福山大学、北海道大学とマスク着用が顔の大きさ知覚に及ぼす効果について共同検証 マスク着用で顔が小さく知覚されることを実証
[16/08/09]
提供元:@Press
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ユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、社長:高原 豪久)は、マスク着用が顔の大きさ知覚に及ぼす効果について、福山大学、北海道大学と共同で検証し、日本認知心理学会第14回大会(2016年6月18日〜19日)にて発表しました。今回の検証結果についてご報告します。
マスク着用による顔の大きさ知覚について検証結果
https://www.atpress.ne.jp/releases/109132/img_109132_1.png
≪検証を通してのまとめ≫
◆顔の大きさに関係なく、マスク着用は顔を小さく知覚させる効果がある。
◆元々の顔の見た目が大きい程、より小顔効果が強く現れる。
■検証の背景
2009年新型インフルエンザの世界的流行以降、日本において予防意識やエチケット意識が高まり、マスクを日常的に着用される方が増えています。このようなマスクの使用習慣の変化から、従来の風邪や花粉対策に加え、最近では女性を中心にすっぴん隠しやご自身の顔をより魅力的に見せるなど、マスクの用途は益々広がりを見せています。
昨年11月に実施した「小顔に関する意識調査」において、85.4%の女性が今よりも小顔になりたいと回答、調査結果より小顔に対する憧れを持つ女性が多く存在することがわかりました。そこでこの度、マスクの着用が顔の大きさ知覚に及ぼす効果について、北海道大学文学研究科、福山大学心理学科と共同で検証しました。その検証結果についてご報告します。
■検証の概要
調査対象:20〜30歳代の女性の顔画像
評価者数:18歳以上の男女合計36名
調査期間:2016年1月〜2016年2月
調査方法:20〜30歳代の女性66名の顔画像をコンピュータ画面上に1枚ずつ呈示し、顔画像1枚ごとに評価者が感じる主観的な顔の大きさを1〜100の範囲で評定してもらった。評価対象は「マスク着用者、マスク非着用者」×「元々の主観的な顔の大きさ(小顔・中顔・大顔)」の2要因で検証を行った。その際、順序の影響をなくすために、マスク着用もしくは非着用の画像は一度だけ評価することとし、同じ人物の画像を二度見ることがないようにした。なお、実験に用いた顔画像については、予め別の評価者によってマスクを着けていない状態で顔の大きさの評定を済ませてあった。
同じ人物でもマスク着用、非着用の両方を見ることがないようにした。
「顔の大きさ知覚に及ぼすマスク着用効果」の検証イメージ
https://www.atpress.ne.jp/releases/109132/img_109132_2.png
■検証の結果
「マスク着用顔、マスク非着用顔」×「元々の主観的な顔の大きさ(小顔・中顔・大顔)」の2要因で分散分析を行ったところ、元々の顔の大きさに関係なく、マスクを着用した顔画像の方が、顔が小さく知覚されることがわかった。さらに、その小顔に見える効果は元々の顔の見た目の大きさが大きい程、強くなる傾向がみられた。
検証の結果
https://www.atpress.ne.jp/releases/109132/img_109132_3.png
■検証の考察
今回、顔の大きさに関係なく、マスク着用で顔の一部を隠すことで、隠された部分を小さく知覚させ、小顔に見せる効果が現れたと示唆される。さらに、元々の顔が大きい程、隠した部分がより小さく知覚され、小顔効果がより発揮されたと考える。
■共同研究メンバー
福山大学心理学科 宮崎 由樹氏
北海道大学文学研究科 伊藤 資浩氏
北海道大学文学研究科 河原 純一郎氏
ユニ・チャーム株式会社 柴田 彰
ユニ・チャーム株式会社 神山 龍一
■福山大学心理学科 宮崎 由樹講師のコメント
今回、マスクを着用することが顔の大きさ知覚にどのように作用するか検証したところ、元々の顔の大きさに関係なく、同じ人物であってもマスクを着用した顔の方が、顔が小さく知覚されることが示されました。皮下脂肪がつきやすい顔面咬筋部や下あご部分をマスクで隠すことで、その遮蔽部分が平均的な大きさの顔で補間されたこと、さらに錯視(アモーダル収縮)によって顔が収縮して知覚されたことが小顔効果に繋がったと考えられます。
今回の検証では、ユニ・チャーム社の「小顔にみえマスク」を使用しました。本検証はマスク着用・非着用による顔の大きさ知覚の変化を評価したもので、マスクの色や形状の効果まで検証していません。しかしながら、昨年5月にユニ・チャーム社と実施した検証において、ピンク色のマスクをつけた顔は、白色のマスクをつけた顔よりも、他人から見て魅力が高く評価されることを実証しています。このように、顔の外見的印象は着用するマスクの色や形といった形状によっても、大きく変わる可能性があります。
福山大学心理学科 宮崎 由樹講師
https://www.atpress.ne.jp/releases/109132/img_109132_4.png
■当社のコメント
当社では、遮断性やフィルタ性能といったマスクの基本機能以外に、マスク着用時の見た目の評価など幅広く検証を行うことで、マスクの可能性が広がると考えております。今回の検証を通し、お客様のマスクへの多様化するニーズにお応えできるよう、商品開発やサービスを今後も行ってまいります。
■会社概要
社名 :ユニ・チャーム株式会社
設立 :1961年2月10日
本店 :愛媛県四国中央市金生町下分182番地
本社 :東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田ツインビル西館
社員数 :1,297名[グループ合計13,901名](2014年12月)
事業内容:ベビーケア関連製品、フェミニンケア関連製品、
