2023年第2四半期PCグローバル市場の出荷量を発表〜前年同期比15%減少も、2022年第1四半期以降で初めて前四半期を上回る〜
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、PCグローバル市場の出荷量は2023年第2四半期に前年同期比15%減となったものの、前四半期比では8%の増加となったという調査結果を含むPC Tracker Serviceによる最新調査を発表致しました。
在庫レベルの正常化は第2四半期も引き続き進んだものの、第1四半期の前年同期比28%減に続く二桁減となりました。従って、2023年第2四半期の前年同期比減は、2022年第1四半期以降の出荷減少を比較的安定させたと見ることができます。また、2023年第2四半期の前四半期比プラスは、2022年第1四半期以降初めてのこととなります。第2四半期の出荷量は、PC市場安定化の兆しと見ることもできますが、確固たる成長ドライバーが不在なため、2023年下半期は緩やかな回復が期待できます。
図1: PCグローバル出荷量(100万台単位)
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3Nzc0NSMzMjM5MjMjNzc3NDVfcGFwS2RlRldvWi5wbmc.png ]
出典: Counterpoint Research PC Tracker Service
HPとAppleを除く各社の出荷量は二桁出荷減少に
Lenovo: 出荷量1位の堅守は2023年第2四半期も揺るがなかったが、一部市場での需要低迷が続いたため、前年同期比18%の出荷減となった。それでも前四半期からは二桁成長をみせており、需要が正常化し、在庫レベルも健全になってきたことを示している。
HP: 市場シェア22%は、2021年第2四半期以来の高水準となった。出荷量が堅調に推移したのは在庫調整を早期に行ったことと、Chromebook受注増の事由が混在している。
Dell: 前四半期から出荷量が増加したものの、全体的な需要低迷により、前年同期比では二桁減少となった。
Apple: 出荷量は、前年比で一桁台後半の高い伸びを示した。この成長は2022年第2四半期の数字が低かったことが主な要因であり、また、新製品の発売もプラスに影響した。
2023年下半期にはマイナス要因が弱まる
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カウンターポイント社のMacro Index Trackerによると、PCグローバル市場は2022年第1四半期後初となる前四半期比での成長に転じたが、本格的な回復に至る前に、下半期には市場では波乱を経験しなければならない可能性があります。私たちの調査では、エンドユーザーの需要は、メーカーからの出荷以上に強くなってきており、再注文需要の加速に繋がる可能性が高いとみられます。また、2023年下半期には、新学期が始まることや、AI搭載機種やARMノートPCの発売で、販売に弾みがつくことが期待されます。全体として、市場は低迷状態を抜け出し、COVID-19後のニューノーマルに移行しようとしています。
図2: テクノロジー市場概況と予測・2021年1月から2024年5月
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3Nzc0NSMzMjM5MjMjNzc3NDVfZXRuY2xvQ3dtai5wbmc.png ]
出典: Counterpoint Research PC Tracker Service
2023年第2四半期にみられた前四半期比の成長は、年内は続くとみられます。但し、下期の出荷実績は、今後数四半期は前年同期比減少に転じるとみられますが、最終的には成長の勢いを取り戻すとみており、慎重かつ楽観的な見方が繰り返されると考えています。従って、2023年通年の出荷量は前年比2桁減となるとの見通しを維持しますが、出荷量は2023年下半期にはCOVID-19以前の水準に戻るだろうと考えています。
また、PCの在庫はあと2四半期の調整期間を経て、2024年には健全なレベルに戻るとみられます。買い替え需要やAI搭載機種、Chromebookの新バージョンが成長ドライバーになり得えますが、なお企業の投資計画を注視する必要があります。
本プレスリリースに関する詳細並びに情報は、こちらからご覧いただけます。
https://report.counterpointresearch.com/posts/report_view/Macro%20and%20geo-political%20tracker/4126
今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。 (調査時期:2023年4月1日〜2023年6月30日)
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。公式ウェブサイト:?https://www.counterpointresearch.com/
在庫レベルの正常化は第2四半期も引き続き進んだものの、第1四半期の前年同期比28%減に続く二桁減となりました。従って、2023年第2四半期の前年同期比減は、2022年第1四半期以降の出荷減少を比較的安定させたと見ることができます。また、2023年第2四半期の前四半期比プラスは、2022年第1四半期以降初めてのこととなります。第2四半期の出荷量は、PC市場安定化の兆しと見ることもできますが、確固たる成長ドライバーが不在なため、2023年下半期は緩やかな回復が期待できます。
図1: PCグローバル出荷量(100万台単位)
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3Nzc0NSMzMjM5MjMjNzc3NDVfcGFwS2RlRldvWi5wbmc.png ]
出典: Counterpoint Research PC Tracker Service
HPとAppleを除く各社の出荷量は二桁出荷減少に
Lenovo: 出荷量1位の堅守は2023年第2四半期も揺るがなかったが、一部市場での需要低迷が続いたため、前年同期比18%の出荷減となった。それでも前四半期からは二桁成長をみせており、需要が正常化し、在庫レベルも健全になってきたことを示している。
HP: 市場シェア22%は、2021年第2四半期以来の高水準となった。出荷量が堅調に推移したのは在庫調整を早期に行ったことと、Chromebook受注増の事由が混在している。
Dell: 前四半期から出荷量が増加したものの、全体的な需要低迷により、前年同期比では二桁減少となった。
Apple: 出荷量は、前年比で一桁台後半の高い伸びを示した。この成長は2022年第2四半期の数字が低かったことが主な要因であり、また、新製品の発売もプラスに影響した。
2023年下半期にはマイナス要因が弱まる
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カウンターポイント社のMacro Index Trackerによると、PCグローバル市場は2022年第1四半期後初となる前四半期比での成長に転じたが、本格的な回復に至る前に、下半期には市場では波乱を経験しなければならない可能性があります。私たちの調査では、エンドユーザーの需要は、メーカーからの出荷以上に強くなってきており、再注文需要の加速に繋がる可能性が高いとみられます。また、2023年下半期には、新学期が始まることや、AI搭載機種やARMノートPCの発売で、販売に弾みがつくことが期待されます。全体として、市場は低迷状態を抜け出し、COVID-19後のニューノーマルに移行しようとしています。
図2: テクノロジー市場概況と予測・2021年1月から2024年5月
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3Nzc0NSMzMjM5MjMjNzc3NDVfZXRuY2xvQ3dtai5wbmc.png ]
出典: Counterpoint Research PC Tracker Service
2023年第2四半期にみられた前四半期比の成長は、年内は続くとみられます。但し、下期の出荷実績は、今後数四半期は前年同期比減少に転じるとみられますが、最終的には成長の勢いを取り戻すとみており、慎重かつ楽観的な見方が繰り返されると考えています。従って、2023年通年の出荷量は前年比2桁減となるとの見通しを維持しますが、出荷量は2023年下半期にはCOVID-19以前の水準に戻るだろうと考えています。
また、PCの在庫はあと2四半期の調整期間を経て、2024年には健全なレベルに戻るとみられます。買い替え需要やAI搭載機種、Chromebookの新バージョンが成長ドライバーになり得えますが、なお企業の投資計画を注視する必要があります。
本プレスリリースに関する詳細並びに情報は、こちらからご覧いただけます。
https://report.counterpointresearch.com/posts/report_view/Macro%20and%20geo-political%20tracker/4126
今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。 (調査時期:2023年4月1日〜2023年6月30日)
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。公式ウェブサイト:?https://www.counterpointresearch.com/