シニアとロボットに関する調査
[16/06/24]
提供元:@Press
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シニア向け宿泊予約サービスを提供する株式会社ゆこゆこ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:萩原浩二)は、当社運営の宿泊予約サイト「ゆこゆこネット」の50代以上のメールマガジン会員1,570人を対象に、「ロボット」に関する調査を実施いたしました。
<調査結果ダイジェスト>
■人間やペットの形をしたロボットを「使ってみたい」が56.2%
⇒特に70代以上は60.8%と関心が高い
■【ロボットを使ってみたい理由】、「おもしろそうだから」が54.0%
⇒70代以上では「癒されそうだから」が45.9%と、他の年代よりも目立った
■【あったらいいなと思うロボット】、第1位は「介護用ロボット」
⇒「全介助の母親の介護を一人で毎日行っている。介護ロボットの手助けや使い方次第で、介助者の負担が軽減される」「将来、自分か夫に介護が必要になる日までに開発されていれば」など、ロボットを使って介護する側・ロボットに介護される側、どちらのニーズも見受けられた
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<調査概要>
調査期間:2016年4月27日〜5月9日
調査対象:50代以上のゆこゆこネットメールマガジン会員
調査方法:メールマガジン会員向けインターネット調査
有効回答数:1,570件
-男性:1,260名 (50代:277名、60代:699名、70代以上:284名)
-女性:310名(50代:167名、60代:126名、70代以上17名)
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<調査結果>
1.ロボットへの関心について
【人間やペットの形をしたロボットを使ってみたいと思うか】について聞いたところ、全体の56.2%が「使ってみたい」と回答しました。
年代別にみると、50代が51.4%、60代が57.1%、70代以上が60.8%と、高年齢者ほど関心が高いことがわかりました。
(図1)
2.ロボットを使ってみたい理由
人間やペットの形をしたロボットを「使ってみたい」と回答した人に、【使ってみたい理由】を聞きました。
■男女別
男女別にみると、女性が男性を特に上回ったのは「生活に役立ちそうだから」「癒されそうだから」でした。
(図2)
■年代別
年代による回答差が大きく表れたのは「癒されそうだから」で、もっとも高かったのは70代以上の45.9%でした。
(図3)
3.「あったらいいな」と思うロボット
【あったらいいなと思うロボット】について全員に自由回答で聞いたところ、全体でもっとも多かったのは「介護用ロボット」でした。コメントからは、ロボットを使って介護する側・ロボットに介護される側、両方のニーズが見受けられました。
また、年代別にみると、50代では「家事全般をするロボット」、60代・70代以上では「介護用ロボット」がそれぞれ1位となりました。
(図4)
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【あったらいいなと思うロボット】コメント集
■介護用ロボット
介護ロボットの普及が早く安価な値段で実現すれば、人材不足もかなり解消され、年寄りも安心できる(50代男性)
抱き上げて、トイレや風呂にまで運んでくれる介護ロボット(50代女性)
介護を手伝ってくれるロボットが、将来、自分か夫の介護が必要になる日までに開発されていればよい(60代女性)
介護をしてくれるロボットがいたら、どれほど気が楽になるだろうと思う。子供やお嫁さんにおむつを替えてもらったりすることを考えると、気が重い(60代女性)
介護の仕事には、手が足らない。もし車いす利用者に移動のお手伝いができる介護ロボットがいたら、皆が助かり利用者も笑顔が生まれるように思う(70代以上男性)
全介助の母親の介護を一人で毎日行っている。介護ロボットの手助けや使い方次第で、介助者の負担が軽減される(70代以上男性)
■話し相手になるロボット
年をとり、話し相手が欲しくなったとき、お茶のみ友達的なロボットがいたらいいな(50代男性)
今はまだいいが、優しい言葉が聞きたいときには、厳しいことを言わない、自分に都合がいい子がいい(50代女性)
人間と同じように会話ができるロボット。相手の心理・状況を把握して、先に発声できるとなおよい(60代男性)
愚痴をうんうんとうなずきながら聞いてくれる相棒がほしい(60代女性)
日中我が家は老夫婦だけなので、潤滑油として話し相手にはよいかな(70代以上男性)
■料理するロボット
家族構成や体質に合わせた献立立案や調理補助のロボット(50代女性)
料理の品名を言うと、それを作ってくれるロボットがいたらよいと思う(60代男性)
冷蔵庫の中身を見て料理のできるロボット(60代女性)
毎日のお料理の献立を考えてくれて、料理してくれるロボットがほしい(70代以上男性)
■その他
出掛ける時に戸締りや火の用心を確認してくれるロボット(50代男性)
お留守番ロボット(50代女性)
ペットのお世話をしてくれるロボット(50代女性)
自分の秘書的感覚で知らない知識や情報をその場で教えてもらいたい(60代男性)
足腰が弱ってきて重いものを持ったり・動かししたりすることが大変なときの手助けをしてくれたらよい(70代以上男性)
