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東の横綱、本小松石のブックスタンド、箱根ジオパーク特産品に認定

神奈川県真鶴町の有限会社亀川石材店(足柄下郡真鶴町岩126-1 代表取締役 亀川洋)の制作する「ジオの恵み、本小松石ブックスタンド」が箱根ジオパーク特産品に認定された。小田原箱根商工会議所(神奈川県)は、ジオパークの概念を想起させるオリジナリティーあふれる土産品を「箱根ジオパーク認定特産品」として認定している。小田原箱根商工会議所は、今後パンフレットを作成し、2023年2月に東京ビックサイトにて開催されるギフトショーに出展し販売促進を図っていく予定。

◆ジオの恵み、本小松石ブックスタンドの特徴(石の本立て・石2個のパーツで本を挟み使用。重さ約2キロ、お土産として手で持って帰ることが可能・販売価格22000円)
1箱根ジオパークの概念、当地域の素材、伝統技術、歴史・文化、地域性を訴求出来ている理由
真鶴産本小松石は約15万年前に箱根外輪山活動で流れ出た溶岩で神奈川県の地域産業資源である。真鶴の石材業は江戸時代の江戸城築城の際に石垣などに材納、天皇陵に材納など古くから主要産業である。亀川石材店は大正時代創業、代表の亀川洋は4代目。ブックスタンドは真鶴産本小松石を使い、ノミとセットウで叩いて仕上げる伝統的な手加工技術「むしり仕上げ」を用いて表面を加工している。
2当地域の「ちょっといい話」を、土産品等の形で ユーモラスにPRが出来ている点
墓石制作などから出る本小松石の捨ててしまう木端(コッパ)、端材を活かして制作するアップサイクル商品である。(アップサイクルとは本来であれば捨てられるはずの廃棄物に、デザインやアイデアといった新たな付加価値を持たせることで、別の新しい製品にアップグレードして生まれ変わらせること)
表面は本小松石の茶色い皮肌を使用。一つと同じものがない趣のある表情をしている。
地域資源本小松石を使った製品を購入することはエシカル消費になる。エシカル消費とは「地域の活性化、雇用なども含む、人、社会、地球環境に配慮した消費やサービスのこと」。地域のものを購入することもエシカル消費になる。ノミとセットウで叩いて仕上げる伝統的な手加工技術「むしり仕上げ」は水と電気を使わない工法のため、脱炭素、SDGsに貢献出来る、「環境に優しいお土産」である。亀川石材店は2020年かながわSDGsパートナーに登録され、地球環境に良い製品作りを目指している。
3その商品を買うと 人に 話したくなる。他も 訪ねたくなる魅力がある
江戸城の石垣に使われた本小松石は「東の横綱」と言われ銘石で知られている。西の横綱は香川県の庵治石。ブックスタンドをきっかけに江戸城の石垣を見学に訪ねたくなる魅力がある。
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