カナダ・オンタリオ州のプラントフォーム社、2016年にタバコ植物を用いた バイオシミラー抗がん剤を世界市場に上市へ
カナダ・オンタリオ州グエルフ市に本社を置くプラントフォーム社(PlantForm Corporation)は、タバコ植物を用いた抗がん剤のバイオシミラー(バイオ医薬の後続品)の開発に取り組んでおり、欧州市場を皮切りに2016年に世界市場に上市する予定です。
カナダ・オンタリオ州グエルフ市に本社を置くプラントフォーム社
(PlantForm Corporation)は、タバコ植物を用いた抗がん剤の
開発に取り組んでおり、欧州市場を皮切りに2016年に世界市場に
上市する予定です。この新薬の市場投入により、医療費の削減と
数十億ドル規模とされる抗がん剤市場で大きなシェアの獲得が期待されます。
同社の社長兼最高経営責任者で創業者でもある、ドン・スチュワート
(Don Stewart)氏は、次のように述べています。
「今日、数多くの新薬に共通している問題は、とても高額で
あるということです。患者、医療従事者、保険会社に関わる
すべての人々が、求めやすい価格の代替治療薬を利用したいと
思っています。その要望に応えるため当社では、独自に開発
した技術を活用することで、世界中の人々に対し、救命医薬品を
求めやすい価格で提供したいと考えています」。
同社では、グエルフ大学からライセンス供与された技術を用いて、
タバコ植物を使った治療用抗体医薬品とワクチンを製造して
います。この技術には、グエルフ大学の環境生物学部教授で、
遺伝子組み換え抗体技術分野のカナダ政府研究教授(カナダ
政府直轄の教授ポスト)でもあるクリス・ホール(Chris Hall)
博士が、10年前から取り組んでおり、この発見に至る20年以上も
前から抗体の開発に従事しています。
製品第一弾は、「ハーセプチン」という乳がん治療剤のバイオ
シミラー(バイオ医薬の後続品)で、一般にトラスツズマブ
(trastuzumab)と言われます。同社が開発しているトラスツズ
マブは、実験室では、「ハーセプチン」に匹敵する純度と効能を
有していることが実証されているほか、製造コストが
「ハーセプチン」の最大95%減で済むため、患者の負担軽減に
つながる代替医薬品です。「『ハーセプチン』で乳がん治療を
行うとなると、患者一人当たりの治療費が年間10万カナダドル
(日本円:約830万円)もかかります」と、スチュアートCEOは
述べています。
民間企業である同社は今後、一連の臨床試験に入りますが、
バイオシミラー・トラスツズマブの動物実験とそれに続く
フェーズ1であるヒト臨床試験に進むための規制当局への申請に
必要な目標額150万カナダドル(約1億2,450万円)のうち、
100万カナダドル(約8,300万円)をすでに調達しています。
今後、同社がフェーズ1ヒト臨床試験を完了し、これに続く
大手バイオ医薬品会社との共同開発ライセンシング契約を通じた
フェーズ3臨床試験の費用をまかなうには、500〜700万カナダドル
(約4億1,500万円〜5億8,100万円)が必要です。(バイオシミラー
医薬品では、フェーズ2臨床試験は不要)。
「当社は、バイオシミラー・トラスツズマブを、2016年に、
欧州市場を皮切りに世界各国に上市していく予定です。さらに、
『ハーセプチン』の特許が切れる2016年から2019年にかけて、
日本、南米、米国、その他の市場をターゲットにしていきます」
と、スチュワート氏はコメントしています。
また、「当社が欧州市場に的を絞っているのは、欧州各国の
『ハーセプチン』の特許が2014年に切れるからです。同医薬品の
50%以上が欧州で占められ、そのほとんどの地域では需要が満た
されていません。当社は、欧州市場で30%のシェアを獲得したいと
考えています」と、スチュワートCEOは述べています。
同社はすでに、オンタリオ州政府 経済開発貿易省 国際貿易局の
支援を受けて、英国の製薬会社やベンチャー投資会社との商談
などを通じて、欧州市場に進出しています。「これまで様々な
投資機会につながる貴重な会議に参加することができました。
また、投資家や潜在パートナーなどとの重要な話し合いの場を
持つこともできました」と、スチュワートCEOはコメントして
います。
バイオシミラー医薬品・ワクチン業界は、現在、その規模は
小さいものの、今後数年間で、先行するブランドバイオ医薬品の
特許切れに伴い、急速に成長すると予想されます。同社では、
バイオシミラー・トラスツズマブが参入可能な市場規模を、
2016年に年間20億カナダドル(約1,660億円)、2020年までに
少なくとも年間40億カナダドル(約3,320億円)になると予想
しています。また同社の売上高は、2016年までに5,000万カナダドル
(約41億5,000万円)になると見込んでいます。
