「学認クラウドユーザー向け Microsoft Azure導入支援サービス」を5月25日より提供開始
[16/05/26]
提供元:@Press
提供元:@Press
日本マイクロソフト株式会社は、大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所と、大学および研究機関におけるパブリッククラウドの利活用推進に向けて、協力することを発表しました。
本協力において、日本マイクロソフトはNIIが今年度本格的な提供を開始する「学認クラウド」(*1)の加入機関である大学と研究機関(実証実験期間中は実験参加機関)を対象に、パブリッククラウドプラットフォームMicrosoft Azure(以下Azure)の利活用を推進する「学認クラウドユーザー向けMicrosoft Azure導入支援サービス」を5月25日より提供開始します。
日本マイクロソフトは「学認クラウドユーザー向けMicrosoft Azure導入支援サービス」において、研究・開発分野におけるAzureの効果的活用を促進するためのセミナー等の実施や、「学認クラウド」加入機関に対しAzureを特別価格で提供します。このサービスにより、今後ますますビッグデータ解析やゲノム情報処理、流体解析などの技術を用いた先進的な研究が期待される教育・研究機関でのクラウド活用の促進を支援します。
また、NIIが構築・運用する学術情報ネットワーク(Science Information NETwork、SINET)(*2)の最新版SINET5とMicrosoft Azureの直接接続も2016年第三四半期に提供を予定しています。全国約850のSINETの加入機関(ユーザ数合計約300万人)のうち対象となる大学・研究機関の方々に安全かつ快適にご利用頂くことが可能となります。
■大学および研究機関におけるパブリッククラウドプラットフォームMicrosoft Azure利活用のメリット
1.Azureが提供するDeep LearningやMachine Learningにより、膨大な研究データ(ビッグデータ解析やゲノム情報処理、流体解析など)のセキュアな収集・分析を実現。
2.学認クラウド加入機関は、高速な専用線を調達せずに、定額の回線利用料で利用できるAzure特別価格を提供。
3.ハードウェアやソフトウェアのメンテナンス、セキュリティ対策の負担を軽減し、研究開発へ専念することが可能。
4.研究におけるピーク時のサーバー増設やオフピーク時の余剰分の削減ができ、必要な時に必要な分だけすぐに利用することが可能。
5.ボリューム ライセンスプログラムにより、日本円によるプリペイド方式でご購入が可能。対象となるあらゆるAzureサービス(*3)で利用が可能なため、研究ニーズの変化に合わせて都度必要なサービスを選択可能。
6.東日本、西日本2拠点で冗長化され、可用性、堅牢性を備えた日本データセンター。
7.Microsoft Azureが、日本セキュリティ監査協会JASA-クラウドセキュリティ推進協議会が制定した「クラウド情報セキュリティ監査制度」において、日本初となる「クラウドセキュリティ(CS)ゴールドマーク」を取得。
8.準拠法は日本法、管轄裁判所は東京地方裁判所。
日本マイクロソフトはNIIと協力し、NIIが提供する「学認クラウド」サービスを通してクラウドに関する導入支援サービスの策定に関するアドバイスを行います。また日本マイクロソフトはセミナーの実施やAzure利用活用のための提案を積極的に行い、本サービスを通じて教育・研究機関に対して特別価格でAzureを提供することで、教育・研究機関でのクラウド活用の促進を支援します。
本協力により、情報学における日本唯一の学術総合研究所であるNIIとパートナーシップを組み、NIIが構築・運用する学術情報ネットワーク「SINET」を通じたAzureの利活用が始まります。SINETでAzureの利活用促進施策を実施し、その施策により事務システムだけではなく、今後研究分野でのAzureの利活用が広がります。この取り組みにより、大学や研究機関でのマイクロソフトのパブリッククラウドの利活用が促進し、研究コストも下がり、Azureの機械学習などの多様な付加機能の研究分野への活用により、新しいコンピューターサイエンスの時代が始まります。
■「学認クラウドユーザー向けMicrosoft Azure導入支援サービス」へのエンドースメントコメントのご紹介
●大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所様
「学認クラウドユーザー向けMicrosoft Azure導入支援サービス」の提供開始について、国立情報学研究所所長 喜連川優様より、以下のエンドースメントをいただいております。
