SABIC、ポリカーボネート樹脂シートを用いた初の曲げられる建材一体型太陽光発電(BIPV)パネルを開発、高い設計自由度、断熱性、発電機能を一つのパネルで実現
SABICは屋根、クラッディングおよび窓用途向けにポリカーボネート樹脂を用いた初の建材一体型太陽光発電(BIPV)パネル「Lexan BIPVパネル」を発表した。このパネルは、高い設計自由度、断熱性と取付け容易性および発電パネルを一つに統合したソリューションである。
[東京] - 2012年6月28日 - 世界で累計約70GW(ギガワット)の発電能力を持つ太陽光発電(PV)システムは、発電容量の面で水力と風力に次ぐ第三の重要な再生可能エネルギー源となっている。太陽光発電の需要が増加する中、SABICはこの人気の高まるエネルギー源の利用をより実現可能なものとするだけでなく機能の集積化を図るため、屋根、クラッディングおよび窓用途向けにポリカーボネート(PC)樹脂を用いた初の建材一体型太陽光発電(BIPV)パネルを発表した。「Lexan BIPVパネル」と名付けられた、SABICのイノベーティブプラスチックス事業によるこの斬新なソリューションは、建築家や建設業者に対して、高い設計自由度、断熱性と取付け容易性および発電パネルを一つに統合したソリューションとして提供する。SABICと革新的で柔軟性に富むPVメーカーであるSolbian Energie Alternative社との緊密なコラボレーションによって作られたLexan BIPVパネルは、丈夫かつ軽量で透明度の高いLexan Thermoclear PCシートと、様々な構造や構成また色彩で提供されるSolbian社の柔軟なラミネート結晶PVセルの結合によって実現したものである。Lexan BIVPパネルの開発は、建築・建設業界における材料技術の向上を促進すると共に、地球に優しいデザインと環境配慮のニーズに対応できるようお客様をサポートするSABICの真摯な取り組みを示すものである。
SABICのスペシャルティ・フィルム&シート事業部ゼネラルマネージャーであるジャック・ゴーヴァーズは「新しいLexan BIPVパネルは、現状に対する挑戦を続け、より良いソリューションを見いだし、建築・建設業界のお客様に実用的な革新性を生み出すSABICの取り組みを示しています。このたび当社とSolbian社とのコラボレーションにより、世界中の建築デザインにおいて従来型の屋根や窓を、統合化されたソーラーシステムに置き換え可能な技術を開発しました。私たちは、建築家や建設業者が求める環境性能や高い競争力など、お客様が求める性能を提供できることを誇りに思います。」と話している。
Solbian Energie Alternative社のエンリク・ガルシア社長は「弊社とSABICとのコラボレーションの成功によって生み出されたこの非常に新しく高機能なソリューションは、様々な形状を持つ世界のあらゆる商業および住居施設において、太陽光発電のさらなる採用を推し進めることでしょう。自社製品を常に改善しようとするSABICのたゆまぬ努力は、お客様の新たなビジネスチャンスを切り開いており、こうした成功にSolbian社が寄与できたことは大変大きな喜びです。」とコメントしている。Solbian社のフレキシブル太陽光発電パネルは発電効率23%を実現する単結晶セルで構成され、そのパネルには柔軟性を持たせるための高弾性技術が用いられたポリマーが組み込まれている。また、厳しい気象条件に対して優れた耐久性を有している。
優雅な曲線、実用的な性能
Lexan BIPVパネルの重要なメリットの一つは、そのデザイン自由度である。SABICのパネルは従来のBIPV製品と異なり、設置現場で容易にコールドベンド(低温曲げ)加工が可能で、採光と太陽光発電を融合した優美な曲線を描く屋根システムを作ることができる。半透明のLexan BIVPパネルモジュールを利用することにより、設計者はファサードや屋根および天窓システムにユニークな採光性能を添えることが可能となる。
加えて、この新しいパネルは、Lexan Thermoclearシートが有する卓越した断熱性や採光管理性能といった様々な性能を発揮する。このため従来の二重ガラス窓と比較して、エネルギー消費量を最大17%削減することができる。また大規模な建築用ガラスにおいては、冷房負荷とまぶしさの軽減にも役立つ。このパネルは、きわめて頑丈かつ紫外線(UV)保護されたPC素材を用いることで、安全性と長期耐久性を提供する。
