物件情報を公開することなく借り手を探せる「さかさま不動産」で12軒目の成約 〜紅茶専門カフェ開店への挑戦〜
株式会社On-Co(本社:三重県桑名市、以下On-Co )が運営する、物件を借りて挑戦したいことがある人の想いを可視化して貸主を募集するサービス「さかさま不動産」にて、紅茶専門カフェの実店舗開業を目指すティーインストラクターの挑戦が、愛知県名古屋市の大門小路(中村区名楽町)内の空き物件とマッチングしました。大門エリアでのマッチングは、2021年8月に成約した駄菓子に続き2軒目となります。
さかさま不動産の狙い
少子高齢化や人口減少などにより増え続けている空き家。2040年には空き家率は40%を超えると予測され深刻な社会問題となっています。国土交通省「空き家等に関する所有者アンケート」によると、売却・賃貸等の情報提供を一切行わないという家主が30%超、情報公開はしたくないものの、70%以上がまちづくりのための利活用であれば検討するというデータも出ています。
さかさま不動産は、物件情報が並ぶ従来の不動産システムとは逆で、借りたい人の情報が並ぶウェブサイト。借り手の人物像を開示にすることで、流通に乗っていない空き家の発掘や空き家を介した関係構築を狙う実証実験として2020年6月にサービスを開始させました。現在サイト上には「スタイリストの秘密基地」「気軽に演劇が出来る劇場をつくりたい」などの夢や想いが綴られています。
※出典:平成29年2月国土交通省「空き家等に関する所有者アンケート」
https://www.mlit.go.jp/common/001205491.pdf
オンラインショップから実店舗への挑戦
成約したのは、愛知県名古屋市で「紅茶専門カフェ」開業を目指すティーインストラクター田中耕平さん(29歳)と嗜好品プランナー青山祥さん(28歳)。これまでオンラインにて紅茶屋『Teapick(ティーヒ?ック)』を運営していましたが、お客様との関係性を深め、より日常に寄り添う紅茶屋となるため実店舗物件を探していました。
今回開業となった場所は、大正から昭和初期にかけて”中村遊郭”として栄え、今も当時の歴史的風情が残る大門エリア(名古屋市中村区名楽町)。紅茶を楽しむ文化を発信すると共に、地域内外の交流を創出する場を目指します。
(現在改装中。プレオープンは2022年4月下旬、本格稼働は8月を予定)
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3NDU1OCMyOTMwMzYjNzQ1NThfSmRSVFNmRFJCQS5qcGc.jpg ]
マッチングの経緯
マッチングした物件は、築約70年の空き店舗。名古屋市(経済局商業・流通部 地域商業課)主催のワークショップ「ナゴヤ商店街オープン2020」の舞台として提供されていました。名古屋市は、単に空き物件を埋めるのではなくエリア活性の広がりを見据えて企画。さかさま不動産とも連携し、商店街を始めとする地域の人(応援者)と協働するプレイヤー(活動者)・家主の関係構築の結果、マッチングに至りました。
大門エリアには昨年さかさま不動産でマッチングした駄菓子屋がオープンしており、子どもたちによる賑わいが生まれています。
※「ナゴヤ商店街オープン」とは、商店街の商業機能再生を図るためのモデル事業
https://shotengaiopen.nagoya/
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3NDU1OCMyOTMwMzYjNzQ1NThfbWRCRUdVdkVZWC5qcGc.jpg ]
?「誰にでも貸したいわけではない」という家主の想い?
本物件は、家主が相続により受け継ぎ長らく空いていました。積極的に借主は探していませんでしたが、寂れつつある大門エリアが明るい街並みに変わるような、健全で文化的な活用であれば貸したいと考えていました。
今回、紅茶専門カフェオープンに向けて家主は「自分も紅茶が好きなのでこれからが楽しみです」と話しています。
金銭以外の価値が空き家を流通させる
これまで本サービスを通して夢が実現したのは、サウナ(愛知県名古屋市)、海洋プラを利活用したアート製作場(三重県鳥羽市)、公民館のような場(奈良県吉野)開設など計12軒の挑戦です。
物件の住所や家賃、残置物などの情報を、不特定多数に晒すことなく借り手を探すことが出来るさかさま不動産。最近では「誰にでも貸したいと思っているわけではない」という想いを持つ物件オーナーからの問合せが増えています。また貸すつもりはなかった物件オーナーも、借り手の魅力を訴求する”さかさま”の仕組みが刺激となり、借り手の事業を応援する流れや、地域の活性化に波及する事例も出てきました。
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3NDU1OCMyOTMwMzYjNzQ1NThfQ3RJY3NCY0JWcy5KUEc.JPG ]
今後の展開
2月より展開しているさかさま不動産支局制度(※)にて、東北エリアの支局でマッチングが進んでいます。今後も地域と協働の上、空き家問題の解決にむけて新たな価値を創造できるよう努めて参ります。
※さかさま不動産支局とは、街を良くしたいと考える人が、自身の地域でさかさま不動産を実装できる制度
株式会社On-Co
代表:水谷岳史/藤田恭兵
創業:2019年3月
所在地:三重県桑名市西別所1375
