「不満」を研究用データセットとして無償提供開始情報・システム研究機構 国立情報学研究所と提携
[16/05/25]
提供元:@Press
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株式会社不満買取センター(FKC、代表取締役社長:中島 正成、東京都新宿区)(*1)と大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII、所長:喜連川 優、東京都千代田区)は研究コミュニティーへの研究用データセット提供で提携し、NIIは5月25日より、FKCが運営しているサービス「不満買取センター」(http://fumankaitori.com/)で買い取られた「不満」と投稿者のデータを「不満調査データセット」として研究コミュニティーに無償提供します。
今回提供するデータは、平成27年(2015年)3月18日から同8月31日までに投稿されたデータのうち、FKCによる解析が完了している「不満」約25万件と、これらの不満を投稿したユーザー約2万人分のプロフィール情報です。本データに含まれるのは「不満買取センター」で会員が閲覧できる情報であり、特定の企業や個人につながる情報や投稿者を特定できるような個人情報は一切含んでいません。「不満調査データセット」はNIIのデータセット共同利用研究開発センター(センター長:コンテンツ科学研究系教授 大山 敬三)の情報学研究データリポジトリ(IDR)を通じて提供されます。
NIIでは平成22年(2010年)にIDRを設置し、様々な企業や機関が保有する各種のデータセットを受け入れて情報学分野の研究コミュニティーに提供を行ってきました。昨年4月には、情報学研究に有用なデータセットを整備して研究者に提供するとともにデータセットの構築とその活用基盤に関する研究開発を行うデータセット共同利用研究開発センターを新設し、研究コミュニティーへのビッグデータの提供をさらに強化するとともに、大規模な実データと最先端情報技術を活用したデータサイエンス研究の加速に取り組んでいます。FKCはNIIのこうした取り組みに賛同し、NIIを通じてデータを公開することにしました。
NIIでは、今後もデータセットの拡充とデータセット共同利用の深化のための研究開発に取り組み、より多くの研究者が自由な発想で研究に利用できるようにするためのシステムプラットフォームの構築を進めてまいります。FKCは今回のデータ提供により、人工知能および自然言語処理の研究の発展に寄与したいと願っています。また、不満意見を利用したデータドリブンな意思決定による「不満のない社会」の創出を期待しています。
5月27、28日開催の「国立情報学研究所オープンハウス2016」(http://www.nii.ac.jp/openhouse/)では、「不満調査データセット」などIDRから提供されるデータセットに関する展示を行います。
■株式会社不満買取センター 「不満調査データセット」提供の背景
FKCは「不満のない社会の創出」を長期ビジョンに据え、不満意見を収集し、不満意見を利用した意思決定や製品改善の支援を行なっています。近年、政府機関はwebから獲得可能なデータを利用した政策決定支援という方向性を打ち出しており、web上のデータを利用する動きは今後も活発化すると予測されます。しかし、評判情報に関しては、テキストで記述されたデータを入手できるソースが限られており、入手できたとしても、データを利用可能な状態にするために多くの労力が必要だったり、意見発信者が不明だったりするケースが一般的です。「不満買取センター」のサービスは一般生活者の不満意見のみを収集しており、また、意見発信者の情報収集も積極的に取り組んでいます。FKCではこうした特徴がある「不満」データはweb上の評判情報の解析・分析に適したデータセットであると考え、研究コミュニティーへの公開を決めました。
FKCは「不満のない社会の創出」実現のためには学術界との連携が必要不可欠と考え、共同研究による意見評判エンジンの開発に取り組むとともに、情報技術や分析分野での人材育成も重要な課題と捉えて積極的なインターンシップの受け入れを実施しています。今後も、産学連携の取り組みを一層強化してまいります。
〈メディアの皆様からのお問い合わせ先〉
■株式会社不満買取センター
広報(担当:原)
TEL:03-3342-6710 FAX:03-3342-4944
E-mail:pr@fumankaitori.com
■大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構
国立情報学研究所
総務部企画課 広報チーム(担当:美土路)
TEL:03-4212-2164 FAX:03-4212-2150
E-mail:media@nii.ac.jp
以上
