カナダ・オンタリオ州政府、ローレンシャン大学の 鉱物探査・採掘、環境生態系などの最先端研究プロジェクトへ 267万カナダドルを支援
カナダ・オンタリオ州政府は、州北部のローレンシャン大学(Laurentian University、同州北部サドベリー)が陣頭指揮をとる研究プロジェクトに対して、総額267万カナダドル(約2億1,360万円)を支援すると発表しました。
カナダ・オンタリオ州政府は、州北部のローレンシャン大学
(Laurentian University、同州北部サドベリー)※1が陣頭指揮をとる
研究プロジェクトに対して、総額267万カナダドル(約2億1,360万円)
を支援すると発表しました。
この支援は、オンタリオ州政府技術革新省のオンタリオ研究基金 ‐研究教育
プログラム(ORF-RE: Ontario Research Fund-Research Excellence program)
※2からのもので、鉱物探査・採掘、環境生態系、保健科学など
5件の研究プロジェクトが今回の支援対象となります。
サドベリーの州議会議員、リック・バルトルッチ(Rick Bartolucci)氏は、
「この研究を支援することで、オンタリオ州北部の経済発展に拍車を掛け、
さらには今後何世代にもわたって健全な地域社会の繁栄に貢献するものと
期待しています。今回の発表は、マッギンティ首相率いる州政府の公約で
ある、北部における、健康イニシアティブのさらなる推進や、経済成長の
促進を再確認するものです」と語っています。
具体的には、技術革新省のオンタリオ研究基金 - 研究教育プログラム
(ORF-RE)から、224万カナダドル(約1億7,920万円)の資金が、
深部採掘のための「“スマート”な地下モニタリングと統合テクノロジー」
(SUMIT: Smart Underground Monitoring and Integrated Technologies)
に支援されます。
このSUMITは、より深い地点における採掘活動に革新をもたらすべく、
優れた工学原理の適用を目指しています。SUMITには14のコア・プロジェクト
があり、地中深部で持続可能な採掘作業を行う際の、3つの大きな課題に焦点
を当てています。一つ目は、ジオリスク(地質・地盤リスク)の軽減、次に、
迅速で効率的な採掘・地下開発の実現、そして三つ目が、エネルギー・物質・
採鉱廃棄物の管理の観点からみた、採掘の“サステナビリティ(持続可能性)”です。
技術革新省の支援を受け、ローレンシャン大学は、今後、トロント大学
やクイーンズ大学の研究者と協力して、深部採掘の安全性と効率性の改善
へ向けて広範な研究活動を行う予定です。鉱業革新研究所
(CEMI: Centre for Excellence in Mining Innovation)※3は、これまで、
この研究活動計画においてサポート的な立ち位置でしたが、今後は、新技術
の導入において中枢の役割を果たします。今回、75名を超す研究員と学生の
活動が支援されます。あわせて、業界や他機関のパートナーからの寄付を
合わせると、このプロジェクトは670万6,110カナダドル(約5億3,650万円)
の規模となります。
また、他に以下の4件のローレンシャン大学のプロジェクトも、支援されます。
・ 損傷を受けた生態系の回復方法に関する研究。
ローレンシャン大学のジョン・ガン教授が指揮をとるプロジェクト。
――支援額:26万538カナダドル(約2,080万円)
・ 汚染された環境の回復に関する研究。最先端の液体クロマトグラフィー
(分離)と質量分析法を活用した、微生物群の研究が行われています。
同大学トーマス・メリット教授のもと、研究員・学生約20名が参加しています。
――14万9,486カナダドル(約1,190万円)
・ 物質の物理特性および、物質が精製法から受ける影響に関する研究。
同大学ラルフ・メイヤー教授のもと、研究員・学生15名が参加しています。
――1万5,862カナダドル(約125万円)
・ 遠隔地の小児医療の改善に関する研究。
同大学ナンシー・ヤング教授、研究員・学生10名。
――1万3,354カナダドル(約105万円)
ローレンシャン大学のパトリス・ソーヤー(Patrice Sawyer)副学長は、
こう語っています。「ローレンシャン大学と提携大学が進めるこうした研究
は、カナダ国内のみならず、世界の経済・産業界、医療制度や環境の将来に
とって非常に重要です。ローレンシャン大学は、先陣を切って差別化を図る
こととなり、オンタリオ州政府の継続的な支援と深い関与に感謝しております」。
※1 ローレンシャン大学(Laurentian University)について
1960年、州北部・サドベリー市に創立されました。カナダに2校ある英語・
