今春のスギ花粉の飛散開始時期とスギ・ヒノキ(北海道域はシラカバ)の花粉総飛散数予測(第3報)
財団法人 日本気象協会は、平成21年春のスギ花粉の飛散開始時期や全国のスギ・ヒノキ(北海道域はシラカバ)の花粉総飛散数の予測(第2報)について、スギ花粉の飛散開始時期の予測を全国的に修正し、青森、三重、大分の花粉総飛散数予測を修正します。今後も日本気象協会の花粉予測に注目ください。
1.修正した予測の内容
(1)スギ花粉の飛散開始時期
気象庁発表の3ヶ月予報(12月25日発表)と1ヶ月予報(1月9日発表)によると、平成21年1月の気温は、北海道、東北では平年より高く、関東・甲信、北陸・新潟、東海では平年並み、近畿、中国・四国、九州では平年より低く、2月は全国的に平年より高くなる見込みです。これら最新の季節予報から、今春のスギ花粉の飛散開始は、1月の気温の影響を受けやすい九州では平年並みか平年より数日遅く、それ以外の地方では平年並みか平年より数日から10日前後早まるでしょう。
(2)スギ及びヒノキ花粉(北海道域はシラカバ)の総飛散数
各地で行った最新のスギ・ヒノキの花芽調査では、例年に比べ北日本では少なく、南関東以西では多くの花芽の着花が確認されました。また青森では多く、三重ではやや少なく、大分では平成20年より多くの着花が観測されています。平成21年春のスギ及びヒノキ花粉の総飛散数は、第2報に引き続き、北日本(一部を除く)では例年及び平成20年春より少ないですが、南関東以西(一部を除く)では例年より多く、平成20年春よりも多くなるでしょう。
?北海道
(a)花粉種別
シラカバ
(b)予測概況
平成20年夏の平均気温と日照時間は平年並みであり、総飛散数は例年並みで、平成20年と比べ非常に少なくなるでしょう。
?東北
(a)花粉種別
スギ及びヒノキ
(b)予測概況
平成20年夏の平均気温は平年並み、降水量は平年より多く、日照時間は平年より少なくなりました。ただ気温の変動が大きく、7月は高温、8月後半は低温となったため、花芽の生育が例年より良好な青森を除いて、総飛散数は例年より少なく、青森では多いでしょう。平成20年と比べると、青森を除いて少なく、青森では多くなるでしょう。
?関東・甲信
(a)花粉種別
スギ及びヒノキ
(b)予測概況
最新の花芽の生育状況から、関東甲信地方(茨城、栃木、埼玉を除く)の総飛散数は、例年並みか例年より多い見込みでしょう。平成20年と比べると、平成20年並みか多くなるでしょう。茨城、栃木、埼玉では例年よりやや少なく、平成20年と比べても少なくなるでしょう。
?北陸・新潟
(a)花粉種別
スギ
(b)予測概況
平成20年夏の平均気温は高く、降水量と日照時間は平年並みでした。ただ、月ごとの変動が大きかったため、総飛散数は富山では例年よりやや少なく、新潟と石川では例年並み、福井ではやや多くなるでしょう。平成20年と比べると、福井では多くなり、その他ではやや少なくなるでしょう。
?東海
(a)花粉種別
スギ及びヒノキ
(b)予測概況
平成20年夏の平均気温は高く、降水量と日照時間は平年並みでしたが、7月の高温少雨が顕著でした。飛散総数は、花芽の生育が例年よりやや少ない三重を除いて、例年と比べてやや多く、三重では例年よりやや少なくなるでしょう。平成20年と比べると三重を除いて非常に多く、三重ではやや多くなるでしょう。
?近畿
(a)花粉種別
スギ及びヒノキ
(b)予測概況
平成20年夏の平均気温は平年より高く、降水量は平年より少なかったため、多くの花芽が生育しており、例年より非常に多くなるでしょう。平成20年と比べると非常に多くなるでしょう。
?中国・四国
(a)花粉種別
スギ及びヒノキ
(b)予測概況
