政党ホームページのアクセシビリティ品質、公共サイト水準に及ばず
アライド・ブレインズは、政党ウェブサイトのアクセシビリティ対応状況調査し、結果を発表しました。
対象とした10政党の公式ウェブサイトのうち4サイトが「アクセシビリティ対応不十分」の評価となり、官公庁や自治体と比べて取り組みの遅れが目立つ
状況が明らかになりました。
対象とした10政党の公式ウェブサイトのうち4サイトが「アクセシビリティ対応不十分」の評価となり、官公庁や自治体と比べて取り組みの遅れが目立つ
状況が明らかになりました。
政党ホームページのアクセシビリティ品質、公共サイト水準に及ばず
- アライド・ブレインズ、政党ウェブサイトのアクセシビリティ
対応状況調査結果を発表 -
アライド・ブレインズ株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長
:内田 斉、以下、アライド・ブレインズ)は、この度政党ウェブ
サイトのアクセシビリティ品質を調査する「A.A.O.ウェブサイト
クオリティ実態調査 政党編第4回(以下、本調査)」を実施し、
調査結果を発表いたします。本調査では、対象とした10政党の
公式ウェブサイトのうち4サイトが「アクセシビリティ対応不十分」
の評価となり、官公庁や自治体と比べて取り組みの遅れが目立つ
状況が明らかになりました。
公共性の高いウェブサイトには特に、「高齢者や障害者など心身の
機能に制約のある人でも、ウェブで提供されている情報に
アクセスし利用できる」こと、すなわちウェブアクセシビリティの
確保が求められます。我が国においては昨年8月にホームページの
JIS規格である「JIS X 8341-3:2010」が改正公示され、今春は
改正JISをふまえて総務省「みんなの公共サイト運用モデル」が
全面改定されるなど、公共サイトに求められるアクセシビリティの
基準が厳格化し、官公庁・自治体を中心に、一部民間企業でも対応へ
向けた取組みが進んでいます。
アライド・ブレインズは公共サイトのアクセシビリティ品質向上、
ひいてはより多くの利用者が等しく情報を入手できるインターネット
社会を目指し、改善の共通指標を提供する目的で2006年より
「A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査」を実施してきました。
本調査は同実態調査のうち政党ホームページを対象にしたもので、
今年第4回目を迎えます。
政党や政治家が直接国民等の利用者とコミュニケーションを行う
ツールとして、政党ウェブサイトの存在は重要性を増しています。
しかしながら、本調査で対象10サイトのアクセシビリティ対応状況を
5段階で評価したところ、公共サイトが最低限到達すべき水準である
「Aレベル」は該当なし、対応途上と考えられる「Bレベル」及び
対応に着手した段階と考えられる「Cレベル」がそれぞれ3サイト、
対応不十分と考えられる「Eレベル」が4サイトと、いずれの
政党サイトも品質に問題を抱える結果となりました。
評価方法および調査結果の詳細は、ウェブアクセシビリティ
総合サイトA.A.O.をご参照ください。
http://www.aao.ne.jp/research/cronos2/party4/index.html
昨年実施した第3回調査結果で「Eレベル」だった5サイトのうち、
1サイトは2段階高い「Cレベル」への改善が見られたものの、4サイトは
依然「Eレベル」にとどまっています。対象10サイト全体では、前回調査
より1段階でも改善したサイトは3サイトのみで、7割は改善のあとが
見られませんでした。
具体的な問題点としては、ウェブサイトのほぼ全ページに表示される
ナビゲーションのメニュー画像に代替テキストが付与されていない例、
トップページに表示される「マニフェスト」へのリンク画像に代替
テキストがない例、ほとんどのページが適切に構造化されていない例
などを確認しており、利用者によって情報収集の妨げになると考え
られます。
アライド・ブレインズのA.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査は、
「Aレベル=公共サイトが最低限到達すべき、アクセシビリティ
対応のスタート地点」と位置づけています。本調査は、有権者を
代表し国を統べる政党の責任として、アクセシビリティ向上に関する
一層の努力が望まれる結果といえます。
アライド・ブレインズは今後も、客観的な指標で公共機関ウェブサイト
のウェブクオリティ評価をお伝えし、公共サイトの一層の品質改善と
「すべてのサイト利用者」の利便性向上に貢献してまいります。