同社では、さらに3種類の抗がん剤のバイオシミラーの製造を検討中ですが、
「ハーセプチン」を含めた既存4種類の抗がん剤の売上高は2009年で
230億カナダドル(約1兆9,100億円)を超えています。
製品関連の写真を、以下サイトよりダウンロードして頂けます。
http://www.plantformcorp.com/gallery.aspx
■プラントフォーム社(PlantForm Corporation)について
プラントフォーム社のミッションは、低コストのバイオシミラー
抗体医薬品を提供し、がんおよびその他の重症疾患と闘って
いる人々の力になることです。同社は、社長兼最高経営責任者の
ドン・スチュワート氏らによって2008年に設立されました。
グエルフ大学(所在地:カナダ・オンタリオ州)から、同大学の
教授で、遺伝子組み換え抗体技術分野のカナダ政府研究教授の、
クリス・ホール博士が開発した技術のライセンス供与を受け
ました。関連する全ての知的財産は、特許により保護されています。
売上高は、2016年までに5,000万カナダドル(約41億5,000万円)
以上になると見込まれます。
同社はカナダの有望な投資先を選定する2008-09年および2010年の
「カナダ・トップ10コンペティテョン(Canada’s Top 10™ Competition)」の
ライフ・サイエンス部門の受賞企業に選ばれています。
また、グエルフ・パートナーシップ・フォー・イノベーション
(Guelph Partnership for Innovation)の2010年度年間最優秀
イノベーター(2010 Innovator of the Year)にも選ばれています。
プラントフォーム社サイト: http://www.plantformcorp.com/default.aspx
■本件に関するご取材について
プラントフォーム社のドン・スチュワートCEOへのご取材が可能です。
取材方法はメールでのご質問となりますので、その旨ご了承ください。
取材に関するお問合せは、カナダ・オンタリオ州政府 経済開発貿易省
日本広報窓口 株式会社トークス (Tel: 03-3261-7715、E-mail:
ontario@pr-tocs.co.jp) までご連絡お願いいたします。
為替レートは1カナダドル=83円で計算。
このプレスリリースは、厚生労働記者会、本町記者会に同時配布しています。
■オンタリオ州について
オンタリオ州はグローバルビジネスにおける北米地域の拠点として
発展してきました。日本はオンタリオ州にとって重要な投資・
貿易相手国となっています。オンタリオ州への海外直接投資額
(Foreign Direct Investment)のうち、日本からの投資額が
約8%を占めます。
オンタリオ州に拠点を持つ日本企業は現在100社を超え、2万人
以上の現地雇用の創出に貢献しています。自動車産業では、
Toyota Motor Manufacturing, Canada, Inc.が、ケンブリッジ
地域とウッドストック地域で工場生産を行っています。デジタル
メディア産業では、KOEI CANADAやCAPCOM INTERACTIVE CANADAが
州都トロントに制作・開発拠点を置いています。
オンタリオ州政府サイト:http://www.gov.on.ca/
オンタリオ州政府経済開発貿易省(Ministry of Economic Development and Trade):
http://www.InvestinOntario.com
■オンタリオ州政府在日事務所について
オンタリオ州政府在日事務所(Ontario International Marketing
Centre、東京都港区カナダ大使館内)は、日本とオンタリオ州の
貿易・投資促進を図る目的で2006年6月、オンタリオ州政府経済
開発貿易省(Ministry of Economic Development and Trade)に
よって、開設されました。同在日事務所は、日本企業の投資誘致
活動、オンタリオ企業・輸出業者への支援、日本の行政・媒体
関係者の協調関係を深めるなど、様々な活動を通じてオンタリオ州の
産業、ビジネスを紹介し、日加間のビジネス交流・貿易の促進に
取り組んでいます。
URL: http://www.sse.gov.on.ca/medt/investinontario/en/Pages/tokyo.aspx
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オンタリオ州の投資情報に関するお問合せ
オンタリオ州政府在日事務所(カナダ大使館内)
ロバート・アルマー(Robert Ulmer)、澤木(さわき)
Tel: 03-5412-6450 FAX:03-5412-6250
E-mail: robert.ulmer@international.gc.ca