平成20年夏の平均気温は高く、降水量は少なく、日照時間は平年並みとなりました。総飛散数は例年より多くなるでしょう。また、平成20年と比べると非常に多くなるでしょう。
?九州
(a)花粉種別
スギ及びヒノキ
(b)予測概況
平成20年夏の平均気温が高く、降水量は南部では多く北部では平年並み、日照時間は平年並みでした。総飛散数は例年より多くなるでしょう。平成20年と比べると多くなり、宮崎では非常に多くなるでしょう。
(3)言葉の説明
?例年
過去10年間の平均値
?少ない
30%以上少ない
?やや少ない
10%以上少ない
?やや多い
10%以上多い
?非常に少ない
50%以上少ない
?非常に多い
100%以上多い
?多い
50%以上多い
?並
差が10%未満
3.「平成21年春の花粉総飛散数 予測資料」の詳細
より詳細な平成21年春の花粉飛散開始時期と花粉総飛散数の予測は、「平成21年春の花粉総飛散数 予測資料」として販売しています(別紙参照)。お問合せください。
(1)スギ花粉前線図(図)
各地のスギ花粉飛散の開始日の大まかな分布を前線で表した図
(2)花粉シーズン予測(解説文章)
飛散開始前の天候や昨年までの飛散状況、花粉を付ける花芽の状態などをもとに、全国(6ブロックに細分)の来春のスギ及びヒノキ(北海道はシラカバ)の総飛散数の予測を、分かりやすく解説する資料
(3)年総飛散数予測図(グラフ図)
東北〜関西までの9地点の、平成20年と平成21年の総飛散数を、地点ごとに棒グラフで表した図
(4)都道府県別例年比予測地図(図)
各都道府県(北海道のみ2ブロックに分割)別の平成21年総飛散数の例年比を、日本地図上に色づけ表示した図
(5)年総飛散数および前年夏の気象要素の時系列図(グラフ図)
過去の総飛散数の年変化と平成21年の花粉総飛散数の予測を、花粉生成量に関係の深い気象条件とともに示したグラフ(12都府県別)
4.問合せ先
財団法人 日本気象協会 営業統括本部 営業戦略部 営業開発課 広報担当:田中、寺谷
TEL:03-5958-8179、FAX:03-5958-8177、http://www.jwa.or.jpの問合せ先
(1)スギ花粉の飛散開始時期
気象庁発表の3ヶ月予報(12月25日発表)と1ヶ月予報(1月9日発表)によると、平成21年1月の気温は、北海道、東北では平年より高く、関東・甲信、北陸・新潟、東海では平年並み、近畿、中国・四国、九州では平年より低く、2月は全国的に平年より高くなる見込みです。これら最新の季節予報から、今春のスギ花粉の飛散開始は、1月の気温の影響を受けやすい九州では平年並みか平年より数日遅く、それ以外の地方では平年並みか平年より数日から10日前後早まるでしょう。
(2)スギ及びヒノキ花粉(北海道域はシラカバ)の総飛散数
各地で行った最新のスギ・ヒノキの花芽調査では、例年に比べ北日本では少なく、南関東以西では多くの花芽の着花が確認されました。また青森では多く、三重ではやや少なく、大分では平成20年より多くの着花が観測されています。平成21年春のスギ及びヒノキ花粉の総飛散数は、第2報に引き続き、北日本(一部を除く)では例年及び平成20年春より少ないですが、南関東以西(一部を除く)では例年より多く、平成20年春よりも多くなるでしょう。
?北海道
(a)花粉種別
シラカバ
(b)予測概況
平成20年夏の平均気温と日照時間は平年並みであり、総飛散数は例年並みで、平成20年と比べ非常に少なくなるでしょう。
?東北
(a)花粉種別
スギ及びヒノキ
(b)予測概況
平成20年夏の平均気温は平年並み、降水量は平年より多く、日照時間は平年より少なくなりました。ただ気温の変動が大きく、7月は高温、8月後半は低温となったため、花芽の生育が例年より良好な青森を除いて、総飛散数は例年より少なく、青森では多いでしょう。平成20年と比べると、青森を除いて少なく、青森では多くなるでしょう。
