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可視光通信コンソーシアム(VLCC)、赤外線データ協会(IrDA)との共同開発協定に基づく、「可視光通信標準規格」1.0版をリリース

可視光通信コンソーシアム(以下VLCC、所在地:東京都、会長:春山 真一郎)は、赤外線データ協会(以下IrDA、所在地:米国カリフォルニア州、会長:北角 権太郎)と昨年9月3日に締結した共同開発協定に基づき、IrDA通信方式とのデータフォーマット互換のある「可視光通信標準規格」1.0版の規格化を2009年2月28日に完了したと発表しました。

VLCC方式のメリットは、スポットライト、蛍光灯などのソケットにVLCC方式の光通信対応照明器具をプラグインするだけで、リアルタイム性のある情報を配信できる点にあります。駅、ホテル、公共施設、イベント会場の情報スポットやバス、列車などの交通機関などの広告配信に使用するデジタルサイネージ(デジタルディスプレイなどに広告の映像や情報を表示する媒体)技術の応用分野などで、最小の設備投資で情報配信システムの構築が可能となります。

今回の新規格は、現在のIrDAトランシーバ(光物理層)の通信波長を可視光領域に拡張することで可視光通信を実現した方式であり、携帯電話の赤外線ポートに可視光拡張を行うだけで、モバイルデバイスに4Mbpsの照明光通信による放送型のコンテンツ配信を可能にします。この規格は、現行の携帯電話などのモバイルデバイス側の開発コストを最小化して導入することが可能です。

今後、可視光通信コンソーシアム(VLCC)と赤外線データ協会(IrDA)は、共同開発協定に基づく、共同ワーキンググループの活動を通じて、VLCC対応の照明器具、IrDA、VLCC両対応のモバイルデバイス向けトランシーバモジュールの市場導入と普及に努めます。

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【可視光通信コンソーシアム(VLCC) 概要】
VLCCは創立2003年以来、すでに企業数25社の参加する業界団体であり、照明や信号機など日常のさまざまな場所で見うけられる、可視光媒体の波動伝搬性を通信に利用することによる、高速、安全でユビキタスな可視光通信システムの推進と研究を行う業界団体です。


【赤外線データ協会(IrDA) 概要】
IrDAは1993年に設立され、現在にいたる近距離赤外線通信(PAN: Personal Area Network)の標準化団体であり、赤外線通信の標準規格として、すでに30種類を超える通信規格を公開し、そのテクノロジーは、携帯電話はもとより、プリンター、テレビなどのさまざまな機器に搭載されており、「赤外線通信」、「IrSimple(TM)」などの言葉として一般の人々に親しまれています。
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