健康的なサポートをしてくれるロボット。健康診断、料理、運動、サプリメントなど(70代以上男性)
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<調査結果を受けて>
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ロボット活用は、シニアの「不」の解消に有用
シニアのロボットへの関心は高く、50代以上の56.2%が人間やペットの形をしたロボットを「使ってみたい」と回答し、高年齢者ほどその傾向が大きく出ました。幼少期、人間型ロボット「鉄腕アトム」が漫画・アニメの世界に登場し、憧れを抱いたのがまさに現在60代・70代の方々。そんな背景も、関心の高さに影響しているといえるでしょう。
【あったらいいなと思うロボット】について自由回答で聞いたところ、もっとも多かったのは「介護用ロボット」でした。「全介助の母親の介護を一人で毎日行っている。介護ロボットの手助けや使い方次第で、介助者の負担が軽減される」「将来、自分か夫に介護が必要になる日までに開発されていれば」など、ロボットを使って介護する側・ロボットに介護される側、どちらのニーズも見受けられました。
ロボットを介護に活用できれば、家族を介護している人にとっては、その肉体的負担を軽減することができます。また、今回寄せられたフリーコメントの中にも「子供やお嫁さんにおむつを替えてもらったりすることを考えると、気が重い」とあるように、シニアには「年をとってもなるべく周囲の人に迷惑をかけたくない」という思いがあるため、自身が介護される側になった場合にはそんな心理的負担を軽減することができます。介護に対する肉体的・心理的な「不安」を解消できる介護用ロボットのニーズは高く、普及に向けて早急な対応が期待されます。
「介護用ロボット」の他にニーズが高かったのが、「話し相手になるロボット」でした。「(一人暮らしになるなどして)将来話し相手がいなくなるかもしれない」という「不安」を解消するために、ロボットは有用だと考えられそうです。3つ目にあがったのは「家事全般をするロボット」ですが、60代と70代以上では「料理するロボット」が上位にあがっており、シニアは、家事の中でもとりわけ料理への負担を感じているようです。この背景には、「(高齢になって)身体的にキッチンに立つことが辛い」「(家族が独立するなどの理由で)料理は夫婦2人ないしは自分1人分だけの少量しか必要なく、都度作るのは面倒」という「不満」がありますが、料理ができるロボットがいれば、これらも解消できるでしょう。
このように、シニアは「不」の解消のためのロボット活用に意欲的であることがわかりました。ニーズを捉えた安価な製品が普及すれば、ロボットがシニアの日常生活のサポート役になる日も近いかもしれません。
(株式会社ゆこゆこ 経営企画室 事業統括グループ 笠原敦子)
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<調査結果ダイジェスト>
■人間やペットの形をしたロボットを「使ってみたい」が56.2%
⇒特に70代以上は60.8%と関心が高い
■【ロボットを使ってみたい理由】、「おもしろそうだから」が54.0%
⇒70代以上では「癒されそうだから」が45.9%と、他の年代よりも目立った
■【あったらいいなと思うロボット】、第1位は「介護用ロボット」
⇒「全介助の母親の介護を一人で毎日行っている。介護ロボットの手助けや使い方次第で、介助者の負担が軽減される」「将来、自分か夫に介護が必要になる日までに開発されていれば」など、ロボットを使って介護する側・ロボットに介護される側、どちらのニーズも見受けられた
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<調査概要>
調査期間:2016年4月27日〜5月9日
調査対象:50代以上のゆこゆこネットメールマガジン会員
調査方法:メールマガジン会員向けインターネット調査
有効回答数:1,570件
-男性:1,260名 (50代:277名、60代:699名、70代以上:284名)
-女性:310名(50代:167名、60代:126名、70代以上17名)
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<調査結果>
1.ロボットへの関心について
【人間やペットの形をしたロボットを使ってみたいと思うか】について聞いたところ、全体の56.2%が「使ってみたい」と回答しました。
年代別にみると、50代が51.4%、60代が57.1%、70代以上が60.8%と、高年齢者ほど関心が高いことがわかりました。
(図1)
2.ロボットを使ってみたい理由
人間やペットの形をしたロボットを「使ってみたい」と回答した人に、【使ってみたい理由】を聞きました。
■男女別
男女別にみると、女性が男性を特に上回ったのは「生活に役立ちそうだから」「癒されそうだから」でした。
(図2)
■年代別
年代による回答差が大きく表れたのは「癒されそうだから」で、もっとも高かったのは70代以上の45.9%でした。
(図3)
3.「あったらいいな」と思うロボット
【あったらいいなと思うロボット】について全員に自由回答で聞いたところ、全体でもっとも多かったのは「介護用ロボット」でした。コメントからは、ロボットを使って介護する側・ロボットに介護される側、両方のニーズが見受けられました。
