GfK Certified Golf 2008 発表
[09/01/20]
提供元:@Press
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ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社(所在地:東京都中野区、代表取締役社長:朝比奈 進)は、同社が実施している小売店パネル調査の結果より、暦年でもっとも販売数量の多かった各メーカーを表彰する「GfK Certified Golf 2008」を発表しました。
今回の発表よりゴルフシューズ、ゴルフグローブ、キャディバッグを追加し計10カテゴリーの実績を発表しました。同社は、全国の有力ゴルフ用品取扱店約1,000店舗(2008年12月時点)からPOSデータを収集し、これを統計的な方法に基づき全国市場規模相当に拡大推計しています。本発表は2008年1月1日〜12月31日までの販売実績を合算集計した結果に基づいています。
【概要】
- 主要ゴルフクラブカテゴリーは国内大手2社で受賞を独占
- ドライバーは13ヶ月連続で販売金額1位のXXIOが貢献し、SRIスポーツが首位を獲得
- 新規創設のゴルフシューズカテゴリーではスポーツアパレルメーカーのアディダスゴルフが受賞
【2008年市場概況】
2008年はゴルフのトーナメントから目が離せない一年であった。男子では5度目の賞金王や、永久シードに挑戦するベテランに、初の賞金王を狙う若手が猛追したり、高校生プロゴルファーの公式ツアー初優勝と最年少獲得賞金1億円突破、女子では最終戦の最終日という舞台で逆転により賞金女王が誕生するなど、大いに盛り上がった。トーナメントの活況に伴いゴルフブームが再燃し、プレーヤーの裾野が広がるなど好影響があった。年初の厳冬や降雪により、ゴルフ場利用者数は2月まで不調であったが、3月以降天候が回復するにつれ、ゴルフ場利用者数が前年並みに回復し、ゴルフボール、グローブ等の消耗品の販売が好調に推移した。また、トーナメントの盛り上がりを受けて、女子プロが使用するドライバーや、優勝争いをする男子プロが使用したパターなどがヒットした。一方で、景気の不透明感から、特に下半期はセットアイアン等の高価格ゴルフクラブが伸び悩んだ。
【ドライバー】
2008年は2年ぶりにモデルチェンジをした、ブリヂストンスポーツの3代目VIQとSRIスポーツの5代目XXIOがけん引し2社の首位争いとなった。結果、販売金額では発売以来1位を獲得し続けたXXIOが功を奏し、SRIスポーツが2位に3%の差をつけ首位獲得となった。
3位は多彩な商品ラインナップを活かしたテーラーメイドゴルフで、上位3強の顔ぶれは2007年と同じとなった。この3強に続くのが、アジア向けブランドで好調なLEGACYを発売するキャロウェイゴルフと、昨年より好調を維持するヤマハであった。さらに今年はSasQuatchが好調であったナイキが上位に浮上した。また新しい試みとして、ユーザー自身が簡単にシャフト交換できるドライバーが、キャロウェイゴルフやニッケントより発売され話題を呼んだ。今後このような新しい付加価値を持たせたモデルが市場の活性化を担う事が期待される。
◆ドライバー メーカー別年間シェア率
1位:SRIスポーツ (23%)
2位:ブリヂストンスポーツ (20%)
3位:テーラーメイドゴルフ (18%)
【パター】
2007年は、1位キャロウェイゴルフと2位テーラーメイドゴルフのシェアは33%と開いていたが、2008年では23%まで縮まる結果となった。圧倒的なシェアを誇り市場を牽引してきたキャロウェイゴルフのオデッセイに対抗し、テーラーメイドゴルフのスパイダーシリーズが爆発的にヒットした。本シリーズは4月発売以降、毎月連続首位に立ち、メーカーシェアを伸ばした。結果としては多彩なラインナップを誇るキャロウェイゴルフが48%というメーカーシェアを占め、年間1位となった。
2008年のパター市況において特筆すべき点は、ヒットしたパター全てが、同モデルを使用しているプロの活躍をきっかけとしている点である。キャロウェイゴルフのオデッセイは磐石なツーボールパターシリーズに加えて新たにセーバートゥースシリーズが発売され、賞金女王に輝いた女子プロの使用によりヒット。さらに、前出のスパイダーシリーズは男子賞金王が使用した。さらに、プロギアのシルバーブレードシリーズも賞金王争いをした男子若手プロ2名の使用によって大きく販売を伸ばした。クラブの買換え需要が弱含みの中、パターは比較的価格も手ごろであり、アマチュアがプロと同じものを手軽に入手できる唯一のクラブである。優勝争いをしているプロが使用するパターはゴルフトーナメントの中継で映し出されることも多く、ユーザーの購買意欲をそそる環境もそろっている。