仏語のバイリンガル大学の一つで、学生数9,000名以上。卒業後の就職率の
高さはカナダの大学でトップクラス。日本では、埼玉大学が同大と大学間
学術協定を締結しており、茨城大学も同大と提携して留学生を派遣しています。
ローレンシャン大学のウェブサイト:
http://www.laurentian.ca/Laurentian/Home/Laurentian+Homepage.htm?Laurentian_Lang=en-CA
※2 オンタリオ研究基金 ‐ 研究教育プログラム
(ORF-RE: Ontario Research Fund-Research Excellence program)について
オンタリオ州政府技術革新省の研究基金による、資金援助プログラム。
変革を起こす力をもち、国際的に重要で、州にとって戦略的で価値のある研究
を支援するためのプログラムで、科学的に優れた研究や商業化に焦点をあて、
新しい先端的な科学分野での主導権獲得を支援します。基本的な支援額は
100万〜400万カナダドル(約8,000万円〜3億2,000万円)の範囲となって
います。
技術革新省・オンタリオ研究基金のウェブサイト:
http://www.mri.gov.on.ca/english/programs/orf/re/program.asp
※3 鉱業革新研究所(CEMI: Centre for Excellence in Mining Innovation)について
ローレンシャン大学などが中心となって2007年に設立されました。
鉱業革新研究所(CEMI)は、鉱物探査、深部採掘、統合された採掘工学、
環境および金属鉱業の持続可能性といった分野における、段階的な
イノベーションを監督・コーディネートしています。CEMIは、経験豊かな
プログラムディレクター・チームとともに、業界に特化した応用研究開発
プロジェクト(工学技術や地質学から機械工学、生物学、化学、生物化学など)
を評価・管理しており、現在28名の教授と、学生や卒業生など48名が、
30を超す調査研究プロジェクトに取り組んでいます。
鉱業革新研究所のウェブサイト: http://www.miningexcellence.ca/
為替レートは1カナダドル=80円で計算。
■オンタリオ州について
オンタリオ州はカナダ経済の中心地となっており、カナダ全体のGDPの37%、
人口の39%、カナダの輸出品の39%がオンタリオ州に集中しています。あらゆる
規模の事業者に対する財政面や事業面でのサポート体制、イノベーションや
研究開発を促進させる資金支援プログラム、G7の中で最も高い教育水準を誇る
労働力などをベースにして、オンタリオ州は、カナダ最大の経済圏、かつ、
北米でトップ10の経済圏となっています。
約200社の日系企業が、オンタリオ州に投資しており、ホンダ、トヨタ、日産、
三菱重工業、カプコム、コーエイ、アステラス製薬、武田薬品工業、キャノン
などの主要企業が現地法人を置いています。日本はオンタリオ州の5番目の
貿易相手国となっており、また、当州への海外資本投資額のうち、日本からの
投資額が約9%を占めます。2010年の日本の対オンタリオ州の輸入額は
10億6,000万カナダドル(約870億円)、同輸出額は、91億6,000万カナダドル
(約7,500億円)となっています。詳細は、「インベスト・イン・オンタリオ」
日本語サイトhttp://www.investinontario.com/Japan 、
「Ontario Exports」www.ontarioexports.com. をご覧ください。
オンタリオ州政府サイト: http://www.gov.on.ca/
オンタリオ州政府経済開発貿易省
(Ministry of Economic Development and Trade)サイト:
http://www.InvestinOntario.com
■オンタリオ州政府在日事務所について
オンタリオ州政府在日事務所(Ontario International Marketing Centre、
東京都港区カナダ大使館内)は、日本とオンタリオ州の貿易・投資促進を図る
目的で2006年6月、オンタリオ州政府経済開発貿易省
(Ministry of Economic Development and Trade)によって、開設されました。
オンタリオ州の投資情報に関するお問合せ
オンタリオ州政府在日事務所(カナダ大使館内)
ロバート・アルマー(Robert Ulmer)、澤木(さわき)
Tel: 03-5412-6450 FAX: 03-5412-6250
E-mail: robert.ulmer@international.gc.ca
プレスリリースに関するお問合せ