「国立情報学研究所では大学や研究機関のクラウド利活用を推進しています。クラウドを活用した高度な学術情報基盤を整備するためには、大学や研究機関とクラウド事業者が一緒に考えていくことが重要と考えます。今回、日本マイクロソフト株式会社が私共の取り組みに御協力下さり、『学認クラウドユーザー向けMicrosoft Azure導入支援サービス』を始められることは、クラウド利活用を大きく促進するものと歓迎いたします。」
●日本学術会議会長・豊橋技術科学大学学長 大西隆様
日本の人文・社会科学、生命科学、理学・工学の全分野の科学者を内外に代表する機関である日本学術会議の会長及び、豊橋技術科学大学学長である大西隆様より、以下のエンドースメントをいただいております。
「日本マイクロソフトと国立情報学研究所の『学認クラウドユーザー向けMicrosoft Azure導入支援サービス』の提供開始を心より歓迎いたします。情報学などの工学分野の教育・研究を推進する本学をはじめ、多くの教育・研究機関で高セキュリティなパブリッククラウドを利用する機会が、ますます広がることを喜ばしく思います。今後、両者の協力体制により、教育・研究機関でのクラウド利用が促進され、安全性の向上や時間とコストの削減などパブリッククラウドの利便性を享受できる機関が増えることで、教育・研究分野へのさらなる発展につながることを期待しています。」
●文部科学省研究振興局参事官 榎本剛様
本サービス提供の対象機関を管轄する省庁である文部科学省の研究振興局参事官 榎本剛様より、以下のエンドースメントをいただいております。
「日本マイクロソフト株式会社並びに国立情報学研究所の御協力により、『学認クラウドユーザー向けMicrosoft Azure導入支援サービス』の提供が開始されますことを心よりお喜び申し上げます。近年、幅広い分野においてビックデータの活用やデータの流通・共有・分析が重要となっており、同時に情報資源の効率的な整備・活用やセキュリティの確保が求められています。文部科学省では、大学における情報システムの効率的な運用やデータを含む教育研究成果の共有・利活用を進めるため、学術情報ネットワーク(SINET)を活用したパブリッククラウドの導入を促進しています。本サービスの開始により先進的な機能が提供され、大学の効率的な運営や教育研究のさらなる高度化に大きく貢献されることを期待しています。」
●国立大学法人 広島大学様
広島大学様には、SINET経由でのAzureの採用表明をいただきました。
広島大学 情報メディア研究教育センター長 教授 相原玲二様より、以下のエンドースメントをいただいております。
「Microsoft AzureがSINETクラウドサービスに加わり、SINET加入機関との広帯域かつ安全なネットワーク接続サービスが提供開始されることを心から歓迎します。広島大学は主要な情報システムのパブリッククラウド利用を推進しています。Microsoft AzureのSINET接続サービスは、本学で学内研究者向けに提供しているHPC(High Performance Computing)サービスのパブリッククラウドへのスケールアウト展開を強力に支援するものです。また、現在インターネットVPN経由で利用しているストレージサービスのアクセスについても、応答時間の短縮と安定接続が実現するものと大いに期待しています。」
●国立大学法人 東京工業大学様
東京工業大学様には、SINET経由でのAzureの採用表明をいただきました。
東京工業大学 大学院 情報理工学研究科計算工学専攻 教授 情報生命博士教育院 教育院長 秋山泰様より、以下のエンドースメントをいただいております。
「学認クラウドユーザー向け Microsoft Azure導入支援サービスの開始と、SINET5と Microsoft Azureが直接接続されることを心より歓迎いたします。私の研究室が開発したバイオインフォマティクスのソフト「GHOST-MP」と「MEGADOCK」が、Microsoft Azure上で動くようになり、Azureを利用することで、学外の研究者も簡単にこれらのソフトウェアの性能を評価し、大規模な情報解析をすぐに実現できるようになりました。我々が、Microsoft Azureを選定した理由は、必要十分な計算能力を手軽に確保できることと、日本初のクラウドセキュリティゴールドマーク取得に裏付けられた安全性でした。Microsoft AzureのSINET5接続により、Azure上の計算リソースをよりスムースに利用できることを期待しております。」
●国立大学法人 東京大学様
東京大学様には、SINET経由でのAzureの採用表明をいただきました。
国立大学法人東京大学 情報システム部副本部長 准教授 玉造潤史様より、以下のエンドースメントをいただいております。
