世界の燃料電池出荷量が2008年から2010年にかけて倍増
[11/05/27]
提供元:NEWS-ON
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報道関係者 各位
ニュースリリース
2011/05/27
株式会社グローバルインフォメーション
代表取締役社長 小野 悟
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の調査会社パイクリサーチが発行した報告書「Fuel Cells Annual Report 2011: Market Development for Fuel Cells in the Stationary, Portable, and Transport Sectors (世界の燃料電池市場:2011年)」の販売を開始しました。
幅広いアプリケーション領域において、燃料電池を電源とする製品の導入が本格化しています。研究開発を中心としたこの産業は、今まさに完全な商用化産業へと変貌を遂げつつありますが、それは決して平坦な道ではありませんでした。現在燃料電池は、家庭用電力、アフリカにおけるオフグリッドモバイル通信拠点、低炭素輸送、電力グリッド信頼性など、多様なアプリケーションに利用されています。このたび燃料電池・水素エネルギー協会の年次会議にて発表されたパイクリサーチの新たな報告書によると、世界の燃料電池出荷量は、2008年から2010年の期間に、年間約7,500ユニットから1万5,000ユニット以上に倍増しています。
「燃料電池に対する関心の高まりをもたらした理由は、この技術を導入している部門同様に多様です」と、調査ディレクターのKerry-Ann Adamson氏は語ります。「業界および政府の首脳陣は、固定、ポータブル、および輸送アプリケーションにおいて、信頼性の高いクリーンな電力を導入する上で、燃料電池がきわめて効果的なツールであることに気づき始めています。」
Adamson氏は、最も燃料電池の出荷量が増えたのは固定電源分野であり、2010年の出荷量の約60%を占めていたと付け加えています。固定燃料電池に対する需要は、日本における家庭用ユニット市場、世界的中のグリッド接続もしくはオフグリッドモバイル基地局の電源、および病院やホテルなどを含む多様な市場向けの熱電供給(CHP)プラントなど、いくつかの早期導入部門によって促進されています。過去2年間において、ポータブル燃料電池市場は浮き沈みを経験しました。2009年には東芝の外部充電器Dynarioが3,000台販売されたことにより、出荷量が一時的に上昇しましたが、その後2010年には急速に総売上高が落ち込んでいます。乗用車やバス用の輸送用燃料電池の市場規模が大きくなるのはまだ数年先のことであり、2015年の燃料電池車両(FCV)の商用化に向けて自動車メーカー各社が準備を進める一方で、補助電源装置(APU)部門からの出荷は毎年増え続けています。
市場の進化が進む中、燃料電池の競合情勢も明らかになりつつあります。文字通り数10社の企業が開発プログラムを進める中、パイクリサーチの分析は、一掴みの市場リーダーとそれに素早く追随する数社の企業が出現し始めていることを示唆しています。同分析は、2010年における世界の出荷量の大部分を占めていたのが12社以下であったことを示しています。「今後2〜3年で、現在の燃料電池企業のうち、どの企業が生き残って繁栄し、どの企業が途中で挫折するかがはっきりしますが、この期間は新たな企業が参入するための障壁が低くなっている時期でもあります。製品標準化の開始、新たなビジネスモデルの創造、および高まる製品出荷への注力により、今後5年間において、市場は多くの新規参入者に門戸を開くものと予測しています」と、Adamson氏は話します。
【市場調査レポート】
世界の燃料電池市場:2011年
Fuel Cells Annual Report 2011: Market Development for Fuel Cells in the Stationary, Portable, and Transport Sectors
http://www.gii.co.jp/report/pike195634-fuel-cells-annual-report-2011-market-development.html
出版日: 2011/05
発行: パイクリサーチ
【本件に関するお問合せは下記まで】
株式会社グローバルインフォメーション
Tel:044-952-0102
e-mail:jp-info@gii.co.jp
URL:http://www.gii.co.jp/
〒215-0004
神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F
以 上
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2011/05/27
株式会社グローバルインフォメーション
代表取締役社長 小野 悟
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の調査会社パイクリサーチが発行した報告書「Fuel Cells Annual Report 2011: Market Development for Fuel Cells in the Stationary, Portable, and Transport Sectors (世界の燃料電池市場:2011年)」の販売を開始しました。
幅広いアプリケーション領域において、燃料電池を電源とする製品の導入が本格化しています。研究開発を中心としたこの産業は、今まさに完全な商用化産業へと変貌を遂げつつありますが、それは決して平坦な道ではありませんでした。現在燃料電池は、家庭用電力、アフリカにおけるオフグリッドモバイル通信拠点、低炭素輸送、電力グリッド信頼性など、多様なアプリケーションに利用されています。このたび燃料電池・水素エネルギー協会の年次会議にて発表されたパイクリサーチの新たな報告書によると、世界の燃料電池出荷量は、2008年から2010年の期間に、年間約7,500ユニットから1万5,000ユニット以上に倍増しています。
「燃料電池に対する関心の高まりをもたらした理由は、この技術を導入している部門同様に多様です」と、調査ディレクターのKerry-Ann Adamson氏は語ります。「業界および政府の首脳陣は、固定、ポータブル、および輸送アプリケーションにおいて、信頼性の高いクリーンな電力を導入する上で、燃料電池がきわめて効果的なツールであることに気づき始めています。」
Adamson氏は、最も燃料電池の出荷量が増えたのは固定電源分野であり、2010年の出荷量の約60%を占めていたと付け加えています。固定燃料電池に対する需要は、日本における家庭用ユニット市場、世界的中のグリッド接続もしくはオフグリッドモバイル基地局の電源、および病院やホテルなどを含む多様な市場向けの熱電供給(CHP)プラントなど、いくつかの早期導入部門によって促進されています。過去2年間において、ポータブル燃料電池市場は浮き沈みを経験しました。2009年には東芝の外部充電器Dynarioが3,000台販売されたことにより、出荷量が一時的に上昇しましたが、その後2010年には急速に総売上高が落ち込んでいます。乗用車やバス用の輸送用燃料電池の市場規模が大きくなるのはまだ数年先のことであり、2015年の燃料電池車両(FCV)の商用化に向けて自動車メーカー各社が準備を進める一方で、補助電源装置(APU)部門からの出荷は毎年増え続けています。
市場の進化が進む中、燃料電池の競合情勢も明らかになりつつあります。文字通り数10社の企業が開発プログラムを進める中、パイクリサーチの分析は、一掴みの市場リーダーとそれに素早く追随する数社の企業が出現し始めていることを示唆しています。同分析は、2010年における世界の出荷量の大部分を占めていたのが12社以下であったことを示しています。「今後2〜3年で、現在の燃料電池企業のうち、どの企業が生き残って繁栄し、どの企業が途中で挫折するかがはっきりしますが、この期間は新たな企業が参入するための障壁が低くなっている時期でもあります。製品標準化の開始、新たなビジネスモデルの創造、および高まる製品出荷への注力により、今後5年間において、市場は多くの新規参入者に門戸を開くものと予測しています」と、Adamson氏は話します。
【市場調査レポート】
世界の燃料電池市場:2011年
Fuel Cells Annual Report 2011: Market Development for Fuel Cells in the Stationary, Portable, and Transport Sectors
http://www.gii.co.jp/report/pike195634-fuel-cells-annual-report-2011-market-development.html
出版日: 2011/05
発行: パイクリサーチ
【本件に関するお問合せは下記まで】
株式会社グローバルインフォメーション
Tel:044-952-0102
e-mail:jp-info@gii.co.jp
URL:http://www.gii.co.jp/
〒215-0004
神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F
以 上