ヘルスケア関連製品、化粧パフ、ハウスホールド製品、
ペットケア関連製品、産業資材、食品包材等の販売
≪消費者の方のお問い合わせ先≫
ユニ・チャーム株式会社 お客様相談センター
TEL:0120-011-529
ユニ・チャーム株式会社 ホームページアドレス
http://www.unicharm.co.jp/
マスク着用による顔の大きさ知覚について検証結果
https://www.atpress.ne.jp/releases/109132/img_109132_1.png
≪検証を通してのまとめ≫
◆顔の大きさに関係なく、マスク着用は顔を小さく知覚させる効果がある。
◆元々の顔の見た目が大きい程、より小顔効果が強く現れる。
■検証の背景
2009年新型インフルエンザの世界的流行以降、日本において予防意識やエチケット意識が高まり、マスクを日常的に着用される方が増えています。このようなマスクの使用習慣の変化から、従来の風邪や花粉対策に加え、最近では女性を中心にすっぴん隠しやご自身の顔をより魅力的に見せるなど、マスクの用途は益々広がりを見せています。
昨年11月に実施した「小顔に関する意識調査」において、85.4%の女性が今よりも小顔になりたいと回答、調査結果より小顔に対する憧れを持つ女性が多く存在することがわかりました。そこでこの度、マスクの着用が顔の大きさ知覚に及ぼす効果について、北海道大学文学研究科、福山大学心理学科と共同で検証しました。その検証結果についてご報告します。
■検証の概要
調査対象:20〜30歳代の女性の顔画像
評価者数:18歳以上の男女合計36名
調査期間:2016年1月〜2016年2月
調査方法:20〜30歳代の女性66名の顔画像をコンピュータ画面上に1枚ずつ呈示し、顔画像1枚ごとに評価者が感じる主観的な顔の大きさを1〜100の範囲で評定してもらった。評価対象は「マスク着用者、マスク非着用者」×「元々の主観的な顔の大きさ(小顔・中顔・大顔)」の2要因で検証を行った。その際、順序の影響をなくすために、マスク着用もしくは非着用の画像は一度だけ評価することとし、同じ人物の画像を二度見ることがないようにした。なお、実験に用いた顔画像については、予め別の評価者によってマスクを着けていない状態で顔の大きさの評定を済ませてあった。
同じ人物でもマスク着用、非着用の両方を見ることがないようにした。
「顔の大きさ知覚に及ぼすマスク着用効果」の検証イメージ
https://www.atpress.ne.jp/releases/109132/img_109132_2.png
■検証の結果
「マスク着用顔、マスク非着用顔」×「元々の主観的な顔の大きさ(小顔・中顔・大顔)」の2要因で分散分析を行ったところ、元々の顔の大きさに関係なく、マスクを着用した顔画像の方が、顔が小さく知覚されることがわかった。さらに、その小顔に見える効果は元々の顔の見た目の大きさが大きい程、強くなる傾向がみられた。
検証の結果
https://www.atpress.ne.jp/releases/109132/img_109132_3.png
■検証の考察
今回、顔の大きさに関係なく、マスク着用で顔の一部を隠すことで、隠された部分を小さく知覚させ、小顔に見せる効果が現れたと示唆される。さらに、元々の顔が大きい程、隠した部分がより小さく知覚され、小顔効果がより発揮されたと考える。
■共同研究メンバー
福山大学心理学科 宮崎 由樹氏
北海道大学文学研究科 伊藤 資浩氏
北海道大学文学研究科 河原 純一郎氏
ユニ・チャーム株式会社 柴田 彰
ユニ・チャーム株式会社 神山 龍一
■福山大学心理学科 宮崎 由樹講師のコメント
今回、マスクを着用することが顔の大きさ知覚にどのように作用するか検証したところ、元々の顔の大きさに関係なく、同じ人物であってもマスクを着用した顔の方が、顔が小さく知覚されることが示されました。皮下脂肪がつきやすい顔面咬筋部や下あご部分をマスクで隠すことで、その遮蔽部分が平均的な大きさの顔で補間されたこと、さらに錯視(アモーダル収縮)によって顔が収縮して知覚されたことが小顔効果に繋がったと考えられます。
今回の検証では、ユニ・チャーム社の「小顔にみえマスク」を使用しました。本検証はマスク着用・非着用による顔の大きさ知覚の変化を評価したもので、マスクの色や形状の効果まで検証していません。しかしながら、昨年5月にユニ・チャーム社と実施した検証において、ピンク色のマスクをつけた顔は、白色のマスクをつけた顔よりも、他人から見て魅力が高く評価されることを実証しています。このように、顔の外見的印象は着用するマスクの色や形といった形状によっても、大きく変わる可能性があります。
福山大学心理学科 宮崎 由樹講師
https://www.atpress.ne.jp/releases/109132/img_109132_4.png
■当社のコメント
当社では、遮断性やフィルタ性能といったマスクの基本機能以外に、マスク着用時の見た目の評価など幅広く検証を行うことで、マスクの可能性が広がると考えております。今回の検証を通し、お客様のマスクへの多様化するニーズにお応えできるよう、商品開発やサービスを今後も行ってまいります。
■会社概要
社名 :ユニ・チャーム株式会社
設立 :1961年2月10日
本店 :愛媛県四国中央市金生町下分182番地
本社 :東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田ツインビル西館
社員数 :1,297名[グループ合計13,901名](2014年12月)
事業内容:ベビーケア関連製品、フェミニンケア関連製品、
ヘルスケア関連製品、化粧パフ、ハウスホールド製品、
ペットケア関連製品、産業資材、食品包材等の販売
≪消費者の方のお問い合わせ先≫
ユニ・チャーム株式会社 お客様相談センター
TEL:0120-011-529
ユニ・チャーム株式会社 ホームページアドレス
http://www.unicharm.co.jp/