「Microsoft AzureのSINET接続サービスを心から歓迎します。東京大学では、AzureのSINET直接接続サービス開始後、SINETのL2VPN接続を利用する予定です。これにより高速なSINET5の回線を利用してAzureが利用できるようになり、低レイテンシーで安定した接続を低コストで実現できることを期待しています。」
●MathWorks Japanアプリケーションエンジニアリング様
クラウドパートナー様からエンドースメントとして、Azure上でもお使いいただける数学/数式処理システム「MATLAB(R)」を提供するMathworks Japanアプリケーションエンジニアリング 部長 大谷卓也様より、以下のコメントをいただいております。
「MathWorks Japanは、Microsoft AzureのSINET接続サービスを心から歓迎いたします。国立情報学研究所のL2VPN接続サービスにより、Microsoft Azureを学内ネットワークと同じように利用できるようになることで、Azure上のパワフルなコンピュータリースでMATLABを用いた大規模データの計算やシミュレーションが可能となることを期待しています。」
日本マイクロソフトは、NIIに協力し、本サービスを1年間で100の大学・研究機関に提供することを目指します。セキュアで高速なパブリッククラウドサービスを研究・教育機関に提供することで、日本の研究・教育分野におけるイノベーションのデジタルトランスフォーメーションを支援します。
「学認クラウドユーザー向け Microsoft Azure導入支援サービス」概要
サービス名:「学認クラウドユーザー向け Microsoft Azure導入支援サービス」
提供機関 :日本マイクロソフト株式会社
提供対象 :学認クラウド利用機関のうち条件を満たしている大学・研究機関
提供開始日:2016年5月25日
提供内容 :
●研究・開発分野におけるAzure利用拡大を促進するためのセミナー等の実施
●SINET接続をしている「学認クラウド」加入機関に対する「Microsoft Azure」の特別価格(ディスカウント)での提供
SINET接続をしている「学認クラウド」加入機関が日本マイクロソフトのライセンスプログラム「EES(*4)」を通じ、Azureを年間一定金額以上購入いただく場合、Azureを特別価格にて提供いたします。
・年間ご利用金額300万円以上(参考価格)。
・参考価格で16〜20%相当のディスカントにて提供します。お客様の最終的な購入価格はリセラー様により決定されます。製品型番によってはお値引きできないものもあります。
●SINET5とAzureの直接接続(*5)の特別価格での提供
SINET5とAzureのデータセンター間の直接接続を提供(2016年第三四半期提供開始予定)。SINET加入機関は高額な専用線費用およびAzureとの専用線接続費用の必要はなく、さらに定額のデータ転送料のみで利用できるAzureを特別価格にて提供いたします。
・SINET加入機関(*6)へは実質無償でSINETとAzureの直接接続を提供。
・データ転送費(定額)を65%の割引価格で提供予定。
Webサイト:
マイクロソフトのR&Dクラウド
https://www.microsoft.com/ja-jp/business/publicsector/researcher/default.aspx
Microsoft Azure
https://azure.microsoft.com/ja-jp/
■SINET-Azure接続概要図
https://www.atpress.ne.jp/releases/103413/img_103413_2.png
*1 「学認クラウド」とは、大学・研究機関がクラウドを選択する基準や、導入・利活用するための情報を整備・流通・共有することを目指した支援サービスです。クラウドの選択基準(仕様)を示すチェックリストの策定、およびチェックリストに基づくクラウドの評価、価格交渉などを、NIIが大学・研究機関に代わって実施するものです。「学認クラウド」利用機関になるためには、実証実験期間中は実験への参加申請、本格提供開始後は加入申請が必要です。実証実験については、こちらをご参照ください。
URL: http://cloud.gakunin.jp/checklist/index.html#demo
*2 学術情報ネットワーク(Science Information NETwork、SINET)」とは、日本全国の大学・研究機関等の学術情報基盤として、NIIが構築、運用している情報通信ネットワークです。教育・研究に携わる数多くの人々のコミュニティ形成を支援し、多岐にわたる学術情報の流通促進を図るため、全国にノード(ネットワークの接続拠点)を設置し、大学・研究機関等に対して先端的なネットワークを提供しています。また、国際的な先端研究プロジェクトで必要とされる国際間の研究情報流通を円滑に進められるように、多くの海外研究ネットワークと相互接続しています。SINET5は低遅延・大容量化を実現する新たなネットワークとして、SINET4からアーキテクチャを一新し、新たに構築を行い、2016年4月から正式運用を開始しました。