Lexan BIPVパネルのもう一つの重要なメリットとして、その軽量性をあげることができる。これにより、運送にかかる費用を低減できると共に、容易で素早い組み立てが可能となる。Lexan BIPVパネルは、重いガラス製パネルや標準的な太陽光発電パネルと比べ、設置にかかる時間やコストの節減が期待できる。またガラス製パネルを設置する場合よりも軽量な支持鉄骨が使用できるため、材料および輸送コストの低減にも貢献する。
Lexan BIPVパネルは、長方形やXの構造があり、厚みは10mm、16mm、20mm、25mmおよび40mmが利用可能、また、透明、オパールホワイト、ブロンズ、グリーン、ブルー、グレーの各色が入手できる。
環境に優しい建材への高まる需要
今日、建築・建設業界における最優先事項の一つは、エネルギー消費量の削減である。材料平均コストに基づいた環境に優しい建材の2010年までの累積的な支出は約145億ドルにのぼり、2030年までには1,200億ドル近くにまで達すると予想されている。BIPVパネルは、新規建造物における主要または補助的な電力供給源として益々採用が増えており、また既存の建造物についてもBIPVモジュールを用いた改築が可能である。
新製品Lexan BIPVパネルは、IEC(国際電気標準会議)EN ISO/IEC 17025、EIC 61215およびIEC 61730-2基準、LEED(エネルギーおよび環境設計におけるリーダーシップ)による環境に優しい建物認証システムに準拠している。
これらの新製品パネルは、SABICより2012年後半に販売が開始される予定で、既にSABICのイタリア工場に導入されている。
SABICのLexan Thermoclearシートおよび新製品Lexan BIPVパネルに関する詳細はウェブサイトをご参照ください。 http://www.sabic-ip.com 技術関連のお問い合わせに関しては、次のサイトからご連絡ください。 http://www.sabic-ip.com/prtechinquiry
【本件に関するお問い合わせ先】
企業名:SABICイノベーティブプラスチックスジャパン合同会社
TEL:03-3593-4700
FAX:03-3593-4709
[東京] - 2012年6月28日 - 世界で累計約70GW(ギガワット)の発電能力を持つ太陽光発電(PV)システムは、発電容量の面で水力と風力に次ぐ第三の重要な再生可能エネルギー源となっている。太陽光発電の需要が増加する中、SABICはこの人気の高まるエネルギー源の利用をより実現可能なものとするだけでなく機能の集積化を図るため、屋根、クラッディングおよび窓用途向けにポリカーボネート(PC)樹脂を用いた初の建材一体型太陽光発電(BIPV)パネルを発表した。「Lexan BIPVパネル」と名付けられた、SABICのイノベーティブプラスチックス事業によるこの斬新なソリューションは、建築家や建設業者に対して、高い設計自由度、断熱性と取付け容易性および発電パネルを一つに統合したソリューションとして提供する。SABICと革新的で柔軟性に富むPVメーカーであるSolbian Energie Alternative社との緊密なコラボレーションによって作られたLexan BIPVパネルは、丈夫かつ軽量で透明度の高いLexan Thermoclear PCシートと、様々な構造や構成また色彩で提供されるSolbian社の柔軟なラミネート結晶PVセルの結合によって実現したものである。Lexan BIVPパネルの開発は、建築・建設業界における材料技術の向上を促進すると共に、地球に優しいデザインと環境配慮のニーズに対応できるようお客様をサポートするSABICの真摯な取り組みを示すものである。
SABICのスペシャルティ・フィルム&シート事業部ゼネラルマネージャーであるジャック・ゴーヴァーズは「新しいLexan BIPVパネルは、現状に対する挑戦を続け、より良いソリューションを見いだし、建築・建設業界のお客様に実用的な革新性を生み出すSABICの取り組みを示しています。このたび当社とSolbian社とのコラボレーションにより、世界中の建築デザインにおいて従来型の屋根や窓を、統合化されたソーラーシステムに置き換え可能な技術を開発しました。私たちは、建築家や建設業者が求める環境性能や高い競争力など、お客様が求める性能を提供できることを誇りに思います。」と話している。