------------------------------------------------------------
アライド・ブレインズ「A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査
政党編第4回」の概要
【調査目的】
客観的な指標を用いて公共機関のウェブサイトにおける
アクセシビリティ対応の現状を明らかにすることによって、
公共機関
ウェブサイト品質向上のきっかけを提供し、高齢者や障害者を含む
サイト利用者の利便性向上に貢献する。
【調査対象】
日本国内の政党のうち、以下の条件を満たす政党の公式ウェブサイト
(計10サイト)
1)2011年5月31日時点、国会に議席を持っている
2)政党助成法上の政党要件を満たしている
3) 公式ウェブサイトを開設している
【調査時期】
2011年6月22日〜7月13日
【調査・分析方法】
アライド・ブレインズが独自に開発したウェブサイトの品質解析
プログラム「CRONOS 2(クロノス2)」を用いて各サイトのトップ
ページよりリンクを巡回し、同一ドメイン内のHTML内容を収集・解析した。
今回の調査では、「CRONOS 2」の各種収集データのうち、代表的な
項目として以下のデータを取り上げ、分析した。
■画像代替:画像に対する代替テキストの付与状況
■構造化:見出し、箇条書きなど文書構造に関するHTMLの記述状況
→解析結果を基に各サイトの対応状況をA、B、C、D、Eの5段階で評価
【調査結果】
A.A.O.にて公表しております。
http://www.aao.ne.jp/research/cronos2/party4/index.html
http://www.aao.ne.jp/research/cronos2/party4/specs.html
-------------------------
【アライド・ブレインズ株式会社について】
調査・コンサルティングファーム。アクセシビリティを中心とした
ウェブサイトの品質確保・向上に関し、総務省推進プロジェクト支援、
官公庁・自治体・企業のコンサルティングなど多数の実績がある。
2004年7月「WebアクセシビリティJIS規格完全ガイド」、2010年11月
「Webアクセシビリティ完全ガイド」を日経BP社より刊行。
ウェブアクセシビリティのJIS規格(JIS X 8341-3)検討委員、
総務省「公共分野におけるアクセシビリティの確保に関する研究会」
運営支援。「みんなの公共サイト運用モデル」に関しては、総務省より
委託を受け検討支援を担当。
【A.A.O.について】
Allied-Brains Accessibility Online。自社運営のウェブサイトを
核にした、提供者と利用者のための公共機関ウェブサイト品質
向上支援プロジェクト。サイト及びメールマガジン、セミナーを通じ、
関連情報や支援ツール、また制作者・提供者と利用者の連携支援
サービスなどを提供している。
【A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査について】
独自開発したウェブサイトの品質解析プログラム「CRONOS2(クロノス2)」
を用いて、対象ウェブサイトの全ファイルを解析し、アクセシビリティの
観点からウェブサイトの品質を評価する。より多くの公共機関ウェブ
サイトが「誰にとっても使いやすい」ものとなるよう、自団体ウェブ
サイトの現状を認識し、改善の取り組みの指針としていただくことを
目的に、2006年より毎年自主的に本調査を実施・発表してきた。
2011年は中央省庁、独立行政法人、特別民間法人、政党を含む822団体
の公式ホームページ調査結果を発表予定。
A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査の特徴
全ページを対象にした評価:特定ページを人為的に抽出する手法ではなく、
対象全サイトの最下層ページを含む全ページを漏れなく調査。
解析システムによる客観的な評価:独自開発の解析システムにより、
数値で客観的・統計的に到達レベルを判定
5年間約2700の実績:公共機関全体あるいは団体ごと、種別ごとに、
経年変化を蓄積
【CRONOS2について】
ホームページごとに同一ドメイン内の全ファイルを解析し、ウェブ
アクセシビリティをはじめとするサイト全体の問題点をレポートする、
アライド・ブレインズの独自開発プログラム。自治体、政党、官公庁、
独立行政法人等を対象とした自主調査、また個別クライアントからの
受託を通じ、2011年7月現在約2700サイト(未発表分を除く)の解析実績
がある。
●本件に関するお問い合わせ
アライド・ブレインズ株式会社 担当:目次(めつぎ)・大久保・清水
