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かけ声だけのエコや、営業目的の自然志向ではない、グリーンを住宅に取り入れる地道な取り組み。

埼玉県越谷市の住宅建設会社「ハーティホームズ」がサイトを公開した。
ホームページでは、注目すべき提言をしている。
中でも特徴的なのは、ガーデニングによる周辺環境・景観デザインを考えた家づくりの提唱だ。
ハーティホームズは、木造注文住宅、リフォームと並び、ガーデニングを営業品目としている。コーポレートスローガンである「癒しの空間お創りします」を実現するためだ。
建物は、そこに住む人だけのものではない。周辺の景観・環境にも影響を及ぼす。建築業者の責任として、施主だけでなく、地域の空間全体を癒すものでなくてはならないとハーティホームズは考えている。

ハーティホームズは、自由な発想ができる木造注文住宅専門だ。その特徴を生かして、屋上庭園など様々な植栽を施主に提案している。
住む人のために快適な住まいづくりを進めるのみでなく、周辺環境・地域の暮らしのためにガーデニングを提唱しているのである。

ガーデニングは、イングリッシュガーデンを想定している。ただしここでいうのは、厳密な意味での英国式造園技術ではなく、イングリッシュガーデン成立の由来に基づくものだ。
ちなみに社名は名探偵とは関係ない。社名の由来は会社概要、ガーデニングについては会社概要の下層ページにある。

日本の庭園は、部屋に座って住居の一部として鑑賞する形で発展してきた。
それに対して、イングリッシュガーデンは最初、英国貴族階級の郊外の邸宅で始められた。風景庭園といわれるように、疑似自然を造るものだ。
建物が主体でインテリア・エクステリアの延長上にあるのが特徴といえる。

日本と同じ島国であっても、山地がほとんどないブリテン島は、牧場や耕作のために平地の木々がことごとく刈り倒された結果、森林が失われていった。
16世紀には牧畜大国であったイギリスにおいて、森林破壊・自然破壊はすでに過去のものだったのだ。
森の住人ロビン・フッド(Robin good fellow)の物語は、彼の緑色の衣装に象徴されるように、先史時代の森の報復を意味するのではないだろうか。

イギリスで、いわゆるイングリッシュガーデンが造られるようになった直接の契機は、18世紀の産業革命による更なる国土の荒廃への抵抗といっていいだろう。自然への回帰志向ともいえる。

わが国でも、都市部で緑が失われて久しい。近年は郊外においても、里山の荒廃による問題が顕在化している。
失われた森林を取り戻すことはできない。都市再生も一住宅建築業者の手には余るものである。

しかし、建築に関わるものとして、手をこまぬいて傍観するわけにはいかない。現実に実行できるささやかな努力が、ガーデニングの提唱である。
ことさらに、エコロジーや自然指向を標榜する昨今の風潮とは異なる。身の丈にあった、小さな積み重ねを実践する試みである。

株式会社ハーティホームズ/木造注文住宅、リフォーム、ガーデニング
〒343-0845 埼玉県越谷市南越谷1-5-38
TEL 048-990-0810 FAX 048-990-0812
URL http://www.hearty-homes.com/
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