ジンバブエ、致命的なコレラ流行が毎年恒例の危機になる恐れあり
ジンバブエでは、破損した水と衛生設備修繕のために必要となる資金と資源の不足が深刻であることから、コレラ発生を激化させる結果になっており、致命的な流行が毎年恒例になる恐れがあると、同国で活動を行う最大の支援団体の一つであるCAREは警告しています。
(ジンバブエ、ハラレ、2009年2月18日)
ジンバブエでは、破損した水と衛生設備修繕のために必要となる資金と資源の不足が深刻であることから、コレラ発生を激化させる結果になっており、致命的な流行が毎年恒例になる恐れがあると、同国で活動を行う最大の支援団体の一つであるCAREは警告しています。
現在のコレラ感染は、過去最悪であった状況からさらに悪化し、アフリカ諸国がここ15年間で経験した最悪のものとなっています。ジンバブエだけで、78,882件以上が報告されており、すでに3,712人が死亡しています。
今回の危機のために確保された限られた資金の大半は、コレラ患者の緊急を要する治療や清潔な水・塩素錠剤・石けんなどの一時的な物資の提供のために使われてきています。しかし、持続的に清潔な水と衛生状況を確保するための設備がなければ、治療センターで治療を受けた患者が自宅に戻った後、再感染する可能性があります。なぜなら、唯一の水源自体が汚染されているからです。
「毎日毎日、人々は私たちのところに来て、助けて!と言います。しかし、私たちは、彼らが必要としているものもお金も持っていないのです」。ジンバブエのCARE現地事務所代表のStephen Gwynne-Vaughanはこのように話します。「水と衛生システムは、今、修繕しなければなりません。そうでないと、今回の危機が毎年恒例のものとなり、もっと多くの人が命を落とすでしょう。これは受け入れがたいことです。コレラは治療できるものです。コレラで命を落とす必要はないのです」。
CERF(国連中央緊急対応基金)は最近、ジンバブエのためにさらに1100万ドルの資金を提供すると発表しましたが、全体的に見ると、資金が実際に確保できるようになるまでには時間がかかっています。
Gwynne-Vaughanは、次のように話しています。「これまでにCAREは、315万ドルのほんの一部の資金しか獲得できていません。資金は緊急に必要とされている活動を実施するために必要です。具体的には、掘削孔の修繕、学校や診療所に対する水と衛生のための支援、水の運搬、石けん・水を貯蔵するための容器・水浄化剤・経口補水塩などの配給が含まれます。前例のないインフレ、食糧不足、失業問題などで機能不可能に陥っているジンバブエの人々は、自力でこれらを実施するだけの資源を持ち合わせていないのです」。
「衛生教育と治療は、適切な衛生習慣を実践するのに必要となるツールと組み合わせてなされなければなりません。石けんがなかったら、手を洗うよう伝えることに何の意味があるのでしょうか。井戸を修繕したり、水を浄化することができなかったら?こういったことがなされなければ、人々はまた感染することになります」。
保健の専門家は、4月の雨季の終わりにはこの危機が緩和されるだろうと予測しています。しかし、清潔な水と衛生設備に持続的にアクセスできるようにならなければ、状況は変わらず、来年もまたコレラが発生することになります。
CAREは、ジンバブエにおいて1992年から活動を行っており、小規模な経済開発、農業、自然資源管理、水と衛生、保健、緊急支援などの分野でプロジェクトを実施しています。
■現地を訪問したCAREスタッフによるリポートは以下から。
http://www.careintjp.org/specialreport/specialreport_21.html
上記記事の詳細および資料などについてのお問い合わせは以下まで
(財)ケア・インターナショナル ジャパン
マーケティング部広報担当 菅沼 (m.suganuma@careintjp.org)
Tel. 03-5950-1335 Fax. 03-5950-1375
ケア・インターナショナル ジャパンは、
戦後の日本において8年間にわたり、1000万人の人々に
「ケア・パッケージ」を配布した国際協力NGO、
CAREの日本事務局です。
www.careintjp.org
ジンバブエでは、破損した水と衛生設備修繕のために必要となる資金と資源の不足が深刻であることから、コレラ発生を激化させる結果になっており、致命的な流行が毎年恒例になる恐れがあると、同国で活動を行う最大の支援団体の一つであるCAREは警告しています。
現在のコレラ感染は、過去最悪であった状況からさらに悪化し、アフリカ諸国がここ15年間で経験した最悪のものとなっています。ジンバブエだけで、78,882件以上が報告されており、すでに3,712人が死亡しています。
今回の危機のために確保された限られた資金の大半は、コレラ患者の緊急を要する治療や清潔な水・塩素錠剤・石けんなどの一時的な物資の提供のために使われてきています。しかし、持続的に清潔な水と衛生状況を確保するための設備がなければ、治療センターで治療を受けた患者が自宅に戻った後、再感染する可能性があります。なぜなら、唯一の水源自体が汚染されているからです。
「毎日毎日、人々は私たちのところに来て、助けて!と言います。しかし、私たちは、彼らが必要としているものもお金も持っていないのです」。ジンバブエのCARE現地事務所代表のStephen Gwynne-Vaughanはこのように話します。「水と衛生システムは、今、修繕しなければなりません。そうでないと、今回の危機が毎年恒例のものとなり、もっと多くの人が命を落とすでしょう。これは受け入れがたいことです。コレラは治療できるものです。コレラで命を落とす必要はないのです」。
CERF(国連中央緊急対応基金)は最近、ジンバブエのためにさらに1100万ドルの資金を提供すると発表しましたが、全体的に見ると、資金が実際に確保できるようになるまでには時間がかかっています。
Gwynne-Vaughanは、次のように話しています。「これまでにCAREは、315万ドルのほんの一部の資金しか獲得できていません。資金は緊急に必要とされている活動を実施するために必要です。具体的には、掘削孔の修繕、学校や診療所に対する水と衛生のための支援、水の運搬、石けん・水を貯蔵するための容器・水浄化剤・経口補水塩などの配給が含まれます。前例のないインフレ、食糧不足、失業問題などで機能不可能に陥っているジンバブエの人々は、自力でこれらを実施するだけの資源を持ち合わせていないのです」。
「衛生教育と治療は、適切な衛生習慣を実践するのに必要となるツールと組み合わせてなされなければなりません。石けんがなかったら、手を洗うよう伝えることに何の意味があるのでしょうか。井戸を修繕したり、水を浄化することができなかったら?こういったことがなされなければ、人々はまた感染することになります」。
保健の専門家は、4月の雨季の終わりにはこの危機が緩和されるだろうと予測しています。しかし、清潔な水と衛生設備に持続的にアクセスできるようにならなければ、状況は変わらず、来年もまたコレラが発生することになります。
CAREは、ジンバブエにおいて1992年から活動を行っており、小規模な経済開発、農業、自然資源管理、水と衛生、保健、緊急支援などの分野でプロジェクトを実施しています。
■現地を訪問したCAREスタッフによるリポートは以下から。
http://www.careintjp.org/specialreport/specialreport_21.html
上記記事の詳細および資料などについてのお問い合わせは以下まで
(財)ケア・インターナショナル ジャパン
マーケティング部広報担当 菅沼 (m.suganuma@careintjp.org)
Tel. 03-5950-1335 Fax. 03-5950-1375
ケア・インターナショナル ジャパンは、
戦後の日本において8年間にわたり、1000万人の人々に
「ケア・パッケージ」を配布した国際協力NGO、
CAREの日本事務局です。
www.careintjp.org