英文学術誌 Plant & Cell Physiology 2009年7月「特集:Omics & Bioinformatics」号発刊のお知らせ
[09/07/10]
提供元:@Press
提供元:@Press
Plant & Cell Physiologyは、日本植物生理学会が発行する欧文学術誌です。
この雑誌は食糧や環境・エネルギー問題を始め、人類の生存に欠くことのできない植物について基礎から応用にわたる研究論文を掲載しています。
2009年はPlant & Cell Physiologyの創刊50周年にあたる、記念すべき年です。
今回、7号では、「Omics & Bioinformatics(オミクス&バイオインフォマティクス)」の特集をしました。
「21世紀に入ってゲノム解析技術や質量分析技術の発展にともない、数千・数万の遺伝子やタンパク質、代謝物が織り成す複雑なネットワークの解析の中から、新たな知見、真理を見いだそうという研究分野が生まれました。それがオミクスです。
オミクスには遺伝子の構造や機能解析(ゲノミクス)、遺伝子の転写発現解析(トランスクリプトミクス)、タンパク質の構造や発現解析(プロテオミクス)、代謝産物の網羅的な解析(メタボロミクス)、そして形質や表現型の解析(フェノミクス)などが含まれます。
また、膨大なデータの中から統計学や情報学等をベースに生物学的に意味のある情報を見いだす学問がバイオインフォマティクスです。
オミクスとバイオインフォマティクスの進展により、これまでの1つ1つの遺伝子を対象にした方法では解明が難しかった問題を研究することが可能になりました。今後の生物学の研究ではますますこの2つの学問領域が重要になるものと思われます。
今回の特集号では、植物におけるオミクスとバイオインフォマティクスにおいて、日本人研究者による最先端の研究成果を掲載しています。21世紀の学問であるオミクスとバイオインフォマティクス研究の発展が、地球が抱える環境問題、食糧問題、エネルギー問題解決への新たな糸口の発見につながることを期待しています。」(理化学研究所 植物科学研究センター 榊原 均)
今回の特集では、理化学研究所 植物科学研究センターの篠崎 一雄先生と榊原 均先生のエディトリアル、そして特集記事6編全てをオープン・アクセスに設定しています。
GMT時間・7月13日公開、7月特集号のコンテンツは下記にて詳しくご紹介しています。
ホームページも併せてご覧ください。
なお、この特集号については理化学研究所 植物科学研究センターより7月14日に記者向けにお知らせを致します。
お知らせの内容については14日以降、理化学研究所 植物科学研究センターのホームページよりご確認ください。
URL: http://www.psc.riken.go.jp/index.html
【Plant & Cell Physiologyについて】
<創刊>
1959年12月 月刊雑誌(英語)
<定期購読料>
個人購読は日本植物生理学会に連絡、12,000円または6,000円(税込) / 年
(※年会費には日本植物生理学会通信を含む)
機関購読についてはオックスフォード・ジャーナルへお問い合わせください。
<ホームページ>
http://www.pcp.oxfordjournals.org
-*-*-7号 コンテンツ紹介 -*-*-
== 今月の特集記事 [全てオープン・アクセス]==
<エディトリアル>
"Omics and bioinformatics: essential toolbox for systems analyses of plant functions beyond 2010"
Editors: Kazuo Shinozaki and Hitoshi Sakakibara
<論文>
"Omics-based approaches to methionine side-chain elongation in Arabidopsis: characterization of the genes encoding methylthioalkylmalate isomerase and methylthioalkylmalate dehydrogenase"
Authors: Yuji Sawada et al.
"Proteome analysis of detergent resistant membranes (DRMs) associated with OsRac1 mediated innate immunity in rice"
Authors: Masayuki Fujiwara et al.
"Highly sensitive and high-throughput analysis of plant hormones using MS-probe modification and liquid chromatography-tandem mass spectrometry: an application for hormone profiling in Oryza sativa"
Authors: Mikiko Kojima et al.
"Phenome analysis in plant species using loss-of-function and gain-of-function mutants"
Authors: Takashi Kuromori et al.
"Function analysis of transcription factors in Arabidopsis"
Authors: Nobutaka Mitsuda et al.
