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進行性固形がん患者において「FF-21101」の抗体が がん組織に集積することを画像診断により確認

富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、進行性固形がん患者に対する抗がん剤「FF-21101」の米国第I相試験において、投与された患者で「FF-21101」の抗体ががん組織に集積することが画像診断により確認できたことを、お知らせいたします。これにより、抗体に結合させた放射性同位元素(RI)から放出される放射線で患部を治療することが期待されます。今後も引き続き臨床試験を進め、「FF-21101」の薬剤評価を行っていきます。

◆詳細はWebページよりご覧下さい。
  ⇒ http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1085.html?link=atp

「FF-21101」は、RIを結合させた抗体(Armed抗体(*1))を用いた抗がん剤で、RIから放出する放射線で直接がん組織を攻撃することができるため、患者の免疫機能の状態に関わらず、高い治療効果が期待できます。また放射線により、抗体のがん組織への集積を確認することができる抗がん剤です。今回、「FF-21101」を投与された4名中3名の患者で、抗体ががん組織に集積していることを画像診断により確認できました。
今回の報告は、6月27日(現地時間)にフランス・パリで開催された、がんの個別化医療に関する国際的なシンポジウム「World Innovative Networking in Personalized Cancer Medicine」において、治験責任医師である、米国テキサス州立大学 MDアンダーソンがんセンター(以下、MDアンダーソンがんセンター)(*2)のVivek Subbiah(ヴィベック・サビア)医師より発表されました。
「FF-21101」は、富士フイルムがグループ会社の技術を結集させ、開発したものです。抗体の創出には創薬系バイオベンチャーのペルセウスプロテオミクス、抗体の製造にはバイオ医薬品受託製造会社のFUJIFILM Diosynth Biotechnologies、抗体にRIを結合させるプロセスの開発には放射性医薬品メーカーの富士フイルムRIファーマの技術を活用しています。

*1 Armed抗体は、抗体にRIや毒素を化学的に結合させたもので、がん細胞への攻撃力を高めることが期待できる。
*2 テキサス州ヒューストン(米国)にあるがんの治療・研究・教育・予防を専門とする世界最大規模のがんセンター。1941年に設立され、がん撲滅をミッションとしている。3つの精神「思いやり」「誠実」「発見」の理念に基づき、がん治療の国際的リーダーとして、これまで多くの新しいがん治療を開発してきた。

<関連リンク>
富士フイルムの医薬品 製品ラインアップ
  ⇒ http://fujifilm.jp/business/healthcare/medicine/index.html?link=atp
富士フイルムニュースリリース一覧
  ⇒ http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/index.html?link=atp
富士フイルム株式会社
  ⇒ http://fujifilm.jp/?link=atp
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