多目的LiveCD『TOP Linux 4.2.1 Unlimited』を2009年9月7日にリリース! −使い易さとメンテナンス機能に加え、教育ツールやマルチメディア機能も充実−
特定非営利活動法人Campus Mate(所在地:福岡県福岡市/理事長:岩城康裕)は、軽快で途上国のICT環境でも利用できる、多目的Linux LiveCD デスクトップOSを、2009年9月7日にリリース(http://sourceforge.jp/projects/toplinux/)したことを発表する。詳細な内容は以下である。
■OSの特徴
1. ほぼ全ての言語の表示と入力が可能なため、どんな国で利用しても、読み書きのトラブルが発生する危険性が低い。(多言語入力環境scim-m17n及び万国統一フォントUnifontを利用。)
2. 途上国で頻繁に見られるPCトラブルに対応できるよう、メンテナンス用のツールが充実している。(バックアップにPartimage、データ復旧にTestdisk、ウィルス対策にClamTkと、様々なツールを利用可能。)
3. Linux未経験者でも容易に操作を行えるよう、見映えと操作感を可能な限りWindowsに近付けた。(Xfceデスクトップ環境を利用。)
4. 以上の特徴を盛り込みつつ、OSのサイズを100MiB以下に抑えたことで、機敏な動作が実現した。(RAMが256MiB以上あれば完全にオンメモリ動作する。それ以下でも、HDDやUSBメモリへのインストールで快適度は向上する。)
5. 動作が重いケース(とても古いPCで利用を試みるなど)を想定し、Xを立ち上げなくても容易に様々な操作を行えるよう、FD clone、MP editor、w3m、dhclientなどのコンソールアプリを補った。
6. 日本語ユーザの利便性を考え、基本的な日本語化を施した。(MenuからLanguageカテゴリのChooselocaleを選択し、ロケールをja_JP.UTF-8に変更することで、メニューなどの日本語化が有効になる。)
7. 十分なInternet環境やPC性能を持つユーザのために、様々な機能を容易に追加できる特別モジュール(ulmt_421.sfs)をISOイメージに盛り込んだ。このモジュールを個人保存ファイル(pup_save.2fs)と同じ場所(/mnt/home)にコピーすると、以下のアプリケーションが有効となる。
・Psip, Transmission, Axel, Pdict(各種Internet関連ツール)
・Firefox with Flash(豊富なアドオンで機能拡張できるブラウザ)
・Thunderbird with Lightning(個人管理ツール付きのメーラー)
・OpenOffice with JRE(MS Officeの代替となる機能を提供)
・Stardict(多機能な英英/英和/和英辞書、全文翻訳にも対応)
・Pidgin(マルチアカウントなインスタントメッセンジャー)
・Gimp(Photoshopに対抗できる高機能画像エディタ)
・Avidemux(幅広い保存形式に対応できる動画編集ソフト)
・Audacity(マルチトラック対応の音声編集ソフト)
・TuxGuitar(楽譜の編集と再生を容易に行える音楽環境)
・Wireshark(ネットワーク解析には外せない便利ツール)
・Wine(一部のWindowsプログラムを実行可能にする環境)
ダウンロードは、下記の公式ホームページから。
http://sourceforge.jp/projects/toplinux/
■開発の背景
途上国では、ウィルスや海賊版ソフトウェアの深刻な蔓延などで、健全なICTの利用が脅かされている。そこで、これらの問題に対する根本的な解決策として、途上国向けのLinuxディストリビューションを開発しようと考えるに至った。このディストリビューションを利用することにより、以下のようなことが期待できる。
<海賊版ソフトウェアの駆逐>
TOP Linuxには必要十分のアプリケーションが最初からインストールされているうえ、全てがオープンソースで再配布可能となっている。TOP Linuxの利用が広がることは、そのまま海賊版ソフトウェアの駆逐に繋がっていくだろう。
<ウィルス問題からの開放>
途上国で蔓延しているウィルスの殆どはWindows向けのものであり、Linuxには感染しない。Internet環境が限られている途上国では、ウィルス駆除ソフトの定期更新が難しく、Linuxへの切り替えは数少ないウィルス対策となる。
<パーソナルコンピューティングの実現>
途上国では、一台のPCを複数人で利用する場合が多く、個人のデータや設定を残すことにはリスクが伴っていた。しかし、TOP LinuxをUSBメモリにインストールすれば、OSごと持ち運びが可能となる。(途上国でもUSBメモリは普及している。)
<PC稼働率の向上>
TOP Linuxは軽量のため、古いPC上でも利用できる。また、メンテナンス用のツールが充実していることから、壊れたPCの修理にも威力を発揮する。この二点は、途上国のPC稼働率の向上に寄与することだろう。
■TOP Linuxの由来
TOP Linuxの正式名称は『Tacky Optimizing Puppy Linux』。途上国の人々にも名前を覚えてもらい易いよう、初めにTOPありきで命名をした。ちなみに、Tackyは開発者のニックネームである。
また、Puppy Linuxの文字が含まれていることから類推できるが、TOP LinuxはPuppy Linuxという素晴らしいOSをカスタマイズして作られている。Puppy Linux開発者の方々や公式フォーラムの皆様には、この場を借りて篤く感謝の念を捧げたい。
■特定非営利活動法人Campus Mateについて
途上国と先進国の間に存在する教育格差の解消を目的とし、活動している団体。情報通信技術を、人々の教育環境や生活水準を向上させるツールとして、活かそうと考えている。
<連絡先>
特定非営利活動法人Campus Mate