*3 マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」は、ストレージやバックアップをはじめとして、仮想マシン、HPC、IoT、メディアサービスなど50以上のサービスを提供しています。
詳細はこちらをご覧ください。
URL: https://azure.microsoft.com/ja-jp/
*4 「EES」とは、マイクロソフトが提供する教育機関様向けの包括ライセンスプログラムです。EESの対象となる教育機関はこちらをご参照ください。
URL: https://www.microsoft.com/ja-jp/education/license/academic.aspx
*5 SINET5とAzureの直接接続はご希望の要件により接続方式が異なります。また、方式により回線速度は異なることがあります。
*6 SINETに接続可能な機関はNIIによって定められた以下の機関です。また、SINETとの直接接続によるAzureのデータ転送費の割引価格での提供は、SINETに接続している民間企業様は対象外となります。
・大学、短期大学、高等専門学校、大学共同利用機関等
・研究所の事業に協力する機関
・国公立試験研究機関並びに研究又は研究支援を目的とする独立行政法人及び特殊法人等
詳細はこちらをご確認ください。
URL: http://www.sinet.ad.jp/document/sinet_doc/kanyuu-kitei.pdf
【日本マイクロソフト株式会社について】
日本マイクロソフトは、マイクロソフト コーポレーションの日本法人です。マイクロソフトは、モバイル ファースト&クラウド ファーストの世界におけるプラットフォームとプロダクティビティのリーディングカンパニーで、「Empower every person and every organization on the planet to achieve more. (地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとしています。
日本マイクロソフトは、この企業ミッションに基づき、「革新的で、親しみやすく、安心でき、喜んで使っていただけるクラウドとデバイスを提供する会社」を目指します。
日本マイクロソフト株式会社 Webサイト: http://www.microsoft.com/japan/
本協力において、日本マイクロソフトはNIIが今年度本格的な提供を開始する「学認クラウド」(*1)の加入機関である大学と研究機関(実証実験期間中は実験参加機関)を対象に、パブリッククラウドプラットフォームMicrosoft Azure(以下Azure)の利活用を推進する「学認クラウドユーザー向けMicrosoft Azure導入支援サービス」を5月25日より提供開始します。
日本マイクロソフトは「学認クラウドユーザー向けMicrosoft Azure導入支援サービス」において、研究・開発分野におけるAzureの効果的活用を促進するためのセミナー等の実施や、「学認クラウド」加入機関に対しAzureを特別価格で提供します。このサービスにより、今後ますますビッグデータ解析やゲノム情報処理、流体解析などの技術を用いた先進的な研究が期待される教育・研究機関でのクラウド活用の促進を支援します。
また、NIIが構築・運用する学術情報ネットワーク(Science Information NETwork、SINET)(*2)の最新版SINET5とMicrosoft Azureの直接接続も2016年第三四半期に提供を予定しています。全国約850のSINETの加入機関(ユーザ数合計約300万人)のうち対象となる大学・研究機関の方々に安全かつ快適にご利用頂くことが可能となります。
■大学および研究機関におけるパブリッククラウドプラットフォームMicrosoft Azure利活用のメリット
1.Azureが提供するDeep LearningやMachine Learningにより、膨大な研究データ(ビッグデータ解析やゲノム情報処理、流体解析など)のセキュアな収集・分析を実現。
2.学認クラウド加入機関は、高速な専用線を調達せずに、定額の回線利用料で利用できるAzure特別価格を提供。
3.ハードウェアやソフトウェアのメンテナンス、セキュリティ対策の負担を軽減し、研究開発へ専念することが可能。
4.研究におけるピーク時のサーバー増設やオフピーク時の余剰分の削減ができ、必要な時に必要な分だけすぐに利用することが可能。