カナダ・オンタリオ州政府経済開発貿易省 日本広報窓口
株式会社トークス
森田、中村
Tel: 03-3261-7715 FAX: 03-3261-7174
E-mail: ontario@pr-tocs.co.jp
(Laurentian University、同州北部サドベリー)※1が陣頭指揮をとる
研究プロジェクトに対して、総額267万カナダドル(約2億1,360万円)
を支援すると発表しました。
この支援は、オンタリオ州政府技術革新省のオンタリオ研究基金 ‐研究教育
プログラム(ORF-RE: Ontario Research Fund-Research Excellence program)
※2からのもので、鉱物探査・採掘、環境生態系、保健科学など
5件の研究プロジェクトが今回の支援対象となります。
サドベリーの州議会議員、リック・バルトルッチ(Rick Bartolucci)氏は、
「この研究を支援することで、オンタリオ州北部の経済発展に拍車を掛け、
さらには今後何世代にもわたって健全な地域社会の繁栄に貢献するものと
期待しています。今回の発表は、マッギンティ首相率いる州政府の公約で
ある、北部における、健康イニシアティブのさらなる推進や、経済成長の
促進を再確認するものです」と語っています。
具体的には、技術革新省のオンタリオ研究基金 - 研究教育プログラム
(ORF-RE)から、224万カナダドル(約1億7,920万円)の資金が、
深部採掘のための「“スマート”な地下モニタリングと統合テクノロジー」
(SUMIT: Smart Underground Monitoring and Integrated Technologies)
に支援されます。
このSUMITは、より深い地点における採掘活動に革新をもたらすべく、
優れた工学原理の適用を目指しています。SUMITには14のコア・プロジェクト
があり、地中深部で持続可能な採掘作業を行う際の、3つの大きな課題に焦点
を当てています。一つ目は、ジオリスク(地質・地盤リスク)の軽減、次に、
迅速で効率的な採掘・地下開発の実現、そして三つ目が、エネルギー・物質・
採鉱廃棄物の管理の観点からみた、採掘の“サステナビリティ(持続可能性)”です。
技術革新省の支援を受け、ローレンシャン大学は、今後、トロント大学
やクイーンズ大学の研究者と協力して、深部採掘の安全性と効率性の改善
へ向けて広範な研究活動を行う予定です。鉱業革新研究所
(CEMI: Centre for Excellence in Mining Innovation)※3は、これまで、
この研究活動計画においてサポート的な立ち位置でしたが、今後は、新技術
の導入において中枢の役割を果たします。今回、75名を超す研究員と学生の
活動が支援されます。あわせて、業界や他機関のパートナーからの寄付を
合わせると、このプロジェクトは670万6,110カナダドル(約5億3,650万円)
の規模となります。
また、他に以下の4件のローレンシャン大学のプロジェクトも、支援されます。
・ 損傷を受けた生態系の回復方法に関する研究。
ローレンシャン大学のジョン・ガン教授が指揮をとるプロジェクト。
――支援額:26万538カナダドル(約2,080万円)
・ 汚染された環境の回復に関する研究。最先端の液体クロマトグラフィー
(分離)と質量分析法を活用した、微生物群の研究が行われています。
同大学トーマス・メリット教授のもと、研究員・学生約20名が参加しています。
――14万9,486カナダドル(約1,190万円)
・ 物質の物理特性および、物質が精製法から受ける影響に関する研究。
同大学ラルフ・メイヤー教授のもと、研究員・学生15名が参加しています。
――1万5,862カナダドル(約125万円)
・ 遠隔地の小児医療の改善に関する研究。
同大学ナンシー・ヤング教授、研究員・学生10名。
――1万3,354カナダドル(約105万円)
ローレンシャン大学のパトリス・ソーヤー(Patrice Sawyer)副学長は、
こう語っています。「ローレンシャン大学と提携大学が進めるこうした研究
は、カナダ国内のみならず、世界の経済・産業界、医療制度や環境の将来に
とって非常に重要です。ローレンシャン大学は、先陣を切って差別化を図る
こととなり、オンタリオ州政府の継続的な支援と深い関与に感謝しております」。
※1 ローレンシャン大学(Laurentian University)について
1960年、州北部・サドベリー市に創立されました。カナダに2校ある英語・
仏語のバイリンガル大学の一つで、学生数9,000名以上。卒業後の就職率の
高さはカナダの大学でトップクラス。日本では、埼玉大学が同大と大学間
学術協定を締結しており、茨城大学も同大と提携して留学生を派遣しています。