◆パター メーカー別年間シェア率
1位:キャロウェイゴルフ (48%)
2位:テーラーメイドゴルフ (25%)
3位:ブリヂストンスポーツ (5%)
【ゴルフシューズ】
今回からGfK Certified Golf にゴルフシューズを新たに追加した。このカテゴリーでは、アディダスゴルフを筆頭に、ブリヂストン、ナイキゴルフ、ミズノ、フットジョイ、SRIスポーツの大手6社が市場にひしめき合っている。ゴルフクラブとは違って、アディダスやナイキといったスポーツシューズメーカーや、アパレルメーカーも存在感が顕著であり、履き心地、機能以外にもブランドやデザイン、色、価格など、消費者が商品を選択する際の要素がゴルフクラブに比べ多岐にわたることが特徴である。
2008年は、エントリー層からへービーユーザーのアスリート層まで、幅広い商品ラインナップを揃えたアディダスゴルフが1位を獲得した。各社の男性用、女性用でシェアを比べてみると、興味深い結果となった。アディダスゴルフは男性用で26%のシェアを占める一方、女性用は18%と男性に比べて少ない。一方3位のナイキは男性用が13%に留まるものの、女性用は18%と1位のアディダスゴルフに肉薄しており、性別により購入ブランドの選択が違うことが垣間見られた。機能面ではソールの構造やスパイクの配置、方向など各社独自の特色や工夫がなされており、デザインも含めて検討要素が多いカテゴリーである。
◆ゴルフシューズ メーカー別年間シェア率
1位:アディダスゴルフ (24%)
2位:ブリヂストンスポーツ (20%)
3位:ナイキゴルフ (14%)
【ゴルフボール】
ゴルフボールはいわゆる消耗品であり、ゴルフ場利用者数の推移と密接な関係を持つ。2008年は、年初の厳冬に加え関東域で降雪があったため、1月と2月のゴルフ場利用者数が激減した。これに伴いゴルフボールの販売数も伸び悩んだが、3月以降は天候が好転し利用者数が順調に回復したのを受け、ゴルフボールの販売数も増加した。他のカテゴリーが苦戦する中、2008年全体の市場規模は数量前年比98.7%と善戦した。不況下で、またガソリン高騰などマイナス要因が多い中でも前年比同等レベルを維持したことは、明るい材料といえよう。
2008年は、ブリヂストンスポーツがボールのコントロールを重視したX-01シリーズ、飛距離を重視したV10シリーズ、エントリー層に向けたNEWINGシリーズの3つの製品展開を行い、それぞれが各ターゲット層に受け入れられたことが奏功し、昨年に引き続き首位を維持した。
SRIスポーツはXXIOシリーズが好調で2位、アクシネットジャパンはタイトリストProV1シリーズが堅調に推移し3位になった。
注目の高校生プロゴルファーが唯一用品契約をしていないのがゴルフボールである。このカテゴリーをどのメーカーが射止めることができるのか、それが2009年の大きな市場動向要因のひとつと言えよう。
◆ゴルフボール メーカー別年間シェア率
1位:ブリヂストンスポーツ (37%)
2位:SRIスポーツ (31%)
3位:アクシネットジャパン (12%)
【その他表彰カテゴリー】
◆フェアウェイウッド メーカー別年間シェア率
1位:ブリヂストンスポーツ (24%)
2位:SRIスポーツ (21%)
3位:テーラーメイドゴルフ (16%)
◆セットアイアン メーカー別年間シェア率
1位:SRIスポーツ (28%)
2位:ブリヂストンスポーツ (18%)
3位:テーラーメイドゴルフ (14%)
◆ユーティリティ メーカー別年間シェア率
1位:ブリヂストンスポーツ (25%)
2位:SRIスポーツ (24%)
3位:テーラーメイドスポーツ (13%)
◆ウエッジ メーカー別年間シェア率
1位:ブリヂストンスポーツ (19%)
2位:SRIスポーツ (18%)
3位:フォーティーン (13%)
◆キャディバッグ メーカー別年間シェア率
1位:SRIスポーツ (19%)
2位:ブリヂストンスポーツ (17%)
3位:ナイキゴルフ (13%)
◆ゴルフグローブ メーカー別年間シェア率
1位:ブリヂストンスポーツ (20%)
2位:SRIスポーツ (15%)
3位:ミズノ (11%)
≪GfK Japanのデータについて≫
全国有力家電量販店より、毎日POSデータを収集。モデル別であらゆるカテゴリーの動向を調査している。多くの市場データが出荷時点を捉えているのに対し、販売時点で実需を細かく追っているのが特徴である。
