アクロニス、アクロニス世界障害復旧評価指標: 2012を発表
アクロニス社は、世界18か国の企業IT管理者を対象に、自社のバックアップ及びリカバリに関する信頼度調査、アクロニス世界障害復旧評価指標: 2012を発表
アクロニス社は、世界18か国の企業IT管理者を対象に、自社のバックアップ及びリカバリに関する信頼度調査を実施し【2011年9月-10月に調査を実施】、同調査の結果をまとめたアクロニス世界障害復旧評価指標: 2012を発表しました。
本レポートは、http://promo.acronis.com/DRI-2012.htmlよりダウンロードが可能です。
この指標は、企業のバックアップとリカバリに関する信頼度と能力を国別に格付けするものです。企業は、この指標を活用することで、自社のバックアップ/ディザスタリカバリに対する信頼度と能力に関して、他国の同業者と比較し、改善に向けて必要な課題を把握することができます。
世界障害復旧評価指標: 2012要旨
■グローバルハイライト
-世界の障害復旧評価指標: 平均14パーセント上昇。特に、ノルウェー、スウェーデン、オーストラリアにおける信頼度が約30パーセント上昇。
■日本ハイライト
-日本におけるバックアップ/ディザスタリカバリへの信頼度: 日本は、前年同様3位にランクイン。特に、バックアップ、ディザスタリカバリに関するトップ層の支持率、バックアップ・ディザスタリカバリを実施するテクノロジの展開率が共に10パーセント上昇。企業トップ層の支持率は、18か国中No.2。
-東日本大震災などの影響: 日本では定期的にバックアップのテストを実施、事業継続計画の導入、ディザスタリカバリ、バックアップの作業を行えるスタッフのトレーニングをより多く実施。
-日本の中小・中堅企業: バックアップ・ディザスタリカバリ運用の予算は、IT予算全体の6パーセント足らずで、対前年比1パーセント減少。また、調査した企業のうち、40パーセントが『バックアップ、ディザスタリカバリの関するIT予算がない』と回答。
-ダウンタイム: 日本の中小・中堅企業の90パーセントが昨年ダウンタイムを経験。ダウンタイムの平均期間は、2.8日。
各国動向: 世界平均が前回調査比で14パーセントアップ
2011年は、世界の様々な地域で自然災害、政治不安や経済危機が起こり、不安定な1年でした。しかしながら、世界障害復旧評価指標では、全体平均で、バックアップ/ディザスタリカバリへの信頼度が対前年比で、14パーセントアップしました。理由として、『バックアップとディザスタリカバリを包括的に運用するリソースとテクノロジを有している』と回答した企業が2倍に増えたことが寄与していると考えられます。また、65パーセントの企業が『前年よりも定期的にバックアップテストを実行するようになった』とも回答しています。
しかしながら、バックアップ、ディザスタリカバリにかけるIT費用は、全体の10パーセント程度であり、47パーセントが『バックアップ、ディザスタリカバリの運用に関して支持をトップ層から得ていない』と感じています。また、システムのダウンタイムの一番の原因は、人為的ミスであるとの結果も出ました。
バックアップとディザスタリカバリを改善するために一番重要なことは、『物理、仮想、クラウドなど、ハイブリッドな環境に置かれたデータを統合的にバックアップするツールを活用すること』と、70パーセントの企業が回答しています。実際、企業はハイブリッド環境のデータをバックアップするために、2.35個のツールを利用しており、仮想環境にあるデータの33パーセントが物理サーバと比較するとバックアップの頻度が低いと回答しています。
国別にみますと、前年度とあまり変わらず、上位にドイツ、オランダ、日本の3強が君臨し、スコア全体を引き上げています。
一方、スコアがマイナスであった国は、フランス、イタリア、ロシア、ブラジルです。
平均スコアの前年比では、ほぼ微量ながら上昇していますが、オランダ、シンガポールが対前年比で減少しました。
今回大幅に伸びた国としては、スウェーデン、ノルウェー、オーストラリア、フランス。自然災害や社会不安などを経験したにも関わらず、健闘しました。
今回新たに加えられた、BRICs[ブラジル、ロシア、インド、中国]とサウジアラビアの5 ヵ国のうち、トップ10にランクインしたのは、IT化が進むインドだけという結果になりました。
[*注: 左記2011年の平均は2010年との前年比を明確化するため、2010年にも調査を実施したオリジナルの13か国の平均を掲載しています。]
日本動向: 日本企業のバックアップ、リカバリへの信用度は、前年同様3位。東日本大震災を経験しても、高い信頼度を維持
日本のバックアップ/ディザスタリカバリへの信用度は、2011年は2パーセントアップし、1.90 となり[前年:1.88]、前年に引き続き、世界3位を維持しています。特に、前年と比較すると、トップ層の支持率[67パーセント]やバックアップ・ディザスタリカバリを実施するテクノロジの展開率[65パーセント]が、共に、対前年比10パーセントアップしました。トップ層の支持率は、18カ国中二番目に高く2011年3月に発生した東日本大震災に起因するバックアップ/リカバリに関する企業上層部の意識の変化を反映しています。