ローレンシャン大学のウェブサイト:
http://www.laurentian.ca/Laurentian/Home/Laurentian+Homepage.htm?Laurentian_Lang=en-CA
※2 オンタリオ研究基金 ‐ 研究教育プログラム
(ORF-RE: Ontario Research Fund-Research Excellence program)について
オンタリオ州政府技術革新省の研究基金による、資金援助プログラム。
変革を起こす力をもち、国際的に重要で、州にとって戦略的で価値のある研究
を支援するためのプログラムで、科学的に優れた研究や商業化に焦点をあて、
新しい先端的な科学分野での主導権獲得を支援します。基本的な支援額は
100万〜400万カナダドル(約8,000万円〜3億2,000万円)の範囲となって
います。
技術革新省・オンタリオ研究基金のウェブサイト:
http://www.mri.gov.on.ca/english/programs/orf/re/program.asp
※3 鉱業革新研究所(CEMI: Centre for Excellence in Mining Innovation)について
ローレンシャン大学などが中心となって2007年に設立されました。
鉱業革新研究所(CEMI)は、鉱物探査、深部採掘、統合された採掘工学、
環境および金属鉱業の持続可能性といった分野における、段階的な
イノベーションを監督・コーディネートしています。CEMIは、経験豊かな
プログラムディレクター・チームとともに、業界に特化した応用研究開発
プロジェクト(工学技術や地質学から機械工学、生物学、化学、生物化学など)
を評価・管理しており、現在28名の教授と、学生や卒業生など48名が、
30を超す調査研究プロジェクトに取り組んでいます。
鉱業革新研究所のウェブサイト: http://www.miningexcellence.ca/
為替レートは1カナダドル=80円で計算。
■オンタリオ州について
オンタリオ州はカナダ経済の中心地となっており、カナダ全体のGDPの37%、
人口の39%、カナダの輸出品の39%がオンタリオ州に集中しています。あらゆる
規模の事業者に対する財政面や事業面でのサポート体制、イノベーションや
研究開発を促進させる資金支援プログラム、G7の中で最も高い教育水準を誇る
労働力などをベースにして、オンタリオ州は、カナダ最大の経済圏、かつ、
北米でトップ10の経済圏となっています。
約200社の日系企業が、オンタリオ州に投資しており、ホンダ、トヨタ、日産、
三菱重工業、カプコム、コーエイ、アステラス製薬、武田薬品工業、キャノン
などの主要企業が現地法人を置いています。日本はオンタリオ州の5番目の
貿易相手国となっており、また、当州への海外資本投資額のうち、日本からの
投資額が約9%を占めます。2010年の日本の対オンタリオ州の輸入額は
10億6,000万カナダドル(約870億円)、同輸出額は、91億6,000万カナダドル
(約7,500億円)となっています。詳細は、「インベスト・イン・オンタリオ」
日本語サイトhttp://www.investinontario.com/Japan 、
「Ontario Exports」www.ontarioexports.com. をご覧ください。
オンタリオ州政府サイト: http://www.gov.on.ca/
オンタリオ州政府経済開発貿易省
(Ministry of Economic Development and Trade)サイト:
http://www.InvestinOntario.com
■オンタリオ州政府在日事務所について
オンタリオ州政府在日事務所(Ontario International Marketing Centre、
東京都港区カナダ大使館内)は、日本とオンタリオ州の貿易・投資促進を図る
目的で2006年6月、オンタリオ州政府経済開発貿易省
(Ministry of Economic Development and Trade)によって、開設されました。
オンタリオ州の投資情報に関するお問合せ
オンタリオ州政府在日事務所(カナダ大使館内)
ロバート・アルマー(Robert Ulmer)、澤木(さわき)
Tel: 03-5412-6450 FAX: 03-5412-6250
E-mail: robert.ulmer@international.gc.ca
プレスリリースに関するお問合せ
カナダ・オンタリオ州政府経済開発貿易省 日本広報窓口
株式会社トークス
森田、中村
Tel: 03-3261-7715 FAX: 03-3261-7174
E-mail: ontario@pr-tocs.co.jp