また、同様に総合量販店(GMS)や地域家電店、インターネットチャネルなどからも販売データを収集。家電以外にも、ゴルフ用品やDVDソフトウエアの販売データを構築している。
※弊社名を報道にて引用頂く場合は、正式社名のほか、「GfK Japan」、「ジーエフケー ジャパン」、「GfKジャパン」の略記でも結構です。
今回の発表よりゴルフシューズ、ゴルフグローブ、キャディバッグを追加し計10カテゴリーの実績を発表しました。同社は、全国の有力ゴルフ用品取扱店約1,000店舗(2008年12月時点)からPOSデータを収集し、これを統計的な方法に基づき全国市場規模相当に拡大推計しています。本発表は2008年1月1日〜12月31日までの販売実績を合算集計した結果に基づいています。
【概要】
- 主要ゴルフクラブカテゴリーは国内大手2社で受賞を独占
- ドライバーは13ヶ月連続で販売金額1位のXXIOが貢献し、SRIスポーツが首位を獲得
- 新規創設のゴルフシューズカテゴリーではスポーツアパレルメーカーのアディダスゴルフが受賞
【2008年市場概況】
2008年はゴルフのトーナメントから目が離せない一年であった。男子では5度目の賞金王や、永久シードに挑戦するベテランに、初の賞金王を狙う若手が猛追したり、高校生プロゴルファーの公式ツアー初優勝と最年少獲得賞金1億円突破、女子では最終戦の最終日という舞台で逆転により賞金女王が誕生するなど、大いに盛り上がった。トーナメントの活況に伴いゴルフブームが再燃し、プレーヤーの裾野が広がるなど好影響があった。年初の厳冬や降雪により、ゴルフ場利用者数は2月まで不調であったが、3月以降天候が回復するにつれ、ゴルフ場利用者数が前年並みに回復し、ゴルフボール、グローブ等の消耗品の販売が好調に推移した。また、トーナメントの盛り上がりを受けて、女子プロが使用するドライバーや、優勝争いをする男子プロが使用したパターなどがヒットした。一方で、景気の不透明感から、特に下半期はセットアイアン等の高価格ゴルフクラブが伸び悩んだ。
【ドライバー】
2008年は2年ぶりにモデルチェンジをした、ブリヂストンスポーツの3代目VIQとSRIスポーツの5代目XXIOがけん引し2社の首位争いとなった。結果、販売金額では発売以来1位を獲得し続けたXXIOが功を奏し、SRIスポーツが2位に3%の差をつけ首位獲得となった。
3位は多彩な商品ラインナップを活かしたテーラーメイドゴルフで、上位3強の顔ぶれは2007年と同じとなった。この3強に続くのが、アジア向けブランドで好調なLEGACYを発売するキャロウェイゴルフと、昨年より好調を維持するヤマハであった。さらに今年はSasQuatchが好調であったナイキが上位に浮上した。また新しい試みとして、ユーザー自身が簡単にシャフト交換できるドライバーが、キャロウェイゴルフやニッケントより発売され話題を呼んだ。今後このような新しい付加価値を持たせたモデルが市場の活性化を担う事が期待される。
◆ドライバー メーカー別年間シェア率
1位:SRIスポーツ (23%)
2位:ブリヂストンスポーツ (20%)
3位:テーラーメイドゴルフ (18%)
【パター】
2007年は、1位キャロウェイゴルフと2位テーラーメイドゴルフのシェアは33%と開いていたが、2008年では23%まで縮まる結果となった。圧倒的なシェアを誇り市場を牽引してきたキャロウェイゴルフのオデッセイに対抗し、テーラーメイドゴルフのスパイダーシリーズが爆発的にヒットした。本シリーズは4月発売以降、毎月連続首位に立ち、メーカーシェアを伸ばした。結果としては多彩なラインナップを誇るキャロウェイゴルフが48%というメーカーシェアを占め、年間1位となった。
2008年のパター市況において特筆すべき点は、ヒットしたパター全てが、同モデルを使用しているプロの活躍をきっかけとしている点である。キャロウェイゴルフのオデッセイは磐石なツーボールパターシリーズに加えて新たにセーバートゥースシリーズが発売され、賞金女王に輝いた女子プロの使用によりヒット。さらに、前出のスパイダーシリーズは男子賞金王が使用した。さらに、プロギアのシルバーブレードシリーズも賞金王争いをした男子若手プロ2名の使用によって大きく販売を伸ばした。クラブの買換え需要が弱含みの中、パターは比較的価格も手ごろであり、アマチュアがプロと同じものを手軽に入手できる唯一のクラブである。優勝争いをしているプロが使用するパターはゴルフトーナメントの中継で映し出されることも多く、ユーザーの購買意欲をそそる環境もそろっている。
◆パター メーカー別年間シェア率
1位:キャロウェイゴルフ (48%)
2位:テーラーメイドゴルフ (25%)
3位:ブリヂストンスポーツ (5%)
