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平成20年度 厚生労働省科学研究費補助金 新興・再興研究事業「子どものはしかを知る運動」開始

 厚生労働省では2012年のはしか排除に向け「麻疹排除計画」を策定していますが、その一施策として2009年2月より、「子どものはしかを知る運動」が、平成20年度 厚生労働省科学研究費補助金 新興・再興感染症研究事業として開始されます。従来、はしかの予防啓発は自治体や教育機関で行なわれてきましたが、本運動は産業界からはしかの予防啓発を実施することが特徴です。イーソリューションズ株式会社(所在地:東京都港区)に運営事務局を設置し、開始時点で、教育サービス企業や医療関連企業など大手7社の賛同企業が、自社の顧客や従業員に対し、ポスターや小冊子の活用等を通じ啓発活動を実施します。


■はしか(麻疹)2回目予防摂取率は、目標95%に対し、約50%程度と低迷。

 近年、日本では10〜20代を中心にはしかが流行しています。2008年も1万名を超える感染者が発生しています。はしかは、後遺症や死に至る可能性がある恐い病気であるにも関わらず、正しい予防は十分ではありません。はしかを予防する唯一の方法は予防接種を2回受けることです。厚生労働省では「麻疹排除計画」内で、中学1年生・高校3年生の2回目接種率を2012年までに95%とすることを目標としています。しかし、2008年9月現在、2回目接種率は全国平均で約50%程度にとどまっています(厚生労働省調査)。


■本運動では、産業界からはしか予防啓発実施。初年度は大手企業7社が参加。

 従来、はしかの予防啓発は自治体や教育機関・医療機関等で行なわれてきました。それらに加え、産業界と連携した啓発活動として「子どものはしかを知る運動」が、2009年2月より開始されます。本運動は、厚生労働省科学研究費補助金 新興・再興感染症研究事業として平成20年度より3年間継続される予定です。初年度は、教育サービス企業や医療関連企業など大手7社の企業が参加します。


■企業が自社の企業活動の中で、顧客や従業員に対し、はしかの予防啓発活動実施。

 運動の施策として、まず本運動の運営事務局を、環境省「チーム・マイナス6%」を事務局として事業支援してきたイーソリューションズ株式会社に設置。啓発ツールを制作し、賛同企業各社がタイミングを同期し、2月から自社の顧客や従業員に対し啓発活動を実施致します。例えば、学習塾での生徒への冊子配布、ドラッグストア店内でのポスター掲示など各企業が自社の企業活動内で啓発を行なう予定です。本運動により、中学生・高校生の子を持つ親が子どものはしかに関する理解を深め、はしか2回目接種率向上につながることが期待されています。


■活動概要

1.名称:
子どものはしかを知る運動

2.目的:
厚生労働省が定める「麻疹排除計画」の一項目である、中学1年生・高校3年生のはしか2回目予防接種率95%達成に向けた一施策として、親がはしかに関する理解を高めることを目的とする。

3.期間:
2009年2月から3年間(予定)

4.研究分類:
厚生労働省科学研究費補助金 新興・再興感染症研究事業

5.運営事務局:
イーソリューションズ株式会社

6.賛同企業:
イオン株式会社、株式会社栄光、株式会社ジェイティービー、三菱化学メディエンス株式会社、リソー教育グループ 他、計7社。以上、2009年2月2日現在(五十音順)

7.啓発取組:
中学生・高校生の子を持つ親のはしか理解向上に向けた取組
・賛同企業との連携による普及啓発活動推進
 - 啓発ポスター・小冊子の配布 等
・WEBの開設
 - URL: http://www.kodomonohashika.jp/
・運営事務局の設置

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