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日本調剤・インターネット調査 生活者に聞く『かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師に対する意識』

 全国47都道府県で調剤薬局を展開する日本調剤株式会社(本社:東京都千代田区丸の内、代表取締役社長:三津原 博)は、自主企画のインターネット調査として、生活者に聞く『かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師に対する意識』を実施しました。
 本調査は、全国の20歳〜69歳の男女1,000人を対象に、2016年7月29日から8月1日の期間にインターネットによるアンケート調査を実施し、その結果をまとめました。


■調査結果のポイント■
 超高齢社会が到来した今、地域社会における医療・健康管理の拠点として「薬局」の役割が注目されています。薬局・薬剤師が生活者にどのように理解されているか、身近な存在になっているかを知るために、「薬局」(処方せんによる調剤を行っている薬局・ドラッグストア等)及び、いつも同じ薬剤師が患者の服薬状況や体調の変化を、一元的・継続的にサポートする新制度「かかりつけ薬剤師」について、アンケート調査を行いました。

●処方せん調剤以外では「市販薬・衛生雑貨品」の購入に薬局を利用する
 約6割の人は、処方薬の調剤以外の目的で薬局を利用したことがある。処方薬の調剤以外の利用目的で最も多いのは「市販薬や衛生雑貨の購入」(80.8%)。なお、“薬や体調・健康の相談”という回答は20.9%だった。

●かかりつけ薬局がある人は約半数
 いつも利用する薬局(かかりつけ薬局)が「ある」人の方が若干多く47.5%。性年代別では女性60代が「ある」割合が最も高く70.0%。男女とも高い年代ほど、いつも利用する薬局(かかりつけ薬局)がある傾向。

●かかりつけ薬局を選ぶポイントのトップは、「自宅や職場の近く」
 いつも利用する薬局(かかりつけ薬局)を選ぶ時の重視ポイントのトップ3は、1位「自宅や職場の近く」(40.5%)、2位「薬の効果や副作用の確認」(32.8%)、3位「医療機関の近く」(27.4%)。

●知られていない薬剤師の仕事としては「在宅医療支援」や「薬剤師の情報発信」
 薬局の薬剤師の仕事として最も認知度が高いのは「処方せんによる調剤」(83.2%)。次いで、「薬の正しい使い方の指導」(67.4%)、「薬の飲みあわせのチェック」(55.5%)。認知度が低いのは「薬や健康関連の啓発イベント」(5.3%)や「在宅介護の支援」(4.8%)。

●6割近くが知らない、わからない「かかりつけ薬剤師」の存在
 6割近くの人は「かかりつけ薬剤師」とは何かを「知らない/わからない」(57.8%)と認知の低さがわかった。性年代別で、「知らない/わからない」が最も多いのは男性40代で66.0%。一方、女性50代は半数以上の55.0%が認知している(知っている+なんとなく知っている)。

●「かかりつけ薬剤師」を持つ人が多い世代は50〜60代
 現在、すでにかかりつけ薬剤師を「持っている人」は全体の1割。持っているかどうか「わからない」も14.9%。「持っている」割合が最も高い性年代は、男女ともに60代(17.0%)。次いで、男女ともに50代(14.0%)。

●「かかりつけ薬剤師」を持つきっかけは、「薬局で勧められた」
 現在“かかりつけ薬剤師を持っている人”が持った理由・きっかけとして最も多いのは、「薬局で勧められた」(48.0%)で約半数。

●今後「かかりつけ薬剤師」を持ちたいかは、半数以上が「どちらともいえない」
 “かかりつけ薬剤師を持っていない人”の約3分の1は、今後「かかりつけ薬剤師」を持ちたいと思っている(「持ちたい」5.3%+「どちらかというと持ちたい」27.0%)。しかし、「かかりつけ薬剤師」の認知度が低いこともあるためか、半数以上は「どちらともいえない」(55.6%)と回答。
 性年代別でみると、女性50代は“持ちたい”意向が最も高く、41.8%(「持ちたい」8.1%+「どちらかというと持ちたい」33.7%)。