Solbian Energie Alternative社のエンリク・ガルシア社長は「弊社とSABICとのコラボレーションの成功によって生み出されたこの非常に新しく高機能なソリューションは、様々な形状を持つ世界のあらゆる商業および住居施設において、太陽光発電のさらなる採用を推し進めることでしょう。自社製品を常に改善しようとするSABICのたゆまぬ努力は、お客様の新たなビジネスチャンスを切り開いており、こうした成功にSolbian社が寄与できたことは大変大きな喜びです。」とコメントしている。Solbian社のフレキシブル太陽光発電パネルは発電効率23%を実現する単結晶セルで構成され、そのパネルには柔軟性を持たせるための高弾性技術が用いられたポリマーが組み込まれている。また、厳しい気象条件に対して優れた耐久性を有している。
優雅な曲線、実用的な性能
Lexan BIPVパネルの重要なメリットの一つは、そのデザイン自由度である。SABICのパネルは従来のBIPV製品と異なり、設置現場で容易にコールドベンド(低温曲げ)加工が可能で、採光と太陽光発電を融合した優美な曲線を描く屋根システムを作ることができる。半透明のLexan BIVPパネルモジュールを利用することにより、設計者はファサードや屋根および天窓システムにユニークな採光性能を添えることが可能となる。
加えて、この新しいパネルは、Lexan Thermoclearシートが有する卓越した断熱性や採光管理性能といった様々な性能を発揮する。このため従来の二重ガラス窓と比較して、エネルギー消費量を最大17%削減することができる。また大規模な建築用ガラスにおいては、冷房負荷とまぶしさの軽減にも役立つ。このパネルは、きわめて頑丈かつ紫外線(UV)保護されたPC素材を用いることで、安全性と長期耐久性を提供する。
Lexan BIPVパネルのもう一つの重要なメリットとして、その軽量性をあげることができる。これにより、運送にかかる費用を低減できると共に、容易で素早い組み立てが可能となる。Lexan BIPVパネルは、重いガラス製パネルや標準的な太陽光発電パネルと比べ、設置にかかる時間やコストの節減が期待できる。またガラス製パネルを設置する場合よりも軽量な支持鉄骨が使用できるため、材料および輸送コストの低減にも貢献する。
Lexan BIPVパネルは、長方形やXの構造があり、厚みは10mm、16mm、20mm、25mmおよび40mmが利用可能、また、透明、オパールホワイト、ブロンズ、グリーン、ブルー、グレーの各色が入手できる。
環境に優しい建材への高まる需要
今日、建築・建設業界における最優先事項の一つは、エネルギー消費量の削減である。材料平均コストに基づいた環境に優しい建材の2010年までの累積的な支出は約145億ドルにのぼり、2030年までには1,200億ドル近くにまで達すると予想されている。BIPVパネルは、新規建造物における主要または補助的な電力供給源として益々採用が増えており、また既存の建造物についてもBIPVモジュールを用いた改築が可能である。
新製品Lexan BIPVパネルは、IEC(国際電気標準会議)EN ISO/IEC 17025、EIC 61215およびIEC 61730-2基準、LEED(エネルギーおよび環境設計におけるリーダーシップ)による環境に優しい建物認証システムに準拠している。
これらの新製品パネルは、SABICより2012年後半に販売が開始される予定で、既にSABICのイタリア工場に導入されている。
SABICのLexan Thermoclearシートおよび新製品Lexan BIPVパネルに関する詳細はウェブサイトをご参照ください。 http://www.sabic-ip.com 技術関連のお問い合わせに関しては、次のサイトからご連絡ください。 http://www.sabic-ip.com/prtechinquiry
【本件に関するお問い合わせ先】
企業名:SABICイノベーティブプラスチックスジャパン合同会社
TEL:03-3593-4700
FAX:03-3593-4709