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今春のスギ花粉の飛散開始時期とスギ・ヒノキ(北海道域はシラカバ)の花粉総飛散数予測(確定版)

 財団法人日本気象協会は、平成21年1月15日に平成21年春のスギ花粉の飛散開始時期やスギ・ヒノキ(北海道域はシラカバ)の花粉総飛散数の予測(第3報)を発表しました。最新の季節予報(気象庁発表)や、その後の花芽と花粉の観測結果を反映させ、飛散開始時期と北海道・東北の総飛散数の予測を修正します。
 財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区, 会長:松尾 道彦)は、平成21年1月15日に平成21年春のスギ花粉の飛散開始時期やスギ・ヒノキ(北海道域はシラカバ)の花粉総飛散数の予測(第3報)を発表しました。最新の季節予報(気象庁発表)や、その後の花芽と花粉の観測結果を反映させ、花粉飛散開始時期と北海道・東北地方の花粉総飛散数の予測を修正します。なお本予測は、平成21年春の花粉飛散開始時期と花粉総飛散数の予測の確定版です。

1.修正した予測の内容
(1)スギ花粉の飛散開始時期
 気象庁発表の3ヶ月予報(1月22日発表)と1ヶ月予報(2月13日発表)によると、2月の気温は、全国的に平年より高くなる見込みです。これら最新の季節予報とその後の花芽と花粉の観測結果から、今春のスギ花粉の飛散開始は、全国的に例年並みか例年より数日から2・3週間前後早まるでしょう。
(2)スギ及びヒノキ花粉(北海道域はシラカバ)の総飛散数
 各地で行った最新のスギ・ヒノキの花芽調査では、北海道で例年に比べ少なく、東北北部では例年よりも多くの花芽の着花が確認されました。また南関東以西のほとんどの地域では例年よりも多くの花芽の着花が確認されています。平成21年春のスギ及びヒノキ花粉の総飛散数は、北海道、東北南部及び北関東、北陸では例年及び平成20年春と比べ少ないですが、東北北部と南関東以西(三重を除く)では例年より多く、平成20年春よりも多くなるでしょう。
 ?北海道
  a.花粉種別
   シラカバ
  b.予測の概況
   平成20年夏の平均気温と日照時間は平年並みでしたが、花芽はあまり生育しておらず、総飛散数は例年よりも少なく、平成20年と比べ少ないもしくは非常に少なくなるでしょう。
 ?東北
  a.花粉種別
   スギ及びヒノキ
  b.予測の概況
   平成20年夏の平均気温は平年並みでしたが、花芽の生育は東北北部で例年より良好でした。総飛散数は宮城、福島を除いて例年よりも多いもしくはやや多いでしょう。また平成20年と比べると多いかやや多く、秋田では少ないでしょう。宮崎、福島は例年よりもやや少なく、平成20年春に比べ少ないでしょう。
 ?関東・甲信
  a.花粉種別
   スギ及びヒノキ
  b.予測の概況
   最新の花芽の生育状況から、関東甲信地方(茨城、栃木、埼玉を除く)の総飛散数は、例年並みか例年より多い見込みでしょう。平成20年と比べると、平成20年並みか多くなるでしょう。茨城、栃木、埼玉では例年よりやや少なく、平成20年と比べても少なくなるでしょう。
 ?北陸・新潟
  a.花粉種別
   スギ
  b.予測の概況
平成20年夏の平均気温は高く、降水量と日照時間は平年並みでした。ただ、月ごとの変動が大きかったため、総飛散数は富山では例年よりやや少なく、新潟と石川では例年並み、福井ではやや多くなるでしょう。平成20年と比べると、福井では多くなり、その他ではやや少なくなるでしょう。
 ?東海
  a.花粉種別
   スギ及びヒノキ
  b.予測の概況
   平成20年夏の平均気温は高く、降水量と日照時間は平年並みでしたが、7月の高温少雨が顕著でした。飛散総数は、花芽の生育が例年よりやや少ない三重を除いて、例年と比べてやや多く、三重では例年よりやや少なくなるでしょう。平成20年と比べると三重を除いて非常に多く、三重ではやや多くなるでしょう。
 ?近畿
  a.花粉種別
   スギ及びヒノキ
  b.予測の概況
   平成20年夏の平均気温は平年より高く、降水量は平年より少なかったため、多くの花芽が生育しており、例年より非常に多くなるでしょう。平成20年と比べると非常に多くなるでしょう。
 ?中国・四国
  a.花粉種別
   スギ及びヒノキ
  b.予測の概況
   平成20年夏の平均気温は高く、降水量は少なく、日照時間は平年並みとなりました。総飛散数は例年より多くなるでしょう。また、平成20年と比べると非常に多くなるでしょう。
 ?九州
  a.花粉種別
   スギ及びヒノキ
  b.予測の概況
   平成20年夏の平均気温が高く、降水量は南部では多く北部では平年並み、日照時間は平年並みでした。総飛散数は例年より多くなるでしょう。平成20年と比べると多くなり、宮崎では非常に多くなるでしょう。
(3)言葉の説明
 ?例年
  過去10年間の平均値
 ?やや少ない
  10%以上少ない
 ?非常に少ない
  50%以上少ない
 ?多い
  50%以上多い
 ?少ない
  30%以上少ない
 ?やや多い
  10%以上多い
 ?非常に多い
  100%以上多い
 ?並
  差が10%未満
※より詳細な平成21年春の花粉飛散開始時期と花粉総飛散数の予測は、「平成21年春の花粉総飛散数 予測資料」として販売しています(別紙参照)。お問合せください。

2.「平成21年春の花粉総飛散数 予測資料」の詳細
(1)スギ花粉前線図(図)
  各地のスギ花粉飛散の開始日の大まかな分布を前線で表した図
(2)花粉シーズン予測(解説文章)
  飛散開始前の天候や昨年までの飛散状況、花粉を付ける花芽の状態などをもとに、全国(6ブロックに細分)の今春のスギ及びヒノキ(北海道はシラカバ)の総飛散数の予測を、分かりやすく解説する資料
(3)年総飛散数予測図(グラフ図)
  東北〜関西までの9地点の、平成20年と平成21年の総飛散数を、地点ごとに棒グラフで表した図
(4)都道府県別例年比予測地図(図)
  各都道府県(北海道のみ2ブロックに分割)別の平成21年総飛散数の例年比を、日本地図上に色づけ表示した図
(5)年総飛散数および前年夏の気象要素の時系列図(グラフ図)
  過去の総飛散数の年変化と平成21年の花粉総飛散数の予測を、花粉生成量に関係の深い気象条件とともに示したグラフ(12都府県別)

3.問合せ先
財団法人 日本気象協会 営業統括本部 営業戦略部 営業開発課 広報担当:田中、寺谷
TEL:03-5958-8179、FAX:03-5958-8177、http://www.jwa.or.jpの問合せ先
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