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患者さんに優しい心臓手術とは?ポートアクセス法のパイオニア 慶應義塾大学医学部・四津教授がお話下さった「低侵襲心臓手術(MICS)」についてご紹介します!

BRBメディカルサロンは去る8月26日、『患者さんに優しい心臓手術〜心臓手術の今と昔〜』をテーマにセミナーを開催致しました。患者さんに優しい「低侵襲心臓手術(MICS)」とは?
会員制医療クラブを運営するBRBメディカルサロンでは8月26日、慶應義塾大学医学部外科(心臓血管)教授 四津良平氏を講師にお招きし、メディカルセミナーを開催致しました。胸部を切開せずに、かなり小さな穴(ポート)を開けて手術するポートアクセス法の第一人者である四津教授。その卓越した技術から豊富な診療経験・症例をもとに分かりやすく解説下さった内容を、以下にダイジェストとしてご紹介致します。

■心臓ってどんなもの?
人間の身体の中で、心臓だけが自分で動いています。筋肉が動くのは心臓だけで、生れてから一回も休んでいない臓器が心臓です。心臓は血液を全身に送るポンプとして働いています。1日に約10万回拍動し、8000リットルの血液を送り出しています。大きさは握り拳より少し大きく、成人では200〜300グラム程度です。

■心臓・血管病の種類
1弁膜症、2虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、3心臓腫瘍(良性・悪性両方ある)、4心筋症、5大動脈瘤、6大動脈解離、7その他 があります。
一番良いのは、病気になっても手術を受けないで、薬で対応できればそれにこしたことはありません。個人個人でクオリティは違いますが、手術をしないで済むのであればしないほうが良いでしょう。

■患者さんに優しい手術とは?
優しいというのは漠然としていて、傷が小さいのか、痛みが少ないのか、医療費が安いのか色々なファクターがあります。患者さんに優しい手術というのは、医学的に「低侵襲」という言葉を使っています。四津教授が行っているのは低侵襲心臓手術です。患者さんにとっても、外科医にとっても、医療経済からみても低侵襲としないと、広く受け入れられる一般的な手術にはなっていかないでしょう。

■低侵襲心臓手術(MICS)の定義
低侵襲心臓手術(MICS:Minimally Invasive Cardiac Surgery)の定義は、1人工心肺を使わない(心拍動下バイパス手術)、2胸骨正中切開をしない(ポートアクセス法)、3または1、2の両方。以上が低侵襲心臓手術(MICS)といわれていますが、はっきりしていないのが現状です。

■低侵襲心臓手術(MICS)のメリットとデメリット
【メリット】
迅速な回復と就業、胸骨感染・縦隔炎の防止、痛みが少ない、心臓再手術におけるリスクの軽減、美容上の観点から有利(女性の場合コスメティックな問題が非常に大きい)、病院滞在日数が少なく医療経済に貢献するなど多くのメリットがあります。さらに患者さんアンケートでも95%の方が満足されています。
【デメリット】
まだ十分に広がっていない、また技術的に要求されるところがあることです。

■低侵襲心臓手術(MICS)の適応疾患
一番多いのは心房中隔欠損症(ASD)、僧帽弁の弁膜症(僧帽弁狭窄症や僧帽弁閉鎖不全症)です。心臓腫瘍も適応になりますが病気自体が少ないので症例数は少ないです。

■ポートアクセスについて
慶應義塾大学病院では上記疾患に対し、ポートアクセスを標準治療として行っており、10年間で356例の手術を行いました。ポートとは小さな穴という意味。胸骨を切らないでやる心臓の手術がポートアクセスです。低侵襲心臓外科手術の中でも最も進歩した手術方法です。世界中では欧米を中心に、既に6000例を越える症例が本法で手術を受けています。現在日本でポートアクセス(MICS)を行っているのは慶應義塾大学病院のみです。

■手術費用
ポートアクセスは、高度な技術を要する手術ですが、手術費用は通常の胸骨正中切開の費用と同じで、健康保険が適応されます。手術費用からも患者さんに優しい手術といえます。
※記事の文責はBRBメディカルサロンにあります。

四津先生監修のパンフレット「ポートアクセス 心臓手術の手引き」を先着5名様に差し上げます。ご希望の方はメールにて、お名前、ご住所、お電話番号を明記の上info-medical@brb.co.jpまでお申し込み下さい。

【事業概要】
・富裕層を対象にした会員制医療クラブの運営
・法人向け 医療・健康管理コンサルテーション
・医療セミナーやイベントの企画・運営





【本件に関するお問い合わせ先】
会社名 株式会社ビーアールビー メディカルサロン事業部
担当 企画推進室・広報 蒲川(かもがわ)・山田
TEL 03-3343-4511
FAX 03-3343-5845
E-Mail info-medical@brb.co.jp

《関連URL》
http://jscvs.umin.ac.jp/
http://www.brb.co.jp/medical
http://www.brb.co.jp/medical/seminar/index.html
http://www.keio-cardiovascular-surgery.com/
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