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レクロイ社、USB3.0物理層統合コンプライアンス試験システムを発表

レクロイ社が、USB3.0の送信機および受信機のUSB-IFの試験規格に準拠した物理層試験を統合的に実行できるコンプライアンス試験システムを発表
2010年1月20日
報道機関各位

レクロイ社、USB3.0物理層統合コンプライアンス試験システムを発表

【製品概要】
レクロイ・ジャパン株式会社{本社:東京都杉並区久我山、代表取締役社長:辻 嘉樹}は、本日、WaveMaster8Ziシリーズ・デジタル・オシロスコープをベースにした送信機試験とPeRT3をベースにした受信機試験を統合し、USB3.0規格(スーパースピードUSB)に準じたコンプライアンス試験が自動的に行える”USB3.0 Test Suite”を発表しました。
”USB3.0 Test Suite”は、USB3.0の試験規格Electrical Compliance Test Specification SuperSpeed Universal Serial Bus Rev. 0.9に準拠しており、スーパースピードUSBの送信機と受信機の物理層試験を自動的に行うことが出来ます。

USB3.0では、5Gbpsの高速信号データ転送レイトでありながら、従来のUSB2.0との下位互換性を保つため同様の使用環境で安定な通信を確保しなければなりません。そのため、大きな信号減衰を補償するために、デエンファシスやイコライザなどの新しい機構が組み込まれているために送信機信号評価試験にも特殊な機能が必要とされます。またRev. 0.9ではランダム・ジッタの計測にクロック・パターンを使い、トータル・ジッタとデタミニスティック・ジッタの計測にランダム・パターンを行うことを求められています。本システムでは必要なコンプライアンス・パターンを自動的に選択して計測が行えるようになっています。また、大きな信号減衰を前提とした安定な通信が確保できる受信機性能を保証するために、受信機のストレス試験が求められます。本システムでは、13GHzの帯域を持つデジタル・オシロスコープWaveMaster813Ziと一般的なBERT{Bit Error Rate Analyzer}にプロトコル通信機能を組み込んだ新しいカテゴリのレシーバ試験装置であるPeRT3{Protocol-enabled Receiver and Transmitter Torelance Tester}を組み合わせ、試験セットアップをRFスイッチで自動的に変更しながら物理層試験を自動的に実行し、試験結果をレポートにまとめて出力することができます。また、PeRT3にはプロトコル通信機能があるため送信機試験で被試験装置から出力するコンプライアンス・パターンの切り替えや、受信機試験で被試験装置をループバック・モードにするなどができるため、スムーズな試験が可能です。

【WaveMaster8Ziシリーズ・デジタル・オシロスコープ】
”WaveMaster8Zi”シリーズ・デジタル・オシロスコープは、4GHzから世界最高となる30GHzの帯域をカバーし、4チャンネル同時40GS/s、2チャンネル時世界最高の80GS/sの高速サンプリングを実現するレクロイのハイエンド・デジタル・オシロスコープ・シリーズです。メモリ長は、最高512M点まで実装ができますが、独自のXStream IIアーキテクチャの採用により、大量のメモリを使って捕捉した波形データの全てを使った高度な解析も超高速で実行することができます。USB3.0 などの次世代シリアル・インタフェースの信号評価におけるチャンネル・エミュレーションやイコライザ・エミュレーションなどの演算処理をしても実用的な速度で計測が可能です。

【PeRT3 Protocol-enabled Receiver and Transmitter Torelance Tester】
PeRT3は、6Gbpsまでのシリアル・データ信号に対応したBit Error Rate Testerですが、PCI Expres、USB3.0、Serial ATA、Serial Attached SCSIなどのプロトコルに対応し、被試験装置とのリンクの確立、ループバック・モードの設定など一般的に面倒な操作が簡単に確実に行えます。また単なるビットごとのエラー判定だけではなく、フレーム単位のエラーなど上位層でのビット・エラー試験が行えます。
なお、本製品はレクロイ社のプロトコル・アナライザ関連製品の総代理店である株式会社 東陽テクニカが取り扱っています。

【QualiPHY-コンプライアンス試験を自動化、簡素化するフレームワーク】
”QualiPHY”は、レクロイの自動試験ワークフレームで、広範な高速シリアル・バス規格でコンプライアンス試験の実施を、短時間で簡単に行えるように設計されています。”QualiPHY”は、シリアル・データ・規格のコンプライアンス試験が最も直観的で効率的に行えるツールです。規格の選択や試験項目の選択は、オシロスコープのメニューから直接呼び出して行うことが出来、ボタン一発で試験が開始できます。グラフィカルな接続図に従うことで手順が大幅に簡素化され、短時間で試験を終えることができます。また、一連の試験結果は、自動的にレポートとしてまとめられ、一般的なHTML形式以外にPDFやワードの形式にすることもできます。”QualiPHY”はオシロスコープ上で動作させることも、外部のPC上で動作させ、オシロスコープをLAN経由でリモートコントロールすることもできます。


【会社概要】
LeCroy Corporation は、シリアル・データ通信の解析分野において最先端の高度な測定・解析が行える計測機器を製造、販売しています。レクロイが提供する高性能のデジタル・オシロスコープ、シリアル・データ・アナライザ、プロトコル・アナライザは、コンピュータや半導体、データ・ストレージ機器、自動車や産業用機器、軍事産業、航空宇宙産業などの設計技術者に幅広く利用されています。LeCroy Corporationは40年間にわたり、革新的なテクノロジによって、特に波形解析において最高の評価を得てきました。高速信号の捕捉・計測・表示を行う波形解析は、今日の情報・通信テクノロジを促進するために必要不可欠となっており、LeCroy Corporationの持つ技術が大きく貢献できると確信しています。LeCroy Corporationはニューヨーク州チェストナットリッジに本社を置き、NASDAQに上場しています。詳細については、ウェブサイト{http://www.lecroy.com/japan}をご参照ください。
なお、仕様は予告なしに変更されることがあります。



【本件に関するお問い合わせ先】
レクロイ・ジャパン株式会社
〒151-0073 東京都杉並区久我山1-7-41
プロダクト・マーケティング 辻
Tel: 03-6861-9400{代表} Fax: 03-6861-9586
Email: contact.jp@lecroy.com
http://www.lecroy.com/japan

《関連URL》
http://www.lecroy.com/japan/News/20100120-2/default.asp
http://www.lecroy.com/japan/options/usb2/default.asp
http://www.lecroy.com/japan/options/usb3/default.asp
http://www.lecroy.com/japan/products/scopes/wm8zi/default.asp
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