると考えられます。DNAスイッチは受精の瞬間から乳幼児期くらいまでが特に変化しやすい時期といわれています。
これらのことから、健康と病気のなりやすさは受精の瞬間から乳幼児期までの環境に影響すると考えられており、この概念をDOHaD(ドーハッド:Developmental Origins of Health and Disease)といいます。さらには、このDNAスイッチの変化はいろいろな環境の影響を受けることが分かってきました (図2)。
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM2NjAxMCMyODExMTQjNjYwMTBfWHhhRE1mYmpRdC5wbmc.png ]
(2)栄養に関連するDOHaD研究
戦争によって妊娠中に飢餓状態であった妊娠中のお母さんから生まれた児は、出生体重が小さく、成人になった時生活習慣病の患者の割合が高かったことが分かりました。なぜ、このようなことが起こってしまったのでしょうか?
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM2NjAxMCMyODExMTQjNjYwMTBfU0xDdnVXWnJmTC5wbmc.png ]
母親のお腹の中で胎児が飢餓や低栄養にさらされたとき、胎児は外では飢餓が起きていると感じ環境に適応しようとするために自分のDNAスイッチを変化させます(図3)。例えば身長を伸ばさない、筋肉を増やさないようにしてエネルギー(カロリー)を無駄に消費しないようにします。これらは基礎代謝(人が生きていくために最低限必要なエネルギー)の減少につながる為、エネルギーを節約するのに有利です。また、余ったエネルギーで脂肪をためて、いつ飢餓が来ても耐えられるようにします。このように少ない食べ物でも生きていける、生存に有利な体質を得ます。しかし、生まれた後の環境が飽食の時代であった場合、予想していた環境とうまくかみ合っていないことになります。結果として他の人と同じように食事をしても、太りやすく生活習慣病になりやすい体質となってしまうわけです。
日本は先進国なので、飢餓とは無縁と思われるかもしれませんが、妊娠中のお母さんの食事を調査してみると、かなりのエネルギー摂取量が不足していることが報告されています。また、妊娠中のエネルギー摂取量が少ないと児の出生体重が低くなり、低出生体重児(出生体重が2,500g未満の児)の割合が高くなることも報告されています。このことはDOHaDの概念から考えると、将来の健康に影響を及ぼす可能性があります。
2019年の国の統計データでは、日本の低出生体重児出生数は10人に1人の割合でした(図4)。これは、他の先進国と比べても高い値であり、日本で大きな問題となっています。妊娠適齢期または妊娠中の女性は過剰なダイエットを避け、バランスの良い食事(1回の食事で主食・主菜・副菜の3つのお皿を揃える)を摂り、栄養素が不足しないようにしていかなければなりません。今回のテーマである妊娠中の栄養が重要なのは、児の将来の健康に影響するからという理由がお判りいただけたでしょうか?
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM2NjAxMCMyODExMTQjNjYwMTBfZGVMWmNRa2lNZi5wbmc.png ]
(3)お母さんの栄養状態を良好に保ち、元気な赤ちゃんを産み育てられる環境を
このような日本の問題を鑑みて、2021年に厚生労働省から「妊娠前からはじめる食生活指針」が発表されました(*)。妊娠を考えたとき、この指針を読んで今の自分のBMIはどのくらいだろう、妊娠中にどのくらい食べて、どのくらい体重を増やしたらいいのだろうという事を確認されるといいと思います。
健康は、ボールを坂道の上で支えるように、努力していかないと維持できないものです。今回の食育のように教育は健康を後押しする力になりますが、そこには「わかってはいるが手をつけられない」という知識と実践のギャップがあります。妊娠中・授乳中のお母さんには、いろいろな不安や負担があり、食事にまで気を付けることはなかなか難しいです。そのためには、家族や周りの人々のサポートは不可欠であると考えます。さらに、国や自治体、職場などに働きかけ、支援を行い、女性が安心して子供を産む環境づくりも必要と考えています(図5)。
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM2NjAxMCMyODExMTQjNjYwMTBfcU1KY213S1ZhVS5wbmc.png ]
私達としては、DOHaD視点から、妊娠中のお母さんの栄養状態を良好に保ち、赤ちゃんに病気になりにくい体質で生まれてきてもらうことで、病気に対して大きな予防効果を上げることができるのではないかと考えています。そして、次世代を担う新しい命にはその後の人生をより幸せに生きてほしいと願っています。
(*)https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-hoken/ninpu-02.html
リーフレット:https://www.mhlw.go.jp/content/000788598.pdf
●レッスン3でご紹介した絵本
・うみのごちそうしろくま|柴田ケイコ(PHP研究所)
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM2NjAxMCMyODExMTQjNjYwMTBfendnVGZCbG5vQS5wbmc.png ]
●参加者アンケートの結果
セミナーの総合満足度」について、【初級】満足71.4% やや満足28.6%、【中級】満足50% やや満足50%と回答しました。いずれも回答者の皆様にご満足いただける内容となりました。
今回は、DOHaD(ドーハッド)という聞きなれない言葉が出てきたり、新しい概念についてのお話が中心となりました。妊娠中のみならず、妊娠前からの栄養が赤ちゃんの将来の病気のなりやすさに影響するという考え方について、皆様興味を抱かれたようです。
・「初めて聞く情報でした」
・「食事の大切さ・健康維持の大切さ・生まれてくる子供に自分たちの環境も関わっていることなど、とても分かりやすかったです。」
・「妊婦さんになる前の体の状態も子供に影響することを知って、今から健康には本当に気をつけなけばならないことを知りました。まずは食事をしっかり捕っていこうと思います!」
・「病気や健康を予防や改善出来る手段の一つとして、情報としてみんなに知ってもらいたい。すごい。胎児期の重要性に驚いた。」
というように、ポジティブに受け取られた方が多く、改めて食事の大切さについて考えるきっかけになったようです。
このDOHaD(ドーハッド)という言葉と共に、この考え方や栄養バランスの大切さなどを知っていただく機会を増やしていきたいと思っています。
今後も、「にじいろの食育セミナー」に参加して、知ってよかったと言っていただけるような日々の健康に役立つ栄養のお話を分かりやすく説明していきますので、どうぞお気軽に参加していただきますようお願いします。
●総括
日本では国民の健康のために、生涯を通じた心身の健康を支える食育が推進されています。しかし、食育基本法が施行され、本格的に食育が始まったのは2005年からであり、20代の女性は食育を十分に受けられていません。逆に言えば今からでも栄養学の基礎や科学的根拠に基づいた情報を知っておけば、食事を楽しみつつ病気になる確率も下がるので、今後の人生がHAPPYになるはずです。今後も科学的根拠に基づいた栄養学を、にじいろの食育スクールで一緒に学んでいきましょう。
●今後のウェブセミナー :お申し込みはこちらから↓
https://forms.gle/cQdcHHoH1LYUCFFfA
●「にじいろの食育スクール」に関するプレスリリース
https://www.value-press.com/pressrelease/274592
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■主催:慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアム
? ? ? ? ? ? ? TeamROSE・産後ママSOSプロジェクト
■共催:産科婦人科舘出張 佐藤病院
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