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羽毛ふとんの産地偽装問題は「一貫生産・管理」で対策 寝具輸入のアペックスが見解を発表

寝具やインテリア等の輸入を行う株式会社アペックス(本社:群馬県高崎市)は、日本羽毛製品協同組合が警告する「羽毛ふとんの産地偽装」に対する、当社取締役社長 芳子ビューエルの見解を発表いたします。


■羽毛ふとんの産地偽装問題の内容
2016年5月7日(土)の朝日新聞朝刊にて、「羽毛ふとんの産地偽装疑惑に関する記事」が掲載されました。羽毛ふとんの国内販売枚数は年間約320万枚とあり、全体のうち約半数が羽毛の産地をフランスやハンガリーなどの欧州産と表示し、残りは中国産や無表示になっているといいます。
日本羽毛製品共同組合(日羽協)では、このうち約190万枚の輸入販売について、「フランス産と表示している半分以上は偽装と思われる」「ハンガリーやポーランド産の表示も信憑性に欠ける」とし、組合員各企業に産地を適切に表示するよう文書で警告していますが、羽毛の産地を特定する手法は世界的にまだ確立していないといいます。


■偽装が起こる背景と対策について、芳子ビューエルのコメント
<偽装が起こる背景>
「羽毛は食用の副産物ですので、北京ダックで有名な中国、そしてフォアグラで有名なフランスは、準備できる量も多くなります。またフランスの羽毛は昔から1つ1つの羽毛のサイズが大きく、上質なものが多いといわれていますが、高額なことでも知られています。そうした羽毛を洗浄し、選別する工場の多くは中国にあり、日本の羽毛布団のメーカーは、商社経由で、羽毛を仕入れています。一部フランスからの直輸入原料を除けば、ほとんどは中国経由での輸入となります。羽毛の生産場所から中国国内への輸入、そして工場での洗浄、選別となるわけですが、そこには、当然のことながら中国産の羽毛もたくさんあるわけです。
日本では、羽毛製品の価格をいかに下げるかということが重要視され、その割にはヨーロッパ産のブランドを追求するという風潮があります。そのため、あまりに原料の価格を叩けば、当然のことながら、『高いフランス産を希望しながらも、価格がどうにも追いつかない。であるならば、安い中国産を混ぜるしかない』ということになります。
原産地証明さえ書き換えられているという事例もあるので、そうなると、よほど厳しく川上から川下まで書類づくめで追いかけるしかなくなります。」

<対策>
「対策に関しては、ヨーロッパ産の羽毛の原産地証明・インボイス・ロット番号などと、中国の企業が出す原産地証明などを慎重に照らし合わせるという地道な管理対策が有効です。そういった書類を揃えて証明できれば、偽装ではないということが言えます。
または、仕入れから輸出までの工程すべてを一貫して行っている会社であれば、偽装の問題は起こりません。例えば、当社が取引しているデンマークのDYKON社の場合、デンマークの食用鳥肉生産工場と提携しているため、ほぼ100%のデンマーク産の羽毛を一手に仕入れることができます。それをそのまま自社工場に運び、洗浄・選別・充填・縫製・検品・輸出まで一貫生産を行っているという点は、他に例を見ません。ほとんどの場合、これらの作業は分業で、トラブルも発生しやすい傾向にありますが、外注をしていないため管理が行き届いています。
一貫生産ができる工場の希少さは、『How Do They Do It?』という番組を制作するアメリカのテレビ局が取材に入るほどです。

日本国内には、残念ながら一貫生産ができる工場はありません。日本のメーカーが、産地偽装をやりたくてやっているわけではないのは明白ですので、『幾つもの手を渡って動く原料を、どこまで管理できるか』が焦点となります。」

DYKON社URL: http://www.dykon.dk/uk/Home


■会社概要
商号  : 株式会社アペックス
代表者 : 取締役社長 芳子ビューエル
所在地 : 〒370-0801 群馬県高崎市上並榎町258-2
創業  : 1989年
事業内容: 輸入商品および国内商品の企画開発、販売プロデュース業務等
URL   : http://www.apexb1.com/


■株式会社アペックス取締役社長 芳子ビューエル経歴
高校卒業後にカナダに留学。ブリティッシュコロンビア州立ダグラスカレッジ在学中にカナダ人の男性と結婚し、卒業。その後当時西海岸最大手のOA機器販売会社であるBenndorf-Verster LTD.(現kinko's)に女性第一号の営業マンとして採用される。カナダからの帰国後は総合卸売業務業を展開。

1998年JETROより「ライフスタイルのスペシャリスト」として北欧に派遣され、デンマークにて医療寝具メーカーに出会う。
翌99年から寝具の輸入販売をスタート。エコテックス規格100認証(※)を取得した商品や、喘息・アレルギー対策が施された商品、体圧を分散する敷布団等、医療現場の要望から作られた寝具を輸入し、「danfill」とシリーズ名を名付ける。
2001年、QVCジャパンが放送を開始すると同時に「danfill」シリーズを紹介、現在までに枕だけでも40万個以上を販売し、多くの国内のリゾートホテルや旅館に導入。同社の主要寝具ブランドとして位置づけられている。
2008年より一貫生産の羽毛メーカーであるデンマークDYKON社と取引開始。
2009年より、温度調節が出来るドイツの世界特許繊維「セルソリューションクリマ」を用いた寝具の販売をスタート。大手インテリアショップにて年間数十万枚を売り上げている。
※エコテックス規格100認証=人体への有害物質による影響や被害をなくすことを目的とし、繊維の全加工段階における原料、半製品、最終製品に適用される、世界的に統一された試験・認証システム

著書は『なぜ、テレビショッピングで買ってしまうのか』(中経出版)、『働く女の「経験ゼロ」の仕事力』(かんき出版)等。
仕事で成果を上げながらも豊かな生活を送ることを提唱している。 http://yoshiko-buell.com/

※2016年2月 DHCシアタービジョン「女の生き方」出演
https://www.youtube.com/watch?v=lCTVHMJXAtE
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