?関東・甲信
(a)花粉種別
スギ及びヒノキ
(b)予測概況
最新の花芽の生育状況から、関東甲信地方(茨城、栃木、埼玉を除く)の総飛散数は、例年並みか例年より多い見込みでしょう。平成20年と比べると、平成20年並みか多くなるでしょう。茨城、栃木、埼玉では例年よりやや少なく、平成20年と比べても少なくなるでしょう。
?北陸・新潟
(a)花粉種別
スギ
(b)予測概況
平成20年夏の平均気温は高く、降水量と日照時間は平年並みでした。ただ、月ごとの変動が大きかったため、総飛散数は富山では例年よりやや少なく、新潟と石川では例年並み、福井ではやや多くなるでしょう。平成20年と比べると、福井では多くなり、その他ではやや少なくなるでしょう。
?東海
(a)花粉種別
スギ及びヒノキ
(b)予測概況
平成20年夏の平均気温は高く、降水量と日照時間は平年並みでしたが、7月の高温少雨が顕著でした。飛散総数は、花芽の生育が例年よりやや少ない三重を除いて、例年と比べてやや多く、三重では例年よりやや少なくなるでしょう。平成20年と比べると三重を除いて非常に多く、三重ではやや多くなるでしょう。
?近畿
(a)花粉種別
スギ及びヒノキ
(b)予測概況
平成20年夏の平均気温は平年より高く、降水量は平年より少なかったため、多くの花芽が生育しており、例年より非常に多くなるでしょう。平成20年と比べると非常に多くなるでしょう。
?中国・四国
(a)花粉種別
スギ及びヒノキ
(b)予測概況
平成20年夏の平均気温は高く、降水量は少なく、日照時間は平年並みとなりました。総飛散数は例年より多くなるでしょう。また、平成20年と比べると非常に多くなるでしょう。
?九州
(a)花粉種別
スギ及びヒノキ
(b)予測概況
平成20年夏の平均気温が高く、降水量は南部では多く北部では平年並み、日照時間は平年並みでした。総飛散数は例年より多くなるでしょう。平成20年と比べると多くなり、宮崎では非常に多くなるでしょう。
(3)言葉の説明
?例年
過去10年間の平均値
?少ない
30%以上少ない
?やや少ない
10%以上少ない
?やや多い
10%以上多い
?非常に少ない
50%以上少ない
?非常に多い
100%以上多い
?多い
50%以上多い
?並
差が10%未満
3.「平成21年春の花粉総飛散数 予測資料」の詳細
より詳細な平成21年春の花粉飛散開始時期と花粉総飛散数の予測は、「平成21年春の花粉総飛散数 予測資料」として販売しています(別紙参照)。お問合せください。
(1)スギ花粉前線図(図)
各地のスギ花粉飛散の開始日の大まかな分布を前線で表した図
(2)花粉シーズン予測(解説文章)
飛散開始前の天候や昨年までの飛散状況、花粉を付ける花芽の状態などをもとに、全国(6ブロックに細分)の来春のスギ及びヒノキ(北海道はシラカバ)の総飛散数の予測を、分かりやすく解説する資料
(3)年総飛散数予測図(グラフ図)
東北〜関西までの9地点の、平成20年と平成21年の総飛散数を、地点ごとに棒グラフで表した図
(4)都道府県別例年比予測地図(図)
各都道府県(北海道のみ2ブロックに分割)別の平成21年総飛散数の例年比を、日本地図上に色づけ表示した図
(5)年総飛散数および前年夏の気象要素の時系列図(グラフ図)
過去の総飛散数の年変化と平成21年の花粉総飛散数の予測を、花粉生成量に関係の深い気象条件とともに示したグラフ(12都府県別)
4.問合せ先
財団法人 日本気象協会 営業統括本部 営業戦略部 営業開発課 広報担当:田中、寺谷
TEL:03-5958-8179、FAX:03-5958-8177、http://www.jwa.or.jpの問合せ先