2023年第4四半期半導体ファウンドリグローバル市場における売上を発表
カウンターポイント・リサーチ・エイチ・ケー (英文名: Counterpoint Research HK 以下、カウンターポイント社)は、半導体ファウンドリグローバル市場の売上は、2023年第4四半期に前四半期比10%成長したものの、前年同期比では3.5%減少したという調査結果を含むFoundry Servicesによる最新調査を発表致しました。
マクロ経済は不透明ですが、ファウンドリ業界は2023年下半期に底を打ちました。スマートフォンとPCセクターの需要により、サプライチェーンで在庫を従来水準に積みます動きがあったことがその原動力となりました。スマートフォンとPCの両方で緊急の発注が発生しており、特にAndroidスマートフォンのサプライチェーンでこの傾向があります。
図: 半導体ファウンドリグローバル市場における主要プレイヤーの売上シェア・2023年第4四半期
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3Nzc0NSMzMzYyMDQjNzc3NDVfSW5rV1dTYnRCZy5wbmc.png ]
出典:カウンターポイント社Foundry Revenues Tracker
TSMCは2023年第4四半期もファウンドリ業界のリーダーであり、61%の市場シェアを確保しました。2023年第4四半期の売上は想定を超え、2023年第3四半期から59%もの伸びを達成しました。TSMCの5nmラインはNVIDIAのAI用GPUの堅い需要を受けてフル稼働している一方、AppleのiPhone 15が最先端の3nmプロセスノードの需要を牽引しています。この2つが7nm以下のプロセスの売上を支え、TSMCのこの四半期における売上の70%を占めていると同時に、同社の技術の優位性を示すものとなります。
カウンターポイント社アナリストAdam Chang氏は次の通りコメントしています。
「AIの需要は2024年も強いだろう。TSMCのCoWoS(ダイを個別にパッケージに収めるのではなく、複数のダイを近接して並べてまとめてパッケージに封止することで、配線長を大きく削減する技術)の製造キャパシティが増強されることも要因だ。同時に、ファウンドリ市場は半導体在庫サイクルの底にほぼ到達している。TSMCにとってはAIのメガトレンドとロジック半導体の需要回復との両方が追い風になる。」
Samsung Foundryは、2023年第4四半期も14%のシェアで第2位を維持しました。この四半期にスマートフォンの在庫積み増しがあったことが効いた形です。Samsungのスマートフォン S24シリーズの予約が殺到し、Samsungの5/4nmプロセス製品からの売上に貢献しました。
成熟したプロセスノードを扱うファウンドリの中では、GlobalDoundriesとUMCが予想を上回る業績となり、2023年第4四半期はどちらも6%のシェアを獲得しました。しかし、両社ともに2024年第1四半期の予測値は低く、これは特に自動車や産業用において需要が弱い上に、顧客の在庫調整も進行中であることが要因です。SMICは2023年第4四半期に5%のシェアを獲得しました。HuaweiのKirinチップや中国版のCPU/GPUの需要に応えるため7/10/15nmラインが高い稼働率にありました。SMICはTDDI(タッチコントロールとディスプレイの機能を統合したチップ)やCIS(CMOSイメージセンサー)を始めとするスマートフォン関連部品について特急の注文が増えると予測していますが、需要の持続性が不透明なため、他の成熟したノードを扱う他社の保守的な見通しと同様に年間の見通しには慎重な姿勢を示しています。
2023年は急減速したが、ファウンドリ業界は、在庫の正常化が継続する中、2024年は成長軌道に戻ると予想しています。AIへの需要が強い上に、最終顧客の需要が回復していることが、この産業の2024年の成長ドライバーとなると考えられます。
本プレスリリースに関する詳細並びに情報は、こちらからご覧いただけます。
https://www.counterpointresearch.com/insights/infographic-q4-2023-semiconductors-foundry-smartphone-ap-share/
今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。 (調査時期:2023年1月1日〜2023年12月31日)
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Research HKはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト:?https://www.counterpointresearch.com/
マクロ経済は不透明ですが、ファウンドリ業界は2023年下半期に底を打ちました。スマートフォンとPCセクターの需要により、サプライチェーンで在庫を従来水準に積みます動きがあったことがその原動力となりました。スマートフォンとPCの両方で緊急の発注が発生しており、特にAndroidスマートフォンのサプライチェーンでこの傾向があります。
図: 半導体ファウンドリグローバル市場における主要プレイヤーの売上シェア・2023年第4四半期
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3Nzc0NSMzMzYyMDQjNzc3NDVfSW5rV1dTYnRCZy5wbmc.png ]
出典:カウンターポイント社Foundry Revenues Tracker
TSMCは2023年第4四半期もファウンドリ業界のリーダーであり、61%の市場シェアを確保しました。2023年第4四半期の売上は想定を超え、2023年第3四半期から59%もの伸びを達成しました。TSMCの5nmラインはNVIDIAのAI用GPUの堅い需要を受けてフル稼働している一方、AppleのiPhone 15が最先端の3nmプロセスノードの需要を牽引しています。この2つが7nm以下のプロセスの売上を支え、TSMCのこの四半期における売上の70%を占めていると同時に、同社の技術の優位性を示すものとなります。
カウンターポイント社アナリストAdam Chang氏は次の通りコメントしています。
「AIの需要は2024年も強いだろう。TSMCのCoWoS(ダイを個別にパッケージに収めるのではなく、複数のダイを近接して並べてまとめてパッケージに封止することで、配線長を大きく削減する技術)の製造キャパシティが増強されることも要因だ。同時に、ファウンドリ市場は半導体在庫サイクルの底にほぼ到達している。TSMCにとってはAIのメガトレンドとロジック半導体の需要回復との両方が追い風になる。」
Samsung Foundryは、2023年第4四半期も14%のシェアで第2位を維持しました。この四半期にスマートフォンの在庫積み増しがあったことが効いた形です。Samsungのスマートフォン S24シリーズの予約が殺到し、Samsungの5/4nmプロセス製品からの売上に貢献しました。
成熟したプロセスノードを扱うファウンドリの中では、GlobalDoundriesとUMCが予想を上回る業績となり、2023年第4四半期はどちらも6%のシェアを獲得しました。しかし、両社ともに2024年第1四半期の予測値は低く、これは特に自動車や産業用において需要が弱い上に、顧客の在庫調整も進行中であることが要因です。SMICは2023年第4四半期に5%のシェアを獲得しました。HuaweiのKirinチップや中国版のCPU/GPUの需要に応えるため7/10/15nmラインが高い稼働率にありました。SMICはTDDI(タッチコントロールとディスプレイの機能を統合したチップ)やCIS(CMOSイメージセンサー)を始めとするスマートフォン関連部品について特急の注文が増えると予測していますが、需要の持続性が不透明なため、他の成熟したノードを扱う他社の保守的な見通しと同様に年間の見通しには慎重な姿勢を示しています。
2023年は急減速したが、ファウンドリ業界は、在庫の正常化が継続する中、2024年は成長軌道に戻ると予想しています。AIへの需要が強い上に、最終顧客の需要が回復していることが、この産業の2024年の成長ドライバーとなると考えられます。
本プレスリリースに関する詳細並びに情報は、こちらからご覧いただけます。
https://www.counterpointresearch.com/insights/infographic-q4-2023-semiconductors-foundry-smartphone-ap-share/
今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。 (調査時期:2023年1月1日〜2023年12月31日)
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Research HKはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト:?https://www.counterpointresearch.com/