5.ボリューム ライセンスプログラムにより、日本円によるプリペイド方式でご購入が可能。対象となるあらゆるAzureサービス(*3)で利用が可能なため、研究ニーズの変化に合わせて都度必要なサービスを選択可能。
6.東日本、西日本2拠点で冗長化され、可用性、堅牢性を備えた日本データセンター。
7.Microsoft Azureが、日本セキュリティ監査協会JASA-クラウドセキュリティ推進協議会が制定した「クラウド情報セキュリティ監査制度」において、日本初となる「クラウドセキュリティ(CS)ゴールドマーク」を取得。
8.準拠法は日本法、管轄裁判所は東京地方裁判所。
日本マイクロソフトはNIIと協力し、NIIが提供する「学認クラウド」サービスを通してクラウドに関する導入支援サービスの策定に関するアドバイスを行います。また日本マイクロソフトはセミナーの実施やAzure利用活用のための提案を積極的に行い、本サービスを通じて教育・研究機関に対して特別価格でAzureを提供することで、教育・研究機関でのクラウド活用の促進を支援します。
本協力により、情報学における日本唯一の学術総合研究所であるNIIとパートナーシップを組み、NIIが構築・運用する学術情報ネットワーク「SINET」を通じたAzureの利活用が始まります。SINETでAzureの利活用促進施策を実施し、その施策により事務システムだけではなく、今後研究分野でのAzureの利活用が広がります。この取り組みにより、大学や研究機関でのマイクロソフトのパブリッククラウドの利活用が促進し、研究コストも下がり、Azureの機械学習などの多様な付加機能の研究分野への活用により、新しいコンピューターサイエンスの時代が始まります。
■「学認クラウドユーザー向けMicrosoft Azure導入支援サービス」へのエンドースメントコメントのご紹介
●大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所様
「学認クラウドユーザー向けMicrosoft Azure導入支援サービス」の提供開始について、国立情報学研究所所長 喜連川優様より、以下のエンドースメントをいただいております。
「国立情報学研究所では大学や研究機関のクラウド利活用を推進しています。クラウドを活用した高度な学術情報基盤を整備するためには、大学や研究機関とクラウド事業者が一緒に考えていくことが重要と考えます。今回、日本マイクロソフト株式会社が私共の取り組みに御協力下さり、『学認クラウドユーザー向けMicrosoft Azure導入支援サービス』を始められることは、クラウド利活用を大きく促進するものと歓迎いたします。」
●日本学術会議会長・豊橋技術科学大学学長 大西隆様
日本の人文・社会科学、生命科学、理学・工学の全分野の科学者を内外に代表する機関である日本学術会議の会長及び、豊橋技術科学大学学長である大西隆様より、以下のエンドースメントをいただいております。
「日本マイクロソフトと国立情報学研究所の『学認クラウドユーザー向けMicrosoft Azure導入支援サービス』の提供開始を心より歓迎いたします。情報学などの工学分野の教育・研究を推進する本学をはじめ、多くの教育・研究機関で高セキュリティなパブリッククラウドを利用する機会が、ますます広がることを喜ばしく思います。今後、両者の協力体制により、教育・研究機関でのクラウド利用が促進され、安全性の向上や時間とコストの削減などパブリッククラウドの利便性を享受できる機関が増えることで、教育・研究分野へのさらなる発展につながることを期待しています。」
●文部科学省研究振興局参事官 榎本剛様
本サービス提供の対象機関を管轄する省庁である文部科学省の研究振興局参事官 榎本剛様より、以下のエンドースメントをいただいております。
「日本マイクロソフト株式会社並びに国立情報学研究所の御協力により、『学認クラウドユーザー向けMicrosoft Azure導入支援サービス』の提供が開始されますことを心よりお喜び申し上げます。近年、幅広い分野においてビックデータの活用やデータの流通・共有・分析が重要となっており、同時に情報資源の効率的な整備・活用やセキュリティの確保が求められています。文部科学省では、大学における情報システムの効率的な運用やデータを含む教育研究成果の共有・利活用を進めるため、学術情報ネットワーク(SINET)を活用したパブリッククラウドの導入を促進しています。本サービスの開始により先進的な機能が提供され、大学の効率的な運営や教育研究のさらなる高度化に大きく貢献されることを期待しています。」
●国立大学法人 広島大学様
広島大学様には、SINET経由でのAzureの採用表明をいただきました。
広島大学 情報メディア研究教育センター長 教授 相原玲二様より、以下のエンドースメントをいただいております。