Tel:03-3261-7431 Fax:03-3261-7432 e-mail:office@aao.ne.jp
〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2-6-8 トミービル3、2階
- アライド・ブレインズ、政党ウェブサイトのアクセシビリティ
対応状況調査結果を発表 -
アライド・ブレインズ株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長
:内田 斉、以下、アライド・ブレインズ)は、この度政党ウェブ
サイトのアクセシビリティ品質を調査する「A.A.O.ウェブサイト
クオリティ実態調査 政党編第4回(以下、本調査)」を実施し、
調査結果を発表いたします。本調査では、対象とした10政党の
公式ウェブサイトのうち4サイトが「アクセシビリティ対応不十分」
の評価となり、官公庁や自治体と比べて取り組みの遅れが目立つ
状況が明らかになりました。
公共性の高いウェブサイトには特に、「高齢者や障害者など心身の
機能に制約のある人でも、ウェブで提供されている情報に
アクセスし利用できる」こと、すなわちウェブアクセシビリティの
確保が求められます。我が国においては昨年8月にホームページの
JIS規格である「JIS X 8341-3:2010」が改正公示され、今春は
改正JISをふまえて総務省「みんなの公共サイト運用モデル」が
全面改定されるなど、公共サイトに求められるアクセシビリティの
基準が厳格化し、官公庁・自治体を中心に、一部民間企業でも対応へ
向けた取組みが進んでいます。
アライド・ブレインズは公共サイトのアクセシビリティ品質向上、
ひいてはより多くの利用者が等しく情報を入手できるインターネット
社会を目指し、改善の共通指標を提供する目的で2006年より
「A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査」を実施してきました。
本調査は同実態調査のうち政党ホームページを対象にしたもので、
今年第4回目を迎えます。
政党や政治家が直接国民等の利用者とコミュニケーションを行う
ツールとして、政党ウェブサイトの存在は重要性を増しています。
しかしながら、本調査で対象10サイトのアクセシビリティ対応状況を
5段階で評価したところ、公共サイトが最低限到達すべき水準である
「Aレベル」は該当なし、対応途上と考えられる「Bレベル」及び
対応に着手した段階と考えられる「Cレベル」がそれぞれ3サイト、
対応不十分と考えられる「Eレベル」が4サイトと、いずれの
政党サイトも品質に問題を抱える結果となりました。
評価方法および調査結果の詳細は、ウェブアクセシビリティ
総合サイトA.A.O.をご参照ください。
http://www.aao.ne.jp/research/cronos2/party4/index.html
昨年実施した第3回調査結果で「Eレベル」だった5サイトのうち、
1サイトは2段階高い「Cレベル」への改善が見られたものの、4サイトは
依然「Eレベル」にとどまっています。対象10サイト全体では、前回調査
より1段階でも改善したサイトは3サイトのみで、7割は改善のあとが
見られませんでした。
具体的な問題点としては、ウェブサイトのほぼ全ページに表示される
ナビゲーションのメニュー画像に代替テキストが付与されていない例、
トップページに表示される「マニフェスト」へのリンク画像に代替
テキストがない例、ほとんどのページが適切に構造化されていない例
などを確認しており、利用者によって情報収集の妨げになると考え
られます。
アライド・ブレインズのA.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査は、
「Aレベル=公共サイトが最低限到達すべき、アクセシビリティ
対応のスタート地点」と位置づけています。本調査は、有権者を
代表し国を統べる政党の責任として、アクセシビリティ向上に関する
一層の努力が望まれる結果といえます。
アライド・ブレインズは今後も、客観的な指標で公共機関ウェブサイト
のウェブクオリティ評価をお伝えし、公共サイトの一層の品質改善と
「すべてのサイト利用者」の利便性向上に貢献してまいります。
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アライド・ブレインズ「A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査
政党編第4回」の概要
【調査目的】
客観的な指標を用いて公共機関のウェブサイトにおける
