日産自動車、ドライバーごとにエコ運転アドバイスを行う 市民参加型ITS実証実験を英国で開始
[09/06/26]
提供元:NEWS-ON
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日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は、ITS*1を活用したエコ運転を支援するため市民参加型のITS実証実験 "Nissan Intelligent Driver Project"を27日から英国にて開始すると発表した。同社は2006年10月より神奈川県や北海道などで市民参加型の実証実験SKY(スカイ)プロジェクト*2を実施しているが、海外における市民参加型のITS実証実験は、今回が初めてとなる。
日産は、27日より8カ月間にわたり、100台程度の規模で英国の日産車所有者を対象に実証実験を実施する。サービス内容は、プローブ情報*3を基にドライバーの運転状況を分析し、その結果を車内へ提供するオンボードサービスと、ウェブを使って自宅やオフィスのパソコンへ提供するオフボードサービスがある。同社は、英国の日常的なクルマ利用シーンにおけるエコ運転支援サービスが、市民一人ひとりのCO2削減意識の動機付けとなり得るかを検証し、その効果と受容性を評価した上で、成果を欧州向け次世代ナビゲーションシステム開発に役立てていく。
また、日産は、ビジネス・イノベーション省(BIS)等の英国政府と意見交換をしながら同実証実験を進めていく。
具体的なサービス内容は、以下の6つである。
オンボードサービス (車内ナビ画面表示)
1.エコ運転チェック
?サービス利用時の平均燃費と前回利用日との平均燃費とを比較した燃費の傾向
?直近利用2日分の平均燃費の傾向
2.エコ運転ランキング
?前月の自車の平均燃費
?他のドライバーの前月月間平均燃費と比較したランキング
3.エコ運転に役立つトピックス
?燃費向上に役立つワンポイントアドバイスの提供
オフボードサービス(ウェブサービス)
4.エコ運転総合評価
?一日のエコ運転の総合評価(点数評価)
?燃費・アイドリングなどの項目別評価
5.エコ運転分析結果
?一定の走行距離ごと、道路種別ごとの燃費推移
6.エコ運転トレーニング
?エコ運転技術を身につけるためのトレーニングプログラムの提供。
日産が今回の取り組みの場として選んだ英国は、厳しいCO2削減目標の設定や、CO2排出権取引制度のいち早い導入など、地球温暖化対策に前向きな姿勢をとってきた国である。同社のエコ運転支援は、同国の運輸部門における即効性のあるCO2排出量削減手段として期待されている。また、同国は、日産の西欧諸国における最大の市場となっている。現在、同社はサンダーランド工場(タインアンドウィア州サンダーランド)や、研究開発拠点として日産テクニカルセンター・ヨーロッパ(NTCE)(ベッドフォード州クランフィールド)など、英国に複数の拠点を有している。
同社は、日本国内では、2007年よりテレマティクスによるカーナビ向け情報サービス「カーウイングス」でエコ運転支援サービスをすでに実用化しており、利用者は平均約18%の燃費改善効果をあげている。また、2008年からはSKYプロジェクトの一環として「スリップ情報提供サービス」の運用を開始している。
日産は、「青い地球を守りたい」「人や社会と共生する企業市民でありたい」という想いを「ブルーシチズンシップ」という言葉で表し、さまざまな取り組みを行っている。それは、地球環境保護、地域社会への貢献、ダイバーシティ(多様性)の推進、そしてより多くの人びとにクルマで移動する喜びを提供することなど、極めて多岐にわたる。さらに、同社はブルーシチズンシップに基づく本プロジェクトでの取り組みを通じて、CO2排出量の削減を推進していく。
*1: Intelligent Transport Systems: 人、道路、車両を情報でつなぐ高度道路交通システム。