「Microsoft AzureがSINETクラウドサービスに加わり、SINET加入機関との広帯域かつ安全なネットワーク接続サービスが提供開始されることを心から歓迎します。広島大学は主要な情報システムのパブリッククラウド利用を推進しています。Microsoft AzureのSINET接続サービスは、本学で学内研究者向けに提供しているHPC(High Performance Computing)サービスのパブリッククラウドへのスケールアウト展開を強力に支援するものです。また、現在インターネットVPN経由で利用しているストレージサービスのアクセスについても、応答時間の短縮と安定接続が実現するものと大いに期待しています。」
●国立大学法人 東京工業大学様
東京工業大学様には、SINET経由でのAzureの採用表明をいただきました。
東京工業大学 大学院 情報理工学研究科計算工学専攻 教授 情報生命博士教育院 教育院長 秋山泰様より、以下のエンドースメントをいただいております。
「学認クラウドユーザー向け Microsoft Azure導入支援サービスの開始と、SINET5と Microsoft Azureが直接接続されることを心より歓迎いたします。私の研究室が開発したバイオインフォマティクスのソフト「GHOST-MP」と「MEGADOCK」が、Microsoft Azure上で動くようになり、Azureを利用することで、学外の研究者も簡単にこれらのソフトウェアの性能を評価し、大規模な情報解析をすぐに実現できるようになりました。我々が、Microsoft Azureを選定した理由は、必要十分な計算能力を手軽に確保できることと、日本初のクラウドセキュリティゴールドマーク取得に裏付けられた安全性でした。Microsoft AzureのSINET5接続により、Azure上の計算リソースをよりスムースに利用できることを期待しております。」
●国立大学法人 東京大学様
東京大学様には、SINET経由でのAzureの採用表明をいただきました。
国立大学法人東京大学 情報システム部副本部長 准教授 玉造潤史様より、以下のエンドースメントをいただいております。
「Microsoft AzureのSINET接続サービスを心から歓迎します。東京大学では、AzureのSINET直接接続サービス開始後、SINETのL2VPN接続を利用する予定です。これにより高速なSINET5の回線を利用してAzureが利用できるようになり、低レイテンシーで安定した接続を低コストで実現できることを期待しています。」
●MathWorks Japanアプリケーションエンジニアリング様
クラウドパートナー様からエンドースメントとして、Azure上でもお使いいただける数学/数式処理システム「MATLAB(R)」を提供するMathworks Japanアプリケーションエンジニアリング 部長 大谷卓也様より、以下のコメントをいただいております。
「MathWorks Japanは、Microsoft AzureのSINET接続サービスを心から歓迎いたします。国立情報学研究所のL2VPN接続サービスにより、Microsoft Azureを学内ネットワークと同じように利用できるようになることで、Azure上のパワフルなコンピュータリースでMATLABを用いた大規模データの計算やシミュレーションが可能となることを期待しています。」
日本マイクロソフトは、NIIに協力し、本サービスを1年間で100の大学・研究機関に提供することを目指します。セキュアで高速なパブリッククラウドサービスを研究・教育機関に提供することで、日本の研究・教育分野におけるイノベーションのデジタルトランスフォーメーションを支援します。
「学認クラウドユーザー向け Microsoft Azure導入支援サービス」概要
サービス名:「学認クラウドユーザー向け Microsoft Azure導入支援サービス」
提供機関 :日本マイクロソフト株式会社
提供対象 :学認クラウド利用機関のうち条件を満たしている大学・研究機関
提供開始日:2016年5月25日
提供内容 :
●研究・開発分野におけるAzure利用拡大を促進するためのセミナー等の実施
●SINET接続をしている「学認クラウド」加入機関に対する「Microsoft Azure」の特別価格(ディスカウント)での提供
SINET接続をしている「学認クラウド」加入機関が日本マイクロソフトのライセンスプログラム「EES(*4)」を通じ、Azureを年間一定金額以上購入いただく場合、Azureを特別価格にて提供いたします。
・年間ご利用金額300万円以上(参考価格)。
・参考価格で16〜20%相当のディスカントにて提供します。お客様の最終的な購入価格はリセラー様により決定されます。製品型番によってはお値引きできないものもあります。
●SINET5とAzureの直接接続(*5)の特別価格での提供