また、年代別にみると、50代では「家事全般をするロボット」、60代・70代以上では「介護用ロボット」がそれぞれ1位となりました。
(図4)
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【あったらいいなと思うロボット】コメント集
■介護用ロボット
介護ロボットの普及が早く安価な値段で実現すれば、人材不足もかなり解消され、年寄りも安心できる(50代男性)
抱き上げて、トイレや風呂にまで運んでくれる介護ロボット(50代女性)
介護を手伝ってくれるロボットが、将来、自分か夫の介護が必要になる日までに開発されていればよい(60代女性)
介護をしてくれるロボットがいたら、どれほど気が楽になるだろうと思う。子供やお嫁さんにおむつを替えてもらったりすることを考えると、気が重い(60代女性)
介護の仕事には、手が足らない。もし車いす利用者に移動のお手伝いができる介護ロボットがいたら、皆が助かり利用者も笑顔が生まれるように思う(70代以上男性)
全介助の母親の介護を一人で毎日行っている。介護ロボットの手助けや使い方次第で、介助者の負担が軽減される(70代以上男性)
■話し相手になるロボット
年をとり、話し相手が欲しくなったとき、お茶のみ友達的なロボットがいたらいいな(50代男性)
今はまだいいが、優しい言葉が聞きたいときには、厳しいことを言わない、自分に都合がいい子がいい(50代女性)
人間と同じように会話ができるロボット。相手の心理・状況を把握して、先に発声できるとなおよい(60代男性)
愚痴をうんうんとうなずきながら聞いてくれる相棒がほしい(60代女性)
日中我が家は老夫婦だけなので、潤滑油として話し相手にはよいかな(70代以上男性)
■料理するロボット
家族構成や体質に合わせた献立立案や調理補助のロボット(50代女性)
料理の品名を言うと、それを作ってくれるロボットがいたらよいと思う(60代男性)
冷蔵庫の中身を見て料理のできるロボット(60代女性)
毎日のお料理の献立を考えてくれて、料理してくれるロボットがほしい(70代以上男性)
■その他
出掛ける時に戸締りや火の用心を確認してくれるロボット(50代男性)
お留守番ロボット(50代女性)
ペットのお世話をしてくれるロボット(50代女性)
自分の秘書的感覚で知らない知識や情報をその場で教えてもらいたい(60代男性)
足腰が弱ってきて重いものを持ったり・動かししたりすることが大変なときの手助けをしてくれたらよい(70代以上男性)
健康的なサポートをしてくれるロボット。健康診断、料理、運動、サプリメントなど(70代以上男性)
************************************
<調査結果を受けて>
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ロボット活用は、シニアの「不」の解消に有用
シニアのロボットへの関心は高く、50代以上の56.2%が人間やペットの形をしたロボットを「使ってみたい」と回答し、高年齢者ほどその傾向が大きく出ました。幼少期、人間型ロボット「鉄腕アトム」が漫画・アニメの世界に登場し、憧れを抱いたのがまさに現在60代・70代の方々。そんな背景も、関心の高さに影響しているといえるでしょう。
【あったらいいなと思うロボット】について自由回答で聞いたところ、もっとも多かったのは「介護用ロボット」でした。「全介助の母親の介護を一人で毎日行っている。介護ロボットの手助けや使い方次第で、介助者の負担が軽減される」「将来、自分か夫に介護が必要になる日までに開発されていれば」など、ロボットを使って介護する側・ロボットに介護される側、どちらのニーズも見受けられました。
ロボットを介護に活用できれば、家族を介護している人にとっては、その肉体的負担を軽減することができます。また、今回寄せられたフリーコメントの中にも「子供やお嫁さんにおむつを替えてもらったりすることを考えると、気が重い」とあるように、シニアには「年をとってもなるべく周囲の人に迷惑をかけたくない」という思いがあるため、自身が介護される側になった場合にはそんな心理的負担を軽減することができます。介護に対する肉体的・心理的な「不安」を解消できる介護用ロボットのニーズは高く、普及に向けて早急な対応が期待されます。
「介護用ロボット」の他にニーズが高かったのが、「話し相手になるロボット」でした。「(一人暮らしになるなどして)将来話し相手がいなくなるかもしれない」という「不安」を解消するために、ロボットは有用だと考えられそうです。3つ目にあがったのは「家事全般をするロボット」ですが、60代と70代以上では「料理するロボット」が上位にあがっており、シニアは、家事の中でもとりわけ料理への負担を感じているようです。この背景には、「(高齢になって)身体的にキッチンに立つことが辛い」「(家族が独立するなどの理由で)料理は夫婦2人ないしは自分1人分だけの少量しか必要なく、都度作るのは面倒」という「不満」がありますが、料理ができるロボットがいれば、これらも解消できるでしょう。
このように、シニアは「不」の解消のためのロボット活用に意欲的であることがわかりました。ニーズを捉えた安価な製品が普及すれば、ロボットがシニアの日常生活のサポート役になる日も近いかもしれません。
(株式会社ゆこゆこ 経営企画室 事業統括グループ 笠原敦子)
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