*2: SKYプロジェクト: SKY(スカイ)は、Start ITS from Kanagawa, Yokohamaの略。2006年10月より神奈川県において、交通環境の情報を利用した交通事故低減と渋滞緩和を目指し、日産自動車(株)、(株)NTTドコモ、パナソニック(株)、(株)ザナヴィ・インフォマティクス(現、クラリオン(株))にてプロジェクトを運営する。
*3: 携帯電話の通信を用いて得られる車両の位置、速度などの情報。
以 上
日産は、27日より8カ月間にわたり、100台程度の規模で英国の日産車所有者を対象に実証実験を実施する。サービス内容は、プローブ情報*3を基にドライバーの運転状況を分析し、その結果を車内へ提供するオンボードサービスと、ウェブを使って自宅やオフィスのパソコンへ提供するオフボードサービスがある。同社は、英国の日常的なクルマ利用シーンにおけるエコ運転支援サービスが、市民一人ひとりのCO2削減意識の動機付けとなり得るかを検証し、その効果と受容性を評価した上で、成果を欧州向け次世代ナビゲーションシステム開発に役立てていく。
また、日産は、ビジネス・イノベーション省(BIS)等の英国政府と意見交換をしながら同実証実験を進めていく。
具体的なサービス内容は、以下の6つである。
オンボードサービス (車内ナビ画面表示)
1.エコ運転チェック
?サービス利用時の平均燃費と前回利用日との平均燃費とを比較した燃費の傾向
?直近利用2日分の平均燃費の傾向
2.エコ運転ランキング
?前月の自車の平均燃費
?他のドライバーの前月月間平均燃費と比較したランキング
3.エコ運転に役立つトピックス
?燃費向上に役立つワンポイントアドバイスの提供
オフボードサービス(ウェブサービス)
4.エコ運転総合評価
?一日のエコ運転の総合評価(点数評価)
?燃費・アイドリングなどの項目別評価
5.エコ運転分析結果
?一定の走行距離ごと、道路種別ごとの燃費推移
6.エコ運転トレーニング
?エコ運転技術を身につけるためのトレーニングプログラムの提供。
日産が今回の取り組みの場として選んだ英国は、厳しいCO2削減目標の設定や、CO2排出権取引制度のいち早い導入など、地球温暖化対策に前向きな姿勢をとってきた国である。同社のエコ運転支援は、同国の運輸部門における即効性のあるCO2排出量削減手段として期待されている。また、同国は、日産の西欧諸国における最大の市場となっている。現在、同社はサンダーランド工場(タインアンドウィア州サンダーランド)や、研究開発拠点として日産テクニカルセンター・ヨーロッパ(NTCE)(ベッドフォード州クランフィールド)など、英国に複数の拠点を有している。
同社は、日本国内では、2007年よりテレマティクスによるカーナビ向け情報サービス「カーウイングス」でエコ運転支援サービスをすでに実用化しており、利用者は平均約18%の燃費改善効果をあげている。また、2008年からはSKYプロジェクトの一環として「スリップ情報提供サービス」の運用を開始している。
日産は、「青い地球を守りたい」「人や社会と共生する企業市民でありたい」という想いを「ブルーシチズンシップ」という言葉で表し、さまざまな取り組みを行っている。それは、地球環境保護、地域社会への貢献、ダイバーシティ(多様性)の推進、そしてより多くの人びとにクルマで移動する喜びを提供することなど、極めて多岐にわたる。さらに、同社はブルーシチズンシップに基づく本プロジェクトでの取り組みを通じて、CO2排出量の削減を推進していく。
*1: Intelligent Transport Systems: 人、道路、車両を情報でつなぐ高度道路交通システム。
*2: SKYプロジェクト: SKY(スカイ)は、Start ITS from Kanagawa, Yokohamaの略。2006年10月より神奈川県において、交通環境の情報を利用した交通事故低減と渋滞緩和を目指し、日産自動車(株)、(株)NTTドコモ、パナソニック(株)、(株)ザナヴィ・インフォマティクス(現、クラリオン(株))にてプロジェクトを運営する。
*3: 携帯電話の通信を用いて得られる車両の位置、速度などの情報。
以 上