SINET5とAzureのデータセンター間の直接接続を提供(2016年第三四半期提供開始予定)。SINET加入機関は高額な専用線費用およびAzureとの専用線接続費用の必要はなく、さらに定額のデータ転送料のみで利用できるAzureを特別価格にて提供いたします。
・SINET加入機関(*6)へは実質無償でSINETとAzureの直接接続を提供。
・データ転送費(定額)を65%の割引価格で提供予定。
Webサイト:
マイクロソフトのR&Dクラウド
https://www.microsoft.com/ja-jp/business/publicsector/researcher/default.aspx
Microsoft Azure
https://azure.microsoft.com/ja-jp/
■SINET-Azure接続概要図
https://www.atpress.ne.jp/releases/103413/img_103413_2.png
*1 「学認クラウド」とは、大学・研究機関がクラウドを選択する基準や、導入・利活用するための情報を整備・流通・共有することを目指した支援サービスです。クラウドの選択基準(仕様)を示すチェックリストの策定、およびチェックリストに基づくクラウドの評価、価格交渉などを、NIIが大学・研究機関に代わって実施するものです。「学認クラウド」利用機関になるためには、実証実験期間中は実験への参加申請、本格提供開始後は加入申請が必要です。実証実験については、こちらをご参照ください。
URL: http://cloud.gakunin.jp/checklist/index.html#demo
*2 学術情報ネットワーク(Science Information NETwork、SINET)」とは、日本全国の大学・研究機関等の学術情報基盤として、NIIが構築、運用している情報通信ネットワークです。教育・研究に携わる数多くの人々のコミュニティ形成を支援し、多岐にわたる学術情報の流通促進を図るため、全国にノード(ネットワークの接続拠点)を設置し、大学・研究機関等に対して先端的なネットワークを提供しています。また、国際的な先端研究プロジェクトで必要とされる国際間の研究情報流通を円滑に進められるように、多くの海外研究ネットワークと相互接続しています。SINET5は低遅延・大容量化を実現する新たなネットワークとして、SINET4からアーキテクチャを一新し、新たに構築を行い、2016年4月から正式運用を開始しました。
*3 マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」は、ストレージやバックアップをはじめとして、仮想マシン、HPC、IoT、メディアサービスなど50以上のサービスを提供しています。
詳細はこちらをご覧ください。
URL: https://azure.microsoft.com/ja-jp/
*4 「EES」とは、マイクロソフトが提供する教育機関様向けの包括ライセンスプログラムです。EESの対象となる教育機関はこちらをご参照ください。
URL: https://www.microsoft.com/ja-jp/education/license/academic.aspx
*5 SINET5とAzureの直接接続はご希望の要件により接続方式が異なります。また、方式により回線速度は異なることがあります。
*6 SINETに接続可能な機関はNIIによって定められた以下の機関です。また、SINETとの直接接続によるAzureのデータ転送費の割引価格での提供は、SINETに接続している民間企業様は対象外となります。
・大学、短期大学、高等専門学校、大学共同利用機関等
・研究所の事業に協力する機関
・国公立試験研究機関並びに研究又は研究支援を目的とする独立行政法人及び特殊法人等
詳細はこちらをご確認ください。
URL: http://www.sinet.ad.jp/document/sinet_doc/kanyuu-kitei.pdf
【日本マイクロソフト株式会社について】
日本マイクロソフトは、マイクロソフト コーポレーションの日本法人です。マイクロソフトは、モバイル ファースト&クラウド ファーストの世界におけるプラットフォームとプロダクティビティのリーディングカンパニーで、「Empower every person and every organization on the planet to achieve more. (地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとしています。
日本マイクロソフトは、この企業ミッションに基づき、「革新的で、親しみやすく、安心でき、喜んで使っていただけるクラウドとデバイスを提供する会社」を目指します。
日本マイクロソフト株式会社 Webサイト: http://www.microsoft.com/japan/