【ゴルフシューズ】
今回からGfK Certified Golf にゴルフシューズを新たに追加した。このカテゴリーでは、アディダスゴルフを筆頭に、ブリヂストン、ナイキゴルフ、ミズノ、フットジョイ、SRIスポーツの大手6社が市場にひしめき合っている。ゴルフクラブとは違って、アディダスやナイキといったスポーツシューズメーカーや、アパレルメーカーも存在感が顕著であり、履き心地、機能以外にもブランドやデザイン、色、価格など、消費者が商品を選択する際の要素がゴルフクラブに比べ多岐にわたることが特徴である。
2008年は、エントリー層からへービーユーザーのアスリート層まで、幅広い商品ラインナップを揃えたアディダスゴルフが1位を獲得した。各社の男性用、女性用でシェアを比べてみると、興味深い結果となった。アディダスゴルフは男性用で26%のシェアを占める一方、女性用は18%と男性に比べて少ない。一方3位のナイキは男性用が13%に留まるものの、女性用は18%と1位のアディダスゴルフに肉薄しており、性別により購入ブランドの選択が違うことが垣間見られた。機能面ではソールの構造やスパイクの配置、方向など各社独自の特色や工夫がなされており、デザインも含めて検討要素が多いカテゴリーである。
◆ゴルフシューズ メーカー別年間シェア率
1位:アディダスゴルフ (24%)
2位:ブリヂストンスポーツ (20%)
3位:ナイキゴルフ (14%)
【ゴルフボール】
ゴルフボールはいわゆる消耗品であり、ゴルフ場利用者数の推移と密接な関係を持つ。2008年は、年初の厳冬に加え関東域で降雪があったため、1月と2月のゴルフ場利用者数が激減した。これに伴いゴルフボールの販売数も伸び悩んだが、3月以降は天候が好転し利用者数が順調に回復したのを受け、ゴルフボールの販売数も増加した。他のカテゴリーが苦戦する中、2008年全体の市場規模は数量前年比98.7%と善戦した。不況下で、またガソリン高騰などマイナス要因が多い中でも前年比同等レベルを維持したことは、明るい材料といえよう。
2008年は、ブリヂストンスポーツがボールのコントロールを重視したX-01シリーズ、飛距離を重視したV10シリーズ、エントリー層に向けたNEWINGシリーズの3つの製品展開を行い、それぞれが各ターゲット層に受け入れられたことが奏功し、昨年に引き続き首位を維持した。
SRIスポーツはXXIOシリーズが好調で2位、アクシネットジャパンはタイトリストProV1シリーズが堅調に推移し3位になった。
注目の高校生プロゴルファーが唯一用品契約をしていないのがゴルフボールである。このカテゴリーをどのメーカーが射止めることができるのか、それが2009年の大きな市場動向要因のひとつと言えよう。
◆ゴルフボール メーカー別年間シェア率
1位:ブリヂストンスポーツ (37%)
2位:SRIスポーツ (31%)
3位:アクシネットジャパン (12%)
【その他表彰カテゴリー】
◆フェアウェイウッド メーカー別年間シェア率
1位:ブリヂストンスポーツ (24%)
2位:SRIスポーツ (21%)
3位:テーラーメイドゴルフ (16%)
◆セットアイアン メーカー別年間シェア率
1位:SRIスポーツ (28%)
2位:ブリヂストンスポーツ (18%)
3位:テーラーメイドゴルフ (14%)
◆ユーティリティ メーカー別年間シェア率
1位:ブリヂストンスポーツ (25%)
2位:SRIスポーツ (24%)
3位:テーラーメイドスポーツ (13%)
◆ウエッジ メーカー別年間シェア率
1位:ブリヂストンスポーツ (19%)
2位:SRIスポーツ (18%)
3位:フォーティーン (13%)
◆キャディバッグ メーカー別年間シェア率
1位:SRIスポーツ (19%)
2位:ブリヂストンスポーツ (17%)
3位:ナイキゴルフ (13%)
◆ゴルフグローブ メーカー別年間シェア率
1位:ブリヂストンスポーツ (20%)
2位:SRIスポーツ (15%)
3位:ミズノ (11%)
≪GfK Japanのデータについて≫
全国有力家電量販店より、毎日POSデータを収集。モデル別であらゆるカテゴリーの動向を調査している。多くの市場データが出荷時点を捉えているのに対し、販売時点で実需を細かく追っているのが特徴である。
また、同様に総合量販店(GMS)や地域家電店、インターネットチャネルなどからも販売データを収集。家電以外にも、ゴルフ用品やDVDソフトウエアの販売データを構築している。
※弊社名を報道にて引用頂く場合は、正式社名のほか、「GfK Japan」、「ジーエフケー ジャパン」、「GfKジャパン」の略記でも結構です。