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(*1) 株式会社不満買取センター: 平成24年(2012年)6月19日設立。平成27年(2015年)3月、世の中のあらゆる不満を1件1円〜50円で買い取るサービス「不満買取センター」の提供を開始。これまでに買い取られた「不満」の総数は400万件以上、累計会員数は30万人以上(本年5月25日時点)。
今回提供するデータは、平成27年(2015年)3月18日から同8月31日までに投稿されたデータのうち、FKCによる解析が完了している「不満」約25万件と、これらの不満を投稿したユーザー約2万人分のプロフィール情報です。本データに含まれるのは「不満買取センター」で会員が閲覧できる情報であり、特定の企業や個人につながる情報や投稿者を特定できるような個人情報は一切含んでいません。「不満調査データセット」はNIIのデータセット共同利用研究開発センター(センター長:コンテンツ科学研究系教授 大山 敬三)の情報学研究データリポジトリ(IDR)を通じて提供されます。
NIIでは平成22年(2010年)にIDRを設置し、様々な企業や機関が保有する各種のデータセットを受け入れて情報学分野の研究コミュニティーに提供を行ってきました。昨年4月には、情報学研究に有用なデータセットを整備して研究者に提供するとともにデータセットの構築とその活用基盤に関する研究開発を行うデータセット共同利用研究開発センターを新設し、研究コミュニティーへのビッグデータの提供をさらに強化するとともに、大規模な実データと最先端情報技術を活用したデータサイエンス研究の加速に取り組んでいます。FKCはNIIのこうした取り組みに賛同し、NIIを通じてデータを公開することにしました。
NIIでは、今後もデータセットの拡充とデータセット共同利用の深化のための研究開発に取り組み、より多くの研究者が自由な発想で研究に利用できるようにするためのシステムプラットフォームの構築を進めてまいります。FKCは今回のデータ提供により、人工知能および自然言語処理の研究の発展に寄与したいと願っています。また、不満意見を利用したデータドリブンな意思決定による「不満のない社会」の創出を期待しています。
5月27、28日開催の「国立情報学研究所オープンハウス2016」(http://www.nii.ac.jp/openhouse/)では、「不満調査データセット」などIDRから提供されるデータセットに関する展示を行います。
■株式会社不満買取センター 「不満調査データセット」提供の背景
FKCは「不満のない社会の創出」を長期ビジョンに据え、不満意見を収集し、不満意見を利用した意思決定や製品改善の支援を行なっています。近年、政府機関はwebから獲得可能なデータを利用した政策決定支援という方向性を打ち出しており、web上のデータを利用する動きは今後も活発化すると予測されます。しかし、評判情報に関しては、テキストで記述されたデータを入手できるソースが限られており、入手できたとしても、データを利用可能な状態にするために多くの労力が必要だったり、意見発信者が不明だったりするケースが一般的です。「不満買取センター」のサービスは一般生活者の不満意見のみを収集しており、また、意見発信者の情報収集も積極的に取り組んでいます。FKCではこうした特徴がある「不満」データはweb上の評判情報の解析・分析に適したデータセットであると考え、研究コミュニティーへの公開を決めました。
FKCは「不満のない社会の創出」実現のためには学術界との連携が必要不可欠と考え、共同研究による意見評判エンジンの開発に取り組むとともに、情報技術や分析分野での人材育成も重要な課題と捉えて積極的なインターンシップの受け入れを実施しています。今後も、産学連携の取り組みを一層強化してまいります。
〈メディアの皆様からのお問い合わせ先〉
■株式会社不満買取センター
広報(担当:原)
TEL:03-3342-6710 FAX:03-3342-4944
E-mail:pr@fumankaitori.com
■大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構
国立情報学研究所
総務部企画課 広報チーム(担当:美土路)
TEL:03-4212-2164 FAX:03-4212-2150
E-mail:media@nii.ac.jp
以上
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(*1) 株式会社不満買取センター: 平成24年(2012年)6月19日設立。平成27年(2015年)3月、世の中のあらゆる不満を1件1円〜50円で買い取るサービス「不満買取センター」の提供を開始。これまでに買い取られた「不満」の総数は400万件以上、累計会員数は30万人以上(本年5月25日時点)。