プレスリリースに関するお問合せ
カナダ・オンタリオ州政府経済開発貿易省 日本広報窓口
株式会社トークス
森田、中村
Tel: 03-3261-7715 FAX:03-3261-7174
E-mail: ontario@pr-tocs.co.jp
(PlantForm Corporation)は、タバコ植物を用いた抗がん剤の
開発に取り組んでおり、欧州市場を皮切りに2016年に世界市場に
上市する予定です。この新薬の市場投入により、医療費の削減と
数十億ドル規模とされる抗がん剤市場で大きなシェアの獲得が期待されます。
同社の社長兼最高経営責任者で創業者でもある、ドン・スチュワート
(Don Stewart)氏は、次のように述べています。
「今日、数多くの新薬に共通している問題は、とても高額で
あるということです。患者、医療従事者、保険会社に関わる
すべての人々が、求めやすい価格の代替治療薬を利用したいと
思っています。その要望に応えるため当社では、独自に開発
した技術を活用することで、世界中の人々に対し、救命医薬品を
求めやすい価格で提供したいと考えています」。
同社では、グエルフ大学からライセンス供与された技術を用いて、
タバコ植物を使った治療用抗体医薬品とワクチンを製造して
います。この技術には、グエルフ大学の環境生物学部教授で、
遺伝子組み換え抗体技術分野のカナダ政府研究教授(カナダ
政府直轄の教授ポスト)でもあるクリス・ホール(Chris Hall)
博士が、10年前から取り組んでおり、この発見に至る20年以上も
前から抗体の開発に従事しています。
製品第一弾は、「ハーセプチン」という乳がん治療剤のバイオ
シミラー(バイオ医薬の後続品)で、一般にトラスツズマブ
(trastuzumab)と言われます。同社が開発しているトラスツズ
マブは、実験室では、「ハーセプチン」に匹敵する純度と効能を
有していることが実証されているほか、製造コストが
「ハーセプチン」の最大95%減で済むため、患者の負担軽減に
つながる代替医薬品です。「『ハーセプチン』で乳がん治療を
行うとなると、患者一人当たりの治療費が年間10万カナダドル
(日本円:約830万円)もかかります」と、スチュアートCEOは
述べています。
民間企業である同社は今後、一連の臨床試験に入りますが、
バイオシミラー・トラスツズマブの動物実験とそれに続く
フェーズ1であるヒト臨床試験に進むための規制当局への申請に
必要な目標額150万カナダドル(約1億2,450万円)のうち、
100万カナダドル(約8,300万円)をすでに調達しています。
今後、同社がフェーズ1ヒト臨床試験を完了し、これに続く
大手バイオ医薬品会社との共同開発ライセンシング契約を通じた
フェーズ3臨床試験の費用をまかなうには、500〜700万カナダドル
(約4億1,500万円〜5億8,100万円)が必要です。(バイオシミラー
医薬品では、フェーズ2臨床試験は不要)。
「当社は、バイオシミラー・トラスツズマブを、2016年に、
欧州市場を皮切りに世界各国に上市していく予定です。さらに、
『ハーセプチン』の特許が切れる2016年から2019年にかけて、
日本、南米、米国、その他の市場をターゲットにしていきます」
と、スチュワート氏はコメントしています。
また、「当社が欧州市場に的を絞っているのは、欧州各国の
『ハーセプチン』の特許が2014年に切れるからです。同医薬品の
50%以上が欧州で占められ、そのほとんどの地域では需要が満た
されていません。当社は、欧州市場で30%のシェアを獲得したいと
考えています」と、スチュワートCEOは述べています。
同社はすでに、オンタリオ州政府 経済開発貿易省 国際貿易局の
支援を受けて、英国の製薬会社やベンチャー投資会社との商談
などを通じて、欧州市場に進出しています。「これまで様々な
投資機会につながる貴重な会議に参加することができました。
また、投資家や潜在パートナーなどとの重要な話し合いの場を
持つこともできました」と、スチュワートCEOはコメントして
います。
バイオシミラー医薬品・ワクチン業界は、現在、その規模は
小さいものの、今後数年間で、先行するブランドバイオ医薬品の
特許切れに伴い、急速に成長すると予想されます。同社では、
バイオシミラー・トラスツズマブが参入可能な市場規模を、
2016年に年間20億カナダドル(約1,660億円)、2020年までに
少なくとも年間40億カナダドル(約3,320億円)になると予想
しています。また同社の売上高は、2016年までに5,000万カナダドル
(約41億5,000万円)になると見込んでいます。
同社では、さらに3種類の抗がん剤のバイオシミラーの製造を検討中ですが、
「ハーセプチン」を含めた既存4種類の抗がん剤の売上高は2009年で
230億カナダドル(約1兆9,100億円)を超えています。