実際、大震災後バックアップ、ディザスタリカバリでどのような変化が起きたかという問いに対しては、以下のような回答が多くありました。:
(1)バックアップのテストをさらに定期的に実施[64パーセント]
(2)事業継続プランを導入[57パーセント]
(3)ディザスタリカバリ、バックアップの作業を行えるスタッフのトレーニングをより多く実施[53パーセント]
一方、中小・中堅企業におけるバックアップと障害復旧運用の予算は依然厳しく、IT予算全体の6パーセントであり、さらに前年よりも1パーセント低下する結果となりました。また、調査した企業のうち、40パーセントが『バックアップ、ディザスタリカバリの関するIT予算がない』と回答しています。実際、バックアップ、リカバリを実施する際の一番の懸念点は、『ITリソースの不足[23パーセント]』でした。
また、日本に関する調査における興味深い結果として、日本の中小・中堅企業では、世界で最も多くの新しいデータ[年間67TB]が生成され、この膨大なデータがバックアップされています[世界平均は40TB]。中小・中堅企業におけるデータの肥大化が顕著です。
しかし、大量のデータを抱えた中堅・中小企業の90パーセントは、前年平均2.8日[世界平均の2.2日]のダウンタイムを経験しました。システムダウンの一番の原因は予定外のアップデートやパッチ[59パーセント]、また、次いで、人為的ミス[58パーセント]であるとの回答が多くありました。
まとめ:
2011年は世界の多くの地域で政治不安、経済危機、自然災害が起こり、多くの企業が自社の事業継続、そしてデジタル資産をどのように守り、また活用していくか、見直す年となりました。結果、前年よりもバックアップ、リカバリに対する信頼度は世界全体で14パーセントアップし、東日本大震災を経験した日本でも、2パーセントアップする結果となりました。しかしながら、バックアップ導入の予算の低さ、またハイブリッド環境におけるバックアップの非効率さなど、課題が残ります。企業は、この障害復旧評価指標の結果と自社の状況を比較し、最も適したバックアップ/リカバリの施策を立て、それを実行していくことで、大切なデジタル資産を、効率的かつセキュアに保護していくことが求められています。
【本件に関するお問い合わせ先】
【本件に関するお問い合わせ先】
アクロニス・ジャパン株式会社 マーケティング 担当 北尾、今村
TEL: 03-6430-1442 / Email: Media_jp@acronis.com
本レポートは、http://promo.acronis.com/DRI-2012.htmlよりダウンロードが可能です。
この指標は、企業のバックアップとリカバリに関する信頼度と能力を国別に格付けするものです。企業は、この指標を活用することで、自社のバックアップ/ディザスタリカバリに対する信頼度と能力に関して、他国の同業者と比較し、改善に向けて必要な課題を把握することができます。
世界障害復旧評価指標: 2012要旨
■グローバルハイライト
-世界の障害復旧評価指標: 平均14パーセント上昇。特に、ノルウェー、スウェーデン、オーストラリアにおける信頼度が約30パーセント上昇。
■日本ハイライト
-日本におけるバックアップ/ディザスタリカバリへの信頼度: 日本は、前年同様3位にランクイン。特に、バックアップ、ディザスタリカバリに関するトップ層の支持率、バックアップ・ディザスタリカバリを実施するテクノロジの展開率が共に10パーセント上昇。企業トップ層の支持率は、18か国中No.2。
-東日本大震災などの影響: 日本では定期的にバックアップのテストを実施、事業継続計画の導入、ディザスタリカバリ、バックアップの作業を行えるスタッフのトレーニングをより多く実施。
-日本の中小・中堅企業: バックアップ・ディザスタリカバリ運用の予算は、IT予算全体の6パーセント足らずで、対前年比1パーセント減少。また、調査した企業のうち、40パーセントが『バックアップ、ディザスタリカバリの関するIT予算がない』と回答。
-ダウンタイム: 日本の中小・中堅企業の90パーセントが昨年ダウンタイムを経験。ダウンタイムの平均期間は、2.8日。
各国動向: 世界平均が前回調査比で14パーセントアップ
2011年は、世界の様々な地域で自然災害、政治不安や経済危機が起こり、不安定な1年でした。しかしながら、世界障害復旧評価指標では、全体平均で、バックアップ/ディザスタリカバリへの信頼度が対前年比で、14パーセントアップしました。理由として、『バックアップとディザスタリカバリを包括的に運用するリソースとテクノロジを有している』と回答した企業が2倍に増えたことが寄与していると考えられます。また、65パーセントの企業が『前年よりも定期的にバックアップテストを実行するようになった』とも回答しています。