■調査結果から(考察)■
 国では2015年10月、地域社会における薬局、薬剤師の役割を明確化した「患者のための薬局ビジョン」を示し、2016年4月から患者さま一人ひとりの服薬情報の一元管理、継続管理をサポートする新しい制度として、「かかりつけ薬剤師」制度をスタートさせました。日本調剤では、患者さまをはじめとした一般生活者の薬局(調剤薬局)に対する意識や認知度、新しい制度である「かかりつけ薬剤師」制度の浸透度合いを知るために、本アンケートを実施しました。
 今回の調査結果からは、処方せんを扱う薬局(調剤薬局)を、半数近くの方がいつも利用する薬局として持っているものの、来局目的としては処方せんによる処方薬の調剤以外には市販薬や衛生用品などを購入する場所として認知しているようです。地域に根ざした薬局の期待される役割である、“薬の専門家である薬剤師に、薬や健康管理について相談できる場所”としての認識はまだ低いという結果が表れています。
 また、今回からスタートした「かかりつけ薬剤師」制度への認知としては、制度そのものを「知らない/わからない」が6割近くあり、“今後、かかりつけ薬剤師を持ちたいか”という質問に対しても3分の2近くの人が「どちらともいえない・持ちたくない」と回答しています。
 すでに「かかりつけ薬剤師」を持っている回答者の半数が、「薬局での勧め」により利用するようになったことからも、患者さまにとってメリットがある同制度なだけに、薬局現場でのしっかりとした本制度の説明が大切なことが分かりました。
 日本調剤では、2015年9月より「日本のかかりつけ薬局宣言」キャンペーンを行い、積極的に地域社会に貢献する存在としての調剤薬局企業を目指して取り組んでいます。今年度から導入された「かかりつけ薬剤師」制度も、薬局が医療・健康管理の立場で、地域の皆さま一人ひとりのお役に立つ存在へなるための重要なステップと捉えて積極的にお勧めしています。今後も地域の皆さまから支持される「かかりつけ薬局」を目指して、積極的に取り組んでまいります。


【調査概要】
調査方法  :インターネット調査
調査地域  :全国
調査対象者 :20歳〜69歳の男女1,000人
       ※医療・福祉、マスコミ関連業種の対象者除く
サンプル構成:全体1,000 男性500 女性500
       20〜29歳(全体200 男性100 女性100)
       30〜39歳(全体200 男性100 女性100)
       40〜49歳(全体200 男性100 女性100)
       50〜59歳(全体200 男性100 女性100)
       60〜69歳(全体200 男性100 女性100)
調査期間  :2016年7月29日(金)〜8月1日(月)
調査手法  :株式会社インテージに委託して、インターネット調査で実施

※グラフのパーセンテージは四捨五入されているため合計値が100にならないものもございます。


【調査結果】
※薬局とは :ここで言う『薬局』とは、処方せんによる調剤を行っている薬局・ドラッグストア等のことです。
※処方薬とは:医師が診断をもとに処方する「医療用医薬品」のことです。
※市販薬とは:薬局やドラッグストア等で、自由に買える「一般用医薬品」のことです。

Q1 あなたは、これまでに処方薬の調剤以外の目的で、「薬局」を利用したことがありますか。(回答は1つ)
 処方薬の調剤以外の目的での薬局を利用したことが「ある」人は全体の61.3%。

[図1]処方薬の調剤以外で薬局を利用したことがあるか(単数回答)
https://www.atpress.ne.jp/releases/109827/img_109827_2.png


Q2 あなたが、処方薬の調剤以外で「薬局」を利用した目的はなんですか。(回答はいくつでも)
(回答者:Q1で処方薬の調剤以外の目的で薬局を利用したことが「ある」と回答した人)
 Q1で“処方薬の調剤以外で薬局を利用したことがある”と回答した人に利用目的を聞いた。最も多いのは「市販薬や衛生雑貨の購入」(80.8%)。次いで、「日用品・雑貨の購入」(58.7%)、「食品や飲料の購入」(57.7%)、「化粧品やヘアケア製品などの購入」(55.5%)となった。なお、“薬や体調・健康の相談”という回答も20.9%あった(「薬の相談」16.2%+「体調・健康に関する相談」4.7%)。

[表2]処方薬の調剤以外で薬局を利用した目的(複数回答)
https://www.atpress.ne.jp/releases/109827/img_109827_3.png


Q3 あなたは、いつも利用する薬局(かかりつけ薬局)をお持ちですか。(回答は1つ)
 いつも利用する薬局(かかりつけ薬局)の有無を聞いたところ、「ある」人の方が47.5%と若干多い。
 性年代別でみると、「ある」割合が最も高いのは女性60代で70.0%。次いで、男性60代と女性50代がともに59.0%となり、男女とも年代が上がるに従い、いつも利用する薬局(かかりつけ薬局)がある傾向。

[図3]いつも利用する薬局(かかりつけ薬局)の有無:性年代別(単数回答)
https://www.atpress.ne.jp/releases/109827/img_109827_4.png


Q4 あなたが、いつも利用する薬局(かかりつけ薬局)を選ぶ場合は、どのような機能・サービスを重視しますか。重視する点を上位3つまで選択してください。(回答は3つまで)
 いつも利用する薬局(かかりつけ薬局)を選ぶ際に重視する機能・サービスのトップ3は、1位「自宅や職場の近く」(40.5%)、2位「薬の効果や副作用の確認」(32.8%)、3位「医療機関の近く」(27.4%)であった。

[表4]いつも利用する薬局(かかりつけ薬局)を選ぶ際に重視する点(回答は3つまで)
https://www.atpress.ne.jp/releases/109827/img_109827_5.png