"PosMed-plus: an Intelligent Search Engine Inferentially Integrates Cross-species Information Resources for Molecular Breeding of Plants"
Authors: Yuko Makita et al.
この雑誌は食糧や環境・エネルギー問題を始め、人類の生存に欠くことのできない植物について基礎から応用にわたる研究論文を掲載しています。
2009年はPlant & Cell Physiologyの創刊50周年にあたる、記念すべき年です。
今回、7号では、「Omics & Bioinformatics(オミクス&バイオインフォマティクス)」の特集をしました。
「21世紀に入ってゲノム解析技術や質量分析技術の発展にともない、数千・数万の遺伝子やタンパク質、代謝物が織り成す複雑なネットワークの解析の中から、新たな知見、真理を見いだそうという研究分野が生まれました。それがオミクスです。
オミクスには遺伝子の構造や機能解析(ゲノミクス)、遺伝子の転写発現解析(トランスクリプトミクス)、タンパク質の構造や発現解析(プロテオミクス)、代謝産物の網羅的な解析(メタボロミクス)、そして形質や表現型の解析(フェノミクス)などが含まれます。
また、膨大なデータの中から統計学や情報学等をベースに生物学的に意味のある情報を見いだす学問がバイオインフォマティクスです。
オミクスとバイオインフォマティクスの進展により、これまでの1つ1つの遺伝子を対象にした方法では解明が難しかった問題を研究することが可能になりました。今後の生物学の研究ではますますこの2つの学問領域が重要になるものと思われます。
今回の特集号では、植物におけるオミクスとバイオインフォマティクスにおいて、日本人研究者による最先端の研究成果を掲載しています。21世紀の学問であるオミクスとバイオインフォマティクス研究の発展が、地球が抱える環境問題、食糧問題、エネルギー問題解決への新たな糸口の発見につながることを期待しています。」(理化学研究所 植物科学研究センター 榊原 均)
今回の特集では、理化学研究所 植物科学研究センターの篠崎 一雄先生と榊原 均先生のエディトリアル、そして特集記事6編全てをオープン・アクセスに設定しています。
GMT時間・7月13日公開、7月特集号のコンテンツは下記にて詳しくご紹介しています。
ホームページも併せてご覧ください。
なお、この特集号については理化学研究所 植物科学研究センターより7月14日に記者向けにお知らせを致します。
お知らせの内容については14日以降、理化学研究所 植物科学研究センターのホームページよりご確認ください。
URL: http://www.psc.riken.go.jp/index.html
【Plant & Cell Physiologyについて】
<創刊>
1959年12月 月刊雑誌(英語)
<定期購読料>
個人購読は日本植物生理学会に連絡、12,000円または6,000円(税込) / 年
(※年会費には日本植物生理学会通信を含む)
機関購読についてはオックスフォード・ジャーナルへお問い合わせください。
<ホームページ>
http://www.pcp.oxfordjournals.org
-*-*-7号 コンテンツ紹介 -*-*-
== 今月の特集記事 [全てオープン・アクセス]==
<エディトリアル>
"Omics and bioinformatics: essential toolbox for systems analyses of plant functions beyond 2010"
Editors: Kazuo Shinozaki and Hitoshi Sakakibara
<論文>
"Omics-based approaches to methionine side-chain elongation in Arabidopsis: characterization of the genes encoding methylthioalkylmalate isomerase and methylthioalkylmalate dehydrogenase"
Authors: Yuji Sawada et al.
"Proteome analysis of detergent resistant membranes (DRMs) associated with OsRac1 mediated innate immunity in rice"
Authors: Masayuki Fujiwara et al.
"Highly sensitive and high-throughput analysis of plant hormones using MS-probe modification and liquid chromatography-tandem mass spectrometry: an application for hormone profiling in Oryza sativa"
Authors: Mikiko Kojima et al.
"Phenome analysis in plant species using loss-of-function and gain-of-function mutants"
Authors: Takashi Kuromori et al.
"Function analysis of transcription factors in Arabidopsis"
Authors: Nobutaka Mitsuda et al.
"PosMed-plus: an Intelligent Search Engine Inferentially Integrates Cross-species Information Resources for Molecular Breeding of Plants"
Authors: Yuko Makita et al.