事務局長:大神 貴謙
〒812-0018 福岡県福岡市博多区住吉4-28-16パールビル302
Tel 092-721-5818 / FAX 020-4669-7045
Mail info@c-mate.org / URL http://c-mate.org/
以 上
1. ほぼ全ての言語の表示と入力が可能なため、どんな国で利用しても、読み書きのトラブルが発生する危険性が低い。(多言語入力環境scim-m17n及び万国統一フォントUnifontを利用。)
2. 途上国で頻繁に見られるPCトラブルに対応できるよう、メンテナンス用のツールが充実している。(バックアップにPartimage、データ復旧にTestdisk、ウィルス対策にClamTkと、様々なツールを利用可能。)
3. Linux未経験者でも容易に操作を行えるよう、見映えと操作感を可能な限りWindowsに近付けた。(Xfceデスクトップ環境を利用。)
4. 以上の特徴を盛り込みつつ、OSのサイズを100MiB以下に抑えたことで、機敏な動作が実現した。(RAMが256MiB以上あれば完全にオンメモリ動作する。それ以下でも、HDDやUSBメモリへのインストールで快適度は向上する。)
5. 動作が重いケース(とても古いPCで利用を試みるなど)を想定し、Xを立ち上げなくても容易に様々な操作を行えるよう、FD clone、MP editor、w3m、dhclientなどのコンソールアプリを補った。
6. 日本語ユーザの利便性を考え、基本的な日本語化を施した。(MenuからLanguageカテゴリのChooselocaleを選択し、ロケールをja_JP.UTF-8に変更することで、メニューなどの日本語化が有効になる。)
7. 十分なInternet環境やPC性能を持つユーザのために、様々な機能を容易に追加できる特別モジュール(ulmt_421.sfs)をISOイメージに盛り込んだ。このモジュールを個人保存ファイル(pup_save.2fs)と同じ場所(/mnt/home)にコピーすると、以下のアプリケーションが有効となる。
・Psip, Transmission, Axel, Pdict(各種Internet関連ツール)
・Firefox with Flash(豊富なアドオンで機能拡張できるブラウザ)
・Thunderbird with Lightning(個人管理ツール付きのメーラー)
・OpenOffice with JRE(MS Officeの代替となる機能を提供)
・Stardict(多機能な英英/英和/和英辞書、全文翻訳にも対応)
・Pidgin(マルチアカウントなインスタントメッセンジャー)
・Gimp(Photoshopに対抗できる高機能画像エディタ)
・Avidemux(幅広い保存形式に対応できる動画編集ソフト)
・Audacity(マルチトラック対応の音声編集ソフト)
・TuxGuitar(楽譜の編集と再生を容易に行える音楽環境)
・Wireshark(ネットワーク解析には外せない便利ツール)
・Wine(一部のWindowsプログラムを実行可能にする環境)
ダウンロードは、下記の公式ホームページから。
http://sourceforge.jp/projects/toplinux/
■開発の背景
途上国では、ウィルスや海賊版ソフトウェアの深刻な蔓延などで、健全なICTの利用が脅かされている。そこで、これらの問題に対する根本的な解決策として、途上国向けのLinuxディストリビューションを開発しようと考えるに至った。このディストリビューションを利用することにより、以下のようなことが期待できる。
<海賊版ソフトウェアの駆逐>
TOP Linuxには必要十分のアプリケーションが最初からインストールされているうえ、全てがオープンソースで再配布可能となっている。TOP Linuxの利用が広がることは、そのまま海賊版ソフトウェアの駆逐に繋がっていくだろう。
<ウィルス問題からの開放>
途上国で蔓延しているウィルスの殆どはWindows向けのものであり、Linuxには感染しない。Internet環境が限られている途上国では、ウィルス駆除ソフトの定期更新が難しく、Linuxへの切り替えは数少ないウィルス対策となる。
<パーソナルコンピューティングの実現>
途上国では、一台のPCを複数人で利用する場合が多く、個人のデータや設定を残すことにはリスクが伴っていた。しかし、TOP LinuxをUSBメモリにインストールすれば、OSごと持ち運びが可能となる。(途上国でもUSBメモリは普及している。)
<PC稼働率の向上>
TOP Linuxは軽量のため、古いPC上でも利用できる。また、メンテナンス用のツールが充実していることから、壊れたPCの修理にも威力を発揮する。この二点は、途上国のPC稼働率の向上に寄与することだろう。
■TOP Linuxの由来
TOP Linuxの正式名称は『Tacky Optimizing Puppy Linux』。途上国の人々にも名前を覚えてもらい易いよう、初めにTOPありきで命名をした。ちなみに、Tackyは開発者のニックネームである。
また、Puppy Linuxの文字が含まれていることから類推できるが、TOP LinuxはPuppy Linuxという素晴らしいOSをカスタマイズして作られている。Puppy Linux開発者の方々や公式フォーラムの皆様には、この場を借りて篤く感謝の念を捧げたい。
■特定非営利活動法人Campus Mateについて
途上国と先進国の間に存在する教育格差の解消を目的とし、活動している団体。情報通信技術を、人々の教育環境や生活水準を向上させるツールとして、活かそうと考えている。
<連絡先>
特定非営利活動法人Campus Mate
事務局長:大神 貴謙
〒812-0018 福岡県福岡市博多区住吉4-28-16パールビル302
Tel 092-721-5818 / FAX 020-4669-7045
Mail info@c-mate.org / URL http://c-mate.org/
以 上