製品関連の写真を、以下サイトよりダウンロードして頂けます。
http://www.plantformcorp.com/gallery.aspx
■プラントフォーム社(PlantForm Corporation)について
プラントフォーム社のミッションは、低コストのバイオシミラー
抗体医薬品を提供し、がんおよびその他の重症疾患と闘って
いる人々の力になることです。同社は、社長兼最高経営責任者の
ドン・スチュワート氏らによって2008年に設立されました。
グエルフ大学(所在地:カナダ・オンタリオ州)から、同大学の
教授で、遺伝子組み換え抗体技術分野のカナダ政府研究教授の、
クリス・ホール博士が開発した技術のライセンス供与を受け
ました。関連する全ての知的財産は、特許により保護されています。
売上高は、2016年までに5,000万カナダドル(約41億5,000万円)
以上になると見込まれます。
同社はカナダの有望な投資先を選定する2008-09年および2010年の
「カナダ・トップ10コンペティテョン(Canada’s Top 10™ Competition)」の
ライフ・サイエンス部門の受賞企業に選ばれています。
また、グエルフ・パートナーシップ・フォー・イノベーション
(Guelph Partnership for Innovation)の2010年度年間最優秀
イノベーター(2010 Innovator of the Year)にも選ばれています。
プラントフォーム社サイト: http://www.plantformcorp.com/default.aspx
■本件に関するご取材について
プラントフォーム社のドン・スチュワートCEOへのご取材が可能です。
取材方法はメールでのご質問となりますので、その旨ご了承ください。
取材に関するお問合せは、カナダ・オンタリオ州政府 経済開発貿易省
日本広報窓口 株式会社トークス (Tel: 03-3261-7715、E-mail:
ontario@pr-tocs.co.jp) までご連絡お願いいたします。
為替レートは1カナダドル=83円で計算。
このプレスリリースは、厚生労働記者会、本町記者会に同時配布しています。
■オンタリオ州について
オンタリオ州はグローバルビジネスにおける北米地域の拠点として
発展してきました。日本はオンタリオ州にとって重要な投資・
貿易相手国となっています。オンタリオ州への海外直接投資額
(Foreign Direct Investment)のうち、日本からの投資額が
約8%を占めます。
オンタリオ州に拠点を持つ日本企業は現在100社を超え、2万人
以上の現地雇用の創出に貢献しています。自動車産業では、
Toyota Motor Manufacturing, Canada, Inc.が、ケンブリッジ
地域とウッドストック地域で工場生産を行っています。デジタル
メディア産業では、KOEI CANADAやCAPCOM INTERACTIVE CANADAが
州都トロントに制作・開発拠点を置いています。
オンタリオ州政府サイト:http://www.gov.on.ca/
オンタリオ州政府経済開発貿易省(Ministry of Economic Development and Trade):
http://www.InvestinOntario.com
■オンタリオ州政府在日事務所について
オンタリオ州政府在日事務所(Ontario International Marketing
Centre、東京都港区カナダ大使館内)は、日本とオンタリオ州の
貿易・投資促進を図る目的で2006年6月、オンタリオ州政府経済
開発貿易省(Ministry of Economic Development and Trade)に
よって、開設されました。同在日事務所は、日本企業の投資誘致
活動、オンタリオ企業・輸出業者への支援、日本の行政・媒体
関係者の協調関係を深めるなど、様々な活動を通じてオンタリオ州の
産業、ビジネスを紹介し、日加間のビジネス交流・貿易の促進に
取り組んでいます。
URL: http://www.sse.gov.on.ca/medt/investinontario/en/Pages/tokyo.aspx
###
オンタリオ州の投資情報に関するお問合せ
オンタリオ州政府在日事務所(カナダ大使館内)
ロバート・アルマー(Robert Ulmer)、澤木(さわき)
Tel: 03-5412-6450 FAX:03-5412-6250
E-mail: robert.ulmer@international.gc.ca
プレスリリースに関するお問合せ
カナダ・オンタリオ州政府経済開発貿易省 日本広報窓口
株式会社トークス
森田、中村
Tel: 03-3261-7715 FAX:03-3261-7174
E-mail: ontario@pr-tocs.co.jp