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光を透過する新紫外線防御粉体を開発 〜立体感を生み出す高級ファンデーションに応用〜
日本メナード化粧品株式会社（本社：名古屋市中区丸の内 3-18-15、社長：野々川純一）は、
独立行政法人産業技術総合研究所 中部センター サステナブルマテリアル研究部門と三信鉱工株式会社との共同研究により、
光透過性と紫外線遮断効果の両方の機能性を兼ね揃えた新紫外線防御粉体を開発。
独立行政法人産業技術総合研究所 中部センター サステナブルマテリアル研究部門と三信鉱工株式会社との共同研究により、
光透過性と紫外線遮断効果の両方の機能性を兼ね揃えた新紫外線防御粉体を開発。
今回 発表する内容は、次の通りである。
日本メナード化粧品株式会社（本社：名古屋市中区丸の内 3-18-15、社長：野々川純一）は、
独立行政法人産業技術総合研究所 中部センター サステナブルマテリアル研究部門（＊１）と
三信鉱工鉱工株式会社（＊２）との共同研究により、
光透過性と紫外線遮断効果の両方の機能性を兼ね揃えた新紫外線防御粉体を開発した。
この粉体は、透過性が高く絹のような美しい光沢を持つ「絹雲母」の表面に、
紫外線を遮断する効果のある「微粒子酸化チタン」を新複合化技術「ナノ噴霧プロセス」にて
均一に点在させた複合粉体である。
若々しく立体感のある仕上がりと紫外線防御効果を兼ね備えたファンデーションへの配合を目指し、
開発。一般的に、紫外線防御粉体はカバー力が高いため、
ファンデーションの持つ立体感を生み出す反射光を遮ってしまう。
この複合粉体は絹雲母の透過性を生かし、立体感を生み出す反射光を透過させることができるため、
立体感と紫外線防御効果を両立できる粉体である。
立体感を生み出す反射光の効果を損なわせず、紫外線を防御することができることから、
この粉体を「立体ＵＶパウダー」と名付けた。
平成22年2月21日に発売予定の高級ファンデーション「エンベリエ パウダーファンデーション」に
応用し、パッケージ及び能書には、独立行政法人産業技術総合研究所の技術を生かした証として、
「産総研研究成果活用製品マーク」を付与する。
また、立体UVパウダーの開発に関する特許は出願済みで、平成22年3月26〜29日に近畿大学にて
開催される「日本化学会第90春季年会」にて発表する予定である。
■共同開発の新技術「ナノ噴霧プロセス」
立体感を生み出す反射光を遮らず紫外線防御効果を発揮する粉体を開発するために､
微粒子酸化チタンの分散、絹雲母との混合、複合化について検討を行い、
絹雲母の表面に微粒子酸化チタンを均一に点在させる「ナノ噴霧プロセス」を確立した。
立体UVパウダーは、「ナノ噴霧プロセス」を用いて板状の絹雲母の上に約50nmの
微粒子酸化チタンを、可視光が透過できる最小の間隔で付着させている。
なお、「ナノ噴霧プロセス」は、メナードと独立行政法人産業技術総合研究所と
三信鉱工株式会社の三者で共同開発している。
＊１：独立行政法人産業技術総合研究所 中部センター サステナブルマテリアル研究部門／
愛知県名古屋市守山区下志段味穴ヶ洞2266-98
＊２：三信鉱工株式会社／本社：愛知県北設楽郡東栄町坂草上粟代
【参考資料】
１．立体UVパウダーの可視光透過性と紫外線遮断効果
一般的な方法で微粒子酸化チタンと絹雲母を混合した複合物は、微粒子酸化チタンが
凝集しているため、立体感を生み出す反射光である可視光の透過性が損なわれる。
また、ナノ噴霧プロセスにて複合化しても､微粒子酸化チタンの量が多いと
絹雲母の透過性が生かされず、可視光の透過が損なわれる。
立体ＵＶパウダーは、可視光が透過できる最小の間隔で微粒子酸化チタンを均一に
付着しているため、紫外線防御効果を維持しながら、可視光の透過性を持たせることができる。
ナノ噴霧プロセスを使用して複合化した立体UVパウダーの可視光透過性と紫外線防御効果を、
微粒子酸化チタンと絹雲母の複合物と比較した。
その結果、紫外線防御効果は、ほとんど差がないのに対し、立体UVパウダーの可視光透過性は、
絹雲母の透過率を100とした場合に約9割もその透過性を保持していましたが、微粒子酸化チタンと
絹雲母の複合物は約7割以下にまで下がった。つまり､肌の反射光を透過できることを示している。
２．新複合化技術「ナノ噴霧プロセス」の工程
特殊なビーズミルとよばれる高性能の分散装置を用いて、微粒子酸化チタンを細かく分散させ、
絹雲母と均一に混合された混合溶液をつくる。次に、特殊な噴霧乾燥装置にてこの混合溶液を
噴霧して微細なサイズの液滴にし、急速固化によって乾燥させて複合粉体を作る。
３．立体感を演出する粉体の効果を損なわせない「立体UVパウダー」
立体感を生み出す効果のある粉体が配合されているパウダーファンデーションに、
通常の紫外線防御粉体を配合した場合と、立体ＵＶパウダーを配合した場合の仕上がりを比較した。
その結果、立体ＵＶパウダーを配合したパウダーファンデーションの方がメリハリのある立体感を
演出できることがわかった。
【日本メナード化粧品株式会社とは】
メナードは「美しさにまごころこめて」の企業理念のもと、「美的生活提案企業」として
歩み続け09年に創業50周年を迎えました。
中心となる化粧品分野では、業界屈指の研究開発力と有効性・安全性を第一に考えた商品づくりで
お客様の美しさをお手伝いするとともに、さまざまな関連事業や活動を通し、