しかしながら、バックアップ、ディザスタリカバリにかけるIT費用は、全体の10パーセント程度であり、47パーセントが『バックアップ、ディザスタリカバリの運用に関して支持をトップ層から得ていない』と感じています。また、システムのダウンタイムの一番の原因は、人為的ミスであるとの結果も出ました。
バックアップとディザスタリカバリを改善するために一番重要なことは、『物理、仮想、クラウドなど、ハイブリッドな環境に置かれたデータを統合的にバックアップするツールを活用すること』と、70パーセントの企業が回答しています。実際、企業はハイブリッド環境のデータをバックアップするために、2.35個のツールを利用しており、仮想環境にあるデータの33パーセントが物理サーバと比較するとバックアップの頻度が低いと回答しています。
国別にみますと、前年度とあまり変わらず、上位にドイツ、オランダ、日本の3強が君臨し、スコア全体を引き上げています。
一方、スコアがマイナスであった国は、フランス、イタリア、ロシア、ブラジルです。
平均スコアの前年比では、ほぼ微量ながら上昇していますが、オランダ、シンガポールが対前年比で減少しました。
今回大幅に伸びた国としては、スウェーデン、ノルウェー、オーストラリア、フランス。自然災害や社会不安などを経験したにも関わらず、健闘しました。
今回新たに加えられた、BRICs[ブラジル、ロシア、インド、中国]とサウジアラビアの5 ヵ国のうち、トップ10にランクインしたのは、IT化が進むインドだけという結果になりました。
[*注: 左記2011年の平均は2010年との前年比を明確化するため、2010年にも調査を実施したオリジナルの13か国の平均を掲載しています。]
日本動向: 日本企業のバックアップ、リカバリへの信用度は、前年同様3位。東日本大震災を経験しても、高い信頼度を維持
日本のバックアップ/ディザスタリカバリへの信用度は、2011年は2パーセントアップし、1.90 となり[前年:1.88]、前年に引き続き、世界3位を維持しています。特に、前年と比較すると、トップ層の支持率[67パーセント]やバックアップ・ディザスタリカバリを実施するテクノロジの展開率[65パーセント]が、共に、対前年比10パーセントアップしました。トップ層の支持率は、18カ国中二番目に高く2011年3月に発生した東日本大震災に起因するバックアップ/リカバリに関する企業上層部の意識の変化を反映しています。
実際、大震災後バックアップ、ディザスタリカバリでどのような変化が起きたかという問いに対しては、以下のような回答が多くありました。:
(1)バックアップのテストをさらに定期的に実施[64パーセント]
(2)事業継続プランを導入[57パーセント]
(3)ディザスタリカバリ、バックアップの作業を行えるスタッフのトレーニングをより多く実施[53パーセント]
一方、中小・中堅企業におけるバックアップと障害復旧運用の予算は依然厳しく、IT予算全体の6パーセントであり、さらに前年よりも1パーセント低下する結果となりました。また、調査した企業のうち、40パーセントが『バックアップ、ディザスタリカバリの関するIT予算がない』と回答しています。実際、バックアップ、リカバリを実施する際の一番の懸念点は、『ITリソースの不足[23パーセント]』でした。
また、日本に関する調査における興味深い結果として、日本の中小・中堅企業では、世界で最も多くの新しいデータ[年間67TB]が生成され、この膨大なデータがバックアップされています[世界平均は40TB]。中小・中堅企業におけるデータの肥大化が顕著です。
しかし、大量のデータを抱えた中堅・中小企業の90パーセントは、前年平均2.8日[世界平均の2.2日]のダウンタイムを経験しました。システムダウンの一番の原因は予定外のアップデートやパッチ[59パーセント]、また、次いで、人為的ミス[58パーセント]であるとの回答が多くありました。
まとめ:
2011年は世界の多くの地域で政治不安、経済危機、自然災害が起こり、多くの企業が自社の事業継続、そしてデジタル資産をどのように守り、また活用していくか、見直す年となりました。結果、前年よりもバックアップ、リカバリに対する信頼度は世界全体で14パーセントアップし、東日本大震災を経験した日本でも、2パーセントアップする結果となりました。しかしながら、バックアップ導入の予算の低さ、またハイブリッド環境におけるバックアップの非効率さなど、課題が残ります。企業は、この障害復旧評価指標の結果と自社の状況を比較し、最も適したバックアップ/リカバリの施策を立て、それを実行していくことで、大切なデジタル資産を、効率的かつセキュアに保護していくことが求められています。
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アクロニス・ジャパン株式会社 マーケティング 担当 北尾、今村
TEL: 03-6430-1442 / Email: Media_jp@acronis.com