Q5 あなたは、薬局の薬剤師が主に行っている仕事を知っていますか。
知っていることをすべてお答えください。(回答はいくつでも)
 薬局の薬剤師の仕事に対する認知を聞いた結果、最も認知度が高いのは「処方せんによる調剤」で83.2%。
 次いで、「薬の正しい使い方の指導」(67.4%)、「薬の飲みあわせのチェック」(55.5%)、「処方せん内容が適切かどうかの確認をする」(39.6%)となった。
 一方、「薬や健康関連の啓発イベント」(5.3%)や「在宅介護の支援」(4.8%)に関しては認知度が低く、薬剤師の仕事で「知っていることはない」という回答も8.0%あった。

[表5]薬局の薬剤師の仕事内容の認知(複数回答)
https://www.atpress.ne.jp/releases/109827/img_109827_6.png


Q6 2016年4月より新たに『かかりつけ薬剤師制度』がスタートしました。あなたは、「かかりつけ薬剤師」とは何か知っていますか。(回答は1つ)
※「かかりつけ薬剤師」とは、いつも同じ薬剤師が、患者の服薬状況や体調の変化を一元的・継続的にサポートします。「かかりつけ薬剤師」を持つためには、患者本人が薬剤師を指名して、同意書に署名する必要があります。なお、「かかりつけ薬剤師指導料」という費用が発生します。

 2016年の4月より『かかりつけ薬剤師制度』がスタートし4カ月が経過した。「かかりつけ薬剤師」についてどのくらい認知が浸透しているかを聴取した結果、6割近くの人が「知らない/わからない」(57.8%)と回答。
 性年代別でみると、「知らない/わからない」が最も多いのは男性40代で66.0%。次いで、男性20代(64.0%)、女性20代(62.0%)となった。一方、女性50代は半数以上の55.0%が“知っている”(知っている+なんとなく知っている)模様。

[図6]「かかりつけ薬剤師」に対する認知:性年代別(単数回答)
https://www.atpress.ne.jp/releases/109827/img_109827_1.png


Q7 あなたは、現在、「かかりつけ薬剤師」を持っていますか。(回答は1つ)
 現在、すでにかかりつけ薬剤師を「持っている人」は全体の1割。持っているかどうか「わからない」も14.9%であった。
 性年代別でみると、「持っている」割合が高いのは、男女ともに60代で17.0%。次いで男女50代の14.0%となり、年代が高いほどかかりつけ薬剤師を持っている割合が高い傾向。

[図7]「かかりつけ薬剤師」を持っているか:性年代別(単数回答)
https://www.atpress.ne.jp/releases/109827/img_109827_7.png


Q8 あなたが、「かかりつけ薬剤師」を持った理由・きっかけはなんですか。(回答はいくつでも)
(回答者:Q7でかかりつけ薬剤師を「持っている」と回答した人)
 Q7で“かかりつけ薬剤師を持っている”と回答した人に、持った理由・きっかけを聞いたところ、最も多いのは「薬局で勧められた」(48.0%)で約5割。

[表8]「かかりつけ薬剤師」を持った理由・きっかけ(複数回答)
https://www.atpress.ne.jp/releases/109827/img_109827_8.png


Q9 あなたは、今後、「かかりつけ薬剤師」を持ちたいと思いますか(回答は1つ)
(回答者:Q7でかかりつけ薬剤師を「持っていない」「わからない」と回答した人)
 Q7で“かかりつけ薬剤師を持っていない・わからない”と回答した人に、今後「かかりつけ薬剤師」を持ちたいかを聞いたところ、約3分の1の人は持ちたい(「持ちたい」5.3%+「どちらかというと持ちたい」27.0%)と思っている。しかし、い
まだ「かかりつけ薬剤師」に対する認知度が低いこともあるためか、半数以上は「どちらともいえない」(55.6%)と回答。
 性年代別で「持ちたい」意向が高いのは、女性50代で41.8%(「持ちたい」8.1%+「どちらかというと持ちたい」33.7%)。次いで女性30代37.8%(「持ちたい」7.8%+「どちらかというと持ちたい」30.0%)

[図9]「かかりつけ薬剤師」を持ちたいと思うか:性年代別(単数回答)
https://www.atpress.ne.jp/releases/109827/img_109827_9.png


【日本調剤株式会社について】 http://www.nicho.co.jp/
 1980(昭和55)年の創業以来、一貫して国の健康保険制度を支える調剤薬局のあるべき機能・役割を全うすべく「医薬分業」を追求し、調剤薬局展開を積極的に行っています。現在では、全都道府県に調剤薬局を展開し約2,500名の薬剤師を有する、日本を代表する調剤薬局企業として評価を得ています。また、ジェネリック医薬品の普及や在宅医療への取り組みを積極的に進めており、さらに超高齢社会に必要とされる良質な医療サービスを提供する「日本のかかりつけ薬局」を目指して取り組んでいます。

※本ニュースリリースは厚生労働記者会、厚生日比谷クラブ、本町記者会に配布しております。
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