ウォルフソン、業界をリードする超低消費電力DACを発表
ウォルフソン、業界をリードする超低消費電力DACを発表
ウォルフソン・マイクロエレクトロニクスは本日、メディアプレーヤ、ヘッドホン、マルチメディアフォン、ナビゲーションデバイスを含むポータブルアプリケーション向けに『再生時間の大幅な延長』、『システムコストの削減』、『オーディオ性能の飛躍的な向上』を実現する業界をリードする超低消費電力DAC『WM8912』を発表しました。
ウォルフソンの定評のある低消費電力オーディオソリューション製品群の新製品であるWM8912は、超薄型、低価格のパッケージで提供され、高品位なオーディオ性能と低消費電力を同時に実現します。
WM8912は、スイッチト・キャパシタ方式を用いたウォルフソン独自の低消費電力DACである革新的なSmartDACテクノロジーを採用しているため、DACからヘッドホン出力への消費電力を4mW未満に抑えることを可能にします。また本製品は、アダプティブ・デュアル・チャージ・ポンプとDCサーボ回路アーキテクチャを含んだウォルフソンのクラスWアンプ・テクノロジー[クラスGの進化型]を搭載しています。
WM8912に搭載されているクラスWグランド・リファレンス・アンプ・テクノロジーはアダプティブ・デュアル・チャージ・ポンプを使用することで、消費電力を最適化します。また、ヘッドホン出力やライン出力用の大型のDCブロッキング・コンデンサを不要となるため、『PCB上の所要スペース』、『オーディオ・サブシステムのBOMコストの大幅な削減』を実現します。
WM8912は、レジスタ書き込みシーケンサーを搭載し、1回のレジスタ書き込みでDACの動作を有効化または無効化することによりシステム設計の簡素化を実現します。また、本製品は、低消費電力の周波数ロック・ループ[FLL]によって柔軟なクロッキング機能を持ち合わせています。本製品が搭載するプログラマブル・ダイナミックレンジ・コントローラは、出力信号を圧縮し、必要な時に最大音量化を得ることができます。また、ReTune Mobileパラメトリック・イコライザを同時に使用することにより、WM8192はヘッドホンやスピーカなどの出力トランスデューサ性能を最適化する機能も持ち合わせています。このような包括的な機能をパッケージ化することによって、民生用機器の設計者はコストをかけずに高度に差別化された最終製品を開発できます。
ウォルフソン 低消費電力オーディオ製品担当ライン・マネージャ、ダンカン・マカディー[Duncan Macadie]談
『WM8912は、システム設計者が要求する重要な特長/機能[少部品数、超低消費電力、長時間のバッテリ寿命、世界クラスのオーディオ性能]を一つの低価格のパッケージに集積した包括的なソリューションです。』
出荷時期および価格
WM8912は現在、32-ピン4x4mm QFNパッケージでサンプル出荷されています。
ウォルフソンは、WM8912の顧客ボードとウォルフソン・インタラクティブ・セットアップ/コンフィギュレーション環境[WISCE]をデバイス評価と製品開発の迅速化をサポートするために提供いたします。WISCEはUSB経由で評価ボードと接続され、独自のインタラクティブ・レジスタ・マップ・インターフェースを提供します。本インターフェースは、デバイス設定において前例のない制御性能を提供します。
【本件に関するお問い合わせ先】
ウォルフソン・マイクロエレクトロニクス株式会社
営業部 滝田 寛
TEL : 045-440-1230
E-mail : hiroshi.takita@wolfsonmicro.com