ミッションは、関わる人々の主体性を上げて挑戦が溢れる面白い世の中をつくること。「さかさま不動産」 や海の課題を知り活動する人を増やす「丘漁師組合」、社会との相互理解を促す「ローカルPRカレッジ」などを展開している。
さかさま不動産サイト:https://sakasama-fudosan.com/
さかさま不動産の狙い
少子高齢化や人口減少などにより増え続けている空き家。2040年には空き家率は40%を超えると予測され深刻な社会問題となっています。国土交通省「空き家等に関する所有者アンケート」によると、売却・賃貸等の情報提供を一切行わないという家主が30%超、情報公開はしたくないものの、70%以上がまちづくりのための利活用であれば検討するというデータも出ています。
さかさま不動産は、物件情報が並ぶ従来の不動産システムとは逆で、借りたい人の情報が並ぶウェブサイト。借り手の人物像を開示にすることで、流通に乗っていない空き家の発掘や空き家を介した関係構築を狙う実証実験として2020年6月にサービスを開始させました。現在サイト上には「スタイリストの秘密基地」「気軽に演劇が出来る劇場をつくりたい」などの夢や想いが綴られています。
※出典:平成29年2月国土交通省「空き家等に関する所有者アンケート」
https://www.mlit.go.jp/common/001205491.pdf
オンラインショップから実店舗への挑戦
成約したのは、愛知県名古屋市で「紅茶専門カフェ」開業を目指すティーインストラクター田中耕平さん(29歳)と嗜好品プランナー青山祥さん(28歳)。これまでオンラインにて紅茶屋『Teapick(ティーヒ?ック)』を運営していましたが、お客様との関係性を深め、より日常に寄り添う紅茶屋となるため実店舗物件を探していました。
今回開業となった場所は、大正から昭和初期にかけて”中村遊郭”として栄え、今も当時の歴史的風情が残る大門エリア(名古屋市中村区名楽町)。紅茶を楽しむ文化を発信すると共に、地域内外の交流を創出する場を目指します。
(現在改装中。プレオープンは2022年4月下旬、本格稼働は8月を予定)
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3NDU1OCMyOTMwMzYjNzQ1NThfSmRSVFNmRFJCQS5qcGc.jpg ]
マッチングの経緯
マッチングした物件は、築約70年の空き店舗。名古屋市(経済局商業・流通部 地域商業課)主催のワークショップ「ナゴヤ商店街オープン2020」の舞台として提供されていました。名古屋市は、単に空き物件を埋めるのではなくエリア活性の広がりを見据えて企画。さかさま不動産とも連携し、商店街を始めとする地域の人(応援者)と協働するプレイヤー(活動者)・家主の関係構築の結果、マッチングに至りました。
大門エリアには昨年さかさま不動産でマッチングした駄菓子屋がオープンしており、子どもたちによる賑わいが生まれています。
※「ナゴヤ商店街オープン」とは、商店街の商業機能再生を図るためのモデル事業
https://shotengaiopen.nagoya/
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3NDU1OCMyOTMwMzYjNzQ1NThfbWRCRUdVdkVZWC5qcGc.jpg ]
?「誰にでも貸したいわけではない」という家主の想い?
本物件は、家主が相続により受け継ぎ長らく空いていました。積極的に借主は探していませんでしたが、寂れつつある大門エリアが明るい街並みに変わるような、健全で文化的な活用であれば貸したいと考えていました。
今回、紅茶専門カフェオープンに向けて家主は「自分も紅茶が好きなのでこれからが楽しみです」と話しています。
金銭以外の価値が空き家を流通させる
これまで本サービスを通して夢が実現したのは、サウナ(愛知県名古屋市)、海洋プラを利活用したアート製作場(三重県鳥羽市)、公民館のような場(奈良県吉野)開設など計12軒の挑戦です。
物件の住所や家賃、残置物などの情報を、不特定多数に晒すことなく借り手を探すことが出来るさかさま不動産。最近では「誰にでも貸したいと思っているわけではない」という想いを持つ物件オーナーからの問合せが増えています。また貸すつもりはなかった物件オーナーも、借り手の魅力を訴求する”さかさま”の仕組みが刺激となり、借り手の事業を応援する流れや、地域の活性化に波及する事例も出てきました。
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3NDU1OCMyOTMwMzYjNzQ1NThfQ3RJY3NCY0JWcy5KUEc.JPG ]
今後の展開
2月より展開しているさかさま不動産支局制度(※)にて、東北エリアの支局でマッチングが進んでいます。今後も地域と協働の上、空き家問題の解決にむけて新たな価値を創造できるよう努めて参ります。
※さかさま不動産支局とは、街を良くしたいと考える人が、自身の地域でさかさま不動産を実装できる制度
株式会社On-Co
代表:水谷岳史/藤田恭兵
創業:2019年3月
所在地:三重県桑名市西別所1375
ミッションは、関わる人々の主体性を上げて挑戦が溢れる面白い世の中をつくること。「さかさま不動産」 や海の課題を知り活動する人を増やす「丘漁師組合」、社会との相互理解を促す「ローカルPRカレッジ」などを展開している。
さかさま不動産サイト:https://sakasama-fudosan.com/