アクセシビリティ対応の現状を明らかにすることによって、
公共機関
ウェブサイト品質向上のきっかけを提供し、高齢者や障害者を含む
サイト利用者の利便性向上に貢献する。
【調査対象】
日本国内の政党のうち、以下の条件を満たす政党の公式ウェブサイト
(計10サイト)
1)2011年5月31日時点、国会に議席を持っている
2)政党助成法上の政党要件を満たしている
3) 公式ウェブサイトを開設している
【調査時期】
2011年6月22日〜7月13日
【調査・分析方法】
アライド・ブレインズが独自に開発したウェブサイトの品質解析
プログラム「CRONOS 2(クロノス2)」を用いて各サイトのトップ
ページよりリンクを巡回し、同一ドメイン内のHTML内容を収集・解析した。
今回の調査では、「CRONOS 2」の各種収集データのうち、代表的な
項目として以下のデータを取り上げ、分析した。
■画像代替:画像に対する代替テキストの付与状況
■構造化:見出し、箇条書きなど文書構造に関するHTMLの記述状況
→解析結果を基に各サイトの対応状況をA、B、C、D、Eの5段階で評価
【調査結果】
A.A.O.にて公表しております。
http://www.aao.ne.jp/research/cronos2/party4/index.html
http://www.aao.ne.jp/research/cronos2/party4/specs.html
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【アライド・ブレインズ株式会社について】
調査・コンサルティングファーム。アクセシビリティを中心とした
ウェブサイトの品質確保・向上に関し、総務省推進プロジェクト支援、
官公庁・自治体・企業のコンサルティングなど多数の実績がある。
2004年7月「WebアクセシビリティJIS規格完全ガイド」、2010年11月
「Webアクセシビリティ完全ガイド」を日経BP社より刊行。
ウェブアクセシビリティのJIS規格(JIS X 8341-3)検討委員、
総務省「公共分野におけるアクセシビリティの確保に関する研究会」
運営支援。「みんなの公共サイト運用モデル」に関しては、総務省より
委託を受け検討支援を担当。
【A.A.O.について】
Allied-Brains Accessibility Online。自社運営のウェブサイトを
核にした、提供者と利用者のための公共機関ウェブサイト品質
向上支援プロジェクト。サイト及びメールマガジン、セミナーを通じ、
関連情報や支援ツール、また制作者・提供者と利用者の連携支援
サービスなどを提供している。
【A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査について】
独自開発したウェブサイトの品質解析プログラム「CRONOS2(クロノス2)」
を用いて、対象ウェブサイトの全ファイルを解析し、アクセシビリティの
観点からウェブサイトの品質を評価する。より多くの公共機関ウェブ
サイトが「誰にとっても使いやすい」ものとなるよう、自団体ウェブ
サイトの現状を認識し、改善の取り組みの指針としていただくことを
目的に、2006年より毎年自主的に本調査を実施・発表してきた。
2011年は中央省庁、独立行政法人、特別民間法人、政党を含む822団体
の公式ホームページ調査結果を発表予定。
A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査の特徴
全ページを対象にした評価:特定ページを人為的に抽出する手法ではなく、
対象全サイトの最下層ページを含む全ページを漏れなく調査。
解析システムによる客観的な評価:独自開発の解析システムにより、
数値で客観的・統計的に到達レベルを判定
5年間約2700の実績:公共機関全体あるいは団体ごと、種別ごとに、
経年変化を蓄積
【CRONOS2について】
ホームページごとに同一ドメイン内の全ファイルを解析し、ウェブ
アクセシビリティをはじめとするサイト全体の問題点をレポートする、
アライド・ブレインズの独自開発プログラム。自治体、政党、官公庁、
独立行政法人等を対象とした自主調査、また個別クライアントからの
受託を通じ、2011年7月現在約2700サイト(未発表分を除く)の解析実績
がある。
●本件に関するお問い合わせ
アライド・ブレインズ株式会社 担当:目次(めつぎ)・大久保・清水
Tel:03-3261-7431 Fax:03-3261-7432 e-mail:office@aao.ne.jp
〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2-6-8 トミービル3、2階