化粧品の枠を超えた生活・文化へと、「美」の提案を拡げています。
●リリ−スに関するお問い合わせ先（報道関係者様）
日本メナード化粧品株式会社 宣伝部 東京広報室
Tel：03-5775-6839 FAX：03-5775-6816 e-mail: kouhou@menard.co.jp
●お客様からのお問い合わせ先
日本メナード化粧品株式会社 お客様相談室 0120-164601（フリーダイヤル）
メナード ホームページ URL：http://www.menard.co.jp Mobile：http://www.menard.co.jp/m/
日本メナード化粧品株式会社（本社：名古屋市中区丸の内 3-18-15、社長：野々川純一）は、
独立行政法人産業技術総合研究所 中部センター サステナブルマテリアル研究部門（＊１）と
三信鉱工鉱工株式会社（＊２）との共同研究により、
光透過性と紫外線遮断効果の両方の機能性を兼ね揃えた新紫外線防御粉体を開発した。
この粉体は、透過性が高く絹のような美しい光沢を持つ「絹雲母」の表面に、
紫外線を遮断する効果のある「微粒子酸化チタン」を新複合化技術「ナノ噴霧プロセス」にて
均一に点在させた複合粉体である。
若々しく立体感のある仕上がりと紫外線防御効果を兼ね備えたファンデーションへの配合を目指し、
開発。一般的に、紫外線防御粉体はカバー力が高いため、
ファンデーションの持つ立体感を生み出す反射光を遮ってしまう。
この複合粉体は絹雲母の透過性を生かし、立体感を生み出す反射光を透過させることができるため、
立体感と紫外線防御効果を両立できる粉体である。
立体感を生み出す反射光の効果を損なわせず、紫外線を防御することができることから、
この粉体を「立体ＵＶパウダー」と名付けた。
平成22年2月21日に発売予定の高級ファンデーション「エンベリエ パウダーファンデーション」に
応用し、パッケージ及び能書には、独立行政法人産業技術総合研究所の技術を生かした証として、
「産総研研究成果活用製品マーク」を付与する。
また、立体UVパウダーの開発に関する特許は出願済みで、平成22年3月26〜29日に近畿大学にて
開催される「日本化学会第90春季年会」にて発表する予定である。
■共同開発の新技術「ナノ噴霧プロセス」
立体感を生み出す反射光を遮らず紫外線防御効果を発揮する粉体を開発するために､
微粒子酸化チタンの分散、絹雲母との混合、複合化について検討を行い、
絹雲母の表面に微粒子酸化チタンを均一に点在させる「ナノ噴霧プロセス」を確立した。
立体UVパウダーは、「ナノ噴霧プロセス」を用いて板状の絹雲母の上に約50nmの
微粒子酸化チタンを、可視光が透過できる最小の間隔で付着させている。
なお、「ナノ噴霧プロセス」は、メナードと独立行政法人産業技術総合研究所と
三信鉱工株式会社の三者で共同開発している。
＊１：独立行政法人産業技術総合研究所 中部センター サステナブルマテリアル研究部門／
愛知県名古屋市守山区下志段味穴ヶ洞2266-98
＊２：三信鉱工株式会社／本社：愛知県北設楽郡東栄町坂草上粟代
【参考資料】
１．立体UVパウダーの可視光透過性と紫外線遮断効果
一般的な方法で微粒子酸化チタンと絹雲母を混合した複合物は、微粒子酸化チタンが
凝集しているため、立体感を生み出す反射光である可視光の透過性が損なわれる。
また、ナノ噴霧プロセスにて複合化しても､微粒子酸化チタンの量が多いと
絹雲母の透過性が生かされず、可視光の透過が損なわれる。
立体ＵＶパウダーは、可視光が透過できる最小の間隔で微粒子酸化チタンを均一に
付着しているため、紫外線防御効果を維持しながら、可視光の透過性を持たせることができる。
ナノ噴霧プロセスを使用して複合化した立体UVパウダーの可視光透過性と紫外線防御効果を、
微粒子酸化チタンと絹雲母の複合物と比較した。
その結果、紫外線防御効果は、ほとんど差がないのに対し、立体UVパウダーの可視光透過性は、
絹雲母の透過率を100とした場合に約9割もその透過性を保持していましたが、微粒子酸化チタンと
絹雲母の複合物は約7割以下にまで下がった。つまり､肌の反射光を透過できることを示している。
２．新複合化技術「ナノ噴霧プロセス」の工程
特殊なビーズミルとよばれる高性能の分散装置を用いて、微粒子酸化チタンを細かく分散させ、
絹雲母と均一に混合された混合溶液をつくる。次に、特殊な噴霧乾燥装置にてこの混合溶液を
噴霧して微細なサイズの液滴にし、急速固化によって乾燥させて複合粉体を作る。
３．立体感を演出する粉体の効果を損なわせない「立体UVパウダー」
立体感を生み出す効果のある粉体が配合されているパウダーファンデーションに、
通常の紫外線防御粉体を配合した場合と、立体ＵＶパウダーを配合した場合の仕上がりを比較した。
その結果、立体ＵＶパウダーを配合したパウダーファンデーションの方がメリハリのある立体感を
演出できることがわかった。
【日本メナード化粧品株式会社とは】
メナードは「美しさにまごころこめて」の企業理念のもと、「美的生活提案企業」として
歩み続け09年に創業50周年を迎えました。
中心となる化粧品分野では、業界屈指の研究開発力と有効性・安全性を第一に考えた商品づくりで
お客様の美しさをお手伝いするとともに、さまざまな関連事業や活動を通し、
化粧品の枠を超えた生活・文化へと、「美」の提案を拡げています。
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